NHK『ゲゲゲの女房』第134回

 某美人人妻のblogを読んで「えぇー!『ゲゲゲの女房』は YouTube で見れるのぉ!」と驚きの声をあげつつ、決して彼女を非難するわけではなく、「自分はNHKオンデマンドで正直に見よう。たった105円で良心の呵責と戦いたくはない」となんとなく弱々しい声を吐いた当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第134回めの放送を見ましたよ。

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「妖怪はどこへ消えた?」

 布美枝(松下奈緒)は、商店街の喫茶店で戌井の妻(馬渕英俚可)に会った。今日はテレビの取材で自宅は慌ただしいので、外で会うことにしたのだ。
 現在、戌井(梶原善)とその妻は千葉に住んでおり、4年ぶりの再会だった。戌井が手がけていた漫画出版事業は失敗した。今は名刺やチラシなどの印刷で生計を立てている。漫画出版でうまくいかなかったことに大ショックを受け、一時は漫画を全く読まないほど気落ちしていたという。しかし、最近は元気を取り戻し、少しずつ漫画も読んでいるという。やはり、漫画を読んでいる時の戌井が一番生々していると、妻は言う。

 戌井の妻は、戌井が気になることを言っていたという。最近の水木漫画は何かが物足りないという。布美枝は、確かに原稿の注文が減っていることを認めたが、特に変わった様子はないと告げた。

 その頃茂は、(向井理)は自宅でテレビ取材を受けていた。漫画の注文はなくなってしまったが、妖怪の専門家としてマスコミに取り上げられているのだ。
 取材では、人々に利益をもたらす妖怪について話すよう頼まれる。しかし茂は、それは妖怪の本来の姿ではないと言い切る。妖怪とはそこにある気配のようなもので、必ずしも利益の象徴ではないのだという。

 取材を終えたテレビスタッフは、帰りの道中で茂の考え方が時代遅れだと、ひとしきり愚痴った。視聴者は、自分の得になる情報を求めているのに、茂の談話はそれから外れており、ほとんど使い物にならないと言い切ったのだ。
 布美枝は、自宅に帰る途中で、彼らの陰口を偶然聞いてしまった。

 布美枝が家に帰ると、茂は今日の取材について話し始めた。布美枝は世間の人々は妖怪のことを誤解している、正しい情報を伝えるべきだ、と主張した。しかし、茂は、人々の求めるものに迎合する必要もあるのだと力なく答えた。

 そして、茂への漫画の注文は完全になくなった。

 何もすることがない茂は、自宅の民芸品を整理していた。ところが突然、大切にしていた民芸品をさして、それらは全て何の価値もないガラクタだと言い始めるのだった。
 家族は困惑した。

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NHK『ゲゲゲの女房』第133回

 NHKオンデマンドを初めて利用した当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第133回めの放送を見ましたよ(見逃し番組 105円)。

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「妖怪はどこへ消えた?」

 昭和56年4月。藍子(青谷優衣)は大学1年生、喜子(荒井萌)は中学3年生になっていた。

 喜子は茂(向井理)の気質を強く引き継いでいた。朝寝坊しながらも、朝食だけは必ず食べてから学校に行く。遅刻などへっちゃらなのだ。
 周りの友達たちはアイドルに興味津々なのだが、喜子だけは妖怪や魔法といった不思議なものにしか興味がない。クラスでも一人で妖怪の本を眺めてニタニタ笑っている。同級生から浮いた存在になっていたが、本人は少しも気にする素振りがなかった。

 茂が人気漫画家になって15年ほど経っていた。茂は相変わらず仕事に没頭する日々を過ごしていた。
 しかし、最近になって仕事が激減した。水木プロ始まって以来の仕事の無さであるが、理由はわからない。マネージャーを務める茂の弟・光男(永岡佑)は少々心配になり、茂や布美枝(松下奈緒)に相談するが、彼らはそのうち仕事も増えるだろうと、あまり真剣に取り合わなかった。
 翌月以降の仕事の予定が白紙であるのだが、光男はそのことを言い出せなくなってしまった。

