Contraband / Velvet Revolver

ContrabandVelvet Revolverの1st アルバムContrabandが届いた(ちなみに,ウチにあるのは黒いジャケットでおねぇさんが銃を完全に抜いて,片手で構えてるシルエットになっています.).
そこで,とりあえずファーストインプレッション.

音楽系のプレスはみんな言ってることだし,このCDを聞こうと思っている人もそうだろうし,実際に聞いた人も同じことを考えているだろうし,あまつさえ日本盤の解説(伊藤政則,増田勇一)にすら書かれちゃってるし,僕ももちろん,次のことを考えながら聞いた.

Guns n’ roses のAppetite for Destructionと比べてどないやねん!?

僕は10年以上もガンズのファーストを聞きまくっている.
まさに mere exposure effect (単純接触効果; Zajonc, 1968; 日本語による概説参考1参考2)の助けもあってとても大好きだ.
この事実だけで,Velvet Revolverにとっては不利なのは認める.
だけど,やっぱり,なんとなく物足りなかったわけで.

Slashのギターは相変わらず良かった.この点は,聞いていて興奮するくらいだった.
だけど,ガンズと比べると,ボーカルにsexyさがない感じ.
ボーカルの Scott Weiland は,卑猥な歌詞を作って一生懸命歌っているんだけど,やっぱりAxel Rose の迫力には負けてるなぁって感じ.
なんつーか,聞かせどころもないみたいだし.
#c.f. “Welcome to the Jungle” におけるAxelの「しゃななななな にーず にーず」

元ガンズチームの演奏はツボなんだけどなー.
何回か聞いてたら,mere exposure effect (Zajonc, 1968) で好きになるかな.

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KISS Rock the Nation Tour@Osaka

KISS ROCK THE NATION TOURKISS の日本公演に行ってきました.
とりあえず,感想を一言で言うと「KISSの世界にどっぷりはまれた」っつーとこでしょうか.
昨日までの好天とうって変わって,あいにくの雨模様でしたが,会場となった大阪城ホールは異様な盛り上がりです.
会場はほぼ満員のようでした.

やっぱり,きちんとフルメイクで仮装な方々が会場の外をうろついてるし.
彼らは,記念撮影を求められたら気さくに応じています.
#そして,僕に隠し撮りされてるし.
偽Paul と 偽Gene

写真ではまったくわかりませんが,座席案内係のおねぇさんも,バッチリ Paul のメイクで決めていました(下の写真のピンクの服の女性).
ただし,全員というわけではなく,僕が目撃したのは1名のみでした.
座席案内のおねぇさん

ステージスクリーン
ライブの演出は,前日までに予習していたアライヴIV~地獄の交響曲DVDにそっくりでした.
(もちろん,今回の公演ではオーケストラとの共演やアコースティックセッションはありませんが)

決して悪い意味ではなく,ワンパターン.
僕は生KISSは初めてだったので,同じ場を共有した喜びで一杯だった.
あと,勝手に分析的に考えると,何年もワンパターンで,アホみたいに何も考えずに楽しませてくれるのがKISSの魅力だと思うので,往年のファンもOKなんでしょう.

“You wanted the best, you got the best, the hottest band in the world, KISS!!”のシャウト(ライブの冒頭で必ず言うそうで.ライブ盤なんかでも聞けますね)でスクリーンが落ち,爆音&花火で文字通り幕があけます.
(ちなみに,開演までの間「あの幕がきれいに落ちなかったらどうすんだろう?」と余計な心配をしていましたが,ちゃんとスタッフがいて下から引っ張っていました.実際,Gene 側-左-がちょっと引っかかって手間取っていた)
1曲目は Deuce だったかな?
おそらく僕らの前の席のカップルを除いて(彼ら,ずっと座ってた),会場全員が立ち上がって手拍子&合唱を始めたっぽい.
その後はノンストップで,Geneは火を吹くし,ドライアイスはバンバン噴出すし,遠慮もなく火柱が上がるし,やっぱりGeneは口から血糊を吐き出して吊り上げられるし,Paul は会場の上をターザンよろしく滑空するし.
あと,日本公演ではおなじみらしい”Sukiyaki Song(上を向いて歩こう)」もあった.Paul が「♪んふふ ふ~ふふ んふふ ふ~ふふ」と始めると,会場がこたえて大合唱です.

