役に立たないものに役立たない価値を見出す少年

ここ数日のモヤモヤした気ぜわしさは、このエッセイに出てくる少年の利発さによって昇華させられた。

東直己『腹の虫 第247回』「スマート」(2010年2月18日)

素敵な物、役に立つ物、立派な物を贈るつもりはなかった。なんの役にも立たない物をプレゼントしてやりたい、全く詰まらないものを贈呈して、一緒に大笑いしたい、と思っていた。で、店に入ったら、小学校低学年くらいの子供が、レジのところの椅子に座って、ドラえもんだかなんだかのマンガ本を読んでいた。

続きは、web サイトで。
ただし、寿郎社のサイトは意地悪で、リンクを貼ってもトップページにリダイレクトされてしまう。やれやれ。
右のほうにある「東直己 腹の虫」というバナーをクリックして、第247回を読んで欲しい。・・・めんどくさくて、読まないで済ます人がいつもより多そうだけど。

ふいんき(←なぜか変換できた)

昨夜、当方は全身全霊かけて超大作を書いた。
ところが大彦氏によって、間抜けな日本語ミスを見つけられてしまった
僕は十把一絡げのことを「一把一絡げ」と表記していた。「じっぱひとからげ」と読むべきところを、「いっぱひとからげ」などとめちゃめちゃな記憶違いをしていたことが露呈したわけだ。恥ずかしい。
#該当箇所は修正済み。

ていうか、それを変換した Google 日本語も悪いんじゃないか?
MS-IME で変換すると「一派一絡げ」と変換される。そうであれば「○把、×派」くらいは知っている僕なので、さすがにおかしいと気づく。辞書なりなんなりで調べたものを。

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USTREAM にらめっこ

俺を笑わせてくれ。

加齢のせいか、最近自分の頬肉が垂れ下がってきたと思う。このままでは、宍戸錠とか、ブルドックとかみたいになる。

自分で努力もしていて、毎朝鏡を見て笑い顔を作ったりもしている。口角を上げることで、頬の筋肉が引き締まって、精悍な顔になるんじゃないかと思うからだ。

しかし、自分ひとりで笑うのにも限界がある。
そこで、読者の協力を得たい。

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バレンタインの見本

差出人不明のチョコレートが自宅に届いた。

ところで、東野圭吾の短編推理小説集に『名探偵の掟』がある。今日、たまたま読み終わった1冊だ。
短編推理小説集といっても、東野圭吾が文壇に挑戦状を叩きつけるべく、あえて挑発的なパースペクティブから執筆した作品集だ。いろいろコメントしたいこともあるが、今日の主題とは関係ないので割愛する。気になる人は、ぜひ手にとってお読みいただきたい。

さて、同作品集の10章は「アンフェアの見本」という題の話である。
中堅製薬会社の社長が、自宅の居間で毒殺された。毒は、その日の朝に届けられたチョコレートの中に仕込まれていた。
関係者への聞込みが始まる。

次に家政婦だ。チョコレートが届いた時の状況などを尋ねてみた。
「とにかく旦那様はチョコレートに目がないのでございます。それで、差出人の名前には覚えがないとおっしゃっていながら、むしゃむしゃとお食べになられたのです。私もまさか毒が入っているなどとは夢にも思いませんから、紅茶でもいれてさしあげようと厨房に立った時、突然呻き声が聞こえて・・・」そこまで述べたところで、あとはすすり泣きに変わった。

そのうちに私立探偵が事件解決のために、遺族に呼ばれてやって来る。

探偵を交えて、改めて現場を調べることになった。まず注目されたのは、いうまでもなくチョコレートだ。
「これは有名な菓子店のものですね。どこにでもあるという店じゃありません。ここ二、三日のことなら、店員が客を覚えているかもしれませんよ」天下一が包装紙を見ていう。

そして、以外な人物が犯人であることがわかるのだが・・・、これ以上は今日の主題とは関係ないので割愛する。気になる人は、ぜひ手にとってお読みいただきたい。しかも、当blogのアフィリエイトからご購入いただければ幸いだ。

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八重ガ ~八重歯ガールの全て~: 山瀬まみ登場!

