NHK『ゲゲゲの女房』第98回

 オープニングテロップの出演者情報があまりに大量すぎてどうなることかと思った当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第98回めの放送を見ましたよ。

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「プロダクション旗揚げ」

 鬼太郎を連続テレビ番組にする企画を始めることになった。映画会社の船山(風間トオル)はテレビ局への企画売り込み、出版社の豊川(眞島秀和)は雑誌「少年ランド」でのタイアップへと、早速動き始めた。

 茂(向井理)は、今のチャンスをものにし、できるだけ長く好調を維持したいと思っている。紙芝居や貸本漫画など、これまでに業界の浮き沈みに辛酸をなめてきた。漫画もいつダメになるかわからないので、テレビにも進出の足がかりを付けたいと思っているのだ。

 「少年ランド」の締め切り日、担当編集者の北村(加治将樹)が家に張り付いて原稿を待っている。茂は深沢(村上弘明)の会社へ渡す原稿を先に仕上げ、布美枝に届けるよう命じる。そして、北村の目を盗んで、気分転換を兼ねて神社へ逃げ出してしまった。布美枝は、慌てる北村を押しとどめ、さらには藍子の子守と留守番を頼んで、深沢のところへ原稿を届けに行ってしまった。

 神社の茂がスケッチブックを広げて構想を練っていると、頭髪もヒゲも伸ばし放題の男(小峰; 斎藤工)が近づいてきた。彼もそばに座り、スケッチブックに精密な写実画を描き始めた。聞けば、元貸本漫画家で現在は無職だという。茂は彼を見込んで家に連れて帰った。

 深沢の事務所では、最近の茂の忙しさが話題の中心となった。これからは新入社員・斉藤(渡辺敬介)を原稿受け取りに向かわせるので、布美枝が足を運ぶ必要はないと言ってくれた。また、茂のところもプロダクション制にして、分業と権利保護に務めた方が良いとアドバイスされた。他の作家のプロダクション立ち上げを手伝った経験のある秘書・加納(桜田聖子)が近いうちに説明しに来てくれることになった。

 そこへ、大阪弁を話す男が事務所に飛び込んできた。茂が目をつけ、深沢経由でアシスタントに就任してくれるよう連絡をとった漫画家・倉田(窪田正孝)が、大阪で務めていた看板屋を即座に辞めて、身一つで上京してきたのだった。早速、布美枝に連れられて家に案内された。

 布美枝と倉田が家に着くと、玄関で茂と菅井(柄本佑)が押し問答をしていた。菅井は以前にアシスタントに応募してきたのだが、絵が下手すぎるので断ったのだ。しかし諦めきれない菅井は、家の近所に引っ越してきて、しつこく頼み込みに来たのだ。

 布美枝から倉田を紹介されると、茂は倉田を居間に連れ行き、ちゃぶ台で早速仕事をさせた。そこでは、神社で出会った小峰が既に黙々と作業をしていた。白熱する仕事場の雰囲気を感じ取った菅井は、許可無く家に上がりこんで、勝手に仕事の輪に加わってしまった。締切り直前で切羽詰った茂は、それ以上菅井に構う暇もなく、放っておいた。

 気がつけば、原稿を取りに来た北村の他に、よく知らない男たちが3人も家の中にいて、訳が分からなくなる布美枝であった。

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アサガオの花に嫉妬するオンナ

アサガオ1号

 4月に種を植えたアサガオが、ついに花を咲かせた!

 今日は1つだけ。しかし、数日以内に花をつけそうな蕾はたくさんある。毎朝が楽しみだ。

 なかなか芽が出なかったり、周りの雑草を汗だくで抜いたり、植えた種の1/3くらいしか発芽せずに落ち込んでみたり、葉を虫に食われまくってイラついたり、なかなか柵に絡みつかずに地を這ってばっかりだったり、伸びたら伸びたで伸びすぎて難儀したりと、いろいろと苦労させられた。
 苦労させられたが、手塩にかけて育て、本日の開花1号を迎えることができて嬉しい。

 あまりにアサガオばかりを世話しているため、ないがしろにされている当家猫・あるにゃん(♀)が恨めしそうにこっちを見ている。すまん。

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NHK『ゲゲゲの女房』第97回

 時間に追われて焦っている当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第97回めの放送を見ましたよ。

