『宵山万華鏡』読了

本日読了。
京都の祇園祭の期間中、毎年7月16日に行われる宵山(山鉾巡行の前夜祭)の一日をめぐるオムニバス。6編のストーリーには、それぞれ異なる狂言回しが存在するが、舞台も登場人物もオーバーラップしている。1話ずつ読んでも短編としてまとまっているし、全篇を貫く「幻想世界のふしぎ」も森見登美彦らしい世界観でぐっとひきこまれる。

3本目「宵山劇場」では、僕の大好きな小説『夜は短し歩けよ乙女』の名もなき登場人物の後日談が語られていて、旧作ファンへのサービスも抜かりない。京都市内が舞台というのは森見の定番だが、達磨だの鯉だのといった小道具も『・・・乙女』とオーバーラップし、なかなか微笑ましい。

あとびっくりしたのが、登場人物が京ことばをしゃべっていた。
京都が舞台なんだから、あたりまえじゃないか
とおっしゃる方もいるかもしれないが、僕の記憶する限り森見作品の登場人物は、京都人であっても標準語を話していたと思う。たったそれだけのことで、新鮮な作風に見えてしまった。

表紙もキラキラ☆していてきれいなことは報告済み
当方は祇園祭に一度も行ったことがないのだが、今年は出かけてみたいと思わされたりと、いろんな方面から楽しめる1冊だった。

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松浦亜弥の薬物防止パンフレット帝塚山大学で入手

松浦亜弥毎週月曜日の午前、帝塚山大学に出入りしている当方。今朝、キャンパスの入り口で右のようなパンフレットを手渡された。
何の説明もなく、無言で渡された。キャバクラのビラの方が、よっぽどフレンドリーで広告効果も抜群だぞ、と思いながら受け取った。

その時は、ふーん、と思いながら眺めただけなのだが、帰ってきてからいくつかのニュースを見て事情が判明した。

学生の不祥事について(お詫び)

 7月4日(土)に、本学学生が大麻所持で逮捕されました。本学では学生に、大学生としての自覚と良識のある行動を促すとともに、「薬物乱用防止」について大学を挙げて啓発活動を行ってきましたが、力が足りなく、このような不祥事が発生してしまいましたことは誠に残念なことであります。本学学生、保護者、卒業生ならびに社会の多くの皆様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
 本不祥事に対して本学では、直ちに学部懲戒委員会を設置し、事実関係を確認の上、厳正に対処いたす所存です。
 本学といたしましては、今回の不祥事を真摯に受け止め、即日学長名での告示を行い、学生への注意を喚起するとともに、大学の危機管理対策会議で再発防止委員会の即時立ち上げをいたします。また、学生指導を徹底し、教職員一丸となって薬物の所持、使用等の犯罪行為が再発しないよう、決意をあらたにいたします。

平成21年7月5日
帝塚山大学 学長 山本 良一

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