NHK『おちょやん』第2回

2日めにして、朝起きれなかった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おちょやん』の第2回めの放送を見ましたよ。

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第1週『うちは、かわいそやない』

父・テルヲ(トータス松本)は、新しい母だと言って栗子(宮沢エマ)という女を連れてきた。

死んだ母のことを忘れずにいる千代(毎田暖乃)であったが、栗子が来たことを喜んだ。栗子が新しい母として、家のことを全てやってくれると思ったからだ。そうなれば、千代はついに学校に行くことができる。

翌日、千代は早速登校した。字を読めなくて級友たちから笑われるなどしたが、学校生活はおおむね楽しかった。

体育の授業は徒競走だった。千代は近所の幼馴染・小林勝次(原知輝)に弁当を賭けた競争を挑んだ。聞けば、勝次はおばあちゃんの作った美味しいおはぎを持ってきているという。家の貧しい千代は弁当を持ってきていなかったが、徒競走で勝次に負ける気がせず、自分の弁当がないことは問題にならないと考えたのだ。

しかし、千代は足が遅かった。全くいいところがなく、勝次に敗北した。もちろん、千代は弁当を差し出すことができず、勝次は怒った。しかし、勝ち気な千代は喧嘩腰で対応した。その騒ぎを聞きつけた玉井先生(木内義一)が仲裁に入った。
すると、千代は嘘泣きで先生に弁明した。弁当を忘れた自分のために勝次がおはぎを分けようとしたが、自分が維持を張って断ったので言い争いになったとでまかせを述べた。その話を聞いた先生は感激し、勝次のことを褒めた。勝次は引っ込みがつかず、3つあるおはぎのうち自分では1つだけを食べ、残りの2つを千代に渡した。1つは千代が食べ、もうひとつを家にいる弟・ヨシヲ(荒田陽向)に持っていけと勝次は言うのだった。千代は遠慮することなくその通りにした。

千代が帰宅すると家中の家財がひっくり返されていた。栗子が言うには、何か売れるものがないか探したが何もなかったという。その上、腹が減ったから早く食事の支度をするよう千代に言いつけるのだった。テルヲとの約束で、栗子は家のことは何もしなくてよいことになっているという。
頭に来た千代は、鶏小屋のテルヲのところへ訴えに行った。しかし、テルヲは栗子の肩を持つばかりで、千代の味方をしなかった。

諦めた千代は、せめて弟・ヨシヲに土産のおはぎを食べさせてやろうと家に戻った。しかし、さっき確かに置いておいたはずのおはぎがなくなっていた。栗子の口元にあんこがついたままになっており、彼女が勝手に食べたことは明らかだった。千代は詰るが、栗子は少しも悪びれるでもなかった。

その夜、千代は竹林の中の母との思い出の場所に来た。ここに来れば心を落ち着かせることができた。

家に戻ろうとすると、父・テルヲが大声を上げながら家から飛び出してきた。栗子が家を出ていってしまったという。テルヲは彼女を探しに出たまま、しばらく帰ってこなかった。

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NHK『おちょやん』第1回

COVID-19に関しては「4月末ころまでには落ち着いて元に戻るだろう」なんて思っていて、まさか朝ドラのスケジュールもずれ込むとは思っていなかった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おちょやん』の第1回めの放送を見ましたよ。

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第1週『うちは、かわいそやない』

大正5年(1916年)、竹井千代(毎田暖乃)は大阪・南河内で暮らしていた。

家は養鶏場を営んでいたが、父・テルヲ(トータス松本)は働きもせず、昼から酒を飲んでばかりいた。母・サエ(三戸なつめ)は、千代が5歳のときに亡くなった。
弟・ヨシヲ(荒田陽向)の世話も含め、千代が家の全てを取り仕切っていた。

千代が家を守るのは、亡き母との約束であった。家事の一切に抜かりはない一方、千代は学校へ行くことができなかった。貧乏で学校にも来ないため、同年代の子供たちからはからかわれるばかりだった。ただし、からかわれるたびに、誇り高くかつ口汚く言い返す程度に、千代は強い女の子だった。