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「プロダクション旗揚げ」

 昭和41年春。
 マンガ賞受賞で一気にスターダムにのし上がった茂(向井理)には、漫画原稿の依頼が殺到した。一人では捌き切れなくなったので、アシスタント募集の広告を出した。しかし、面接にやってくるのはエレキ・ギタリストや体力だけが自慢のトラック運転手など漫画未経験者ばかりであり、茂は途方にくれてしまった。。

 最後に、菅井(柄本佑)と名乗る若者が訪ねてきた。胸に原稿入りの封筒を抱えており、見所がある。しかし、茂の作風を真似たと自称するサンプル絵は、素人同然で使い物になりそうになかった。茂はそのまま追い返してしまった。

 アシスタントが見つからないまま、原稿締め切りの日がやって来た。急場を凌ぐため、布美枝(松下奈緒)が付きっきりで作業を手伝った。昔、ふたりで原稿作成したことを思い出し、少し楽しくなる布美枝。
 しかし、作業に熱中しすぎたため、夕食の支度を忘れてしまい藍子が泣き出す。原稿を取りに来た編集者が張り付いて催促する。家の電話まで鳴り出して、慌てた布美枝はベタ塗りに失敗してしまう。完全にオーバーワークになってしまっていた。

 なんとか締切りは守れたがこのままではたち行かない。アシスタント希望者を待つのではなく、茂は自分から目ぼしい人物に声を掛けることにした。『ゼタ』に掲載された作品を眺め、倉田という作家に目星をつけた。すぐに編集長・深沢(村上弘明)に相談した。倉田は大阪在住だが、すぐに連絡してくれるとのことだった。

 翌日、「少年ランド」の豊川(眞島秀和)が2人の男を連れてきた。
 ひとりは、北村(加治将樹)という若い編集者で、新たに茂の担当になるという。原稿を受け取ると、編集作業のためにすぐに帰っていった。

 もう一人は、サングラスに紺のストライプスーツを来た、ヤクザのような風貌の船山(風間トオル)だった。怯える布美枝であったが、話してみると気さくな男だった。
 彼は、映画会社でテレビ部門に所属するプロデューサーだという。豊川と組んで、「少年ランド」の漫画を映像化する企画を進めており、茂の『墓場の鬼太郎』を実写作品にしたいという。映画にするかテレビドラマにするか迷っているという。映画は企画書を書けばすぐに話が進む一方、テレビ番組にするためにはスポンサーを獲得する必要があるという。原作者・茂の意向が聞きたいという。

 突然のことに戸惑う茂であったが、すぐにテレビ番組にしたいと強い希望を述べた。スポンサーの獲得がどんなに難しいか念を押されるが、茂の決意は強かった。

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帰省するなり

 8月11日(水)午後に北海道入りし、8月15日(日)朝の便で京都に戻る予定。

 苫小牧 or 札幌にてお相手してくださる方募集。コメント欄、メール、twitter、mixi、テレパシーなど方法は問いませんのでご連絡いただければ。

 12日(木)には苫小牧で用事がある、および、毎朝8:00からはNHKの『ゲゲゲの女房』を視聴可能でなければならないという条件がある以外は、今のところフリーでございます。

 お盆っつーこともあって、「こちとら、家族サービスで大忙しだよ!」という声も聞こえてきそうな気もしますが、奮ってお誘いください。
 どうぞ、よろしくお願い致します。

シャア専用アサガオのつぼみ

一番成長の早いつぼみ

 今朝、自宅アサガオを観察した時には、小さなつぼみを多数見つけるのみだった(その時の記事)。

 ところが、夕方になってもう一度見てみると、花弁の色が見えているつぼみを1つだけ見つけた。どうも赤い花のようだ。赤い色が好きな当方は嬉しい。一番最初に咲くであろうアサガオが赤とは、なんと主人思いのアサガオか。
 通常の三倍の見事さの花になって欲しい。

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人はこれをアサガオの花のつぼみと言うのだろうか?

つぼみ?