ほんと,いい意味でワンパターン.
Gene が舞台の袖に隠れると「お,血糊を仕込みに行ったな」とか,Paul のターザンポール(しゃれではない.ぶら下がる棒のこと)がズリズリとステージに動くのを視線の端で見つけて,「そろそろ飛ぶのね」っつーのがわかったり.
DVDでの予習の成果が遺憾なく発揮されました.

ただ,一つ不覚を取ったのは,ラスト Rock and Roll All Nite での紙吹雪.
アライヴIV~地獄の交響曲DVDのラスト Rock and Roll All Nite と同様,今日もラストのこの曲で紙吹雪が舞っていた.
もちろん紙吹雪はステージから飛ばされているんだけど,なぜかアリーナ席のありえないところからも紙吹雪が舞っていた.どうやら,ファンの人が独自に持ち込んで舞い上げていたようだ.
アリーナの真ん中から上がる紙吹雪がとてもきれいで,楽しそうで,僕もやりたかった.
紙吹雪を用意していなかったのが,不覚.

とにかく,すごく楽しめたライブだった.
ぱっと見,白塗りでコメディバンドだけど,最高のエンターティナーだと思った夜.
サイコー.

SAKURANBO

SAKURANBONHKの「オンエアバトル 熱唱編」を見ていた.
10代くらいで,両方とも車椅子に座ってギターを持った姉妹デュオが出ていた.
デュオ名はSAKURANBO

不謹慎な言い方かもしれないが,
「二人とも車椅子ってなんですか? ギターも持ちにくそうだし,どんな感じやねん?」
と思いながら,なんとなく見ていました.

ところがどっこい,二人ともすごくうまい.
一気に引き込まれてしまいました.

今日演奏していたのは「ぽろぽろ」という曲(彼女らのサイトに,試聴ファイルがあります.http://sakuranbo-music.info/poroporo.mp3).
曲自体,しっとりとしていい感じ.歌声も聞いていて気持ちがいい.
だけど,一番気に入ったのは,ギターがすごくうまかった.
TVで見ていたけど,妹さんの方はまだ10代も半ばっぽいのに,すごく上手にギターを弾きます.運指もしっかりしていて,いやぁ感心しました.

これからもお二人にはがんばってもらいたいです.

SAKURANBO公式サイトはこちら
せっかちな人は,曲紹介のページ(試聴あり)をどーぞ.

Sweet Toronto / John Lennon

スウィート・トロントこいつも,今日HMV奈良で買ってきた.
(もういっこ,2日後に控えた KISS の日本公演の予習用にアライヴIV~地獄の交響曲DVDも仕入れた)

69年9月に,行われた Plastic Ono Band のトロントでの公演を収録.
(Plastic Ono Band 以外に,Chuck Berryなどの演奏も見れる.動いている Chuck Berry を初めて見て,ちょっと感動)
公演の時期としては,the Beatles の Let it be のルーフトップコンサートと解散宣言との間頃だそうで.
松村雄策氏の解説によると,公演の前日にロンドンにいるジョンの所に電話で出演依頼がされ,ジョンはすぐに応じたそうです.それからメンバーを集めて,飛行機の中でリハーサルして本番に望んだそうです(Eric Clapton に連絡がついたのは,飛行機の離陸時間の3時間前とか.綱渡りだなぁー).