 茂は仕事のないことを謳歌していた。大好きな南方民芸品を喜子と一緒になって整理していた。平日に茂が仕事をしていない姿は珍しく、喜子も楽しんだ。
 その時、喜子は民芸品の影から何か黒い物が飛び去るのを見た。

 その後、仕事場に置きっぱなしになっていた光男のスケジュール帳を見てしまった。茂は、先の仕事が一つもないことを知った。

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NHK『ゲゲゲの女房』第132回

 某知人(♂)から、3年間交際している女性と結婚すべきかどうか悩んでいると相談を受けたのだけれど、「36歳にもなって独身の俺にそんなこと聞くなよ。ていうか何か、それは俺に対する皮肉か?」と心の中で思いつつ、同時に「いや、もしかして彼は結婚などしたくはないので、36歳にもなって独身の俺に結婚しないよう言って欲しいのか?」ということも考えたりしたのだが、結局
「とりあえず、結婚してみりゃいいんじゃねーの?イヤになったら離婚すりゃいいんだし。相手も専業主婦になるつもりはないんでしょ?仕事している人なら経済的に過度に依存することもないから、離婚も比較的簡単かもよ」
と身も蓋もなさそうなアドバイスをしてしまったのだが、そのことが今読んでいる山本文緒・伊藤理佐『ひとり上手な結婚』と関係あるのかないのか、よくわからない当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第132回めの放送を見ましたよ。

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「おかあちゃんの家出」

 現在は千葉に住んでいるが、以前は商店街で貸本漫画屋を開き、布美枝(松下奈緒)の良き相談相手でもあった美智子(松坂慶子)が調布にやって来た。深大寺にある息子の墓を千葉に移すことに決めたのだという。その途中で、布美枝に会いに来てくれた。
 親しい人との再会で、布美枝はますます明るくなった。弟・貴司(星野源)の急逝以来ふさぎ込んでいたのが嘘のようによく笑った。

 一方で布美枝は、貧乏時代のことを懐かしく思うと打ち明けた。それに比べて、最近は生活に張り合いがないと言うのだ。美智子は、布美枝の誤解をやんわりと指摘する。布美枝が懐かしいのは貧乏生活ではなく、一生懸命頑張った時間であるのだろうと。そして、現在でも子育てなどに奮闘している。将来にはきっと、今のことも懐かしく思い出せる時が来ると予言するのだった。茂(向井理)の仕事が忙しくてすれ違いになる事情は察するが、そのことで茂本人を見失ってはいけないと、美智子は加えてアドバイスをした。

 話は、貴司のことに及んだ。それに対して美智子は、人は死んでもいなくなるわけではない、目には見えないが近くで見守ってくれていると話す。それは、布美枝の祖母(野際陽子)や茂がいつも言っていたことと同じであった。それを思い出して、布美枝の心は平穏を取り戻した。

 茂は過労から回復し、順調に仕事をこなしていた。茂が倒れたとき、古株アシスタントの菅井(柄本佑)がみんなを奮い立たせて、危機を乗り切った。彼の漫画の技術はまだ半人前だが、リーダーシップについては一人前以上であると茂は褒めるのだった。

 その夜、一人仕事部屋に篭っていた茂は、布美枝からもらった手紙をもう一度見直していた。自分の体を気遣った内容を読み返し、仕事に対する取り組み方を変える必要があると決意した。

 朝食を摂りながら、茂は布美枝に自分の決意を明かす。今後は仕事の量を大幅に減らすという。収入が減るので楽はできなくなるが、人間らしいのんびりとした生活に切り替える。仕事は1日3時間に制限し、それ以外の時間は楽しく談笑して過ごすのだという。

 布美枝は、茂が仕事せずにいられるわけがないと笑い飛ばすのだが、心底嬉しそうだった。

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NHK『ゲゲゲの女房』第131回

 アニメ・マンガの日本語という外国人向けに日本の口語を説明するサイトの中で、「関西人」があまりにスゴくて笑いの止まらない当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第131回めの放送を見ましたよ。

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「おかあちゃんの家出」

 貴司(星野源)の葬儀も終り、布美枝(松下奈緒)が東京へ帰る日となった。
 布美枝は、母(古手川祐子)とゆっくり話をする時間を持った。家族の前では平気なふりをしているが、母のリウマチはかなり悪化しているようだ。それにもかかわらず、とても丁寧な仕上がりのドテラを縫った。孫たちへのプレゼントだという。本当は布美枝と茂(向井理)の分も用意したいのだが、まだできていないという。おそらく、指が痛むために作業がはかどらないのだろう。