 今朝、自宅庭のアサガオを観察したところ、写真のようなものがいくつも作られていた。葉やツルの若芽とは明らかに異なる形状をしているのだが、これが花のつぼみなのだろうか?
 小学1年生の時以来、20 30年ぶりにアサガオの栽培をする僕には、よくわからないのだ。

 アサガオはずいぶん成長して、庭のフェンス一面に広がるまでになった。ざっと見たところ、つぼみらしきものは10個以上はあったようだ。
 上の写真の状態から開花までにどれくらいの日数を要するのか知らないが、とても楽しみになってきた。

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NHK『ゲゲゲの女房』第96回

 原作者・武良布枝の故郷である島根県安来市がドラマにあやかって観光に力を入れるのは分かるが(松下奈緒レトロ美人効果…愛のマル秘スポットで夫婦円満?)、まったく縁の無い北海道石狩市の図書館が「ガロ」の特別展示を始めたという記事を北海道新聞のサイトで見つけて(「ゲゲゲの女房」で注目 人気漫画雑誌 「ガロ」創刊号から展示)、あまりに傍若無人な便乗記事っぷりに腰を抜かした当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第96回めの放送を見ましたよ。

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「来るべき時が来た」

 『テレビくん』が第6回雄玄社マンガ賞を受賞した。電話を受け取り、だんだんと実感が湧いてきて、興奮し始める茂(向井理)。しかし、布美枝(松下奈緒)は茂が拍子抜けするほど落ち着き払っている。茂の努力を考えれば受賞して当然だから驚くに値しないと言うのだ。「おめでとうございます」と深く頭を下げること以外、オーバーな表現をすることは一切なかった。

 一方で、関係者の歓喜ぶりは異常であった。茂の両親(風間杜夫、竹下景子)は電話を受け取るやいなや、受話器を放り投げて万歳を唱えた。酒屋を営む布美枝の父(大杉漣)は最高級の酒を贈ろうとするが、茂は下戸であると妻にたしなめられて困惑つつ(古手川祐子)、婿の大成功と布美枝の幸せを心から喜ぶのだった。茂の良き理解者の一人、戌井(梶原善)は吉報を妻(馬渕英俚可)に伝えようとするが、感極まってしまい言葉が出ず、泣き出してしまう。村井家と同じか、それ以上に貧しい戌井家であったが、妻はウィスキーを奮発して祝杯をあげようと提案するのだった。

 仕事部屋の戸棚の中には、相変わらず貧乏神(片桐仁)がいた。しかし、貧乏神は身体が小さくなり、弱りきっていた。茂に見つけられると、慌てて家の外に逃げ出してしまった。そして、ぽんと消えてなくなった。
 ついに、貧乏神を打ち倒した。

 昭和40年12月。
 茂は10年ぶりに背広を新調することができた。悪戦苦闘しながら、布美枝が初めて茂のネクタイを結んでやった。嫁入り前、片腕の茂のためにと教えてもらったこと(第18回)がやっと役に立つ時が来たのだ。授賞式に向かう茂の姿を惚れぼれと眺めながら送り出すと、今夜のご馳走作りを始めた。

 受賞会場では、戌井、深沢(村上弘明)、その秘書・加納(桜田聖子)、浦木(杉浦太陽)、そして雄玄者の豊川(眞島秀和)ら、茂の関係者が初めて一同に会した。加納に惚れている浦木は深沢に嫉妬心を抱くが、胡散臭い風貌の彼は誰からも相手にされないのだった。

 茂の受賞スピーチは、堂々としていて誰が聞いても非の打ち所のないものだった。式典の後、取材陣に囲まれたが、豊川が全てを引き受け、連載中の『墓場の鬼太郎』を巧妙に宣伝してくれた。その後も、バーなどに連れまわされる茂であった。

 なかなか帰ってこない茂を、家でじっと待つ布美枝。そろそろ待つのを諦めようかとした時、茂が帰ってきた。連れていかれた先は酒ばかりで食べ物がなく腹ペコだといって、布美枝の料理を喜んで食べ始める。野菜でカサを増した餃子やふかし芋など、貧乏時代と変わらないメニューをむしろ喜ぶ茂。
 食事を済ませると、茂は慢心することなく、早速次の原稿にとりかかるのだった。