しかし、人前では気丈に振る舞う千代であっても、夜中に辛くなることもあった。そんな時は、一人で竹林に入り、秘密の隠し場所に行くのだった。そこは母との思い出の場所だった。幼い千代を連れて、母はよくここへ来た。千代は夜泣きをする赤ん坊だったが、ここへ連れてくるとピタリと泣き止んだという。
また、今際の母から貰ったビー玉をそこに隠していた。それはまるで月のようであり、千代は夜空と一緒にそれを眺めると元気が出てきた。そして、「うちは、かわいそやない」と自分を励ますのだった。

ある日、家の食べ物もほとんど底をつき、千代は卵を産まなくなった鶏を街で売ることとした。父を怒鳴りつけ、彼に鶏を売りに行かせた。
そのまま、父・テルヲは10日帰ってこなかった。

やっとテルヲが帰ってきたと思ったら、知らない女・栗子(宮沢エマ)を連れていた。
テルヲは栗子のことを「新しいおかあちゃん」と紹介するのだった。

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杉本恭子『京大的文化事典 自由とカオスの生態系』

著者の杉本恭子は1990年代に同志社大学で学生時代を過ごしたそうだ。事前知識がほとんど無いまま『京大的文化事典 自由とカオスの生態系』を手にとり、前書き冒頭でその事実を知らされて肩透かしを食らった気分だった。
入学したことのない部外者が京大の文化について語るのかよ、と。

しかし、そこで投げ出さずに読み進めると、その絶妙な距離感の妙味がすぐに分かった。
外野の立場だからこそ、懐古趣味に陥ることなく、冷静で客観的に京大の文化を記述することに成功していると思われる。関係者(ただし、学生/卒業生側に偏っていて、教員/執行部側は少ない)や資料への丹念な取材が行われていて、独りよがりな思い出話に終始しないところが素晴らしい。

また、京大に閉じた文化論ではないところもよい。より大きな社会・文化全体に翻弄されたり、逆に牽引していく京大の姿が俯瞰的に描かれていて、僕たちが生きている世界について深く考える契機を与えてくれる。
たとえば、今日の京大文化の語り手の一人といえば森見登美彦(本書には彼へのインタビュー記事も掲載されている)と言えるわけだが、振り返ってみれば、彼の小説で描かれる”アホな京大”は社会とは隔絶された一つの別世界にしか見えない(まぁ、それが彼のファンタジー小説の持ち味だけれど)。一方、本書の”アホな京大”は、社会との接点がどのように維持され、また変化してきたのかということが丹念に説明されている。森見的京大しか知らなかった僕には目からウロコだった。
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マスカットパンチラ

本日、10月2日は当方の最愛の山瀬まみさんのお誕生日です。おめでとうございます。

先週、レギュラーの生放送ラジオ番組『有馬隼人とらじおと山瀬まみと』が終わってしまいました。毎週金曜日の放送で、2016年4月放送開始でした。その間、10月2日が金曜日にあたることはありませんでした。今年は誕生日が金曜なので何かあるかと数ヶ月前から楽しみにしていたのですが、その1週間前に終わってしまうとは。無念です。

それはさておき。
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愛の渦→恋の渦→身体を売ったらサヨウナラ

■『愛の渦』

偶然、『Amazon Prime Videoで無料で観られるおすすめ映画リスト~独断と偏見による32選』(盛り場放浪記)というブログ記事を見つけた。僕の大好きな映画がいくつも出ていて(『天国と地獄』とか『探偵はBARにいる』の1作目とか)、この人は信用できるな、と思った。

そんな中、

123分中100分くらい全員裸。映画的に優れているわけではないけれど、門脇麦の脱ぎっぷりが素敵なので、観といて損はない。

と紹介されていたのが、三浦大輔原作・脚本・監督の『愛の渦』(2014)。
NHK『麒麟がくる』でヒロインをやってる門脇麦がどういう事になってんの!?」って思って、そりゃ見たくなるよね。

