NHK『おひさま』第26回

昨日の『笑っていいとも!』テレフォンショッキングの井上真央を見逃したのはもちろん、大好きな永作博美が『徹子の部屋』のゲストだったのも見逃して失意のどん底にある当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第26回目の放送を見ましたよ。

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第5週「失恋」

ユキ(橋本真実)との再会をきっかけに、教師になる決意を固めた陽子(井上真央)。親友の育子(満島ひかり)と真知子(マイコ)にも報告した。

しかし、師範学校の試験では裁縫の実技があることを失念していた。ふたりにそのことを指摘され、裁縫が何よりも苦手な陽子は困ってしまった。
育子も、親に反対されてでも絶対に東京女子大を受験すると決意していた。しかし、育子は英語が苦手なことを悩んでいた。
そこで、成績の優秀な真知子がふたりの指導役を買って出た。女学校卒業後は結婚することになっている真知子を勉強に付き合わせるのは申し訳ないと恐縮するふたりだが、真知子自身は親友の役に立てるほど嬉しいことはないと、少しも苦にする様子がなかった。

年も押し迫り、松本の春樹(田中圭)から正月に帰省する旨の手紙が届いた。
そこには、春樹と川原(金子ノブアキ)が並んで撮った写真も同封されていた。陽子はその写真を誰にも見せず、自分だけのものにした。しかも、写真を半分に折り、川原だけが見えるようにしてしまった。

たまたま茂樹(永山絢斗)が辞書を借りるために陽子の部屋に入ってきた。陽子は慌てて写真を隠すが、茂樹は目の端に留めてしまった。そして茂樹は、陽子の恋心に気付くのだった。

昭和14年の正月を無事に迎えた。
翌年からは、戦地の軍人に考慮して門松など派手な正月飾りは禁止されたので、この年が最後の門松だった。また、家族4人が揃った穏やかな正月も、今にして思えば、この時が最後だった。

その日の夜に川原がやってくると聞いて、陽子は有頂天になった。

それまでの時間、陽子はふたりの親友と初詣に出かけた。
日中はとても楽しい時間だった。

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NHK『おひさま』第25回

やっと当blogに「おひさま」カテゴリを作った当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第25回目の放送を見ましたよ。

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第5週「失恋」

ある日、陽子(井上真央)へハガキが届いた。小学校の時に離れ離れになってしまったユキ(橋本真実)が、半日だけ安曇野へ来るのだという。陽子は待ち合わせ場所の小学校へ向かった。

ふたりは抱き合って再会を喜んだ。
ユキは勉強が大好きだったが、名古屋へ奉公に出されたのだ。そんな彼女のために、陽子は新しい教科書をもらうたびに書写し、今日までユキに送り続けていた。ユキもそれを使って独学していた。努力の末、読み書き・計算・英語を身につけたユキは、社長に認められて神戸で社員として働くことになったという。
スキルを身に付けることができたのは陽子のおかげだし、辛い時にも陽子という友達がいるということを心の支えにしてきたという。ユキは陽子に感謝するのだった。

陽子は、自分は教師になりたいのだと話した。陽子が自分の夢を人に話すのは初めてだった。
ユキはその考えに賛成した。そして、陽子はまさに自分の先生だったと言うのだった。陽子は喜びとともに自信を得た。

その日、父(寺脇康文)にも師範学校へ進学したいと打ち明けた。父は、子供は国の宝であり、それを教育することは立派な仕事だと言って、笑顔で認めてくれた。
祖母(渡辺美佐子)によれば、母(原田知世)も教師を目指していたことがあったのだと知らせると、家族はますます応援してくれた。

翌朝、育子(満島ひかり)と真知子(マイコ)にも早速話した。
しかし、重大な見落としがあることに、陽子だけが気づいていなかった。

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NHK『おひさま』第24回

本当は今日を限りに本まとめシリーズをやめるつもりでいたのだが、昨日オルニオ氏がコメントを残してくれたので、最低もう1週間以上は判断を保留しようと思った当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第24回目の放送を見ましたよ。

