NHK『あさが来た』第109回

今日の『スタジオパークからこんにちは』のゲストシシド・カフカだったわけで、生放送でのドラム演奏が披露されたわけだが、彼女はいつも裸足でドラムを演奏するという話題になり、実際にシシド・カフカの足の裏が画面に大写しになったりして、「シシド・カフカは顔も髪型もプロポーションも声も動きも何もかも好みだけれど、足の裏も綺麗だし、足の指もスラリとしているし、非の打ち所がねぇな」と大興奮した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第109回めの放送を見ましたよ。
2016-02-08 18.19.25

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第19週『みかんの季節』

あさ(波瑠)と新次郎(玉木宏)は休暇を取り、ふたりきりで和歌山へ旅行することにした。有田に住む姉・はつ(宮﨑あおい)の一家に会うためである。
あさにとっては、仕事以外の旅行は初めてのことであり、新次郎とふたりきりの旅行も初めてである。洋服でめかしこんで嬉しそうに出かけた。

有田に到着すると、あたり一面みかん畑だった。
村の子どもたちは洋服を初めて見た。あさのスカートを「ミノムシ」のようだと囃し立てた。
子どもたちが騒ぎ立てるのを聞きつけて、惣兵衛(柄本佑)がやって来た。惣兵衛は幼なじみである新次郎との再会をとても懐かしがった。昔は色白だった惣兵衛だが、今や農作業で日焼けをしてとても健康的だった。性格的にも陰気なところはなくなり、子どもたちと同じようにあさのスカートのことを「ミノムシ」のようだと冗談を言うのだった。

惣兵衛の両親・栄達(辰巳琢郎)と菊(萬田久子)も元気だった。大阪随一の両替商だった頃の栄華はなくなってしまっていたが、すっかり人のよい農家になっていた。新次郎とあさの到着を満面の笑顔で迎えた。

一時、家出をして加野屋に転がり込んでいた藍之助(森下大地)も更正して、家族と仲良く暮らしていた。あさや新次郎との再会を喜び、商売の様子を興味深く尋ねるのだった。
一方、次男の養之助(西畑大吾)は藍之助に比べれば行儀が悪かった。それでも、はつたちがしっかりと育てていることが伺われるほど、屈折したところのない子どもだった。

洋装のあさがくつろげないことに配慮して、はつはあさに自分の着物を貸してやった。はつは、大実業家のあさに粗末な衣類を着せることを恥ずかしく思ったが、あさはそんなことは気にしなかった。はつの着物を借りられることだけで嬉しかった。
ふたりで着替えをしながら、はつはあさの来訪の本心を尋ねた。はつは、あさが藍之助の様子を伺いに来たと思っていたのだ。家出した子供を母親が大阪まで迎えに行くという無様な様子を見せたことをはつは恥じていたのだ。
しかし、あさはその予想を否定した。純粋にはつたちの家族に会いたかったのだと説明した。それを聞いて、はつはやっと胸のつかえが取れた。

夕食ははつが腕によりをかけて拵えた和歌山風のちらし寿司だった。
子どもたちは、いつもより具が多いと言って大喜びしていた。新次郎とあさは、はつが精一杯のもてなしをしてくれたのだと思って嬉しかった。そして、実際、とても美味しい食事だった。
食事同様、話も弾んだ。笑いの絶えない楽しい夕食となった。

その時、村の庄屋・倉掛(中村育二)が家にやって来た。はつに頼まれていた、客用の布団を持ってきたというのだ。
倉掛は、あさと新次郎に会えたことに感激した。村のほとんどの家では新聞を取っていないが、彼の家では購読をしており、あさの紹介記事も読んだことがあるのだという。そして、惣兵衛の家が加野屋と親戚であるということに驚いたのだという。それで自ら布団を貸し出すのと一緒に、挨拶に来たのだ。

倉掛は、惣兵衛たちが和歌山に移住してきた時のことを話した。
初めは、大阪から落ちぶれてきた奇妙な家族だと思って警戒していたという。しかし、一家の男たちは頼りになるし、女たちは学があって美しいことから、立派な家族だとわかったという。それからは村の一員として迎え入れた。今では菊やはつには琴の師匠として、倉掛の家で教室を開いてもらっているのだという。

それから倉掛は、みかん農家の境遇についても説明した。
江戸時代には、徳川御三家が紀州にあったため、紀州みかんはもてはやされていた。しかし、明治維新後は徳川家の威光がなくなり、紀州のみかんも人気がなくなってきたという。今では東京の問屋に安く買い叩かれるばかりだと言って嘆いた。

このような状況を改善するため、これからの農家には学問が必要だと痛感しているのだという。
それで、倉掛は自分の子どもたちを東京の学校に行かせており、将来は和歌山に帰らせてみかん農家の発展のために働かせるつもりでいるという。
その時には、藍之助にも村を支えて欲しいという願いを語った。藍之助は、学校の先生も太鼓判を押す秀才だったという。和歌山の寒村にいるのがもったいないくらいで、江戸時代ならばどこかの藩に仕えていてもおかしくなかったほどだったという。
それだけの能力があるので、ぜひ有田のために尽力して欲しいと語った。