そんなバタバタはなんのその,バンドは息もぴったりです.
#ヨーコの奇行(金切り声をあげたり,袋をかぶったり)の横で,淡々と演奏している姿にウケました

演奏自体は,4枚組みのボックス物 “LENNON” に入ってたりするので,聞いたことはあったのですが,動いている姿を見るとやっぱうれしいですね.
あと,”LENNON” 未収録の Cold turkey と Give peace a chance のライブ版は初めて聴きました.
ジョン好きとしては,なかなか満足できる映像です.

あと,若かりし Eric Clapton がかわいかった.^^;
いまじゃ,半分「好々爺」っつー感じになってしまいましたが,デニムの上下でぷりっとしたお尻だったり,それでも当時から「ギターの神様」としてのプレイを披露したり,若さ爆発です.
ジョンよりもクラプトンの方を真剣にみちゃったかも.

Dick this! / Dick Brave & the backbeats

HMV奈良の試聴機に入っていた Dick Brave & the backbeats の Dick this! というCD.
HMVのポップコメントによれば,ドイツのロカビリーバンドで,ロックの名曲をロカビリー仕立てで演奏しているというようなことが書いてあった.

実は,他のCDを試聴していたのだが,たまたまこのCDのポップが目に入り,先の内容に加えて,Aerosmith の Walk this way や Michael Jackson の Black or white, Avril Lavigne の Complicated のカバーをやっていると書かれていたので,俄然興味がわきたてられた.

「ロカビリーでマイケル・ジャクソンってナンボのもんじゃい?」と思って聞いてみると,一発で魅了されちゃいました.買っちゃいました(HMV奈良で1,890円なり).
(amazon.de より Black or white の試聴ファイル.その他,amazon.de では全曲試聴できます.Amazon.de: Musik: Dick This)

そのほか,Geroge Michael のカバー Freedom が渋くてよかったな.

公式サイトはこちら

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Daily Heavy Metal News

本日見つけた,Daily Heavy Metal News では,ヘビメタ,ハードロック関連のニュースがいろいろ.
濃い~ネタも満載.

最近のニュースで一番面白かったのは,2004/5/7 に紹介されている「ビートルズのコピーバンドBEATALLICA」の話題.
正体は,Metallicaだそうです.
BeatallicaのWebページも存在していて,MP3 でフリーで曲が聴ける.
どうやら,Web上でアルバム仕立てになっているらしく,”A Garage Dayz Nite” と “Beatallica” の2枚のアルバムの全曲(2枚計15曲)が聞けるうえ,ちゃんとLiner notes までついてる.
こういう遊び心って楽しいよね.

そんなこんなで,Beatallica も気になりますが,そういったネタを素早く紹介してくれる,Daily Heavy Metal Newsに注目です.

Live 3兄弟

今日のレンタルCD

1. Back in the U.S./ Paul McCartney

Back in the U.S.ソロになった後の Paul McCartney のスタジオアルバムは1枚も持っていない.
なぜなら,僕は John Lennon 派だからだ.John の泥臭い雰囲気が大好きなので,Paul のポップでどことなく軽薄なノリが好きではないからだ.

しかし,Paul が当代きってのエンターティナーであることは認めるている.
特に,彼のライブは楽しい(生で見たことはないけど).
そんなわけで,1990年以降のライブ盤は,ほとんど持っている(Tripping the Live FantasticPaul Is LiveUnplugged (The Official Bootleg)).
最新のBack in the U.S.だけ所有していなかったので,今日借りてきた.

購入していなかった理由は,以前のライブ盤と曲目がほとんどかぶっており,目新しさがなかったためである.自分で持っているライブ盤を編集したら,”Back in the USO”(ここ笑うところ)が作成できそうだ.
そんなわけで,買う気になれなかった.

聞いてみた感想:やっぱり,Paul Is Live だ・・・.

しかし,なんだかんだいって,ラストのSgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Bandではのりのりになっちゃいました.