 あらためて貴司の思い出を話し合うふたり。貴司のことを思い浮かべると、笑っている姿しか思い出すことができない。彼は小さな時から、いつも朗らかな笑顔を浮かべていた人物であり、周囲を明るくしてくれた。海で死んだ理由も、釣りの最後に、子供の好物の岩のりをどうしても採ってやりたいと岩場に出た時に波にさらわれたのだ。村井家には、喜子(松本春姫)のために手作りの鬼太郎ハウスを送ってくれる優しさもあった。

 布美枝と母は悲しみの底にあったが、貴司の笑顔を思い出し、自分たちも笑って、強く生きていかなければならないと約束するのだった。
 父(大杉漣)は相変わらず寡黙だった。布美枝らには一言声をかけるだけで送り出した。

 布美枝は調布に帰宅した。
 少し見ない間に、子供たちが少しだけたくましくなったように思った。その姿を見て、気持ちが楽になった。
 さらに、茂も仕事で忙しい中、布美枝の顔を見に来た。後で藍子(菊池和澄)から聞いたことだが、茂はずっと布美枝のことを心配していたという。大変なときに付き添ってやれなかったことを悔やんだり、布美枝が家にいないことを寂しがったりしていたという。間接的であれ、茂の自分に対する気持ちがわかって、布美枝は嬉しかった。

 義父母(風間杜夫、竹下景子)に帰宅の挨拶をした。いつもガミガミと口うるさい彼らであったが、今日ばかりは優しく布美枝のことをねぎらってくれた。一時は、同居生活を貴司に心配されるほどであったが、こうして親切にされることはとても嬉しかった。

 家で落ち着いた布美枝は、いつまでも悲しんでいるのではなく、貴司のように笑顔をつくろうと決意を新たにした。しかし、根の部分ではまだ悲しみを乗り越えることはできていなかった。死がどういうものかわからない喜子は、死者の姿は見えなくても、声は聞こえると信じている。喜子が電話ごっこで貴司を会話をしている様子を見た途端、布美枝は我慢ができずに泣き崩れてしまった。

 数日後。布美枝へ手紙が届いた。懐かしい人が上京してくるのだという。

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NHK『ゲゲゲの女房』第130回

 来週はテレビ視聴の難しいスケジュールと地域へツアーに出かける予定であり、NHKオンデマンドを利用しないと連載が難しいかもしれないなぁと思っている当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第130回めの放送を見ましたよ。

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「おかあちゃんの家出」

 3日間寝続けて、茂(向井理)はすっかり快復した。
 浦木(杉浦太陽)が見舞いに来た。しかも、茂を煩わせていた粗悪な鬼太郎グッズの製造業者と掛け合って、不誠実な商売をしないよう念書も取ってきたという。茂と布美枝(松下奈緒)は、珍しく殊勝な態度の浦木のことを一瞬見なおした。しかし、彼の本心は、競合相手を牽制して、自分が茂に取り行って儲けるという点にあった。茂らは呆れ返ってしまった。

 布美枝は、安来で教師をやっている長兄・哲也(大下源一郎)から電話で訃報が伝えられた。一番仲の良かった弟・貴司(星野源)が高波にのまれて水死したという。婿入り先のミシン販売にやっと余裕が出てきて、休日に釣りに出かけた時に事故にあったという。
 悲しみながらも、すぐに帰郷する準備を始める布美枝。茂は仕事の都合で行くことはできないが、布美枝には実家でゆっくりしてくるよう言ってやるのだった。

 同じく東京に住んでいる長姉・暁子(飯沼千恵子)と一緒に実家に着いた時、貴司の遺体は既に焼かれていた。事故後3日間経って発見されたため損傷が激しく、通夜を前に火葬することになったという。
 父・源兵衛(大杉漣)は誰よりも落胆しているように見えた。しかし、涙を見せることなく気丈に振舞っていた。その姿を見て、家族は誰も声を掛けることができないでいた。