見て思ったことは、

  • 乱交パーティに集まった男女の1夜だけの交流。
  • 門脇麦の脱ぎっぷりが素敵だった。もう平常心で『麒麟がくる』を見れない。
  • 「100分くらい全員裸」というのは語弊があって、実際にはタオルを巻いてるシーンがほとんど。いや、問題ないけど。
  • 乱交パーティの終わる午前5時からがクライマックス。オチがどうなるのかずっとドキドキした。
  • 季節は冬なのに、日の出早すぎじゃん。まぁいいけど。

って感じでしょうか。いや、面白かった。

セックスがテーマだし、ましてやほぼ行きずりの乱交だし、口汚く罵ったりするので、まっとうな貞操観をお持ちの方は眉をひそめる映画ではありますが、観といて損はないかもしれません。

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映画『食べる女』を見た

ポビドンヨードを含んだうがい薬がなんだかんだで、ドラッグストアに走った人々や、どこぞの首長に失笑を送る人々で世間が騒がしい中、現実を見たくない当方がアマゾンプライムビデオで映画『食べる女』(2018)を見ましたよ。

8人の女が出てきて、どの女も孤独で痛々しくて人生に悩んでいる。女同士で傷をなめあって、最終的にちょっとだけ前に進むって感じの内容でしょうか。時々、添え物のように、これまた痛い男も出てきます。
象徴的なのは、小泉今日子姐さんの
「人ってねぇ、美味しいご飯食べてる時と愛しいセックスしてる時が一番こう、暴力とか差別とか争いごとから遠くなるんだって。・・・でもほら、セックスの方はさ、相手がいないとできないけれど、ご飯ならいつでもできるでしょ。」
というセリフでしょうか。
僕は嫌いじゃない映画です。
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シアターコクーンライブ配信『プレイタイム』を見た

当方の大好きな女優さんであるところの黒木華さんが出演する劇がネット配信されるとのことなので見た。
有料2,500円で専用URLでストリーミングされるという形式。70分程度のコンテンツだった。

内容は、岸田國士の『恋愛恐怖病』が原作とのことである(青空文庫に収録されている)。本人たちは、「恋愛感情抜きの友人」と自分たちの関係を定義しているのだけれど、恋愛感情が芽生えつつあることを互いに自覚し、けれども一線を超えるわけにはいかないと思ってグダグダとやり取りするというお話。わかる。
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俺のストラト


梅田行きの電車乗って
紀伊国屋はスルーしって
梅田行きの電車乗って
三番街から茶屋町
(ちょっときれいになりましたよね)
(そやねー)

梅田行きの電車乗って
(アベック少ない)
イシバシでレッド or グレー
(アベック少ない)
梅田行きの電車乗って
(アベック少ない)
やっぱギターはそんなこんなで
(ええなー)

マスク、マスク、マスク、マスク

今日は会社に出勤する日だったわけで。業務命令で、出社時にはマスク(自前)着用が義務付けられている。
通勤途中で、いつものコンビニ立ち寄った。なんだか今日は妙に清々しい気がする。
マスクを付けるのを忘れて家を出てきてしまったようだ。息がしやすいはずだ。
家にマスクのストックは40枚以上ある。取りに帰るとすると、車で3分。でもめんどくさい。
コンビニの棚を見ると、50枚入り2,500円(税別)のマスクが2箱だけ売られていた。家に戻るのもめんどくさいし、買ってしまった。
とりあえず会社にストックしておいて、誰かが欲しがったら分けてあげることにしよう。
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半径5kmのテレワークバンド・HANAO’S

ちょうど半年前、僕の通っている音楽教室の発表会でチャットモンチーの『シャングリラ』を演奏させてもらったわけだけれど(その時のレポートはこちら)。

先日からテレワークバンドのマイブームに巻き込まれている当方なわけだが(お誘い記事)、先の発表会のメンバーをテレワーク的に招集して、再度『シャングリラ』にチャレンジしてみました。

バンド名は HANAO’S。かわいくね?

ということで、みなさんテレワークバンドやりましょう。楽しい。