NHK『あさが来た』第79回

朝ドラ仕事始めの当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第79回めの放送を見ましたよ。

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第14週『新春、恋心のゆくえ』

あさ(波瑠)が嫁いで13年。
明治11年12月となった。
加野屋は新年の準備で大忙しだった。

去年の暮れ、あさは九州の炭鉱に行っていたため年越し準備を手伝えなかった。だから今年こそはと思い、張り切っていた。
しかし、慌て者のあさは家の掃除や料理の支度では失敗ばかりであった。奥の手伝いをさせてもらえないので、あさは店の仕事を手伝おうとした。ところが、店の方でもあさは邪険にされた。店の男たちは、年末で忙しい今こそ自分の実力を発揮する場だと思っており、あさに仕事を取られたくなかったのだ。

行き場を失ったあさは、餅つきの見物をすることにした。餅屋の男たちが、威勢のいい掛け声とともに手際よく餅をついている。年越し準備を尻目にのんびりと眺めている新次郎(玉木宏)と千代(東出奈々)に合流した。
新次郎は、あさはいつも忙しく働きっぱなしなので、今くらいはのんびりとしていればいいと声をかけた。しかし、あさは働かずにおれない性分だったのだ。
それを見かねた女中は、あさに餅を丸めるのを手伝ってくれるよう声をかけた。餅相手ならば、高価な食器を壊したりなどするおそれもなく、粗相者のあさでも迷惑をかけないからだ。あさは張り切った。

大晦日になり、あさはうどんを作った。
あさは祖父・忠政(林与一)から、そもそもうどんは練って丸めためでたい菓子だったと聞いた。それにあやかって、太く、めでたくありたい。だから、年越しそばと一緒に食べれば良いと発案したのだ。それは家の者達にも受け入れられ、以後、年越しにそばとうどんを食べるのは加野屋の恒例となった。

無事に新年を迎えた。

大食いの亀助(三宅弘城)は、人一倍餅を食べた。雑煮を何度もおかわりして、みんなを驚かせた。

亀助の大食いは、やけ食いの側面もあった。ふゆ(清原果耶)に恋心を寄せる亀助は、彼女に縁談が持ち上がっていることで気が気じゃなかったのだ。
ふゆにおかわりの雑煮を差し出されると、嬉しさと嫉妬でのぼせ上がってしまった。そのせいで、餅を喉につまらせ、大騒ぎになった。

亀助は、新年早々失態をおかしたことで落ち込んでしまった。あさはそんな彼を慰めた。「初転び」と言って、年のはじめに転ぶことは、福が転がり込んでくるので縁起がいいと話した。
そして、せっかく縁起がいいのだから、ふゆに自分の気持ちを伝えるよう助言した。ふゆの縁談相手は洋傘屋で儲けていると聞くが、亀助も負けているとは思えない。頑張れと励ました。

ふたりで話していると、ふゆが亀助のために茶を持ってきた。あさは気を利かせて席を外し、ふたりっきりにさせてやった。
舞い上がった亀助はモジモジとするばかりだったが、ふゆに本当に嫁に行って後悔しないのかと聞くのだった。

新次郎は表で千代と羽子板で遊んでいた。
あさは、そこへ亀助とふゆのことを報告に行った。あさと新次郎は、亀助のことを応援しようと申し合わせた。

そこへ、弥七(竹下健人)が以前からよく店を除きに来る男がまた現れたと指をさした。
洋傘をステッキ代わりにした男が立っていた。

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NHK『あさが来た』紅白歌合戦特別編

今年はまとめ記事をすでに納めたはずだった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第66回紅白歌合戦特別編を見ましたよ。