その話を聞きながら、あさははつが藍之助のことを本当はどう思っているのかが気にかかった。

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NHK『あさが来た』第108回

今日は横浜にいたはずなのに、手元にはなぜか北海道品のある当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第108回めの放送を見ましたよ。
2016-02-06 22.50.54

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第18週『ようこそ!銀行へ』

新次郎(玉木宏)は、千代(小芝風花)を京都の寄宿女学校に進学させる考えをあさ(波瑠)に話した。
あさは、資料を見る限り良い学校のように思った。しかし、喧嘩ばかりしているとはいえ、一人娘の千代と離れて暮らすことを寂しく思い、躊躇した。

そんなあさに、新次郎は、千代には千代自身で将来を決めさせる必要があると説得した。親として子の将来を決めたい気持ちも当然であるが、それを抑えて本人が決めるべきだというのだ。親の役割は、子が自由に進路を決める手助けをすることだと話した。
その考えにはあさも賛成である。それで、あさも千代を京都に送り出すことを承諾した。

加えて新次郎は、あさはあさ自身の将来を考えるべき時だと諭した。あさの夢だった銀行が開業し、炭鉱業も発展を遂げた。この次にあさは何をやりたいのか考えるべきだというのだ。
その問いかけに、あさはうまく答えられなかった。あさは、自分の手がけた事業がどれも目標通りに進みきってしまって、その先が見えなくなってしまっていたのだ。
自分が迷っていることを認め、新次郎にそばで支えて欲しいと頼んだ。新次郎はそれを受け入れ、あさの肩を抱いて勇気づけるのだった。

千代はよの(風吹ジュン)の部屋で奇妙なからくり人形を見つけた。それは新選組の侍を模したもので、、紐を引っ張ると刀を振るう仕組みになっていた。
よのの説明によれば、千代が小さい時にあさが作って与えたものだという。千代はまったく興味を示さず、あさも諦めて捨てるつもりだったという。しかし、よのはなんとなくもったいない気がして、今まで残しておいたのだという。
千代はまったく記憶になかった。

よのは話を続けた。
あさは実業家としては一流だが、母親としては不器用なのだという。
それでも、千代に対する愛情は人並みにあったという。小さい千代が泣いたり笑ったりするたびに、あさは千代を愛おしそうに抱きしめていたと言うのだ。

千代は、両親から京都の女学校に進学するよう言われていることが気に入らなかった。自分を邪魔者扱いして、追い払おうとしていると感じていたのだ。
しかし、よのの話を聞くと、自分の認識を少しだけ疑うようになった。

よのから京都見物に誘われた。よのは、京都の女学校がどのようなところか、自分の目で確かめてから断っても遅くないというのだ。それで千代は渋々ながら、よのと二人で京都に出掛けた。
ところが、初めて見る京都の町は千代にとってとても興味深いものだった。一度の訪問ですっかり京都が気に入ってしまった。
それで、京都の女学校行きをついに承諾した。

そんなある日、加野銀行に萬屋与左衛門(ラサール石井)がやって来た。
萬屋は、江戸時代までは羽振りよく商売をやっていて、先代・正吉(近藤正臣)の世話もしていたことがあるという。
ところが、明治維新後は時代の波に乗れず、今や完全に落ちぶれてしまった。財産をほとんど失い、彼を助けようとする者もほとんどいない。萬屋本人も昼間から酒を飲み、周囲に当たり散らしてばかりいると噂になっている。

そんな萬屋は、頭取の榮三郎(桐山照史)に会わせろと言って店先で騒いだ。
揉め事を避けるべく、栄三郎と新次郎は彼を応接間に案内して対応した。

萬屋は資金援助を申し出たが、栄三郎は担保がないと金は貸せないと断った。
もちろん萬屋には担保に入れるものは何も持っていなかった。すると、昔よしみの付き合いを引き合いに出し、泣き落とそうと下手に出た。

栄三郎が情にほだされかかったところで、あさが出てきた。
あさは自分が融資担当だと自己紹介し、改めて担保がなければ融資できないという仕組みを説明しようとした。
すると萬屋は激昂した。女のあさが出てきたことで、自分がバカにされたと思ったのだ。捨て台詞を吐いて帰っていった。

そんな事件から数カ月後、いよいよ千代が京都の寄宿女学校に出発する日が気た。
あさと新次郎、そして千代も別れを寂しがったが、互いに弱音は吐かず、気丈に見送られ旅立っていった。

寄宿舎で自分に割り当てられて部屋に到着した千代は、そこにいた少女(吉岡里帆)に挨拶をした。
少女はメガネを掛け、一心不乱に本を読んでいた。千代に声をかけられても、一瞥するだけで何も言わず、すぐに本に戻ってしまった。
彼女の愛想の無さに、千代は気分を悪くした。