 仕事部屋の襖を見つめながら、布美枝は過去のことを思い返していた。先行きの不安を抱えながらも、命を削るように熱心に漫画を描いていた茂の姿を思い出す。一人でうれし涙を流す布美枝。茂の前では強がっていたが、もちろんこれ以上に嬉しいことはなかったのだ。

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NHK『ゲゲゲの女房』第95回

 万城目学(第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞; 今年の直木賞にもノミネートされたが受賞は逃した)のエッセイ集『ザ・万歩計』を読んでいて、「万歩計」は山佐時計計器株式会社の登録商標だと知った(普通名詞は「歩数計」)当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第95回めの放送を見ましたよ。

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「来るべき時が来た」

 茂(向井理)の『墓場の鬼太郎』は、月一読み切り連載として8月と9月に「週刊少年ランド」に掲載された。しかし、2回とも読者アンケートで最下位となってしまった。浦木(杉浦太陽)は絶体絶命の危機だと騒ぎ立て、子ども受けのする安易な路線変更を提案する。
 そこへ、「ゼタ」を出版する嵐星社の秘書・加納(桜田聖子)が激励に訪れ、個性を貫けという深沢社長(村上弘明)の言葉を伝えた。浦木は、美人で聡明な加納に一目惚れした。

 「週間少年ランド」の編集会議は紛糾していた。市場2位でトップを狙っている時期にあり、茂の漫画のように雑誌の足を引っ張る不人気漫画は即座に打ち切るべきだという意見が大勢だった。しかし、若き編集長である豊川は、茂の漫画に運命を託すつもりであった。常識を打ち破る斬新な紙面づくりをしなくては、トップを獲得するのは難しいと考えるからだ。もちろん、茂の漫画の真価を見ぬいてのことだ。彼は編集長権限で、「墓場の鬼太郎」の週刊連載化を決めてしまった。

 そのことをまだ知らない茂は、自分の進むべき道を迷い始めてしまった。しかし、自分が良いと思う作品を作るしかないと自身を奮い立たせ、原稿にとりかかるのだった。

 月刊連載の3回目が発表された直後、豊川が茂を訪ねた。彼は読者からの手紙を携えていた。束を見た瞬間、貸本時代に苦情の手紙を大量に受け取った記憶がよみがえり、落胆する茂だった。しかし、その予想に反して、手紙はいずれも好意的なものだった。熱烈なファンの付いた漫画は大成すると信じる豊川は、それらの手紙を根拠に茂も大ヒットすると確信している。
 豊川は「墓場の鬼太郎」を週刊連載化すると伝えた。週刊化にあたっては、読者の興味を次回に引っ張る仕掛けが必要だが、茂は紙芝居作家時代の経験が活かすことができると胸をはる。砂かけばばあや一反木綿、ねずみ男など、仲間となる妖怪の構想を披露し、鬼太郎が仲間と力をあわせて大きな戦いに巻き込まれていくというストーリーを展開することに決まった。

 昭和40年11月。
 茂は質屋にやって来た。無理をしてテレビを買っていったことを心配していた主人(徳井優)は、茂がとうとう食い詰めたのかと心配顔である。ところが、彼の予想に反して、茂は鼻息荒く、これまでの質札を全て叩きつける。そして、質入していた品物を全て引き上げて行った。

 ついに村井家は極貧生活を脱したのだ。
 引き上げてきた品々を広げ、感慨にふける茂と布美枝。布美枝が母から貰った着物もきれいなまま残っていた。預けた品物が早く帰ってくるようにと、布美枝が忍ばせておいたオマジナイの札もそのままだった(59回; オマジナイの意味について調べたのはこちら)。

 その時、黒電話が鳴り響いた。茂がビクビクしながら受けると、豊川からの吉報だった。「テレビくん」が今年の漫画賞を受賞することが決まったという。にわかには信じられず、呆然とする茂と布美枝であった。

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NHK『ゲゲゲの女房』第94回

 昨日、当方の職場のエライ人のアリガタイお話を拝聴していたところ、「人は得意なことをやってこそ能力が発揮される。『ゲゲゲの女房』の水木しげるは、SF物の依頼を断固として引き受けなかった。その後、自分の得意なジャンルで勝負したのです」などという話が出て、「あのエライ人が見てるんだったら、社内で『ゲゲゲの女房』はオーソライズされたってことだな、俺の毎朝の作業も無駄じゃないってことだな」と勝手に解釈した当方が、「だけど、所長に当blogの存在は告げ口しないでね、お願いだから」と懇願しつつ、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第94回めの放送を見ましたよ。