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紅白歌合戦特別編『加野屋の大みそか』

大晦日の夜、加野屋の面々は部屋に集まって語らっていた。

無事に年を越せるのも今年1年間お世話になった人々のおかげだ。各自がお世話になった人の名前を挙げて、お礼を言おうということになった。

榮三郎(桐山照史)は日本を代表する立派な学者として、大村智梶田隆章の名を挙げた。しかし、加野屋の人々はそれが誰だか全くわからなかった。

よの(風吹ジュン)は亡き夫・正吉(近藤正臣)、うめ(友近)は大番頭・雁助(山内圭哉)、亀助(三宅弘城)は心を寄せる相手・ふゆ(清原果耶)にそれぞれお礼を言いたいと述べた。

新次郎(玉木宏)は、娘・千代にお礼を言いたいのだという。

最後にあさ(波瑠)は、東京にいる2人にお礼を言いに行きたいと言いだした。
そのふたりとは、有働由美子と井ノ原快彦だった。ふたりは毎朝『あさイチ』でコメントをしてくれるからだ。このふたりに一番お礼を言いたいという。

一同は、NHKホールまで出かけることにした。
そこで有働由美子と井ノ原快彦に対面し、毎日見てくれていることについて直接お礼をいうことができた。そして、来年も変わらずに見てくれるようお願いした。
さらに、来年の見どころとして、炭鉱事故の後始末、子育てに奮闘する様子、榮三郎や亀助の結婚問題などを予告した。

そして、NMB48の『365日の紙飛行機』紹介し、曲の最後では一緒に踊った。

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NHK『あさが来た』第78回

今年のNHK紅白歌合戦で本作の特別ドラマがあるかもしれないという情報(紅白にあさが来る “番外編”放送検討: デイリースポーツonline)をゲットした当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第78回めの放送を見ましたよ。

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第13週『東京物語』

大久保利通(柏原収史)が暗殺されたことにショックを受けた五代(ディーン・フジオカ)は、彼と一緒に飲み干すはずだったウィスキーを一人で飲んでいた。酔いのまわった五代は、慰めに来たあさ(波瑠)に思わず抱きついてしまった。

すぐに過ちに気づいた五代は、あさから離れた。
あさも怒ってはいなかったが、たいそう驚いたという。多くの女は、男から急に抱きつかれることに慣れていないからだ。
今日は自制できたが、次に同じことをされたら、驚きのあまり投げ飛ばしてしまうだろうと予告した。自分は相撲が得意なのだと説明した。
五代は謝罪した。

続けてあさは、五代が自分のことを男女の隔て無く友として自分を頼ってくれ、弱みを見せてくれたのなら嬉しいと付け加えた。自分は大久保利通には適わないが、五代の心の友になりたいと希望を伝えた。心の友となって、五代の役に立ちたいと述べた。
五代は嬉しくなった。

上機嫌になった五代は、あさにウィスキーを勧めた。亡き大久保と、新たな友・あさのために乾杯しようと言うのだ。
あさは見よう見まねで、五代がするようにウィスキーを一口で飲み干した。生まれて初めて酒を飲むあさは、むせ返ってしまった。男たちが美味しそうに酒を飲むのを見てきたが、ちっとも美味しくないと話した。
五代は笑った。

五代は、あさのことを不思議な人だと評した。これまでに色々な物を見聞してきたが、あさほど自分を驚かせる存在はないという。どんな時でも、あさを見ていると自然と笑顔になれる。とても貴重な存在だというのだ。
五代は薩摩藩や政府に属していた時に、嫌なものをたくさん見てきた。何もかもを投げ出したくなった時にあさに出会った。あさに会っていなかったら今の自分はなかったと話した。

しかし、その話をあさはほとんど聞いていなかった。1杯のウィスキーで酔いつぶれて眠ってしまっていたのだ。

翌朝、迎えに来たうめ(友近)と共に1日遅れで大阪へ帰った。

新次郎(玉木宏)は、あさの帰りが予定より遅れたのでヤキモキしていた。
あさは、大久保利通の暗殺と、五代を慰めるために居残ったことを正直に話した。もちろん、あさの身は潔白なのだが、新次郎は面白くなかった。あさが東京のその他の珍しいことをいくら話しても、新次郎には馬の耳に念仏だった。