大阪に残された新次郎は、あさに旅行へ行こうと誘った。
結婚してから一度もふたりで休暇旅行に行ったことがなかったからだ。仕事が一段落し、千代も京都に旅だった機会に骨休めをしようと言うのだ。
渋るあさだったが、新次郎から和歌山のはつ(宮﨑あおい)に会いに行こうと言われると、すぐに賛成した。

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NHK『あさが来た』第107回

伊藤理佐『おかあさんの扉5 なにそれ! ?五歳児』を読んでいたら、夫・吉田戦車のコラムの中で彼が仮面ライダーシリーズが大好きだという話が出ており、彼はとある仮面ライダーシリーズがどうしても気に入らず見るのをやめようとした時に、伊藤理佐から「だめだよ。45年間見続けているものを見るのやめちゃ。それはヨシダさんの財産なのだから」と言われたというエピソードが紹介されており、何か思うところのあったらしい当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第107回めの放送を見ましたよ。

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第18週『ようこそ!銀行へ』

加野屋の朝。
あさ(波瑠)はみなより早く朝食を摂り、新しく雇い入れた女子工員たちの訓練にあたっていた。
新次郎(玉木宏)と千代(小芝風花)、よの(風吹ジュン)が一緒に食卓にいた。

高等小学校卒業後は花嫁修業をしたいと希望する千代に対して、新次郎は京都の女学校へ進学することを提案した。千代は、自分の希望が受け入れられないと思って腹を立てた。
しかし、新次郎によれば、女学校は職業婦人の育成だけではなく、花嫁修業としても適していると話した。女学校は忠節や礼節の教育も手がけており、特に新次郎が選んだ女学校は京都の中でも家事や裁縫に力を入れているのだという。故に、千代の希望にも沿うのだという。
加えて、千代は大阪の狭い世界しか知らずに育ってきた。一度家を離れて、見聞を広めることも重要だというのだ。

よのは千代と離れて暮らすことを寂しがったが、新次郎は続けた。
あさと千代を比較した場合、確かにあさは学問や商売はできるが、女性らしい点や母親らしいところはない。
しかし、あさは決して人の陰口を言わない。それだけで尊敬に値するというのだ。
対して、千代はいつもあさの悪口ばかり言っている。それは、千代が人間としての器がなっていないことを意味する。だから、家を離れ、京都の女学校で人間として成長する必要があるというのだ。

千代はますます腹を立て、イライラしながら高等小学校へ向かった。

それと入れ替わりに、はつ(宮﨑あおい)が訪ねてきた。あさからの手紙を受け取り、藍之助(森下大地)を迎えに来たのだ。

藍之助が両親に無断で家出してきたのであって、家族の了承を得たということが嘘であることが判明した。
藍之助の言い分は、祖母・菊(萬田久子)が応援してくれたということだけは事実だというものだった。商売の勉強をしたいと菊に相談したところ、世が世なら藍之助は大阪一の両替商であった山王寺屋の跡取りだったのだから、行って来るべきだと言ってくれたのだという。学校で商売の初歩は学んだが、話を聞くのと実際に働くのとでは大違いで、様々なことが学べたと話した。

藍之助は、どうしても商売を学びたいという。和歌山の山奥で一生みかんを育てて暮らすなど御免だと言い切った。
黙って聞いていたはつだったが、みかん農家を愚弄したことで激昂した。惣兵衛(柄本佑)の前で同じことを言ったら、はつは二度と藍之助を許さないと叱るのだった。

そこへ、よのがやって来た。
よのは藍之助のことをかわいく思っており、はつや藍之助のことを家族の一員だと思っていると話した。なぜなら、妊娠中のはつが急に産気付き、この家で藍之助を産んだからだ。だから、よのは藍之助とならば一緒に暮らしても良いと考えている。先ほど、新次郎が千代を京都の女学校に送り込むという話を聞いたばかりである。その寂しさを紛らわせるためにも、藍之助がそばに居てくれたら嬉しいと話した。

けれども、よのは、あさが藍之助を家に置くことを許さないだろうと話した。
あさは、銀行家として信用を何よりも重要視している。ところが、藍之助は両親の承諾を得ているという嘘をついて加野屋に潜り込んだ。あさは嘘をつく人間を銀行で働かせることは絶対にないだろうと言うのだ。
一度和歌山に帰って、家族ともう一度よく話し合い、正式な承諾を得てから出直すよう藍之助を諭した。

そう言われると、藍之助は反論できなかった。
素直にはつと一緒に帰っていった。

あさが朝の銀行業務を終え戻ってくると、すでにはつたちは帰った後だった。みかんの繁忙期なので、はつは一刻も早く帰りたかったのだ。
あさは、はつと話ができなかったことを残念がった。

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NHK『あさが来た』第106回

明日か明後日あたりがまとめ記事のXデーかもしれないと言っておく当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第106回めの放送を見ましたよ。

