音痴のことを「うつろいやすい音程」、ハゲのことを「髪の毛の不自由な人」と呼ぶと書いたところ、ダンスの下手な人のことを「体が自主的に動く」と言うのだというコメントをいただいたわけだが、それは俺のダンス動画に対する挑戦だと受け取った当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第148回めの放送を見ましたよ。
鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)は、東北支援のためのチャリティーライブを開催することを強引に決めた。はじめは呆れる春子(小泉今日子)だったが、鈴鹿が自分の音痴にけじめをつけようとする姿勢に胸を打たれ、協力することにした。春子が鈴鹿に歌の猛特訓を行い、会場の選定も春子が手伝うことになった。
チャリティーライブは岩手、宮城、福島で開催される予定となった。しかし、鈴鹿はその前に北三陸の海女カフェで歌うことを強く熱望した。そこで春子は、大吉(杉本哲太)らに連絡をとり、その旨を伝えるとともに海女カフェの現状を訪ねた。
北三陸の人々は、鈴鹿ひろ美がやって来ると聞き、大いに喜んだ。一方で、津波の被害によって海女カフェは壊滅しており、ライブ開催は不可能に思えた。再建には少なくとも2000万円ほどかかると試算されたが、それを捻出するあてがない。しかも、北鉄の全線運行再開や仮設住宅に住む人々への支援など、より優先すべき課題が山積みなのだ。町の人々は海女カフェ再建賛成派と反対派に別れ、口論が絶えなくなった。
アキ(能年玲奈)は海女カフェの再建を自分の目標だと考えていたが、人々の殺伐とした雰囲気に心を痛め、途方に暮れてしまった。何もできないまま、瓦礫が散乱したままの海女カフェで感傷に浸るばかりだった。
アキが海女カフェで呆然としていると、ヒロシ(小池徹平)、勉(塩見三省)、水口(松田龍平)、種市(福士蒼汰)がやって来た。瓦礫の撤去を業者に頼むと金がかかりすぎて無理だが、せめて自分たちの力でできる限りのことはしようと言うのだ。全て人力で海女カフェの掃除を始めた。そして、まだ完璧には程遠かったが、ライブができそうな目処が立った。
それと前後して、北三陸市長・足立功(平泉成)の尽力で、北鉄の復興予算を獲得することができた。全線復旧には足りなかったが、7月1日の海開きの日に、北三陸-畑野間の運行を再開することとなった。それは北鉄の営業開始記念日(1984年7月1日)でもあり、町の人々の喜びもいっそう大きかった。
それに合わせて、7月1日にはアキとユイ(橋本愛)の潮騒のメモリーズによるお座敷列車イベントも開催されることとなった。
アキは鈴鹿に北三陸の様子を報告した。そして、北鉄運行再開の前夜祭として、6月30日に鈴鹿のライブを行うことが決まった。
続きを読む