あさは東京で、大久保利通や物知りの奇妙な男(福沢諭吉: 武田鉄矢)に会ったこと、鉄道やレンガ、牛鍋など新しい物を見たことを思い出していた。
中でも一番思い出に残っていることは、道に並ぶガス灯だった。キラキラと光っていてきれいだった。いつか新次郎や娘・千代に見せてやりたいと思うのだった。

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NHK『あさが来た』第77回

昨日、同僚の人から年末年始の予定を聞かれ、「ギター弾きまくる」とだけ答えたら呆れられた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第77回めの放送を見ましたよ。

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第13週『東京物語』

大久保利通(柏原収史)が暗殺された。

大阪へ帰るために駅に向かっていたあさ(波瑠)は号外でそれを知った。すぐに五代(ディーン・フジオカ)のことが心配になった。五代と大久保は大の親友だからだ。

あさは、大阪で自分の帰りを待つ家族のことを思うと予定通り帰るべきだと思った。しかし、五代のことも放っておけない。
迷った末、うめ(友近)だけを先に帰し、自分は1本後の汽車で帰ると約束し、五代の所へ向かった。

その頃、加野屋ではふゆ(清原果耶)に縁談話が持ち上がっていた。彼女の実家が話をまとめ、加野屋に手紙で知らせてきたのだ。

相手の男は、元々は草履屋をやっていたが、最近は洋傘の商いをはじめ、かなり儲かっているという。
相手はふゆのことを紹介された時、一度姿を見てみたいと思い、加野屋に覗きに来た。すると、ふゆが想像以上に美人だったので気に入った。ふゆのことを忘れられなくなり、一度だけのつもりが、何度も様子を見に来るようになった。そのうちに、ふゆの勤勉さも知るようになり、ますます惚れたのだという。

ふゆは、よの(風吹ジュン)からそのことを聞かされるも、突然のことにどうしていいかわからなくなった。

新次郎(玉木宏)は、番頭・亀助(三宅弘城)がふゆに惚れていることを知っている。そこで、彼にだけは先に事情を話してやった。そして、せめて自分の思いだけは伝えてはどうかと亀助に助言した。
しかし、亀助は拒絶した。ふゆにとってめでたい話が来た時に、自分の好意を伝えることは無粋だと言うのだ。自分はふゆの兄貴分を自認しており、彼女が幸せになるならそれで満足だと虚勢を張るばかりだった。

あさは五代の事務所に着いた。
五代は一人で酒を飲んでしたたかに酔っていた。

五代のひどく悔いていた。
大久保からは何度も政府で働くよう要請されていたのだが、彼は大阪にこだわって断り続けた。もし自分が要請を受け入れ、大久保のそばで働いていれば、暗殺事件も防げたのではないかと言うのだ。自分が大久保を守りきれなかったことを激しく後悔していた。

その言葉を聞いたあさは否定した。
大久保のそばにいなくても、五代は彼の支えになっていたと説いた。離れていたからこそ、互いに励みになったという一面もある。それこそ、ふたりが「心の友」であった所以であると話した。あさは、大久保と五代が一緒にいた時、大久保が真っすぐで偽りのない顔をしていたのと見たという。あれこそが大久保の真の姿であり、信頼できる人だと思ったと伝えた。
あさは、大久保の施策や人柄を忘れないと誓った。彼の遺志は、五代と共に自分が受け継ぎ、将来の大阪や日本を支えていきたいと語った。

五代はあさに抱きついた。
あさは身を任せた。

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NHK『あさが来た』第76回

昨日は『スター・ウォーズ: フォースの覚醒』を見てきたわけだが、事前には「女主人公?それってどうなん?コケるんちゃうの?」と思っていたわけだが、見てみるとこれ以上ないくらいよく出来たスター・ウォーズになっていて、事前の不明を恥じるしかなくなった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第76回めの放送を見ましたよ。