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第18週『ようこそ!銀行へ』

加野銀行の大口顧客である工藤(曾我廼家八十吉)が頭取・榮三郎(桐山照史)を訪ね、私的な相談を持ちかけた。
工藤の娘・サカエ(横田美紀)の縁談を紹介して欲しいと言うのだ。サカエは女学校を卒業して2年経つが、嫁入り先がなかなか見つからないという。それというのも、本人が嫁に行きたくないと言っているのだ。家に入ってしまっては、女学校でせっかく身につけた学問が無駄になってしまうと言っているのだ。かといって、女を雇ってくれるところもなく、サカエは何もしていない状態だという。そこで、工藤はなんとかサカエ本人も納得する嫁ぎ先を見つけようと栄三郎に相談に来たのだ。

その話を聞いたあさ(波瑠)は、加野銀行でサカエを雇うことを発案した。
これからの世は、女であっても男と同じように働くのが当然となる世の中になるべきだと思うからだ。世間ではまだまだ女は働くのに向いていないと思われているが、あさはそんなことはないと思っている。古来、女は炭鉱や田畑で働いてきた例もあり、そこでは男に引けを取らなかった。働くのに向いているかどうかは、性別の問題ではなく、個人の適性の問題だと あさは考えるのだ。
近頃、美和(野々すみ花)の晴花亭でも女性給仕が働いている。募集広告を出したところ、応募者が殺到したという。その話を聞いて、働きたいと思っている女性は多いはずだという確信を得た。

それであさは、栄三郎たちに加野銀行で女子行員を雇うことを提案した。
しかし、栄三郎や頭取・山崎(辻本茂雄)に加え、新次郎までもが難色を示した。

山崎の意見は、女は数字に弱く、金を間違いなく扱うことができないというものだった。
それに対してあさは、これまでは女が学ぶ機会がなかったからだと反論した。女子教育も普及しつつあり、計算のできる女も増えていると主張した。

栄三郎は、女が銀行で働いている前提のないことを挙げた。実際に仕事ができるかどうかは別として、世間の人々は女には仕事ができないと決めてかかっている。仕事ができないと信じられている女たちが銀行にいると、顧客の信用を失ってしまうというのだ。
あさは、世間の思い込みを逆手に取ると説明した。これまで前例のない事だからこそ、うまく行った時に加野銀行の特色となって差別化できると主張した。

もちろん、そのためには仕事をきちんとこなす者を雇用しなくてはならない。そこで、厳しい選抜試験を行い、優秀で根性のある者だけを選び出すと約束した。
加えて、女子行員の責任を全てあさ個人が引き受けると申し出た。女子行員が一人前になるまでは、あさのポケットマネーから給料を出すと言う。

新次郎が反対する理由は、女子行員が痴漢に遭うのではないかという心配であった。一同は呆れた。
あさは、女子行員たちの尻が触られないよう、自分が守ると力強く話した。その決意を聞いて、新次郎は安心した。
むしろ、女性がいると店が華やかになると言って賛成した。

加えて新次郎は、栄三郎と山崎に あさも女であることを思い出させた。
あさは女であるが、一度も計算を間違ったことがないし、きちんと金を扱うことができた。女であるからといって、仕事ができないと決めつけるのは誤りであると諭した。
そう言われると、もう反対はできなかった。

こうして、女子行員の募集が始まった。
新聞広告や口コミで噂が広まり、100人もの応募があった。
学科試験、接客試験が課され、遊び半分で応募した者や能力が満たない者は容赦なく落とされた。特に、魅力的で知性のある女性たちが選抜された。

試験を通過した者を対象に、最後はあさがひとりひとりを面接した。
面接では、器量や愛嬌の良さよりも、根性があって打たれ強そうな者を選んだ。

こうして、高木ツル(村崎真彩)、末松すず(三宅唯真)、中川ハト(加藤千果)、そして工藤の娘・サカエの4人が合格した。

あさは4人に訓示を行った。
この世は男尊女卑である。どんなに小さなものであれ、女が失敗するとケチを付けたくてウズウズしている男が大勢いる。だから、失敗はしないようにと注意を行った。ただし、それは失敗をしたら解雇するという意味ではなく、失敗しない女性になるよう研鑽に励もうという意味だった。
あさは女子行員は見習いとして、男子行員より1時間早く出社するよう命じた。そして、その1時間の間にあさが自ら訓練を行った。あさは家族と朝食をともにする時間を失ったが、意に介さなかった。

あさは、自分たちがこれからの女性たちの道を切り拓くのだという矜持があったのだ。
女子行員たちもその思いを共有した。

その頃、あさからの手紙で、はつ(宮﨑あおい)は長男・藍之助(森下大地)が加野銀行にいると知った。
実は藍之助は、惣兵衛(柄本佑)を罵倒して家を飛び出したのだ。
惣兵衛本人は、自分たちが藍之助の話をきちんと聞いてやれなかったのが悪かったと言い、怒ってはいなかった。しかし、はつは、父にひどい言葉を投げつけた藍之助のことを許していなかった。

