黒木華はワンシーンだけの登場。セリフなしの顔芸のみ。純(夏菜)と水野(城田優)がロビーで話しているのを、フロントの中から不安げに見るという場面。
そして、今日の隠し玉は加藤千果。この人、『カーネーション』で百貨店のエレベーターガールをやってた人です。かわいらしい関西弁で「上へまいりま~す」という、その一言で巷の男性陣のハートをキャッチアッププリキュアした人です。今日は、服屋の店員役で登場。柳原可奈子がモノマネするような、軽薄な店員を演じていました。笑った。しかし、かわゆい。
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最近、当方が黒木華にZOKKON命であることは当ブログの読者諸氏にはお馴染みであろう。
そんな当方は、黒木華が映画『BUNGO ~ささやかな欲望~』に出演しているという情報をキャッチした。twitter で「黒木華」をキーワードに検索すると当方のツイートが大量にヒットする(記事執筆時)ほど彼女を愛した当方なので、当然この映画も観に行かなければならない。
上映館を調べたところ、全国で4館したかけているところがない(記事執筆時)。「黒木華の活躍を見れる人間は全国でも限られている。俺がこの目で彼女の一挙手一投足を銀幕で見届けてくる!」そういう熱い思いに駆られ、角川シネマ有楽町まで出かけてきた。
なお、2日前には『おおかみこどもの雨と雪』を同じ劇場で観た。娘・雪の声優が黒木華なのだ。ナレーションも兼ねているので、彼女の語りで映画が始まるぞ!素晴らしいぞ!
#1:04に出てくる上の手が黒木華の手だ。心して見るように。
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千香役・黒木華の登場は1シーン。純の不在中、外国人客への対応結果を教えてくれた。表面では純を慰めつつも、内心では純の失敗を小気味良く思っているという場面。
なお、それだけでは黒木華が少なすぎる。少なすぎるので、今日は会社を休ませてもらうことにしたことだし、彼女が声優を務めている映画『おおかみこどもの雨と雪』を見に行く。
そして、大先社長(舘ひろし)の愛人役で、山野さゆりが登場。この女優さんは僕と同い年なのだが、『カーネーション』で「中年女性」という役名で登場していた。「俺と同い年なのに、世間からは中年と呼ばれるのか」と思い、「俺も明日から中年と名乗ろう」と思うきっかけとなった人。
ご活躍、嬉しく思います。
当ブログの参考記事: 「33歳と37歳の間には深くて暗い谷がある」、「仮面ザイバー」
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黒木華の出番なし。見るべき点なし。
僕が朝ドラに注目する理由は、NHKらしい手堅い脚本や出演者の演技はもちろんだが、ヒロインの故郷や職業を通じて地方の景観や風俗、職人芸、職業観などを垣間見せてくれるという「雑学的面白さ」への期待があるわけで、『ちりとてちん』(主演:貫地谷しほり)では福井県小浜市の名物や落語家の生態についてよくわかったし、世紀の駄作『だんだん』(主演: マナカナ)ですら島根県松江市の紹介だけは見事だったし実際に行って好きな街になったし、『つばさ』(主演: 多部未華子)を見てはいつか埼玉県川越市に遊びに行ったり和菓子を食べたいと願うようになったし、『ゲゲゲの女房』(主演: 松下奈緒)は隻腕・水木しげるの漫画を描く様子が見事に写実されていて舌を巻いたし、広島県尾道市が舞台の『てっぱん』(主演: 瀧本美織)を見てから初めて大林宣彦の「尾道三部作」に興味が湧いて原田知世の『時をかける少女』を見て楽しんだし、『おひさま』(主演: 井上真央)の長野県安曇野の風景の美しさに心打たれて先日ドライブに出かけたし蕎麦も食ったし、『カーネーション』(主演: 尾野真千子)を見て日本のファッション史のおおまかな流れを理解できて満足したわけであり素晴らしいわけでもあったわけだが、一方で『梅ちゃん先生』(主演: 堀北真希)とかありゃなんだ?東京蒲田という舞台も医者の仕事の裏事情もほとんど絵空事で架空の土地の架空の職業みたいな感じで少しも憧れを抱かなかったし、本作に関していえば、つい半月前までは沖縄県宮古島の位置すら知らなかった俺なのでそこがどんな場所なのかふんだんに紹介してくれるのかと期待していたのに九州訛りの大阪弁をしゃべる武田鉄矢が島民をこき下ろすだけだったり、ホテルの裏方の苦労ややり甲斐をめいっぱい紹介してくれるのかと期待していたら中学生が作文で想像して書くようなホテルスタッフしか出てこないからがっかりだし、ほんとどうにかしてくれよとブツブツ言っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『純と愛』の第15回めの放送を見ましたよ。