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第13週『東京物語』

あさ(波瑠)の実家は、現在は東京にある。しかし、あさは東京へ来ることを内緒にしていた。
父・忠興(升毅)は、昔から女が学問や商売をすることを禁じていた。あさはその教えに背いており、夫や娘を放置して東京に来たなどとしれたら、こっぴどく叱られると予期したからだ。

それでも、家族は恋しかった。そこで、弟・忠嗣(興津正太郎)にだけこっそりと連絡をつけ、会うことにした。彼はアメリカ留学から帰国しており、海外の話も聞いてみたかったからだ。

あさは忠興と牛鍋屋で落ち合った。
すると、突然そこへ父・忠興が姿を現した。忠興は、忠嗣の様子がおかしいので後を付けてきたのだった。忠嗣は、あさの非常識さに怒っていた。自分の教えに背くどころか、親への挨拶も無いからだ。

あさは、自分が商売に熱中していることを『学問のすすめ』から引用して言い訳した。
同書によれば、男も女も同じ人間であるとされ、これからは女も勉強して、男と対等に意見を戦わせる時代になる。自分はその考え方に賛同しているのだと話した。

その店では、福沢諭吉(武田鉄矢)本人も食事をしていた。自分の名前が出たことで、諭吉はあさたちの話の輪に割り込んできた。
男であれ女であれ、どんな人間も自由と独立を妨げられてはならないと言って、あさを弁護した。これからの女性は、単に男に従うだけではなく、経済的に自立すると共に世間に対する責任をもつ必要がある。大いに学び、しっかり働き、財産を作ることで独立自尊していくことが必要だと説いた。
そして、あさに対して将来は女社長になれと助言した。

あさたちは、諭吉の正体に気づいていなかった。唯一、忠興だけが看破仕掛けたが、諭吉は名乗らずにそそくさと立ち去ってしまった。
帰り道、諭吉は満足していた。この7年後、諭吉は『日本婦人論』を刊行することとなり、それは将来のあさの心の支えとなるのだった。

その後、あさと忠興は互いの商売について話し合った。
あさの炭鉱は事故の復旧のため休業状態だし、忠興の銀行も思うように事業が成長していない。共に苦労が多いのだ。
そんな中でも、あさは前向きだった。もうすぐ文明開化が成し遂げられる。それまでは辛抱の時期だと捉え、耐え忍ぼうというのだ。

その他、あさは内務卿(首相)の大久保利通(柏原収史)と面会したことなどを報告した。あさによれば、大久保は少しも偉ぶるところのない、優しい人だったという。女の自分とも対等に話をしてくれたという。
日本で一番偉い政治家と会ったことに、忠興や忠嗣はひどく驚いた。

牛鍋屋からの帰り道、忠興は感心していた。あさと話をしていると、女と話をしている気がしなかったのだ。あさを一人前の商売人だと認めざるを得なかった。
忠興の父・忠政(林与一)は生前、あさを男として育て、家督を継がせようと言っていた。当時は馬鹿げた一笑に付していたが、今になると忠政の言い分が正しかったのだとしみじみ思うのだった。

その頃、大久保利通は五代(ディーン・フジオカ)と会っていた。堅苦しい話は抜きにして、気楽に将来の展望を語り合った。
内務卿の大久保とはいえ、これまで外国や旧藩閥の影響力に屈せざるを得なかった。しかし、これからはそれらの妨害を跳ね返し、より一層国造りに励むと誓った。これまでの10年は国政の変化を落ち着かせるための10年だった。次の10年は政治や経済を完成させる10年だと見積もっている。そして、さらにその後10年をかけて、新しい日本が完成すると展望した。
その頃には、武力に頼らずとも強い国が出来上がっていると言うのだ。

五代は、大久保の考えに大いに賛同した。常々、大久保が力を入れている、産業、農業、物価、教育の各政策には賛成だった。
ただし、今の大久保が一つだけ忘れているものがあると指摘した。それは女性を育て、活用することである。女性の能力を活かせば、武力に頼らない国という大久保の理想をより盤石なものにできるというのだ。
大久保も納得した。