 姉妹4人は、実家の1室に布団を並べて寝ることになった。長女・暁子と四女・いずみ(朝倉えりか)は年が離れすぎているせいで、一緒に寝るのは初めてだとはしゃぎ始める。父に反発して東京に出、茂のアシスタント・倉田(窪田正孝)との恋愛沙汰もあったいずみだが、見合いですぐに結婚を決めてしまい、今は子供もいる。彼女は倉田のその後の活躍もよく知っており、彼のことは良い思い出となっていた。

 はじめは楽しくやっていた姉妹であったが、話が死んだ貴司の思い出話に移るにつれて、しんみりとしてきた。特に布美枝は、年も近く、一緒に実家の酒屋を手伝っていた時期もあるのでその思いも強烈だった。

 夜中、布美枝はなかなか寝付けず、店に降りていった。
 そこには、父が紋付袴のまま、じっと座っていた。布美枝の姿を認めるやいなや、親より先に死ぬのは親不孝だと言って、堰を切ったように泣き出した。

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NHK『ゲゲゲの女房』第129回

 午前8時には小田原付近を新幹線で走行中でワンセグの電波が受信できず、12:45には某ビルの中心部でワンセグの電波が届かず、23時前に帰宅してHDDレコーダーを再生した当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第129回めの放送を見ましたよ。

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「おかあちゃんの家出」

 布美枝(松下奈緒)が子供たちを連れて買い物に出てたのを家出だと誤解し、茂(向井理)は狼狽していたという。それを聞いて、自分のことも心配してもらえるのだと、布美枝は少し気を良くした。エプロンを着けて家事を始めようとしたとき、茂のゴミ箱から回収してきた手紙がなくなっていることに気づいた。

 布美枝は知らぬことなのだが、藍子(菊池和澄)がこっそりと茂に返していたのだ。布美枝が家を飛び出した間に、藍子はエプロンをつけて食器洗いをしていた。その時に偶然見つけたのだ。
 一度はムシャクシャしてゴミ箱に捨てた布美枝の本音の手紙を改めて読み返す茂。今度はそれを机の中にしまった。

 数日後、浦木(杉浦太陽)が数年ぶりに尋ねてきた。図々しく失礼な態度は相変わらずだ。彼が現在手がけていると言って大仰に見せびらかしたのは、子供だましの電卓だった。どこからか、水木プロダクションの資金繰りが苦しいという噂を聞きつけて、鬼太郎のキャラクターグッズを作って売りだそうと話を持ちかけてきた。しかし、昔から浦木に煮え湯ばかりを飲まされている茂は、全く聞き耳を持たない。

 茂は、いつものように浦木を小突いて家から追いだそうとする。しかし、今日に限って、うまく浦木を捕まえることができない。それどころか、目がかすみ、ついにはその場に倒れこんでしまった。
 原因は過労だった。あまりのハードスケジュールのために、身体が言うことを聞かなくなったのだ。医者からは数日間完全休養するよう言われた。

 水木プロダクションの面々は、締め切り直前の大事な時期に大黒柱を失い、士気が低下する。そんななか、一番の古株のくせに仕事は半人前の菅井(柄本佑)が珍しく奮い立ち、仲間を鼓舞した。締め切りを数日延ばしてもらうなどして、急場をしのぐだけの体制は整った。

 プロダクションの緊張感や、茂の焦燥感を尻目に、布美枝はどことなく嬉しそうだった。茂の体のことを心配していた布美枝は、すでに倒れた後とはいえ、茂に休養期間が与えられたことを喜んでいるのだ。また、仕事を離れて、しっかりと二人で向き合う時間ができたことも幸せに感じている。

 茂は、布美枝の言うことには耳も貸さず無理をしすぎていたと、反省とも謝罪ともつかない話をはじめた。投資していた出版社が倒産し、資金繰りが苦しいのは事実だ。その穴埋めをするために、過剰とも思える仕事を請け負っていた。
 茂は、アシスタントや家族など多くの人々の運命を握っていると思い、気負っていたのだ。マンガ業界は浮き沈みが激しく、少しでも仕事が途切れると、二度と復活できないと思い込んでいる。だから、無理をしてでも仕事を続けていたのだ。
 しかし、自分ひとりが張り切っても空回りするばかりで、周囲と足並みを揃える必要があると、今回のことで思い知ったという。

