チャプター27

ジョン・レノンを殺害したマーク・チャップマンを描いた映画『チャプター27』をシネマート心斎橋で見てきた。

これっぽっちも万人ウケするとは思えないけれど、僕は好き。
ジョン・レノンが好きだからというよりは、『ライ麦畑で捕まえて』(村上春樹のキャッチャー・イン・ザ・ライ)を読んだ直後だったから。
本物のジョン・レノンの映像は一つもでてこない映画なので、ジョン目当てで見るとしくじるでしょう。本物のジョンの姿といえば、アルバム「ダブル・ファンタジー」のジャケット写真と追悼式典でのプラカードに印刷されたポートレートくらいしかないくらい、徹底して出てこない。

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PEACE BED アメリカ VS ジョン・レノン

本日公開の映画「PEACE BED アメリカ VS ジョン・レノン」を見てきた。
あまり期待しないで見に行ったせいか、実際に見てみるとものすごく面白かった。
とはいえ、200人くらい入る劇場に6人の客しかいなかったけど。

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ダコタハウスで捕まえて

本日は12月8日である。この日だけは私にとって何よりも象徴的な日である。そう、日本の終戦記念日であると同時に、私がbmbさんから村上春樹の「遠い太鼓」を勧められた日から113日経過した日なのである。この事実から分かることは、大和郡山市のとある書店で村上春樹の「遠い太鼓」を購入し、想像していたよりも分厚い文庫本にちょっとびっくりし、おっかなびっくり最初からページを手繰り始めたのだが、ものの数ページも読んだところで面白いエッセイ集だということが分かって、一気に読み終えたあの夏からすでに4ヶ月近く経ってしまったということである。その4ヶ月近くの間、僕がどんな新しいカフェで夏の暑さをやり過ごし、木の葉舞い散る散歩道でどんな美しい少女に恋をしてそして破れたかとか、いわゆるデビッド・カッパーフィールド式のくだんないことから書き始めねばならないのかもしれないが、その手の話をする気にはなれない。そんなことを書き連ねたところで退屈であくびが出るばかりだし、それにだいたい、僕が先日の名古屋出張へ持っていったスーツケースがうちのネコの爪とぎ代わりに使われていて、あちこちほつれているなんてことを知ったところで、君の知的好奇心が満たされるわけでもあるまい。

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Sweet Toronto / John Lennon

スウィート・トロントこいつも,今日HMV奈良で買ってきた.
(もういっこ,2日後に控えた KISS の日本公演の予習用にアライヴIV~地獄の交響曲DVDも仕入れた)

69年9月に,行われた Plastic Ono Band のトロントでの公演を収録.
(Plastic Ono Band 以外に,Chuck Berryなどの演奏も見れる.動いている Chuck Berry を初めて見て,ちょっと感動)
公演の時期としては,the Beatles の Let it be のルーフトップコンサートと解散宣言との間頃だそうで.
松村雄策氏の解説によると,公演の前日にロンドンにいるジョンの所に電話で出演依頼がされ,ジョンはすぐに応じたそうです.それからメンバーを集めて,飛行機の中でリハーサルして本番に望んだそうです(Eric Clapton に連絡がついたのは,飛行機の離陸時間の3時間前とか.綱渡りだなぁー).

そんなバタバタはなんのその,バンドは息もぴったりです.
#ヨーコの奇行(金切り声をあげたり,袋をかぶったり)の横で,淡々と演奏している姿にウケました

演奏自体は,4枚組みのボックス物 “LENNON” に入ってたりするので,聞いたことはあったのですが,動いている姿を見るとやっぱうれしいですね.
あと,”LENNON” 未収録の Cold turkey と Give peace a chance のライブ版は初めて聴きました.
ジョン好きとしては,なかなか満足できる映像です.

あと,若かりし Eric Clapton がかわいかった.^^;
いまじゃ,半分「好々爺」っつー感じになってしまいましたが,デニムの上下でぷりっとしたお尻だったり,それでも当時から「ギターの神様」としてのプレイを披露したり,若さ爆発です.
ジョンよりもクラプトンの方を真剣にみちゃったかも.