それから数日後、あさが大阪へ帰る日となった。
にわかに町中が騒然としていた。あさが号外を受け取ると、大久保が暗殺されたことを知った。明治11年5月14日のことだった。

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NHK『あさが来た』第75回

イギリスのKurv Musicという会社が、エアギターしながら音の出る装置を開発中だと知って苦笑いした当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第75回めの放送を見ましたよ。

 ロンドンに拠点を置く新興企業Kurvが開発した「Kurv Guitar」は、手のひらにおさまるパット型装置と、弦を引く動きを認識するギターのピックのような装置でできている。

 演奏者は、ピック型装置を片手に持ってギターをかき鳴らすような動きをし、もう一方の手に持ったパット型装置で音程を調整する。それをスマートフォンのアプリが認識すると、アコースティックやベースなど、演奏者の好みの音が出るという。
(音が出る「エアギター」、英企業が開発: 毎日新聞)

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第13週『東京物語』

五代友厚(ディーン・フジオカ)が東京にも事務所を開設した理由は、日本中に鉱山を所有することとなり、大阪だけでは手が足りなくなったからだという。東京だけで200人の社員を抱えているという。
あさ(波瑠)は五代の事業の規模の大きさに驚くと共に、様々なものが近畿から東京に移っていくことを寂しくも思った。天皇もあさの実家も東京に移ってしまったからだ。

五代があさを東京に呼んだ大きな理由の一つが、内務卿(首相)の大久保利通(柏原収史)に引き合わせるためだった。五代と大久保は共にに薩摩の出身で、昔からの親友であると共に、互いにライバルとして切磋琢磨してきた仲である。
あさは、日本で一番偉い人物と対面したことに驚いた。
大久保は、五代からあさの噂をよく聞いており、実際のあさも噂通りであることに満足した。あさと大久保はすぐに打ち解けた。

大久保によれば、政府は東京を政治、経済、文化の中心として発展させようと努力している。しかし、五代は大阪には大阪の良さがあると主張して聞かないのだという。大阪商人が昔から培ってきた知恵と経験と誇りがなければ世界とは渡り合えない。その力を結集するために、五代は大阪に留まっているのだという。

大久保は、大久保や大阪のことをあさに託した。
あさは大阪が褒められ、自分も励まされたことを素直に喜んだ。あさは元気が湧いてきあt.
あさと大久保は意気投合し、対話が終わった。

その後、あさは五代に案内され、東京の新しい名所を次々に見学した。
どれも物珍しく目新しいもので、あさは感激した。そして、夫・新次郎(玉木宏)や娘・千代にも見せてやりたいと願うのだった。

その頃、大阪では新次郎が落ち込んでいた。あさに対して色目を使う五代の所へ妻を行かせるべきではなかったと後悔していたのだ。新次郎は、家柄、財力、知恵・知識のいずれも五代に敵わないと自覚しているのだ。
そんな新次郎をふゆ(清原果耶)が慰めた。新次郎には新次郎の良さや、誰にも負けない優しさがある。あさはそのような点をよく知っているのだから、心配する必要はないというのだった。

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NHK『あさが来た』第74回

明治の文化人が福沢諭吉から受けたであろうショックと同じくらいのショックをグレゴリー・マンキューから受けた当方であり、彼の教科書の冒頭に出てくる「10大原理」(以前僕がまとめたメモ)を常に思い出す当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第74回めの放送を見ましたよ。

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第13週『東京物語』

今は娘・千代の成長を見守りたいという本心を打ち明けたあさ(波瑠)は、に対して、姑・よの(風吹ジュン)は欲張りだと罵った。

よのが言うには、何かを得るためには別の何かを諦めなくてはならない。
あさは、外で男と同じように仕事をするという道を得た。その代償として、普通の女のように一人前の母親になることは諦めなくてはならないと言うのだ。その両方を得ることはできないし、そう望むのは欲張りだというのだ。
たとえ、不束かな嫁だと後ろ指をさされても、自分で選んだ信じる道を進めと告げた。娘はその背中を見て育つ。あさは、あさなりの母親になればいいというのだ。

