頼んでもないのに、ツイッターやってない人によって朝ドラまとめ記事の集計をされてしまった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おかえりモネ』の第21回めの放送を見ましたよ。
実家での盆休みを終え、百音(清原果耶)は登米への帰路についた。
気仙沼市街に入ったところで土産を買い足すことを思いつき、酒屋へ足を向けた。するとそこには幼馴染の及川亮(永瀬廉)が酒屋の主人と話をしていた。とっさに身を隠して聞き耳を立てると、亮は彼の父・新次(浅野忠信)が酒を買いに来ても売らないでくれと頼み込んでいるのだった。
その場で声をかけるのがはばかられたため、後をつけて離れたところで声をかけた。もちろん、亮が酒屋で話していたことは知らないふりをした。亮は百音をバス停まで送ってくれた。盆休み中の集まりにも亮はあまり顔を出さなかった。本人は仕事が忙しいと嘘をついていたが、実際には酒でトラブルを起こした父の世話に忙殺されていたのだ。ふたりは盆休みで会えなかった分を取り戻すように楽しく会話をした。
別れ際、百音は何か心配事があるなら遠慮なくメールや電話で連絡してほしいと話した。しかし、亮はそのようなおせっかいはいらないと断るのだった。百音はそれ以上何も言えなかった。
登米に向かうバスに乗り込むと、なぜか登米の診療所医師・菅波(坂口健太郎)が乗っていた。なんとなく気詰まりだが、同じ車内で離れているのも気まずいので、百音は彼の隣に座ることにした。誤解を招かぬよう、バス停で見送る亮のことを単なる幼馴染だと紹介するが、菅波は興味がなさそうだった。百音はやりにくかった。
菅波は水族館に行った帰りのようだった。大きなサメのぬいぐるみを持っていた。彼はぬいぐるみは東京の同僚への土産だと言い訳をした。
百音は実家で採れたカキを土産にしており、それを菅波にも食べてほしいと話しかけた。しかし菅波は、過去に3回食べたカキの全てに当たっており、もう二度とカキは食べないと断った。
そして、百音との会話を打ち切るように論文を読み始めた。仕方なく、百音も気象予報士のテキストを開いた。しかし、百音はすぐに眠ってしまった。
百音が目を覚ますと、やっと菅波は気象予報士の試験を受けるつもりなのかと尋ねてきた。百音は、試験を受けるつもりはないが、仕事内容に興味があるから勉強をしていると答えた。それを聞いた菅波は、試験を受けるつもりがないのであれば、今読んでいる教科書は百音にはレベルが高すぎると断じた。もっと簡単な漫画や絵本を読んだほうがいいなどと言うのだった。
さらに、百音が今の仕事を続ける上では、林業に関する勉強を優先すべきではないかと話した。それに対して百音は、今の仕事である山と、生まれ故郷の海は、いずれも天気を介して繋がっている。だから天気の勉強をしたいのだとはっきりと答えた。
その回答に菅波も納得した。ただし、それならば教科書を開くのではなく、目の前にある現象を純粋に不思議がったり面白がったりするところから深めていった方が良いだろうとアドバイスした。それは、菅波が従事する医療にも通じるところがあるのだ。
そうしてふたりは登米の森林組合に到着した。ここは百音の職場であると同時に、菅波の診療所も併設されている。
すると、診療所から中村医師(平山祐介)が現れた。彼はこの診療所を開設した張本人であり、また菅波の指導医でもあるのだ。彼から命じられて登米の診療所に隔週で通うことになった経緯もある。ただし、菅波は彼のことが苦手であった。彼は優秀な医師であるため、そばにいるだけで自分の未熟さを思い知らされるからである。彼から離れていられるということは、菅波が登米で働くことに応じた理由の一つでもあった。