兄・正(速水もこみち)が那覇にいる女性を妊娠させた。しかし、彼女と別れたがっている。実家の母(森下愛子)にせがまれ、純(夏菜)は那覇にやってきた。歳の近い純ならば、相手の女性を説得して穏便に別れさせることができるだろうと当てにされたのだ。
空港で純は母、正と合流した。
正の説明によれば、相手はマリヤ(高橋メアリージュン)という名で、日本人とフィリピン人とのハーフだという。那覇のキャバクラで働いており、そこで正を出会ったという。普段はおとなしい性格だが、興奮すると人が変わるという。我を忘れると英語で喚き立て、何をしだすか分からなくなるという。
3人はタクシーでマリヤのアパートの前に乗り付けた。ただし、ふたりはアパートの前で待つといい、純を一人で説得に向かわせた。不承不承ながら純はマリヤの部屋へ向かった。
呼び鈴を鳴らすと、すぐにマリヤが出てきた。純が正の使いで来たと言った途端、マリヤに殴られた。純のことを正の新しい恋人だと早合点して、かっとして手が出たのだ。すぐに妹であることを説明するとマリヤは深く謝罪の上、部屋に招き入れ鼻血の手当をしてくれた。
手当が済むと、マリヤはお茶の準備を始めた。純を歓迎しているのだ。
マリヤの暮らしは質素なものだった。中では、正とマリヤが楽しそうに写っている小さなスナップ写真だけが目を引いた。それを見るだけで、マリヤが正のことを大切に思っている様子がうかがえた。マリヤと話をして、彼女の真の愛情も確認できた。優しくてハンサムな正のことを心から愛していると言うのだ。
話しているうちに、マリヤの感情は高ぶってきた。彼女が言うには、自分が正のことを好きになればなるほど、彼の気持ちが離れていくのがわかったのだという。そして、子供ができたとわかった途端、正はひどく冷淡になったというのだ。腹の中の子が、正の子ではないことを疑っている素振りもあるという。マリヤは自分の愛を信じてもらえないことにひどく落胆している。
ついに包丁を握り、この場で死ぬとまで言い出した。
慌てて純は包丁を取り上げた。互いに落ち着くことと、包丁をマリヤから遠ざけるため、純はトイレに篭った。
するとそこへ、愛(風間俊介)から電話がかかってきた。外国人宿泊客(ベン・スレター)のために購入するケーキは無事に買えそうだから安心しろという連絡だった。ただし、大阪に嵐が近づいていおり、悪くすると飛行機が欠航になる恐れがあるという。今日中に外国人宿泊客にケーキを渡すためには、早く大阪へ戻った方が良いという助言だった。
純は、正とマリヤを直接話し合わせることにした。マリヤの心情を思いやれば、ふたりが面と向かって話すことが必要だと思ったのだ。その上、純もこの話には深入りしたくないし、何よりも嵐が来る前に大阪に帰りたくなったのだ。
アパートの外で、純は正に対して、マリヤの愛が本物であることを説明した。けれども正は、マリヤに口を開くやいなや、本当に自分の子どもかどうか疑わしいと言ってしまった。
怒ったマリヤは何も言わずに正の頬を叩いた。そして、出勤するといって歩き去ってしまった。
正はマリヤを追いかけた。母はどうしていいかわからずオロオロするばかりだった。しかし純は、飛行機に乗るために、母を無視して空港へ向かった。
空港への道中、純は土産物屋で竹笛を見つけた。外国人宿泊客の娘は珍しい楽器を集めるのが趣味だと言っていたのを思い出し、彼女の誕生日プレゼントに最適だと思い、それを購入することにした。
そして土産物屋に入って行くと、なんとそこで働いていたのは弟・剛(渡部秀)だった。家出し、昨夜届いた絵葉書では東京にいると書いてあった剛が那覇にいることにひどく驚いた。剛の方も、大阪で働いているはずの純が那覇にいることに驚いた。
しかし、そんなことに構っていられない純は、早く大阪に帰りたくて焦れた。ところが、焦れば焦るほど、マリヤのことが気になり出して留めることができなくなった。剛と連れ立って、歓楽街へマリヤの働いている店を探しに行った。
