連ドラ「だんだん」 第31回 (11/3)

一部で、当日誌は先週土曜日の30回目の放送を区切りにフェードアウトするのではないかと噂されていた当方が、自棄になりつつ「だんだん」の31回目の放送を見ましたよ。

スカウトマン・石橋(山口翔悟)との関係のあり様について、めぐみ(三倉茉奈)、のぞみ(三倉佳奈)、真喜子(石田ひかり)の3者の間で、思惑の微妙な探りあいと取り繕いが繰り広げられる。翌日、大学で授業を受けていためぐみは、中国人留学生・イーリン(チェン・チュー)が真剣に勉強に打ち込む姿に感化される。その頃松江では、義弟・健太郎(木咲直人)が学校に行かなくなり、髪を金色に染めてしまう。学生服の前を全開に開け、赤いシャツを着込んでいる姿は、15年前の不良がタイムスリップしてきた(ドラマの時代設定は 2001年)ような、時代錯誤感をプンプンと視聴者に振りまく。

今日も、スカウトマン・石橋(巷では、キモいスカウトマンを略して「キモスカ」と呼ばれているらしい)の支離滅裂振りが遺憾なく発揮されており、「ああ、やっぱりこれぞ “だんだん” だなぁ」と斜め向こうの方向から妙に納得してしまった。

のぞみの舞台に対してダメ出しをする石橋の説得が、常識をはるかに凌駕していて注目に値する。彼の話は、3つのフェーズになっていた。
1. 客席にどんな人物がいても、心を乱してはいけない。
2. それができなかった のぞみは、エンターティナー失格である。
3. だから、歌手になって歌ってみるべきだ。

「歌も舞いもダメだ」と言っておきながら、その舌の根がビショビショのまま「人前で歌を歌え」と言えてしまうキモスカの非凡な説得力に、当方は深く感じ入ってしまった。

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