 布美枝は、貧乏生活に戻りたくないという点では茂に同意すると言う。しかし一方で、最近の茂に笑顔がないと指摘する。貧乏時代には、茂は楽しいことをいろいろ思いついて、布美枝と一緒に笑い合っていた。そのことで、布美枝は随分と助けられていたという。
 しかし、今の茂は全く笑わない。貧乏でいることよりも、笑顔のない茂を見ている方がとても辛いと布美枝は感じているのだった。そのことをはっきりと伝えた。

 夫婦のわだかまりは解消された。

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NHK『ゲゲゲの女房』第128回

 昨日、水木しげるの『敗走記』を読んでみたくなり、押熊の某書店へ探しに行ったのだが売っておらず、おいおいドラマがこれだけ人気なのだからチャンスを逃すなよと小さく突っ込んだ当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第128回めの放送を見ましたよ。

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「おかあちゃんの家出」

 締切りがいくつも重なり、ろくに寝ることもできず、疲労困憊している茂(向井理)。それに加えて、夕食中も黙って新聞を読むばかりである。家族は不満に思いながらも、仕事の状況を考えれば仕方ないと納得するしかない。
 布美枝(松下奈緒)は茂の身体を気遣い、あまり無理はしないように優しく語りかける。それに対して茂はイライラとしながら、仕事の事に口出しをするなと言い返す。布美枝の態度が一気に硬化した。

 茂は、次の日曜日に富士山の別荘に一家で出かけると、急に宣言した。子供たちですら、あまりに突然ことで、他に用事があるなどと言って賛成しかねている。
 布美枝は不機嫌な態度で食器を片付け始め、自分は絶対に行かないと反抗した。自分に従わないことに腹を立て、怒鳴りつける茂。
 いよいよ感情的になった布美枝は、自分の話を全く聞いてくれないのが辛いと不満をさらけ出した。そして、そのまま家を飛び出してしまった。

 同居している茂の両親は、たまたま夜遅くまで芝居を見に行っており不在だった。泣き叫ぶ喜子(松本春姫)のことを、藍子(菊池和澄)が気丈に面倒をみた。
 茂は子供たちすら放っておいて、すぐに仕事に戻らねばならなかった。仕事をしながら、ちらりと布美枝のことが頭をよぎるが、彼は自分の何が悪いのか全く理解できないでいた。

 布美枝は、気づけば深大寺そばの社に座り込んでいた。貧乏だけれど笑顔の溢れていた頃を思い出し、今はいったい何が変わってしまったのかと考えこむのだった。
 我に返った布美枝は、おずおずと帰宅した。子供たちは落ち着いて帰りを待っていた。その様子を見て、頼もしく思う布美枝であった。

 台所の様子を点検していると、茂が姿を表した。目が合うふたりだったが、茂は即座に仕事に呼び戻された。何も言葉を交わすことなく、茂は去っていった。

 翌日、布美枝はふたりの子供を連れて、昼から夕まで長時間買い物に出た。帰宅すると、家では大騒ぎになっていた。茂は布美枝が子供たちを連れて家を出ていったのだと誤解し、大慌てしていたという。無事に帰って来たことを確認すると、茂はバツが悪そうな素振りを見せながらも、特に何も言わずに仕事に戻ってしまった。

 勘のよい絹代(竹下景子)が、夫婦に何かあったのかと無遠慮に聞くが、布美枝は何も無いとごまかすのだった。

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NHK『ゲゲゲの女房』第127回

 実はほんのちょっとだけ、本当に少しだけ「まとめ記事もめんどくさくなってきな」と思った当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第127回めの放送を見ましたよ。

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「おかあちゃんの家出」

 貴司(星野源)から大きな荷物が届いた。藁で手作りした鬼太郎の家の模型だった。いつも鬼太郎の人形で遊んでいる喜子(松本春姫)は大喜びした。茂(向井理)によれば、喜子は想像力が豊かな子供である。想像力を働かせて人形遊びをしているし、おもちゃの電話で貴司にお礼を伝える芝居をしたりしている。
 幼稚園で描いた茂の似顔絵には、本来は生えていない髭が描きこまれていた。絵は自由に描くのが良いと考える茂は、褒めてやるのだった。