ほどなくマリヤの店は見つかった。そっと覗いて聞き耳を立てると、正は離れた所に座っていた。代わりに、母がマリヤに向かって説得している最中だった。母は、自分も3人の子持ちだから子を授かった女性の気持ちはよく分かるとは言うものの、マリヤに堕胎しろと言うばかりだった。対するマリヤは、正を愛しており、ふたりの子どもをどうしても産みたいと言って聞かなかった。
そのやり取りを聞いて、純は頭に来た。店内に飛び入り、傍観を続ける正へ食ってかかった。
するとそこへ、新たな人物が現れた。宮古島にいるはずの父・善行(武田鉄矢)だった。
宿泊客が笑顔になる「まほうのくに」の実現を目指す純(夏菜)と同じように、まとめ記事を読んだ読者が笑顔になる「まほうのぶろぐ」を書き上げようという理想を抱く当方であるが、「もう無理。おじい(平良進)助けて!」などと弱音を吐き、読者の皆様におかれましては本当にこんな内容でマジごめんなさいと謝罪する当方が、NHK朝の連続テレビ小説『純と愛』の第14回めの放送を見ましたよ。
※「こんな内容でマジごめんなさい」の「こんな」が何を指すのかについては意見の別れるところだと思いたい。俺のせいじゃねーと言いたい。
ホテルの中で、純(夏菜)と愛(風間俊介)、そして誠と名乗る女性(岡本玲)が邂逅した。
誠は愛のことを実名の「いとし」ではなく「あいちゃん」と親しげに呼んだ。長い間音信不通だったことを責めるなど、まるで愛の恋人のような振る舞いだった。純は、彼女こそが愛の恋人なのではないかとやきもきした。
愛は誠に応えることなく、すぐさま走って逃げ、姿をくらました。
取り残された誠は、自分はホテルの利用客だと名乗り、愛のバイト先を調べて知らせるよう命じた。
居丈高な誠の態度に純は腹を立てたが、客だと思ってにこやかに対応した。話の接ぎ穂として、愛との関係を聞いてみた。しかし、誠は答える義務はないといって口をつぐんだ。また、誠は季節はずれのマスクをしている。純が風邪を引いているのかと水を向けるが、それにも答えようとしなかった
マスクの話になると、誠は何かに気づいたように純へ鼻を近づけて匂いを嗅いだ。誠は、純からなんの匂いもしないことを不思議に思う様子だった。一方、他の人々からは不快な匂いがしているかのように顔をしかめた。マスクを付け直して立ち去った。
早速、純は電気工事会社に電話をかけた。しかし、ついさっき愛が仕事を辞めたということだった。結果を誠に知らせてに行くが、彼女はすでにそのことを知っていた。先に愛本人から連絡があったのだという。
純より先に知っていることで、純はますます愛と誠がとても親密なものであると嫉妬した。しかし、誠がいうことには、自分たちは兄妹なのだという。それを聞いて純は安堵した。
ふたりが家族だと知った純は、愛のことをいろいろ聞きたくなった。しかし、誠は口止めされているといってほとんど何も話してくれなかった。
唯一聞き出せたことは、愛が家出して8年も行方不明だったということのみであった。本来なら成績優秀な愛が親の職業を継いで弁護士になるはずだった。しかし、彼が出奔してしまったせいで、その任は誠に全て負わされてしまった。そのことを誠は迷惑に思っていた。今日も司法試験対策セミナーのためにホテルに来ているのだが、嫌がっている素振りが見て取れた。
純は誠から、愛の電話番号を聞き出すことができた。家に帰るとすぐに愛に電話をかけた。
愛はすぐに電話に出た。しかし、純からの電話だと知ると、すぐに切ってしまった。その後は何度かけ直しても愛が電話にでることはなかった。
純に宮古島の母(森下愛子)から電話がかかってきた。明日の休日に那覇へ行くことを確認する電話だった。慌てて郵便物を探ると、確かに那覇行きの航空券が届いていた。那覇で母と落ち合い、兄・正(速水もこみち)が妊娠させた女性に堕胎するよう説得して欲しいというのだ。
純はそもそも正の件に関わりたくなかった。那覇行きを承諾した覚えもない。母が勝手に独り合点してセッティングしたのだ。
その上、純は明日の休日は別の大事な用事があった。外国人宿泊客(ベン・スレター)の代わりに有名人気店へケーキを買いに行かなくてはならないのだ。純の休日を利用したプライベートな活動とはいえ、ホテルの信用に関わる重要な約束である。どうしてもその約束を破るわけにはいかなかった。
有耶無耶になったまま母との電話を切った。
