昨日は、とある女子から関西学院大学とスター・ウォーズのコラボグッズを送ってもらったり、某カープ女子から彼女が寄稿したカープ愛溢れるアホ記事を送ってもらったり、同僚女子ふたりに「ねぇねぇ、俺の髪薄くなってない?ねぇねぇ、本当のことを言ってよ!」としつこく迫って無難な返事を強要したり、某JKにブルセラという古物販売形態を教えるという社会人として後ろ指さされかねない行為に及んだり、会社帰りのコンビニでミニスカートにハイヒールのめちゃめちゃ足のかわいい女の子を見てすっかり目の保養ができたり、ためしてガッテンで山瀬の足を見て寿命が3年延びたりと、とにかくゲスな一日だった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第4回めの放送を見ましたよ。
大坂のあさ(鈴木梨央)の嫁ぎ先に引き続き、一同ははつ(守殿愛生)の嫁ぎ先へと挨拶に向かった。
はつの嫁ぎ先の眉山家も大きな両替商で、あさの嫁ぎ先である白岡家とはライバル関係にある。家勢は白岡家を凌ぐほどと思われた。
はつは挨拶口上を立派に述べた。幼いのに堂々とした態度で、器量も良いはつを見て、眉山家の面々は満足した。特に、ここでも行儀の良くないあさが引き立て役となって、はつの魅力は一層際立った。
ところが、はつの夫となる惣兵衛(柄本佑)は一風変わった男だった。
肌は青白く、目が細い。少しも口を開かず無表情なのに、ひっきりなしに全身が小刻みに揺れている。
あさが粗相をして、座敷の上で転んだ。その勢いで惣兵衛に衝突してしまったのだが、彼は手助けしようともせず、汚らしいものを避けるかのように体を逃がすだけだった。
はつは、まるで能面のような冷たい男だと思った。
その時、店の方が騒がしくなった。
対応に出た惣兵衛の後について、あさも様子を覗きに行った。するとそこにいたのは、町中で自分とぶつかって一悶着あった武士(ディーン・フジオカ)だった。その武士は薩摩藩士の五代だと名乗り、上海で購入した軍艦の代金を工面して欲しいと居丈高に依頼した。
その依頼に対して、惣兵衛は愛想よく対応したが、今は蔵に金がないため出直して欲しいと下手に出て答えつつも、取り付く島もなく追い返した。五代は町人ごときになめられたと腹を立てたが、どうすることもできず引き下がるしかなかった。
五代が去った後に惣兵衛がボヤいたところによると、本当は金はあったのだ。武士に金を貸すと返ってくるあてが無いので、方便を使って追い返したのだ。
そのやり取りを見ていて、あさは五代の正体を初めて知った。
一方の五代も、陰からあさが覗いていたことに気づいていた。そして、あさのことを裕福な商人の娘だと思い込むのだった。
その夜、五代は同じく薩摩藩士の大久保一蔵(後の大久保利通; 柏原収史)と居酒屋で飲みながら愚痴った。商人風情にコケにされたことに腹を立てているのだ。五代は大坂商人を憎く思った。彼はイギリスとの貿易を実現させようと暗躍しており、それが成れば大坂は凋落するはずである。一刻も早く実現させ、大坂に一泡吹かせてやろうと決意するのだった。
京に戻ったあさとはつは、布団を並べて寝ていた。
ふたりは今日一日の出来事を振り返った。
はつは、惣兵衛に対する正直な感想を話した。
惣兵衛は一度も笑わない陰気な男だし、あさが転んでも助けない冷たい人だと評した。自分がそのような男の妻になるのかと思うと、はつは悲しくてしょうがないのだった。
あさは、自分の許嫁の新次郎(玉木宏)もたいがいな男だと言って慰めようとした。新次郎は両家の顔合わせに遅刻してきたばかりか、一言だけ話すと三味線の稽古のために再び出かけてしまった。わざわざ京から大坂に出向いた自分たちへの態度としては、これ以上ない失礼なものだと言って、はつだけが恵まれていないわけではないと元気づけようとした。
その言葉が、ますますはつを悲しくさせた。ついにはつは泣き出してしまった。
はつは今の自分の気持ちを話した。
商家の娘が親の言いつけ通りに嫁に行くのは当然のことであり、そんなことは自分にとっては平気なことだと思っていた。しかし、今日の出来事を思い出すととても悲しいというのだ。絶対に大坂に嫁になど行きたくないと思う。しかし、自分にはそれに抗う力はないのだと言って、ますます深く泣くのだった。
あさは、はつの気持ちがよくわかった。そもそも自分がまったく同じ思いを抱いていたからだ。
あさは、はつの涙を見るのは初めてだった。よほどのことに、あさもつられて泣き出した。ふたりは抱き合っていつまでも泣いた。
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