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NHK『あさが来た』第105回

会社で昼飯を食べながらドラクエの話になり、「くわた きよはら しのずか なかはた はら いしい」という復活の呪文が話題になったのもうなずける当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第105回めの放送を見ましたよ。

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第18週『ようこそ!銀行へ』

千代(小芝風花)はもうすぐ高等小学校を卒業する。卒業後の進路をどうするか考え始めなければならない時期に差し掛かっていた。
新次郎(玉木宏)は、初めにあさ(波瑠)の意見を聞いてみることにした。

あさは、千代に銀行や商社の社員として一緒に働いて欲しいのが本心だと答えた。
その一方で、親が勝手に子の将来を決めることは良くないとも話した。昔は、女は嫁として家を守るか、家業の手伝いをするか、芸で身を立てるか、女中奉公するくらいしか選択肢がなかった。しかし、文明開化によって新たな産業が興り、今では男女を問わず誰にでも自由に働く機会がある。だから、千代本人が自分で進路を決めることが重要だと述べた。

自分で進路を決めるためには、より学ぶことが必要である。学べば、より多くの選択肢のあることがわかるし、それに適した能力も身につけることができる。そこで、千代には女学校に進学させて、学問を身につけさせたいのだと話した。
特にあさは、自分の少女時代が不自由だっただけに、娘の千代にはもっと自由に生きて欲しいと思っていたのだ。

あさと新次郎の会話を立ち聞きしていた千代が怒りながら部屋に入ってきた。
あさは自分の夢を語っているだけで、それは自分の希望とは全く違うと反論した。あさの会社で働きたくもないし、女学校に行きたくないと断言した。
そして、自分の部屋に閉じこもってしまった。

千代をなだめるために、新次郎と藍之助(森下大地)が追いかけた。
藍之助は、高等小学校では成績優秀だったという。本人も中学校に進学して、もっと勉強をしたいと思っていた。けれども、家の経済状況もあって進学を断念したのだという。だから、進学できる境遇にある者が羨ましいと話した。

その話を聞いても千代は納得できなかった。
男であれば学問は必要かもしれないが、女には必要が無いはずだと反論した。女が勉強すると、屁理屈ばかり言うようになって周囲から嫌われるのがおちだと言うのだ。自分は高等小学校を卒業したら花嫁修業に打ち込み、良き妻、良き母になりたいと希望を述べた。

藍之助は、家にいる女でも教養があると楽しいはずだと言い置いて、その場を去った。
新次郎は、藍之助はいつも無邪気に振舞っているが、心のそこでは自分の進路のことをいつも真剣に考えているのだと話した。
それに比べて、千代はそれほど真剣には考えていない。千代は少ししゅんとした。

その頃、和歌山のはつ(宮﨑あおい)へあさからの手紙が届いた。
藍之助が大阪にいると知らせる手紙だった。

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NHK『あさが来た』第104回

実は、GLAYLUNA SEAL’arc-en-Cielの区別が付かないのだけれど、それはきっと、全て「L」が付いているせいだと思っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第104回めの放送を見ましたよ。

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第18週『ようこそ!銀行へ』

はつ(宮﨑あおい)の息子・藍之助(森下大地)が加野銀行に一人で訪ねてきた。加野銀行で働きたいというのだ。
藍之助は、和歌山の家族も大賛成して送り出してくれたと話した。父・惣兵衛(柄本佑)は両替商からみかん農家に転身した。それと同じように、自分も自分で進路を決めたいと思い、銀行員になることを決意したのだと言う。

あさ(波瑠)は、藍之助が嘘を付いていると見抜いた。はつが了承しているなら、事前に便りが届くはずである。しかし、今のところ何の報せもない。藍之助が家出同然で飛び出してきたのだろうと勘付いた。
しかし、新次郎(玉木宏)とも相談し、しばらくの間は藍之助の言葉を信じたふりをして銀行で働かせることにした。ここで追い返すと、和歌山にも戻らず、そのまま失踪するのではないかと懸念されたからだ。銀行で働かせ、自分の家に寝泊まりさせて監視しつつ、あさははつに手紙で連絡を取ることにした。

早速翌日から藍之助は社員見習いとして加野銀行で働き始めた。
藍之助はあさの甥にあたるが、身内だからといって贔屓はしなかった。一般の子弟と同じようにまずは雑用から始めさせた。藍之助自身もその境遇に不満を漏らすことなく、嬉々として懸命に働いた。大阪でも有名な銀行で働けることが心の底から誇らしかったのだ。