バレンタインの本日、八重ガ ~八重歯ガールの全て~というサイトを初めて見た。

世に八重歯好きは大勢いるものの、意外に過去の八重歯を体系的に振り返るサイトがないことに気づき、このサイトを立ち上げました。
はじめに

山瀬まみが筆頭なのはもちろん、渡辺満里奈や広末涼子、上村愛子といった女性八重歯有名人が好物な当方は、このサイトだけで1週間は食いつなげそうな勢いであった。
たった1点を除いては。

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大泉洋のフェイスペイントがバンクーバーから中継

大泉洋

大泉洋さんバンクーバー五輪で大はしゃぎ (はてなでテレビの土踏まず)

正直2ch実況板で知ったことなんですが、「個人ノーマルヒル予選」でさっそくひとつ面白い映像が映ったみたいですね。「フェイスペインティングをしてはしゃいでいる日本人男性の顔が大写しになった」とのこと。

夢一夜: 文章教室

こんな夢を見た。

有名な小説家が文章教室を開いたというので入門することにした。
当世には珍しい畳敷きの日本家屋で、古めかしい文机が数列並べられていた。ひとつの机に2人ずつ、計7-8人が背筋を伸ばし、きちんと正座をしてまんじりともせずにいた。いつもだらし無い立ち居振る舞いしかできない僕も、さすがに緊張してしゃんとしていた。左手の障子は大きく開け放たれていて、松葉が目に青かった。

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抹茶コレート

本木雅弘と宮沢りえの広告で名の知れている、サントリーのお茶・伊右衛門。広告キャラクターの2人と並んで、「京都・福寿園のお茶、伊右衛門」というキャッチコピーもお馴染みだろう。

伊右衛門のCMを見ていると、山の清流の上に作った床でゆったりとお茶を煎れるシーンや、昔ながらの日本家屋の街並みを二人が歩くシーンなど、「いかにも京都!」なイメージを読者は抱いているかもしれない。

別に、サントリーの恨みがあるわけではない。
どちらかというと、好きな企業だ。山崎のウィスキー工場の見学にも行ったし。まぁ、どちらかというと美人人妻とのデート(デート?デートなのか!?)が主目的だったという話もあるが。
それはさておき、読者の「京都・福寿園」に関する誤解を少々解いておこう。

まず、福寿園は確かに老舗の茶商で、創業は1790年だそうだ。創業地は山城国上狛。現代の住所でいえば、京都府木津川市山城町。確かに京都府であることには間違いないが、みんなが想像する「京都(市)」とはちょっと違う。車で京都(市)まで行こうと思ったら、小一時間かかる。どちらかっつーと、奈良市役所の方が近く、20分くらいで行けてしまう。

Google ストリートビューで見ると、本社はこんなところ。
周りには、伝統的な日本家屋は皆無。古い農村集落といった感じ。本木雅弘と宮沢りえがしっぽりと肩を寄せ合って歩くような雰囲気は全くない。


大きな地図で見る

本社工場の裏には、木津川が流れている。川幅100mはあろうかという、かなり大きな河川。風流に床なんか作っても、あっという間に水の流れに飲まれてしまいそうな感じ。太い杭を何本も打ち込んで、コンクリート製の丈夫な建造物でもなければ、その上でお茶を煎れて飲むなんて不可能かもしれない。伊右衛門のCMで見るような清らかで清楚な流れとは全く異質。

そんなわけで、サントリーの伊右衛門は僕も好きでよく買って飲むのだが、みなさんもこれからは「見事なイメージ戦略だなぁ」と広告マンの手腕に感心しながら飲んでいただければと思います。

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ぷにぷに肉球マシュマロ と ふがふが噛み付きマタタビ

次の週末はバレンタインデーですね。

去年は「逆チョコ」なんて言って、男性から女性へチョコを贈るべきだという風潮がマスコミやら菓子メーカーやらが徒党を組んでキャンペーンをやっていましたね。今年は誰も「逆チョコ」なんて言ってないみたいなんですが、どーなんでしょうか。
まぁ、去年は僕もそのブームに乗せられて、逆チョコをやってみたりしましたが。

今年のバレンタインデーはちょうど土日だし、なんか妙な企画でもしてみようかなと、ちょっとだけ考えたり、考えなかったり。
たとえば、簡単に自宅から映像中継できることがわかったので、
「バレンタインは生で alm-ore」
という、今夜も生でさだまさしのパクりでもやろうかと考えてみたり。
ネットで募集したおハガキを紹介したり、生中継中に当方のケータイに電話をかけてくるヤツがいて、それがそのまま世界に流れちゃったりとか、なんか少しくらいはおもろいこともあるかもしれないと思っていたわけだ。

けれども、なんだかそれどころじゃない雰囲気がプンプンしてきたので、断腸の思いでボツになりました。

ボツになってつまんないなー、なんて思っていた今日。
当方の会社の別地域の人々のノーテンキなメールが流れてきた。曰く
「女子部より、男子部のみなさんへ。バレンタインなので、チョコボールを2カートン買ってきてテーブルに置いておきました。分けあって仲良く食べましょう。銀のエンゼルは1カートンに1個の割合らしいので、最低2つは出ますよ~。もし金のエンゼルが出たら、女子部までお知らせください。特別チョコを差し上げます。」
とのこと。
なんか楽しそうだなぁ、いいなぁあっちは・・・と羨望のまなざしをモニタに向けつつ、当方は魚肉ソーセージをはぐはぐ食ったりしていたわけです。

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