 一方で布美枝(松下奈緒)は、茂が忙しすぎて喜子とろくに顔を合わせないために、喜子が茂の顔を思い出せなくなっているのではないかと心配するのだった。

 喜子だけではなく、布美枝自身も茂とのすれ違い生活が顕著になってきていた。布美枝が夜食やお茶を仕事場に持って行こうとすると、出前の方が手軽だ、アシスタントが茶を準備するなどと言って茂は手伝いを断るようになっていた。水木プロダクションの役員に名を連ねている、茂の兄弟らが集まって何やら経営上の深刻な議論を行っているが、布美枝には何も教えてくれなかった。

 そんな時、元『ゼタ』の編集員で深沢(村上弘明)の秘書でもあった加納(桜田聖子)が、他誌の記者として茂の取材に来た。事情通の彼女から、布美枝は水木プロダクションの危機について教えてもらった。ある出版社が倒産し、滞納されていた原稿料を受け取れなくなったばかりか、漫画映画作成に投資していた資金も回収できないという。何も知らされていなかった布美枝は動揺するのだった。

 茂はますます仕事が忙しくなっており、周囲の人々に対しても余裕のない対応をし始めていた。
 鬼太郎のおもちゃに不具合が発生したのだが、購入者は製造元と連絡が取れないという。そのため、水木プロダクションに大量の手紙が届き始めている。しかし茂は、業者が勝手に作っているのだから、自分には関係無いことだと全く取り合わない。
 出版社倒産による損失のことについて、布美枝は茂に慰めの言葉を掛ける。しかし、茂は仕事の事に口出しをするなと頭ごなしに拒絶して、ぷいと出ていってしまった。

 話をする時間が全く取れないので、布美枝は手紙に自分の気持を記して茂の机に置いた。家族なのだから自分も仕事を手伝いたい。むしろ、そうできないことが寂しい。茂の過労が心配でならない。無理はしないで欲しい、など。

 しかし、茂はその手紙を一瞥すると、ゴミ箱に捨ててしまった。翌朝、仕事部屋の掃除に来た布美枝は無造作に捨てられた手紙を発見してしまった。

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NHK『ゲゲゲの女房』第126回

 中高生の時によく遊んだTRPG『RuneQuest』最新版のPDFがダウンロード販売されていることを知って買おうと思ったが、誰と遊べばいいんだ?と考え込んでしまった当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第126回めの放送を見ましたよ。

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「戦争と楽園」

 藍子(菊池和澄)は元気に登校した。クラス内にはまだ少しだけシコリが残っていたが、藍子は祖母(竹下景子)の教え通りに気を強く持って立ち向かうのだった。

 布美枝(松下奈緒)は、絹代が藍子を励ましたと知って礼を言い、自分の至らなさを反省するのだった。絹代は、子供は自分の両親には悩みを言いにくいものだ。その代役として祖父母が一緒に暮らしているのだと冗談めかし、深刻に受け取らないようにした。

 『ゼタ』編集長の深沢深沢(村上弘明)が、珍しく自分で原稿を取りに来た。受け取った『近藤勇: 星をつかみそこねる男』のタイトルにあるように、深沢は自分も星をつかみ損ねていると自嘲するのだった。『ゼタ』の経営はまったく良い所がなく、茂(向井理)をはじめ、ほとんど全ての作家に原稿料を支払えない状態にあるという。自分のやり方は時代錯誤であり、そろそろ廃刊すべきだと考え始めていた。

 茂は、自分の戦争体験を綴る『総員玉砕せよ!』の構想を話した。惨めで滑稽な兵隊の日常を描くことで、戦争のバカバカしさを浮かび上がらせたいという。それも戦争。土木作業中にケガで死ぬ、マラリアで死ぬ、川に落ちてワニに食われる。
 「もっと生きたい」という当然の欲求が満たされない状況は不条理である。その思いを全てぶつけて描くと力強く宣言した。

