今日は映画の日であり1000円で映画が見れるので、大好きな貫地谷しほりが知的障がい者を演じ、橋本愛も出演するという『くちづけ』を見に行こうかと思ったのだが、近所の映画館では上映されていないので「うがーっ!横浜まで見に行くとなると交通費で割引分が吹っ飛ぶじゃねーか、移動もめんどくさいし」と諦めてしまった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第54回めの放送を見ましたよ。
※そして、予告を見る限り、そこまでして見るべき代物でもないように思う。
2009年4月。
お座敷列車イベントは報道でも取り上げられ、アキ(能年玲奈)とユイ(橋本愛)のアイドルユニット・潮騒のメモリーズの人気はますます高まった。岩手県内においては2人のことを知らぬ者はいないほどだ。イベント後も観光客は途切れず、ユイは週末の1日駅長を続けたこともちろん、通学途中にサインを求められると気さくに応じた。アキの通う北三陸高校潜水土木科には、アキに憧れた女子が8人も入学するという異例の事態が起きた。
水口(松田龍平)がスカウトマンではないかと勘づいたユイは、敏腕芸能プロデューサー荒巻(古田新太)のことをアキに説明した。彼はアイドルユニット・アメ横女学園を世に送り出し、今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍している。彼の目に留まれば、芸能界での成功のチャンスは高まると思えた。
しかし、アキは春子(小泉今日子)との約束通り、3月いっぱいでアイドル活動を辞めた。ユイとは異なり、アイドルになる夢を持たないアキはそれで平気だった。夏に海女として海に潜ることだけが今の希望だった。ただし、ユイと一緒に大勢の拍手や歓声に包まれたことはとても素敵な思い出として心に刻まれていた。事あるごとにそれを思い出し、ユイとふたりっきりで歌って踊った。
アキが漁協に顔を出すと、海女たちが宴会を開いて酔っ払っていた。アキとユイのおかげで観光客は増えたが、それを一過性のブームに終わらせない策を講じる必要があるなどと相談していた。実際、まだ4月なのに、7月からの海女漁の見学予約が殺到している。旅行代理店からもツアーを組みたいという問い合わせが複数来ているのだ。
海女たちは、自分たちの稼ぎが漁協と観光協会に搾取されていると騒ぎ立てた。1個500円で販売されるウニのうち、海女が受け取るのは100円だけなのだ。残りの80%は漁協と観光協会が200円ずつ取る。彼女らが作る土産物のミサンガも、潮騒のメモリーズのイベントやグッズの売上も、そのほとんどが北鉄と観光協会の収入となっている。自分たちが虐げられているという思いが強くなったのだ。
その話を聞いていたアキは、「海女カフェ」の設立を提案した。そもそも海女が海に潜っている間、見学客は手持ち無沙汰である。そんな客たちがくつろげる場所を提供し、そこで飲食物を提供すれば繁盛すると言うのだ。海の見える眺めの良い場所に設立すれば、海女見学と関係のないカップルの集客も見込める。しかも、屋内営業なので冬期間にも安定して収入が得られるというのだ。
海女たちは大賛成し、早速観光協会に乗り込んで大吉(杉本哲太)や菅原(吹越満)に談判した。北鉄と観光協会が出資するよう強く主張した。色よい回答が得られなければ、夏の海女漁についてストライキを起こすと脅した。
その頃、1日駅長を務めるユイは、休憩のため喫茶リアスに入った。珍しく客が少なく、店内には春子と水口がいるだけだった。ユイはいつになく弱気だった。今の自分の人気は、辺鄙な田舎の現役女子高生であるという希少価値だけだと理解しているのだ。東京に進出すれば、自分程度のアイドル候補生はいくらでもいる。春子に対してそんな弱音を吐くのだった。
そして、突然ユイは怒りだした。横で聞いていた水口に突っかかって行った。水口がこっそりとユイの姿を撮影したり、急にアイドル活動のことで話しかけたりするなど、態度がおかしいと指摘した。何が目的なのか白状しろと詰め寄った。
続きを読む