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第4週「母の秘密」

松本で出会った春樹(田中圭)と真知子(マイコ)は互いに惹かれあった。しかし、双方とも相手の気持ちに気づいていなかった。陽子(井上真央)だけはふたりの気持ちを知っていたが、真知子の境遇を考えると素直に喜ぶことはできなかった。

兄との約束は果たさねばならぬと思い、陽子は意を決して、預っていた詩集を真知子に手渡す。感激した真知子は、いつもの寄り道を断り、一刻も早く貰った本を読みたいと、笑顔を浮かべて駆け足で家に帰った。

残された陽子と育子(満島ひかり)は、普段どおり村上堂に寄った。そこで、陽子は春樹と真知子のことを育子に打ち明けた。
陽子は、自分の大好きな春樹と真知子の恋が成就するのはたいへん嬉しいことだと思う。しかし、許婚との結婚という運命を受け入れ、春樹のことを諦めかけている真知子にそのことを伝えるべきかどうか悩んでいることを告げた。
それを聞いた育子は、ふたりには絶対に秘密にしておくべきだと意見した。他人の運命を左右するようなことを不用意に行うことは許されないと言うのだ。その考えに賛成した陽子は、黙っておくことに決めた。

一方で陽子は、育子の様子がおかしいことに気づいた。朝から、顎に絆創膏を貼っていることも気になった。本人は大きなおできができたと主張していたが、それが嘘であるらしいことを見抜いていた。
正直に話し始めた育子は、進路の事で父親と揉めたのだという。東京女子大学に進学したいと打ち明けたところ猛反対された。父が娘に直接手を出すことはなかったが、激昂してちゃぶ台をひっくり返し、割れた茶碗の破片が育子に当たって腫れたのだという。
娘に怪我を負わせた原因を作ったことに、父はしょぼくれてしまったという。育子の方もショックを受けた。意見が衝突したことではなく、父を愛しすぎていることで自ら板挟みになってしまっていることが辛いのだという。大嫌いな父親であったなら家を飛び出すこともできただろうに、父を愛しているがためそれができないのだ。

現代の陽子(若尾文子)は、当時の女生徒は学校を卒業したら結婚するのが当たり前で、進学や就職することはとても特殊なことであったと、房子(斉藤由貴)に改めて説明した。そして、陽子自身も教師になる夢を抱いていたが、それを誰にも言えなかったと回想した。

ある決意を持った当時の陽子は、小学校に向かった。

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『おと・な・り』(監督・熊澤尚人/主演・岡田准一/助演・麻生久美子)

『おと・な・り』タイトル

ある男性カメラマン(岡田准一)と女性花屋店員(麻生久美子)は古いアパートの隣人。このアパートの壁は驚くべきほど薄く、隣室のちょっとした物音は全て筒抜けだ。
都会に暮らすふたりは、互いに相手の顔も素性も知らない。隣から聞こえてくる雑音に、時には腹を立てつつも、自分の生活の一部として心地良くも感じている。

それぞれがそれぞれに、自分の将来を大きく左右する重大な局面を迎えている。もちろん、相手がそうだとは知らないし、相手に伝えようとも思わない。薄い壁1枚で隔てられているのみだが、ふたりの人生は決して交わることはない。

・・・そんなお話。

ネタバレしない程度に作品紹介をしようと思うと、どうしても地味な内容になってしまう。
けれども、これは僕の大好きな映画ベスト5にランクイン。ぜひオススメしたい。

単に麻生久美子が見たくてレンタルした映画だが、麻生久美子が出演していなかったとしても、この脚本と演出は気に入ったことだろうと思う。

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NHK『おひさま』第23回

「せっかくの連休だというのに、どこにも出かける予定のない当方」と、ちょうど1年前にも書いていた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第23回目の放送を見ましたよ。

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第4週「母の秘密」

茂樹(永山絢斗)が海軍飛行隊を志望していることを打ち明けた翌日、父・良一(寺脇康文)は何も告げずに早朝に家を出た。

茂樹は翌年1月の試験にむけて、春樹(田中圭)に勉強を見てもらっていた。そんな二人の兄を見ていて、陽子(井上真央)は頼もしく思った。茂樹が合格して家を出ていくことを心から望む一方で、この幸福な時間が永遠に続けば良いとも思うのだった。