2. Live In Japan / Deep Purple

Live In Japan (UK)先日紹介した「洋画・洋楽の中の変な日本・がんばる日本」の下駄で「(Highway Starで)ヴォ-カルのイアン・ギランがリッチ-のギターソロに入る直前に卑猥な言葉を呟いている。日本人関係者(飲みに行った時の店の人?)から教わった言葉だそうだ。」だの,「(Lazyで)R&Bやジャズ系アドリブが多いこの曲の間奏で、リッチーがNHKの『きょうの料理』のテーマをほんのワンフレーズ演奏する。」だの書かれていたので,気になって仕方がなくなって借りてきた.

しかし,大きな問題が発覚した.
1曲めの Highway Star の時は,上の Paul 記事を書いていて,ちゃんと聞いていなくて確認が取れなかった.
今は,Lazy を聞いているが,そもそもNHKの「今日の料理」のテーマがどんなものか知らないため,こちらも確認できそうにない.

浅はかだった自分に反省しつつ,Deep Purple は腰を落ち着けて後ほど聞くことにして,次のCDに行くことにする.
#Deep Purple は好きだけど,イマイチこのライブ盤はノレなかった.
#世の中では「名盤」と言われているようですが.

3. Live in Central Park / Sheryl Crow

Live in Central Parkいつものごとく,話は脱線する.
当方がMichael Jackson 狂であることは以前にカミングアウトした.
87年に日テレで放映された Michael Jackson の日本公演のVHSテープを今でも大事に持っている.先日,数年ぶりにみて驚いた.

まず,メインスポンサーがみかかであって驚いた.
CMなんて富田靖子他出演の「19の日(トークの日)」だったり,ワンレン・ボディコンのおねぇさんが,今日の携帯電話の外箱くらいの大きさがある携帯電話を持って川辺でクールに通話するものだったり.
今なんて,FTTHを売るのに精一杯で,外タレのスポンサーやるなんてできないんだろうなぁ.

もう1つ驚いたのが,流れるテロップの中でバックバンドのメンバーを見ていたところ,”Sheryl Crow” とあった.
Michael のバックバンドに女性は2人.1人はギター担当のJennifer Battenであり,彼女のことは昔から知っているので Sheryl であるはずがない.
ということは,もう1人残ったコーラスの女性が Sheryl Crow ということになる.
しかし,そのコーラスの女性は,いくら15年前とはいえぜんぜん垢抜けていなく,どこかオバンくさいうえ,中肉中背という感じ.
Sheryl Crow のイメージといえば,ギターを抱えた小洒落たカリフォルニア・ギャルって感じだし,本人とは思えなかった.
#唯一の見せ場は,Can’t stop loving you で聴かせる,Michael とのデュエットのみ

ここで当時の Sheryl をお見せできないのが残念.
本当に,びっくりするくらい別人です.

さて,肝心のCDの方ですが,1曲目の Everyday is a winding road からいい感じです.
声もハスキーってトコロまではいきませんが,いい感じに枯れていて好みです.
ゲストも豪華だし(Eric Clapton とか Keith Richardsとかとか).

Kelly & Ozzy Osbourne の曲?

Rollingstone.com でOsbourne 父娘のビデオ発見.タイトルは “Changes”

昨年,Ozzy は交通事故で重症を負ったと聞いていたけど,これが復帰一作目になるのかな?

この曲の素性がよくわからず,Amazonで調べたら,5月に Kelly の新譜が出るようだ.チェンジズ

Honkin’ on Boboの意味

AERODYNAMICSさんが2003年7月24日のNewsで紹介していますが,Aerosmith のニューアルバム “Honkin’ on Boboの意味は,Mad professor’s Dictionaryによれば,”To receive oral stimulation.” だそうです.
「口による刺激を享受する」ですか?
まぁ,深くは語るまい.

うちで買った完全生産限定盤には,ミニチュアのハーモニカがついてきました.
C調でちゃんと音が鳴ります.
ジャケット写真と同じように,Aerosmith のロゴ入り.反対の面には,HOHNER のロゴも.
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