 茂の熱い思いに心打たれた深沢は、自分も『ゼタ』を継続することを宣言する。商業的には失敗し、いろいろな人に迷惑をかけている。しかし、茂のように全身全霊をかけ、骨太な漫画を描く人材がどこかに埋れているかもしれない。それを発掘するという自らの使命を改めて思い知ったのだ。

 『総員玉砕せよ!』は翌年出版され、大きな反響を呼んだ。

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NHK『ゲゲゲの女房』第125回

 昨日は、とても刺激的な研究会に参加させていただき、関係者の皆様どうもありがとうございましたと、ここでこっそりお礼を述べる当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第125回めの放送を見ましたよ。

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「戦争と楽園」

 ラバウルの玉砕は大本営に報告され、国民の士気高揚の道具として喧伝された。玉砕命令に逆らった三井(辻萬長)らは山に篭ってゲリラ作戦を展開していたが、公式には生きているはずのない兵士と位置づけられる。後に他の守備隊に合流したが、辻褄を合わせるために次回の戦闘で真っ先に突撃して死ぬよう求められた。しかし、幸いなことに終戦まで大きな戦闘も発生せず、三井は生きて帰ってくることができた。

 茂が自分の部隊が全滅して逃げ帰った時も、敵前逃亡だとなじられ、戦って死ぬように命じられた。当時の日本軍は「生きていることが罪」という異常な状況にあったのだ。多くの仲間達はそれを素直に受け入れて死んでいったが、茂や三井は今でもそれを納得できないでいる。
 最近、茂は死んでいった戦友たちの夢を頻繁に見る。そして、彼らは決まって自分たちのことを漫画に描いて欲しいと訴えるのだという。

 藍子(菊池和澄)は祖母・絹代(竹下景子)に自分の悩みを打ち明けた。
 赤木(藤崎花音)を鬼太郎に登場させることはできないと告げると、彼女は「約束したはずだ」といって激しく怒りだした。藍子は「聞いてみる」と言ったにすぎず、約束はしていないと言い返すが、水掛け論になった。クラスメイトたちも赤木の味方をし、藍子は孤立してしまった。誕生会に行くこともできず、母から預かったプレゼントを捨ててしまおうとしていた時に、絹代に出くわしたのだという。

 絹代は、他人がなんと言おうと自分が間違っていなければそれでいい、と励ました。自分は戦時中にも、竹槍やバケツリレーの訓練には一度も参加しなかった。そんなもので戦争に勝てるはずがないのは自明で、バカバカしかったからだと体験談を話した。もちろん隣組の組長が怒鳴りこんできたが、自分の考えは間違っていないと言って追い返した。藍子もそのように振舞えと言うのだ。

 ただし、絹代はひとつだけ藍子の落ち度を指摘した。嘘をつくことは悪い。街で時間を潰し、プレゼントを捨てることで誕生会に行った振りをし、布美枝(松下奈緒)に嘘をつくことは許されることではない。布美枝に告白し、プレゼントを返すことが必要であると諭した。
 藍子は、祖母の言い分に納得し、元気も取り戻した。

 話しを聞いた布美枝は、自分がもっと親身になって藍子の気持ちに耳を傾ければ良かったと反省するのであった。藍子は誕生会の朝にプレゼントを用意しておらず、それは誕生会には行かないというサインだったのだ。強引にプレゼントを持たせて送り出したのは布美枝だった。
 一方の藍子も、自分の歯切れの悪さを反省した。赤木を鬼太郎に出演させるなど、無理なことは分かっていたのだから、始めからはっきりと断れば良かった。また、布美枝に嘘をつく寸前であったことも謝った。

 それに加えて、学校でからかわれても言い返す度胸がないことを反省した。布美枝はそういうところは自分と一緒だと言って、娘の負担を少しだけ軽くしてやろうとした。布美枝は小さい頃から背が高く、「電信柱」とからかわれるがままだったのだ。

 さらに布美枝は、茂から聞いた話をそのまま藍子に伝えた。
 茂は戦争で左腕をなくしたが、そのおかげで後方部隊に配属され、生きて帰ってこれた。腕をなくしたことを悲観しても生きていけない。弱みは誰にでもあるが、工夫して人並み以上に仕事ができるようにしている。
 くよくよせずに前に進むことが重要だという茂の言葉でもって、藍子を励ました。

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