茂樹は、急に春樹へ深い感謝の意を述べたが、春樹には何のことだかわからなかった。茂樹は、自分が祖母(渡辺美佐子)の所へ養子に出されそうになった時に春樹が身を挺して反対してくれたことを思い出していたのだ。
茂樹が何も言わなくても、祖母から同じ話を聞いていた陽子には彼の気持ちがわかった。突如、陽子も茂樹とともに感謝するのだった。

そこへ、父が帰ってきた。諏訪神社まで出かけて、茂樹のために学業成就と安全祈願のお守りを授かってきたという。本来なら母親の役目だが、母を亡くした茂樹のために、自分が行ってきたのだという。
父の深い愛情に触れて、茂樹は涙を流す。
そして、家族そろっての団欒で、みんなは心の底から笑った。とても楽しい時間だった。
しかし、後に陽子が思い出すところでは、家族揃っての幸福な時間はそれが最後だった。

翌日、春樹が松本へ戻った。陽子には、真知子(マイコ)によろしく伝えて欲しいと述べた。その素っ気ない態度を見て、陽子はきっと兄も初恋なのだろうと気づくのだった。

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NHK『おひさま』第22回

好きな女の子に銀色夏生の詩集(書名は伏せるが無名時代の裕木奈江のやつとか、ブレイク直前の森高千里のやつとかではない)をプレゼントしたことのある当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第22回目の放送を見ましたよ。

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第4週「母の秘密」

長兄の春樹(田中圭)が突然帰省した。海軍航空隊入りを父(寺脇康文)に打ち明けるつもりだった茂樹(永山絢斗)は、一家全員が揃ったことを好都合だと喜んだ。

茂樹の意気込みに反して、陽子(井上真央)は心ここにあらずだった。祖母・富士子(渡辺美佐子)から母(原田知世)の少女時代の話を聞き、頭の中が喜びと混乱でいっぱいになってしまっていた。

いつものように茂樹にからかわれた陽子は負けずに反撃したが、その中で口が滑ってしまい、茂樹の軍隊入りをしゃべってしまった。そそっかしい茂樹が海軍に行くなど無理だと言ってしまったのだ。
あっけにとられる一同であったが、茂樹は手間と緊張がほぐれたと、かえってサバサバした。

茂樹の説明はこうだ。自分は医者を目指す春樹に比べ、昔から劣等感を抱いている。そんな時、生前の母が自信を持てと言ってくれた。その言葉に、自分が世の中の役に立つ道を考え、軍人になるという結論になった。国を守ることで、ひいては家族を守りたいというのだ。
その説明に納得した父は、茂樹に対して深く頭を下げた。亡くなった妻の意思が息子に受け継がれていることを嬉しく思った。夜、一人仏壇に向かい、茂樹の安全を妻に祈るのだった。

その頃、春樹が陽子の寝室にやって来た。
本当は川原(金子ノブアキ)も連れてくるつもりだったが、足をくじいてしまい来れなくなったという。初恋は諦めたはずの陽子であったが、彼の名前を耳にしただけで、気持ちが揺らいでしまった。

春樹はハイネの詩集を取り出し、真知子(マイコ)に渡して欲しいと託した。知子同様、どうやら春樹も彼女のことを好きになったらしいと気づいた。

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NHK『おひさま』第21回

本ドラマのヒロインの兄が旧制松本高校に通っており、そこはまた、作家・北杜夫の出身校だというので『どくとるマンボウ青春記』を読み始めた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第21回目の放送を見ましたよ。

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第4週「母の秘密」

陽子(井上真央)が生まれた時、紘子(原田知世)が祖母・富士子(渡辺美佐子)へ手紙を書いて寄こしたという。娘の名前を「太陽の陽子」にするという内容だった。祖母は、いかにも紘子が付けそうな、いい名前だと思ったという。
なぜなら、富士子は紘子に対して、太陽のようになれ、誰の力も借りずに自分の力で輝く太陽のような女性になれ、これからの女性は自分でなんでもできる時代なのだ、と教育していたからだ。その言葉は、まさに陽子が亡き母から受け継いでいた言葉だった。