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「来るべき時が来た」

 大手出版社の週刊漫画誌「少年ランド」に鬼太郎を描く事になり、茂(向井理)は編集者・豊川(眞島秀和)が帰るのを見送ろうともせず、机に向かった。
 「テレビくん」の原稿料は、口座振込みで支払われるという。弱小出版社との付き合いでは手渡しだったので、大手出版社の秩序正しいやり方に布美枝は思わず興奮してしまった。また豊川は、電話を引くよう頼んだで帰っていった。調布にある茂の家まで、毎回通って原稿依頼や打ち合わせをするのは大変なのだ。

 成功のきっかけを掴み、布美枝は有頂天になった。

 布美枝は、深沢(村上弘明)の事務所へ「ゼタ」用の原稿を届けに来た。大手雑誌の仕事が決まったことを報告すると、深沢は大喜びしてくれた。深沢は時代が変わったという手応えを感じていた。すでに漫画は子供だましの二流文化ではない。最近は、大学生も「ゼタ」を熱心に読むようになっている。そこへ、茂の作品が大手出版社を経由して広く世に伝播するのは望ましいことだと、心の底から喜んだ。

 深沢の美人秘書・加納(桜田聖子)だけは、茂の状態を面白くないと感じた。布美枝が帰ったのち、即座に深沢に不満を述べる。「墓場鬼太郎」は、以前に深沢の会社が手がけて出版していたシリーズだ。それが大手出版社に横取りされたように感じるのだ。「ゼタ」では新人賞を設けて新進作家の発掘を行っているが、自分たちが見つけた才能を金の力で大手に引きぬかれてしまう状況を招きかねないと警戒しているのだ。
 しかし、深沢はそんなことは意に介していなかった。奥深いストーリーと斬新な表現の漫画を世に出すことが自分の願いであり、それが実現するなら、自分の会社だろうと他社だろうと関係ないと言い切る度量を持っているのだ。

 通帳を記帳した布美枝は、桁違いの金が振り込まれているのを見つけて、処理間違いが起きていると思った。大手出版社の原稿料は、それほど破格だったのだ。たった32ページの原稿で、貸本1冊を丸々描いた以上の原稿料が支払われるのだから、驚くのも無理がない。
 布美枝は茂に相談して、家に電話を設置することを決めた。

 早速、豊川から原稿依頼の電話連絡が来た。鬼太郎を本誌「少年ランド」で連載することが正式に決まったのだ。

 そうこうしているうちに、「テレビくん」の掲載された雑誌が発売された。すぐに戌井(梶原善)と浦木(杉浦太陽)がやって来て、それぞれ感想を述べる。戌井ができを褒めるのに対して、浦木は冷ややかな反応を示す。古臭い絵柄でオドロオドロしい物が子供に受けるはずがないと言うのだ。この調子では鬼太郎の連載も失敗するから方向転換しろと言い出す浦木。それを聞いた戌井は怒り出し、いつの子供たちも怖いものや不思議なものを好む。それに、日本は明るく豊かな時代に変わりつつあるからこそ、その反動で暗い物語が受け入れられる余地があると主張する。
 戌井もまた、茂の漫画の大ファンなのである。自分の出版社の仕事は後回しにしても良いから、大手の連載に注力しろとまで言うのだった。

 時が流れ、鬼太郎はすでに2回分の連載が発表された。しかし、期待に反して人気はどん底であった。編集会議で茂の漫画は酷評された。編集長の豊川でさえ、編集部員たりの士気低下を抑えることはできなくなっていた。
 同社に出入している浦木は、鬼太郎が窮地に立たされているという噂を布美枝に伝えた。読者アンケートで3回連続最下位になると、連載は打ち切りになるのだ。そうでなくても、すでに2回とも人気が低迷しているので、3回目の原稿は難癖を付けられてボツになる可能性が高いと知らせるのだった。

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