藍之助は、銀行支配人を務める山崎平十郎(辻本茂雄)に銀行員として大切なことは何かと教えを請うた。

山崎によれば、「嘘をつかないこと」がまず大事だという。
藍之助ははっとしたが、何食わぬ顔で続きを聞いた。

銀行家にとってはハッタリが功を奏する場面も多く、そのせいで嘘つきも多い。しかし、嘘のせいで人間関係が壊れると、金の流れも止まってしまうというのが山崎の持論だった。
山崎は求職中に多くの銀行や両替商を見て歩いた。その中で、加野屋は最も風通しが良かったのだという。上下の区別なく、店の者は互いに気さくに声をかけあっていた。あさも裏表がなく、いつも堂々としている。それですっかり加野屋のことが気に入って、ここで働くことを決めたのだという。

また、最近知ったというエピソードを藍之助に披露した。
明治維新の頃、政府は大阪で流通していた銀貨の使用を禁止した。そのため、両替商に預けている銀貨を金に換えようとした人々が殺到し、取り付け騒ぎが起きた。多くの両替商が右往左往する中、あさだけは肝が座っていたのだという。あさは客の一人ひとりから話を聞き、必要に応じて金を工面してやったのだという。
大阪の人々は、今でもその時のあさの態度に感謝しているのだという。それで、加野銀行ができた時は、恩返しとして口座を開設した者が少なくなかったのだという。

加野屋は江戸時代から250年の伝統があり、明治維新後の大阪でも信用を勝ち取り、社内の人間関係にも嘘がなく風通しが良い。銀行にとっては信用が何より大事であり、それを有することが加野屋の強みであると山崎はまとめた。
藍之助はますます加野銀行のことが気に入った。

千代(小芝風花)は高等小学校の4年生(現代の中学2年生相当)になった。
あさと新次郎は、千代の担任(むかいさとこ)に呼び出され、ふたりで会いに行った。
担任によれば、千代はあまり勉強に熱心ではないという。ただし、成績が悪いわけではなく、国語やそろばんの成績は優秀だという。
勉強が嫌いという点はわかっていたが、そろばんが得意だという話は初耳で意外だった。家ではそのような素振りは全く見せないからだ。

担任の本題は、親として千代の進路をどのように考えているか聞くことだった。
しかし、あさも新次郎も、千代の将来についてきちんと考えたことはなかった。その場では答えられなかった。
特にあさは、どうしたらいいのかわからず、戸惑ってしまった。

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NHK『あさが来た』第103回

今夜の『痛快TVスカッとジャパン』に山瀬まみが出演するという情報をゲットした当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第103回めの放送を見ましたよ。

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第18週『ようこそ!銀行へ』

1891年(明治24年)、加野銀行開業から3年が経った。
堺や神戸に支店を増やし、銀行業は順調に発展していた。

この頃の大阪は、様々な工業が盛んとなり「東洋のマンチェスター」と呼ばれるほど目覚ましい成長を遂げていた。
新次郎(玉木宏)が社長を務める紡績工場も順調である。あさ(波瑠)は、石炭を扱う加野商店で綿花の取り扱いも始め紡績業の強化に務めた。
あさの目覚まし活躍は世間からもますます注目を集め、女性の大実業家として新聞でも取り上げられるほどであった。また、洋装のあさと着物の新次郎が連れ立って街を歩く姿は、大阪の名物の一つともなった。

順風満帆に見えたが、あさには頭痛の種があった。それは、娘・千代(小芝風花)との関係である。

千代は、家を守る古風な女性になることを夢見ていた。祖母・よの(風吹ジュン)や、おばのはつ(宮﨑あおい)やさち(柳生みゆ)のように、良き妻、良き母になることを目標としていた。
ゆえに、家のことは他人に任せきりで、男勝りに働くあさのことを全く尊敬できなかった。事あるごとにあさの悪口ばかり言っていた。

あさと顔を合わせれば、睨み合って言い争うばかりだった。

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NHK『あさが来た』第102回

ベビーフェイスというだけで全てを許してしまう当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第102回めの放送を見ましたよ。

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第17週『最後のご奉公』

1888年(明治21年)、ついに加野銀行が開店した。

あさ(波瑠)は開業の日に合わせて洋服を誂え、化粧もするようになった。
和服姿では「関取のようだ」、「ひげの生えた男のようだ」などと陰口を叩かれるので、その噂を払拭しようと思ったのだ。そして、姿を変えることで、銀行の代表として人々からの信用を勝ち取ろうと努力したいと思ったのだ。
新次郎(玉木宏)をはじめ、店の者たちもあさの変身姿に見とれた。

そんな中、千代(鈴木梨央)だけは、これみよがしなあさの態度を許せなかった。

そんな千代に、雁助(山内圭哉)が声をかけた。
千代と同様に、雁助もあさが苦手であると明言した。しかし、その一方で、あさの活躍を見ていると楽しくて仕方なかったのだという。千代に向けて、あさの働く姿をよく見ておくようにと諭した。

その言葉を残して、雁助は店を出て行った。
加野銀行開業のその日に、別れた妻子の待つ愛媛へと旅立っていったのだ。
店の者達は開業記念の宴会に出席しており、うめ(友近)も表立って雁助を見送ることはしなかった。
雁助は、みなの目を避けるかのように、ひっそりと出て行った。