その夜、純は眠れなかった。
心細くなって愛に何度も電話をかけるが、一度も繋がることはなかった。ウトウトすると、夢のなかに母や外国人客が出てきた。彼らの間で板挟みになる自分の夢を見てうなされた。
翌朝早く、電話が鳴って目が覚めた。それは愛からの電話だった。
愛は、純に那覇へ行けと言うのだった。純の代わりに愛がケーキを買いに行くから、安心しろというのだ。
その言葉を信じて、純は那覇へ向かった。
最初に気づいた人が誰なのかは知らないが、夏菜がカリメロに似ているという指摘を見て首肯した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『純と愛』の第13回めの放送を見ましたよ。
しかし、そう思った瞬間、純は愛に突き飛ばされた。愛自身も、どうしてそうしてしまったのか自分でもわからずに戸惑っている様子だった。愛は謝りながらも、慌てて走り去るのだった。純はあっけにとられながらも、愛は自分のことを嫌ったのだと思うのだった。
翌日、純は外国人宿泊客(ベン・スレター)に接客した。彼は英語で何かを訴えているようであったが、純には理解できなかった。そこで、コンシェルジュの水野(城田優)に応対を手伝ってもらった。前夜、純と水野は恋愛関係でひと悶着あったが、ふたりはそれを水に流していた。
外国人宿泊客が言うには、明後日は娘の誕生日だという。観光後、ホテルに戻ったところでサプライズパーティーを行いたいというのだ。そのために、娘が欲しがっているケーキと日本の珍しい楽器を準備したいという。ひと通り話を聞き、まずは水野がコンシェルジュとして下調べをすることになった。
純も自分が担当した客だからといって責任を感じ、仕事帰りにふたりでケーキ屋に出かけた。外国人客が指定したその店はガイドブックでも大きく取り上げられる有名人気店で、純たちが出かけた頃にはほぼ全てのケーキが売り切れていた。しかも、どのような事情があっても予約販売は受け付けていないという。サプライズ誕生会のためには、当日並んで買う必要のあることがわかった。
偵察が終わると、ふたりは食事に出かけた。
その場で水野は純の手を握り、純と交際したいと再び口説きにかかった。水野は自分には上昇志向があると言う。純が社長になることを目指していることについて、自分と目標が同じなのだという。ふたりは互いに良き理解者でいることができ、ふさわしいパートナーになれるというのが水野の口説き文句だった。
純も水野に真正面から見つめられると、彼の端正な顔立ちにうっとりと見とれてしまうのだった。しかし、その気になった途端、愛の言葉が思い出された。愛は、水野は純の体だけが目当てだと言っていた。愛の言葉を完全に信じたわけではないが、それが気になるのも事実だ。
純は、自分は恋愛に奥手であり、もう少し考える時間が欲しいと言って、その場での返事を避けた。
話題を変えるために、純は水野と同級生だったという愛のことについて聞いてみた。水野によれば、高校時代の愛は成績優秀で運動神経も抜群だったという。水野に、愛のことが好きなのかと聞かれるが、純は強く否定した。
家に帰ると、実家の母(森下愛子)から電話がかかってきた。
兄・正(速水もこみち)が那覇の恋人を妊娠させてしまった件だ。正はもう手を切りたいと思っているのだが、相手は子どもを産むといって譲らないという。年の近い純ならば話も合うだろうし、純が相手の女性に会って説得して欲しいと言うのだ。
母は、明後日が純の休日であることを知っていた。相手の住んでいる那覇なら日帰りも可能であるから、現地で説得して欲しいと勝手に予定を立てた。航空チケットも手配すると言っている。
そのような面倒事に巻き込まれたくない純は断って電話を切った。
翌日、水野と純は例の外国人客に事情を説明した。ケーキを購入するためには客が自ら店に並ぶ必要があるが、それでは観光ができなくなるし、娘へのサプライズにもならない。客はひどくがっかりしてしまった。
その様子を見た純は、彼のことが放っておけなくなった。自分は当日休暇なので、客に代わって店に並ぶと約束した。それを聞いて、外国人客はとても喜んだ。純も、客が笑顔になってくれたことで有頂天になった。
ただし、そのことは桐野(吉田羊)に強くたしなめられた。純にとっては自分の休日を使ったプライベートな援助かもしれないが、客からすればホテルが正式に受け付けたサービスに思える。そもそもホテルではそのようなサービスは提供していないし、万が一約束の守れなかった時にホテルの信用に傷がつく。今すぐに断ってこいというのが桐野の命令だった。