ついに、よのは、あさの東京行きを認めた。
あさはよのの言葉に、自分の中途半端な気持ちを反省し、東京視察に行くことを決意した。

よのは、それが亡き夫・正吉(近藤正臣)の遺志であり、自分がそれを受け継ごうと思っていたのだ。正吉は、あさを自分の息子同然だと思っており、加野屋を彼女に委ねることを決めていた。だから、あさが仕事の上で望むことは応援してやることにしたのだ。

榮三郎(桐山照史)もあさの東京行きを後押しした。
あさは九州の炭坑のことが気になっていたが、榮三郎が自ら炭坑に行き監督すると言うのだ。それというのも、炭鉱はすでに加野屋の重要な事業になっているのに、当主である榮三郎は何もわからない。だから、勉強を兼ねて行ってきたいと言うのだ。
自分が様子を見ておくので、あさはゆっくりと東京を視察してくるようにと応援した。

新次郎(玉木宏)は、娘・千代の世話を引き継いだ。あさも、新次郎に事細かに子育ての極意を教えて旅立つことにした。

東京へ出発する日、別れを察した千代が泣きながら追いかけてきた。
あさは後ろ髪を引かれ、泣きながら千代を抱きしめた。
しかし、離別の悲しみを押しとどめ、あさは決意を持って東京へ旅だった。

あさの東京行きには女中のうめ(友近)が同行することになった。ふたりは大阪から横浜まで船に乗り、横浜から東京の新橋まで汽車で移動した。

ふたりが汽車に乗るのは初めてのことである。うめは、ずっと座りっぱなしでお尻が痛くなったと辟易した。
一方のあさは、念願の汽車に乗ることができて上機嫌だった。石炭を燃やし、もくもくと煙を出して大きな機関車が動くことに感動していた。自分が手がけている石炭の力を目の当たりにして嬉しかった。

五代(ディーン・フジオカ)とは、彼の東京事務所で落ち会う約束になっていた。五代の事務所は築地にあると聞いていたのだが、東京が初めてのあさには新橋から築地へ行く道がわからず迷ってしまった。

困っていると、向こうから足並みを揃えて小走りでやってくる一団があった。あさはその中の年長者(武田鉄矢)に道を訪ねた。その男は親切に道を教えてくれた上、女の足で行くには遠いので馬車に乗って行くのが良いと助言してくれた。

しかし、あさは歩くのには慣れていると答えた。普段から九州の山を歩いているので健脚だと威張った。
男は、あさに興味を抱いた。大阪の言葉をしゃべる女が九州の山を歩き、今は東京にいるのだ。
あさは、九州で石炭の採掘をしていることを説明した。今回の東京旅行は、「文明」を勉強するために来たのだと話したた。特に、「文明」の話をするときは、学の少ない者に向かって、自分が物知りだと威張るかのような口ぶりだった。

あさが立ち去った後、男は感心するとともに、憮然とした。
名乗らなかったのであさが気づかなかったのは当然だが、彼こそが文明の専門家で、日本に近代思想をもたらした福沢諭吉だったのだ。

その後、あさは何時間か歩き、ようやく五代の事務所についた。

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NHK『あさが来た』第73回

『東京物語』と言えば当然小津安二郎の映画が思い出されるわけで、その映画では田舎から子供を頼って東京に出てきた老夫婦が邪険にされ、がっかりして帰るという内容だったわけで、その映画の題名を週のサブタイトルに持ってくるとは縁起が良くないのではないかと心配する当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第73回めの放送を見ましたよ。


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第13週『東京物語』

あさ(波瑠)は、五代(ディーン・フジオカ)から東京への視察旅行に誘われた。

五代によれば、日本が世界に通用する国になるためには、さらなる貿易の活性化が必要である。しかし、日本には産業界の代表となる人物や組織が無いため、諸外国から大きな貿易をしてもらえないのだという。そこで、東京では「東京商法会議所」という組織を作り、諸外国と対等に貿易をしようという動きがあるという。
今がまさに、東京商法会議所の視察や商工業者との人脈作りに最適な時期だという。

