厚生労働省がまとめた不慮の事故の種類別死亡数 (Excel file)という統計資料を見ていて、ビックリした。
なんと、オート三輪車乗員の死者が年間2人(2006年)もいるのだ!
オート三輪なんて今日ではほとんど見かけることはない。僕が博物館以外で最後に見たのは、昭和の時代に近所の空き地に廃車同然で打ち捨てられていたミゼットだった。雑草の中に半分埋もれたミゼットはオンボロで完全に時代遅れだった。エンジンで動く三輪車が世の中にあるのだと知って、カルチャーショックも受けた。その反面、愛嬌のある顔付きはたいそう気に入って、愛着もわいた。もしかしたら、僕が WiLL CYPHA なんてクセのあるデザインの車に乗っているのも、ここにルーツがあるのかもしれない。
そんな愛くるしい姿のミゼットであるが、年に2人もの人間を殺しているのだ!可愛い仮面の下には、冷徹な殺人者の顔があるのだ!
死者が出ているのは2006年だけではなく、2003年には4人、2004年5人、2005年3人と、資料のある4年間だけだが、コンスタントに死者を創出している。この期間だけで平均を取れば、3.5人/年に相当する。
どうして国やメーカーは、こんなに恐ろしい製品を野放しにしておくのか。国民的歌手である松田聖子と漢字一文字違いであるところの消費者行政担当の人は、今すぐにダイハツの社長を呼びつけて、ミゼットの回収を命じるべきだ!年平均3.5人もの命が奪われていることを厳しく受け止めるべきだ!(1)ミゼットのボディに大きな警告をつけるとか、(2)凍った路面を走行しないように表示するとか、(3)せっかくだから運転者から見やすいようにフロントガラス上にも注意喚起シールを貼る–などの再発防止策をメーカーにやらせるべきだ!(参考記事)