今日のまとめ記事を書いた後、昨夜放送の『タモリ倶楽部』の録画(「琵琶湖の周りに大量発生!!飛び出し坊やMAP 2012 in 珈琲琵琶湖」)を見る予定の当方が、NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』の第79回目の放送を見ましたよ。
1945年(昭和20年)10月。
中古のパーマ機を買うため、糸子(尾野真千子)、八重子(田丸麻紀)、昌子(玄覺悠子)の3人は東京へ向かった。
せっかく東京へ行くので、洋服用の生地も仕入れることにした。そのための金も十分に持っていくことになった。パーマ機は中野、生地は神田で買うことになった。東京は空襲のために道も地図通りではないことが予想された。用事があるのは八重子と糸子だけだったが、しっかり者の昌子が念のためについていくことになったのだ。
東京に大空襲があったという噂や報道は聞いていたが、実際に見る風景に糸子らは胸を痛めた。焼け野原に身寄りのない子供たちがたくさんいる様子は、特に同情を誘った。しかし、糸子らにはどうすることもできなかった。
まずは中野で、八重子のパーマ機を買った。糸子は持ち前の勝気さで、難癖をつけては少しでも値切ろうとした。一方の八重子は値切るのを潔しとせず、あろうことか糸子の交渉を妨害するようなことを言い出した。
結局、あまり値段をまけさせることはできなかった。しかし、八重子は念願のパーマ機を手に入れることができて、うっとりと夢見心地であった。
その日の宿に泊り、神田の生地問屋には翌日行くことになった。
ところが、宿では男女が一緒の部屋に押し込まれた。糸子らは怪しい男達と同室で雑魚寝せざるを得なかった。男たちのことを信用できなかったので、糸子らは布団の中でもリュックをしっかりと胸に抱き、着物のまま女同士で固まって小さくなって寝た。
特に、生地購入用の現金を大量に所持している糸子は、帯の内側に縫いつけたポケットに金を入れて肌身離さず持つことにした。
うつらうつらしていると、夜中に部屋の中で物音がした。はっとして目を覚ますと、暗闇の中で「泥棒!」という声が聞こえた。自分らの荷物はかろうじて無事だったが、同室の男たちと口論が始まった。互いに相手を犯人だと言い合った。
その時、階下から泥棒が1階に逃げたという声が聞こえた。男たちは血気盛んに追いかけていった。
一方の糸子は、部屋の押し入れに不穏な空気を感じた。思い切って襖を開けると、そこには数人の浮浪児が潜んでいた。見つかった子供たちは、部屋を突っ切り、窓から飛び降りて皆逃げてしまった。さすがにそれ以上追いかけることはできず、部屋の中から盗られたものもなかったので、その場は収まった。
一同は、翌日に備えて休むことにした。
糸子が布団に入ると、そこには薄汚れた女の子(濱田帆乃果)が隠れていた。驚く糸子だったが、とっさに声を飲み込んだ。横の男たちは、一味の1人でも捕まえることができれば仲間を一網打尽にできると、息巻いている。この女の子が捕まればただじゃすまないだろう。彼女のことを不憫に思い、朝までかくまってやることにした。
声を出すことはできなかったので、女の子の手を握って安心させ、頭を撫でてやった。布団の中で胸に抱いてやり、朝まで過ごした。
泥棒騒ぎなどがあったので眠るつもりはなかったのだが、やはり疲れのためかいつの間にか全員眠ってしまった。
朝、糸子が目を覚ますと、女の子は姿を消していた。帯に縫いつけてあった金も一緒に消えていた。
結局、生地を買うことができなくなった。糸子は意気消沈して岸和田に帰ってきた。
糸子の留守を寂しく思っていた娘たち(花田優里音、心花)は、糸子の姿を見るやいなや抱きついてきた。その可愛らしい様子に、少しだけ元気を取り戻すことができた。
けれども、やはりあの女児のことが気になって仕方がなかった。とても痩せていて、泥棒をするしかない子供のことがかわいそうでならないのだ。
糸子は彼女が無事に生き延びることを願った。そして、自分たち大人が頑張って良い世の中を作り上げ、あのような子供たちを救うことを誓うのであった。
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