五代は、商人としてのあさに一目置いている。さらに見聞を広めて、一流の商人になってほしいと思っているのだ。それで、あさを誘って東京への視察旅行に行こうとしているのだ。

あさはその話に感銘を受けた。そして、東京に負けていられないという闘志を燃やした。大阪にも商法会議所を作る必要があると強く思った。そのためには、東京の様子を知ることが肝心である。

けれども、あさは東京行きを断った。
九州の炭坑から帰って来たばかりだし、なるべく早く九州に戻りたいと思っているので時間がないというのだ。
五代はそれ以上何も言わなかった。

新次郎(玉木宏)には、あさが断ったのは本心ではないとわかっていた。新しもの好きで勉強好きなあさが東京を見たくないはずは無いからだ。
新次郎は、あさは姑・よの(風吹ジュン)や自分への遠慮があるのだと推測していた。普段から家を空けてばかりいるのに、嫁としてこれ以上家を離れるわけにはいかないと考えているのだと察した。
そこで新次郎は、自分はあさの味方だと応援した。よのの説得も自分が引き受けるので、遠慮せずに東京へ行けと励ました。
しかし、それでもあさは承諾しなかった。

誰にも話さないでいたが、あさは娘・千代のことが気がかりなのだ。
これまでも九州の炭坑への出張続きで、まともに千代の世話ができていない。あさの知らないうちに言葉をしゃべり始めたり、自分の持っていくる土産のおもちゃよりも姑・よの(風吹ジュン)の作った張子人形を喜ぶ様子などに心が苦しくなっているのである。
まだ1歳の千代は、日々どんどん成長している。その過程を見守りたいと思うのだ。

新次郎は、あさが東京へ行けるよう、よのへの説得工作を行った。
しかし、それは失敗に終わった。よのから見れば、独身の五代が人妻のあさを同伴して旅行に行くなど言語道断なことに思われるのだ。

あさはよのに呼ばれた。
その席であさは自分の本心を語った。自分は本当は東京に行きたいと思っている。しかし、千代の良い母親になりたいと思い、千代と離れたくないと話した。

その言葉を聞いたよのは、あさを欲張りだと呼ばわった。

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NHK『あさが来た』第72回

寒いと本当にテンションの下がる当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第72回めの放送を見ましたよ。

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第12週『大阪一のおとうさま』

亡くなった正吉(近藤正臣)の葬儀が終わった。
一時は悲しみに沈んでいたが、しばらくすると加野屋は普段の活気を取り戻した。

あさ(波瑠)は3日間泣き続けたが、それを過ぎると何もなかったかのように元気になった。

それと同じ頃、あさの仕事に対する考え方も変わった。
これまでは、腕力で男と張り合うことを考えていた。そのため、相撲をしたり、ピストルで脅したりした。しかし、女の自分はどんなに頑張っても男と力では対等になれないことがわかった。たとえば、妊娠しただけで、体の自由が全く奪われてしまった。
これからは、男の真似をするのではなく、女特有のやり方で商売をしていきたいと考えるようになった。ひいては、そういった女特有の商売を広めていきたいと思うのだった。

あさは、自分がそう考えるようになったのは正吉のおかげだと感じている。彼がいつも自分の味方として後押ししてくれたことで、見聞が広まり自信もついたと思うのだった。

年が明け、あさは大阪と九州の炭坑を往復する毎日を送るようになった。

ある日、あさが大阪に帰ってくると、ちょうど入れ違いで新次郎(玉木宏)が出かけたという。家の者に行き先を聞くと、五代(ディーン・フジオカ)から呼び出されたのだという。気になったあさは後を追った。

近頃、五代は大阪と東京に貿易会社を設立し、両都市を忙しく行き来する生活をしている。
そんな五代は、新次郎に対して、あさを東京に連れて行きたいと相談を持ちかけていた。