しかし、純は反抗した。自分は桐野のような冷たいサービスや生き方はしたくないと言って、絶対に実行するといって聞かなかった。
純はホテルの中で愛に出会った。しかし、愛は純を見るなり脱兎のごとく逃げ出した。
やっと追いつき、純は自分のことが嫌いになったのかと訪ねた。愛は嫌いになったわけではないと否定した。しかし、自分とは関わらないほうが良いのだと言うばかりだった。
その時、謎の少女(岡本玲)がふたりの前に現れた。彼女は愛を探しており、やっと愛を見つけたのだった。
他に見るべきところがないので今週のマクラは全て「黒木華」にしようと決意したのが月曜日で、1週間分のマクラの構想は火曜日の夜までにほぼできあがり、昨日の朝には「一連のマクラは、朝の連続テレビ小説『華と俺』と呼ぶことに決めた。・・・ちなみに、黒木華は”くろきはる”と読むんだよ。Google日本語ではまだ一発で変換できないけど。」などとひとりごちている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『純と愛』の第12回めの放送を見ましたよ。
レストランでの食事の後、水野(城田優)は純(夏菜)を家の近くまで送ってくれた。家出中の弟・剛(渡部秀)が転がり込んだため、純の留守中も照明が付いたままになっていた。純はそのことを水野に話した。
話し終えると、水野は純と付き合いたいと言い出した。そして、顔を近づけてキスを迫ってきた。
悪い気のしない純は流れに身を任せた。しかし、水野の肩越しに愛(風間俊介)の姿が見えた。その途端、純は思わず叫び声を上げた。
白けてしまった水野はそのまま帰って行った。
愛は水野と付き合うのはやめた方がいいと純に忠告した。けれども、純は聞く耳を持たなかった。水野が恋人にふさわしいかどうか判断するのは自分自身だと主張するのであった。そして、愛を追い払った。
一方で純は不思議な感じがしていた。愛を攻撃すると、まるで弱い捨て猫を見捨てたような気分にもなるのだった。
翌朝、居候していたはずの剛が姿を消していた。しかも、純の財布から現金を根こそぎ持って行ってしまった。純は腹立たしさと情けなさいっぱいで一日をスタートさせた。
職場でも、相変わらずいびられてばかりだった。カッとなった純は客の前で他の従業員に食ってかかった。桐野(吉田羊)にはホテル従業員は向いていないから辞めた方がいいといって叱られた。
さらに悪いことに、粕谷(近藤芳正)がホテルに姿を表した。業者からバックマージンを受け取っていたことが明るみになり懲戒解雇されたため、とてもみすぼらしい格好をしていた。クビになったのは、純がトラブルに巻き込んだせいだといって逆恨みしているのだ。白昼で多くの耳目を集める中、純はロビーで殴り倒されてしまった。
騒ぎはすぐに収まったが、純は米田(矢島健一)に呼び出されてまたもや叱られた。純と粕谷の騒ぎに恐れをなして、宿泊をキャンセルした客もいたという。何もしておらず、殴られただけなのに全て純のせいにされてしまったのだ。
塞ぎこむ純であったが、水野が慰めてくれた。そして、仕事終わりに一緒に飲みに行く約束をした。
夜、純はウキウキと更衣室を出た。すると、愛が待ち伏せていた。愛が言うには、水野が優しいのは純の体が目当てだからだという。だから、水野との付き合いはやめておけというのだ。
純は腹を立てた。人の本性を見抜くという愛の能力については半信半疑であると言って、愛の助言を受け入れるつもりはないと拒絶した。そして、もうつきまとうのもやめろと言いつけた。
結局、純は飲み過ぎてしまった。
帰り道、水野は純を自分の家に誘った。そして、純にキスをしようと迫ってきた。純は流れに身を任せ、水野のしたいようにさせた。
しかし、その時、純の頭に愛の言葉が鳴り響いた。水野は体だけが目的だという愛の指摘が浮かび上がった。純は我知らずに水野を突き飛ばしてしまった。
水野は怒りだした。昨夜、純の家に灯りがついていた件について、弟だというのは嘘で、本当は恋人がいるのだろうと言い出した。恋人がいるならいると、はっきり言えばいいとなじった。その上、純のピンチを助けてやったことを恩着せがましく言い出したり、女らしくしないと一生結婚は無理だなどと捨て台詞を吐いて水野は去って行った。