それから3年。加野銀行の経営は順調で、大阪でも10本の指に数えられる銀行になるほど成功した。

あさは、自ら顧客のところに出向いて銀行業を手伝う傍ら、炭鉱業も疎かにすることなく昔以上に働いた。
また、店の者の教育のために無料の研修所も作った。無料という点に榮三郎(桐山照史)は難色を示したが、その投資は何倍にもなって返ってくると主張し、実行した。

新次郎は、石炭を扱う加野商会の社長に加えて、尼崎に設立された阪神紡績の社長にも就任した。
阪神紡績は大阪の商人たち30名ほどが共同出資した会社だが、商人たちはこぞって新次郎を推したのだという。
あさは、新次郎が天性の信用を持っていることを羨ましく思った。ただし、ほうっておくとすぐに怠けようとする新次郎なので、いつもあさが尻を叩いて彼を働かせていた。

栄三郎とさち(柳生みゆ)の夫婦には娘が生まれた。それと前後して、銀行のそばに最新式の新居を構え転居した。
栄三郎は、母・よの(風吹ジュン)を新居に呼んで一緒に暮らすことを提案したが、よのは頑として受け入れず、旧家の方であさたちと暮らすことを選んだ。
それというのも、よのは千代がかわいかったのだ。千代はよのにとてもよくなついており、離れがたかったのだ。

それに加えて、成長した千代(小芝風花)がますますあさと険悪な仲になっていることも心配されたのだ。
千代は事あるごとに、あさのような女にだけはなりたくないと言っているのだ。
あさもあさで、そんな千代をなだめようとはせず、どんな立派な女性になるのか楽しみだなどと皮肉を言って睨みつけるのだ。

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NHK『あさが来た』第101回

ちょっと、なんだか、朝ドラ仕事のモチベーションがだだ下がりしている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第101回めの放送を見ましたよ。

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第17週『最後のご奉公』

あさ(波瑠)と新次郎(玉木宏)は念願かなって、銀行の神様こと渋沢栄一(三宅裕司)に会うことができた。

渋沢は、いきなりクイズを出した。
銀行経営者が一番欲しい物であり、同時に一番大切なものは何かと問うた。
あさは「金」と答えたが、それは誤りであるという。

渋沢は正解を教えず、次のクイズを出した。
旧来の両替商にはなくて、銀行にある仕組みは何かを問うた。
あさは「預金」だと答えた。客の金を預かる仕組みは両替商にはなかったのだ。
渋沢は、今度は正解だと知らせた。

あさは、ふと正吉(近藤正臣)や雁助(山内圭哉)の言葉を思い出した。彼らは「信用」が大事だと常々言っていた。彼らは、信用のない相手とは金の貸し借りはできないと言っていたのだ。

それであさはひらめいた。
最初の問題の正解は「信用」だとわかった。
渋沢はその通りだと答えた。銀行が預金業を行うためには、顧客から信用されることが何より大切である。この銀行に任せておけば安心だと信用されることが成功の秘訣であり、銀行家が最も欲するものである。信用さえ得れば、あとは自然に人々が金を運んできてくれる、銀行家の器の大きさに応じて金は動くものであると説明した。

あさはその話に納得した。
自分もまずは真面目に商売を行って、自分の器を大きくすることが必要だと思った。

渋沢はもう一つ問題を出した。
渋沢自身や亡き五代(ディーン・フジオカ)がこの国のために本当にやりたかったことはなんだと思うかと尋ねた。
しかし、こればかりはあさにはさっぱり答えが思いつかなかった。

すると渋沢はあっさりと答えを教えてくれた。
彼や五代が一番にやりたかったことは、教育であったという。日本のために働いてくれる誠実な人材を育てることが目標であったというのだ。商売と教育はどちらも同じくらい大事だというのが渋沢の持論であった。
その目標にあさも共感した。

しかし、より感銘を受けていたのは新次郎だった。
これまで商売は非人道的な活動だと思っていた新次郎だったが、その背後には人を育てるという深遠な目標があったのだと知って目が覚めた。金や商売は、実は人間味あるものだとわかって感激した。

加野屋に戻ったあさは、榮三郎(桐山照史)と共に雁助の身の振り方について腹を割って話をした。

雁助は加野屋を辞めて、愛媛に行くと打ち明けた。その理由は、別れた妻にあるという。
雁助の妻は、雁助を捨て、娘と共に愛媛の実家に戻った。それから20年間音信不通だったが、近頃、妻から頻繁に手紙が来るのだという。それというのも、雁助の娘が重い病気にかかったのだという。満足な働き手もおらず、治療費の捻出も難しくなってきた。それで、雁助に金の無心をして来たのだ。

雁助も初めは無視するつもりだったという。しかし、これまで娘に何もしてやれなかったかと思うと情にほだされたのだという。それで、愛媛で仕事を見つけて娘の面倒を見ることに決めたのだという。