富士子は、陽子が窮地に陥ったとき、一度だけ助けてやると約束した。何度もチャンスがあると思えば甘えた人間になるので、助けるのは一度だけだときつく申し渡した。

その時、女学校の裁縫教師・望月(梅沢昌代)が村上堂に買い物に来た。女学校の生徒が学校帰りに買い食いすることはご法度の時代だ。陽子と親友たち(満島ひかりマイコ)は慌てて身を隠す。しかし、すぐに望月に見つかってしまった。

その時、富士子が進みでて、陽子の祖母だと名乗った。陽子からの手紙には、望月先生に憧れていると書いてあったと、即興で嘘をついた。それが功を奏して、気を良くした望月は見逃してくれた。

陽子は裁縫が大の苦手だと知り、富士子はそんなところまで自分に似るとは、と苦笑しながら帰って行った。

窮地を脱した陽子たちであったが、望月からかばってもらったことが「一度だけの援助」なのではないかと話し合った。なんてつまらない事で消費してしまったのかと公開するのだった。
ただし、それはあくまでおまけで、後に陽子は祖母から多大な援助を受けることになる。

帰宅すると、次兄・茂樹(永山絢斗)が陽子のところへ来た。「自分の味方になる」との約束を、今日こそ果たして欲しいと頼むのだった。

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NHK『おひさま』第20回

本文前のこのマクラ部分を、本ドラマに関しては「おひさマクラ」と称している当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第20回目の放送を見ましたよ。

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第4週「母の秘密」

宿へ訪ねてこない陽子(井上真央)にしびれを切らし、祖母・富士子(渡辺美佐子)が会いに来た。
手頃な場所を他に知らない陽子は、行きつけの水飴屋・村上堂へ祖母を案内する。庶民的すぎる店構えに眉をひそめる祖母であったが、まんざらでもない様子であった。

決して会いに来ようとしなかった陽子のことを強情な娘だと評した。そういうところは母・紘子(原田知世)にそっくりだという。そして、元をたどれば、自分の強情さが伝わったのだと言う。
その話題を口火に、祖母・富士子は一人で次々と話し始めるのだった。

陽子の祖父は子爵を拝命しており、一人娘の紘子の進学祝のために帝国ホテルで盛大なパーティーを行うことができるほどの財力があるという。そのような家筋だが、紘子は生まれた時から体が弱かった。医者には、小さいうちに死んでしまうかもしれないと言われていた。それにも関わらず、3人も子供を生むことができて良かったと、祖母は言うのだった。

紘子は音楽と本の好きな少女で、学校の先生になるのが夢だった。しかし、女に職業は必要がないという祖父の考えのもと、その夢は実現しなかった。さらに、祖母も経緯は知らないが、いつしか良一(寺脇康文)と出会い、親の反対を押し切って駆け落ちしてしまったというのだ。それ以来、親子の縁は切れてしまったという。

しかし、陽子の祖父母は他に子どもがなく、跡継ぎを必要とした。そこで、次兄の茂樹(永山絢斗)を養子に迎えることに決めた。紘子らの意向は無視され、半ば強制的に連れていくことが決まっていた。
その時、直談判に来たのが長男の春樹(中川大志)だった。自分が家族を守るのだ、祖父を殺して自分も死ぬ覚悟だと訴えた。その熱意に負けた祖母は、初めて夫に逆らい、養子縁組を反故にさせた。

その話を聞いて、一同は涙するのだった。
そして、村上堂の外では、通りがかった茂樹が一部始終を耳にしてしまった。

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NHK『おひさま』第19回

昨夜の日テレ『おしゃれイズム』では永作博美が足裏マッサージを受ける様子が放送されており、永作ファンかつ足裏フェチのため、とても興奮した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第19回目の放送を見ましたよ。