純はひどくつまらない気持ちになった。
その時、宮古島の母(森下愛子)から電話がかかってきた。兄の正(速水もこみち)が那覇にいる恋人を妊娠させてしまって大変なことになっているという。正は結婚する気はないが、相手はその気だという。父(武田鉄矢)には知らせずに解決したいと言うのだ。
具体的な話はせずに電話は切れたが、純は頭が痛くなった。自分が不幸なのは、ろくな家族に恵まれないせいなのだろうと思い、深く落ち込んでしまった。
けれども、屋台で大好きな豚まんを食べたら機嫌が直った。
その直後、愛が付けてきているのに気付いた。
愛は怯えながらも、純が心配だったと弁解した。ついていないことが次々に起こるので、純が自殺でもするのではないかと気がかりでならなかったのだという。しかし、豚まんを食べて気が晴れたようなので安心したという。今夜はもう大丈夫なので家に帰るという。
純は、立ち去ろうとした愛の背中にすがりついた。そして「置いて行かないで」と言って泣き声を上げた。純はどうして自分がそうしているのかわからなかった。しかし、愛の背中はとても落ち着くことに気づいていた。
黒木華の足の裏を拝むことのできる映像(絶景ポイントは42秒すぎ; しかも浴衣で京都ロケ)を見つけて大興奮している足の裏フェチの当方が、NHK朝の連続テレビ小説『純と愛』の第11回めの放送を見ましたよ。
粕谷(近藤芳正)とのトラブルで莫大な損失を与えてしまった責任をとり、純(夏菜)は辞表を取り出した。
ところが、宿泊部長の米田(矢島健一)に差し出す瞬間、事務所に大先社長(舘ひろし)が現れた。ウェア姿であり、ナニワ製薬の社長とゴルフをした帰りだという。ナニワ製薬というのが、問題の粕谷の勤め先である。ナニワ製薬の社長によれば、粕谷は総務部長の立場を利用し、多数の業者から便宜を受けて取引先を決めていたという。それが明るみになったため、近く懲戒処分にされるという。今回のトラブルも全て粕谷の責任であり、ナニワ製薬社長は今後もオオサキプラザホテルを利用し続けるつもりだと約束してくれた。
そのようなわけで、純に責任はなくなった。大先社長は純から退職願を奪い取ると、目の前で破り捨ててしまった。
しかし、だからといって純が無罪放免になったわけではなかった。他の従業員との関係が冷えきってしまった。イビられたり、無視されたりすることが以前にも増して多くなった。
そんな中、愛(風間俊介)だけは純にまとわりついていた。ホテルの中では他に話をする相手もおらず、純は彼と話をした。
純は、他人の本性を見抜くという愛の能力のことをもう一度確かめたくなった。ロビーに出て、物陰から他の従業員の本性を調べてもらった。米田はいつも怯えて周りの目をきにしている、千香(黒木華)は騒ぎながら周りにあるものを壊しいる、桐谷(吉田羊)は鎧をつけた傷だらけの武士のようだが純に似ている、などと人物評を行った。
そうしていると、コンシェルジュの水野(城田優)が純を見つけて近寄ってきた。昨夜、食事の約束をしていたのに、純は粕谷とのトラブルのことで頭がいっぱいとなりすっぽかしてしまったのだ。水野は改めて今夜食事に行く事を提案した。
その日は繁盛しているレストランに出かけた。
純と水野の他に、愛も同席した。なんと、水野と愛は高校の同級生だったのだ。愛は水野のことをよく覚えていたが、水野は愛のことを思い出すのに時間がかかった。それでも、再会の記念にと水野は愛を誘ったのだ。
楽しそうに食事をする純と水野に対して、愛は居心地が悪そうだった。多くの人間がいる中では、他人の内面がわかりすぎて気分が悪くなるのだ。何度も中座してトイレに行った。
愛がトイレで鏡を見ていると、自分そっくりの男の顔が見えた。その男は愛に向かって、「なぜお前が生きているのだ」と悪態をつくのだった。
愛が中座している間、純は水野から愛の素性を聞いていた。
愛は高校生の時から俯いてばかりいたという。一方、家は神戸の金持ちで、親は弁護士をしているという。また、双子の弟を病気でなくしているということも教えてもらった。
食事を終え、帰路についた。
帰る方向が同じだといって、水野が純を送って行く事になった。去り際、愛は純に「気をつけて」と告げたが、純は特に気に留めなかった。
家の近くまで来ると、水野が急に純を口説きにかかった。初めて会った時から純と付き合いたいと思っていたと言い、唇を寄せてきた。