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NHK『あさが来た』第71回

今朝は起きるのも遅かったけれど、このまとめ記事を書き終えたらさっさと寝てしまおうと思っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第71回めの放送を見ましたよ。

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第12週『大阪一のおとうさま』

サトシ(長塚圭史)は警察に出頭した。吹っ切れた彼は清々しい顔をしていた。

サトシの恨みが晴れたことで、加野屋にこれ以上危害を加えられるおそれはなくなった。
しかし、彼には炭鉱爆破の補償金を支払うだけの財力はない。加野屋が補償金や復興工事の費用を負担することに変わりはなく、莫大な資金の捻出は簡単ではなかった。

当主・榮三郎(桐山照史)は炭鉱を手放したいと考えていた。一方、あさ(波瑠)にとっては、自分が初めて担当した事業であり、固執し続けた。
ふたりの仲はしばらく前から険悪で、炭鉱の話になる度に激しい言い合いや、無言のにらみ合いが繰り広げられていた。

しかし、ついに榮三郎が折れた。
味方だと頼りにしていた雁助(山内圭哉)は九州に行ったきりであり、自分一人では、希少の荒いあさに対抗できないからだ。
それに、まさに信頼している雁助からの見積書によれば、復旧にかかる予算や期間は思っていたよりも少なくて済みそうだったのだ。
復旧費用は、これまでに炭鉱で設けた資金を全てつぎ込めばちょうど間に合う程度であった。復旧工事に約半年、それから2年半から3年ほどで利益が出始める計算になっている。榮三郎も、その程度なら持ちこたえられるだろうと決断した。

あさは喜んだ。
本来、炭鉱で稼いだ金は銀行開設のために貯めていたのだが、銀行を諦めてでも炭鉱事業の継続が大事だと考えているのだ。さっそく、あさは帳簿の確認や新しい鉱夫の募集の準備を始めた。

その頃、正吉(近藤正臣)の容体が悪化した。布団に伏せたまま、ほとんど起き上がることもできなくなった。

新次郎(玉木宏)は正吉をサトシのことを話した。
新次郎は、正吉がサトシの一家を見捨てた時、正吉を恨んでいたことを認めた。しかし、今となっては正吉の気持ちがわかるという。正吉が自分の家を守るためにはそうするしか無く、家を守るためには無情な決断も必要だと理解したというのだ。そして、それは決断をした本人も辛いのだと理解したと話した。
そして、苦しい時こそ、人に頼らず自力で解決しなくてはならないことも学んだという。それはあさから学んだのだ。
新次郎は、冗談とも本気ともつかない呑気な様子で、これからはあさの仕事の手伝いをするつもりだと話した。
正吉も、冗談とも本気ともわからない様子で、それは結構なことだと喜んだ。

正吉は孫・千代の顔を見て、美人に成長する将来が楽しみだと話した。

榮三郎には、早く結婚して家を盛りたてるよう話した。
榮三郎は、母・よの(風吹ジュン)のようなかわいい妻を娶り、正吉のような良い父親になることを誓った。

あさに対しては、白岡家は男3人兄弟だったが、あさが来てから家の中が明るくなったと話した。そして、加野屋の商売を託した。

いよいよ最期が近づき、正吉は妻・よの以外を人払いした。
正吉は、伊勢参りに行きたがった。いつか、よのと一緒に行ったのがとても楽しかったのである。

よのの膝枕で、正吉は夢見心地になった。目をつぶると、まぶたに伊勢参りの風景が広がった。
あたりは出店や参拝客でごった返している。うっかりしていると、よのとはぐれてしまうのではないかと心配になった。
正吉はよのの手を握った。

白昼夢の中で、正吉は本殿にたどり着いた。
神様に向かって、加野屋と家族を守ってくれるよう祈願した。
最後に、よのの余生が安泰であることを祈った。

そうして正吉は事切れた。

* * *

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