そのような事情を聞くと、もう栄三郎にもあさにも、雁助を引き止めるわけにはいかなかった。
十分な資金を渡して、気持よく雁助を送り出すことに決めた。

一連の話をうめ(友近)が立ち聞きしてしまった。
加野屋に残るか、店をやめて雁助と一緒になろうかと迷っていたうめであったが、雁助と共に暮らす道は閉ざされたのだ。だからといって雁助を責める筋合いはなく、うめは放心してしまった。

雁助に声をかけられたうめは、これでよかったと言って力なく笑った。
たとえそれが冗談であったとしても、雁助から一緒に店を辞めようと言ってもらったことは嬉しかったと話した。その思い出があれば、一生一人で暮らしても平気だと話した。
雁助はうめに謝った。そして、自分が加野屋に最期まで奉公できなくなってしまった分も含め、うめにはずっとあさを支えて欲しいと頼むのだった。

うめは完全に元気がなくなった。
そんなうめに、あさが声をかけた。一緒に相撲を取ろうと言うのだ。躊躇するうめであったが、あさが「負けるのが怖いのだろう」と挑発すると、うめは勝負を受けた。

ふたりはほぼ互角の力で組み合った。
しかし、ついに、うめがあさを勢い良く投げ飛ばした。

あさは一度もうめに相撲で勝ったことはない。
今日こそはうめを負かせて、うめに泣きっ面をかかせてやろうと思っていたと話した。
それは、あさなりの優しさだった。雁助のことで泣けないうめなので、相撲で負けたついでに思いっきり泣ける場面を作ってやろうとしたのだ。

その優しさがわかったうめは、わんわん泣いた。

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NHK『あさが来た』第100回

三宅裕司の最も優れた仕事は『テレビ探偵団』の司会者であり、同番組のアシスタントをしていた駆け出し時代の山瀬まみをイジって彼女の魅力を最大限に引き出してバラドルへ導いたことであると思っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第100回めの放送を見ましたよ。

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第17週『最後のご奉公』

加野銀行設立の準備が着々と進められていた。
連日会議が開かれ、現在の使用人たちを銀行の従業員として雇うための住居の問題や給金など、相談することは山積みだった。

そんな中、新次郎(玉木宏)だけは謡の会に出ていた。あさ(波瑠)は新次郎が遊んでばかりいるのだと思って腹を立てた。
しかし、話を聞いてみると、新次郎は謡の会で単に遊んでいるだけではなく、商人仲間たちと仕事の話をまとめてきたのだという。

近年、日本製の綿糸の品質が向上し、国際貿易でもてはやされてる。その流れに乗るため、大阪商人たちが尼崎に紡績工場を建設する話が持ち上がっている。新次郎もその発起人に名を連ねることになったというのだ。
あさは、新次郎にも時流を読む才覚のあることを喜んだ。あさは紡績工場に出資することに大賛成した。

その一方で、あさはうめ(友近)のことが心配になった。
色恋に疎いあさだが、うめが雁助(山内圭哉)に思いを寄せていることだけは気付いていた。加野屋が銀行になると雁助は店を出て行く可能性が高く、その時にうめも雁助に付いて行くと予感しているのだ。

あさはうめに声をかけた。
うめには幼い頃から色々なことを教えてもらったり、失敗を叱ってもらったり、言い尽くせないほどの世話になっている。今もまだ未熟なので、うめにはそばに居て支えて欲しいと思っている。その一方で、あさはなんでも自分のやりたいようにやって来たのに、うめには我慢を強いてきたことを申し訳なく思うのだ。

それであさは、断腸の思いで、これからはうめの好きなように生きて欲しいと話した。雁助とともに店を出て行くならそれで構わないと伝えた。

うめは断った。
うめは、元の雇い主であるあさの父母の命令で仕えているのではないと話した。うめ本人は、あさと一緒にいるのが幸せだと思うから仕えているのだと説明した。おてんば娘だったあさが、立派な女性になっていく様子を見ているのが楽しいのだという。それに、あさには料理や作法など、まだまだたくさん教えなくてはならないこともある。最近では、千代(鈴木梨央)もわがままになってきたので躾が必要である。
あさを置いていなくなることなどできないと話した。むしろ、自分をそばに置かせて欲しいと懇願した。

ふたりは抱き合って涙ぐんだ。

その翌日、東京の渋沢栄一(三宅裕司)手紙が届いた。銀行の神様と呼ばれる彼から指導を受けるべく、あさが面会申し込みの手紙を出した返事が届いたのだ。
渋沢からの手紙には、生前の五代(ディーン・フジオカ)からあさの話をよく聞いており、是非会いたいのだという。近いうちに大阪に行く用事があるので、その時に会おうと書かれていた。

そして約束の日。
あさと新次郎は、大阪商法会議所で渋沢栄一にやっと会うことができた。

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