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第4週「母の秘密」

初対面の祖母・富士子(渡辺美佐子)から、陽子(井上真央)がはじめてかけられた言葉は、陽子が母・紘子(原田知世)にあまり似ていないという冷たい一言だった。

茶を淹れるために下がった陽子は、祖母の靴が気になって玄関へ見に行った。祖母の靴は映画の中に出てくるような立派なものだった。それに比べて、自分や家族の靴はとてもみすぼらしかった。恥ずかしくて隠してしまいたい反面、そうすることは卑しい行為に思われた。にわかに靴を磨き始め、自分たちの靴を堂々と玄関に並べるのだった。

次男・茂樹(永山絢斗)も帰宅した。自分の祖母が来ているとは知らず、近所にとても豪華な乗用車が停まっていると玄関で大騒ぎしてしまう。その声の聞こえた祖母は、自分の孫が田舎者になってしまっていることを嫌悪するのだった。
陽子や茂樹に会うのは初めてであったが、長男・春樹(田中圭)の事だけは知っているかのようだった。

富士子の夫は、紘子が家を捨てた事を今でも許していないという。そのため、夫が仕事で海外に行っている隙に目を盗んで安曇野にやって来たという。夫の許しが出ず、紘子の葬儀にすら来ることができなかったと富士子はこぼした。

紘子の墓に案内するという良一(寺脇康文)であったが、富士子は山の中の墓になど行きたくない、自分の一族の墓はこのような場所にはない、と言って帰ってしまう。
ただし、帰り際に、明日まで穂高に逗留すると告げた。遠まわしに、孫たちが会いに来るようにと指図したのだ。

その夜、父・良一は、紘子が最期に「安曇野に来て良かった」と言ってくれたことが自分の唯一の誇りだと、子どもたちの前で話した。そして、もし母の若い頃の話を聞きたかったら、祖母を尋ねるようにと言った。
しかし、茂樹は自分の知っている母の思い出だけで十分だと言い捨てた。陽子も、思わずそれに同意したが、本心では知りたくて仕方がなかった。悩みを抱える自分に照らし、同じ年の頃の母が何を考えていたのか知りたかったのだ。

けれども、陽子は祖母に対して反感を持っていた。だから、素直に祖母に会いに行くことができなかった。
すると、翌日の下校途中、祖母が車で追いかけてきた。そして、なぜ訪ねてこないのかと詰問されたのだった。

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NHK『おひさま』第18回

昨日の朝、家の前でゴミ出しをしていたら、近所に住む88歳だというおじいさんに声をかけられ、本作のヒロインと同じ時代を生きた人なんだなぁと思うとなんだか感激してしまった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第18回目の放送を見ましたよ。

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第3週「初恋」

陽子(井上真央)が食べ過ぎで倒れたことに関して、迎えに行った次兄・茂樹(永山絢斗)は何か言いにくい事情があるのだろうと悟った。茂樹は、今回の事を父(寺脇康文)に内緒にする代わりに、陽子には何があっても自分の味方になって欲しいと頼む。近いうちに父の前で重大発表をするから、その時は何も言わずに応援して欲しいと言うのだった。
陽子は知らない振りをしたが、茂樹が航空隊に入隊したがっていることに違いはなさそうだった。茂樹の決意が固いことを知り、陽子は少々驚くのだった。

陽子(若尾文子)からその辺りまでの話を聞き、房子(斉藤由貴)は当時の少女たちの天真爛漫さをかわいらしく思った。自分の娘(山谷花純)も同じ年ころなのに、素直じゃなくて困っているとこぼす。しかし陽子は、今も昔も、少女の根本はまったく同じだと思うと優しく話すのだった。
それから連想して、房子は陽子の両親のことをもっと知りたいと思った。

当時の陽子も、実は自分の母のことを詳しくは知らないことに気づいた。しかし、父から根掘り葉掘り聞くのも筋違いな気がして、尋ねることができないでいた。

ある日、陽子が帰宅すると、今までに見たこともないような立派な婦人靴が玄関にあった。その来客は、仏壇の前で手を合わせていた。
見ず知らずの老婆であったが、父からは母方の祖母(渡辺美佐子)だと紹介された。

祖母は紘子(原田知世)に向けて、このようなところで死ぬとはバカな子だと冷たく言うのだった。

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