もちろん4年目

 ここ何年か、僕は当家の「あるにゃん記念日」を7月22日だと思っていた。毎年、22日にあるにゃんについての記事を書いていた。
 しかし、よく調べると、あるにゃんが当家にやってきたのは 2006年7月23日だった。

 僕はいつから誤解していたのか。翌年の2007年7月22日からだった。たった1年で勘違いし始めるなんて、自分がなんてアホなんだろうかと思う。

 これが人間の女の子だったら、「付き合い始めた記念日」とか「誕生日」とか「結婚記念日」だとか「サラダ記念日」だとか、そういう類のものを勘違いして覚えていたなどといったら、かなりの悲劇になったことだろう。

 幸いにしてあるにゃんは猫なので、そういう細かいことにはこだわらないようだ。ていか、猫の彼女は、そういうロマンチックな感情を持たないんだろうな、と思う。

 僕とロマンチシズムやセンチメンタリズムを共有しないあるにゃんのことを気に入らないわけではない。むしろ、サバサバした彼女の猫特有(ていうか、動物一般)の性格は気に入っている。湿っぽいところがないので、共同生活のパートナーとしては理想的な部分もある。

 4年経って、家の中の空間や、時間の使い分けについてお互いの領分がはっきりしてきた。お互いに必要最低限のこと以外は干渉しあわない、居心地の良い距離感が生まれた。たとえば、夏の暑い日は別々のところで寝るけれど、冬の寒い日はくっついて一緒に寝る。

 しかし、僕が寂しくてあるにゃんを構いたいタイミングと、あるにゃんが運動不足で僕にかまって欲しいタイミングだけはなかなか一致しない。不適切なタイミングで相手に一方的に近寄るので、喧嘩沙汰になる。そして、残念なことに、体が小さいあるにゃんの方が喧嘩に勝つ。僕は腕に生傷が絶えない。

 それでも、あるにゃんとの共同生活は楽しい。

抱っこ 抱っこ、抱っこ 抱っこ、抱っこ、抱っこ 抱抱抱抱 抱*5
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NHK『ゲゲゲの女房』第101回

 松田聖子の「夏の扉」を口ずさんでいる当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第101回めの放送を見ましたよ。

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「プロダクション旗揚げ」

 梅雨でジメジメとした季節。村井家には人間がすし詰め状態で仕事をしている。その上、家事をする布美枝(松下奈緒)や藍子(篠川桃音)が歩きまわり、電話のベルなどの騒音も激しい。

 ついに我慢の限界に達した茂は、自ら図面を引き、家の改築を行うことにした。やんわりと反対する布美枝の意見には耳も貸さず、早速大工を雇って工事を始めた。夏の盛りに、家は見違えるほどきれいになり、部屋も増えた。布美枝には近代的なダイニングキッチンがあてがわれた。
 以前の暮らしに比べれば夢のようだが、改築に金がかかった。またしても節約に励まなくてはならないことが、布美枝の悩みにもなった。

 茂は連日徹夜で仕事をしている。今日の締切りは、全アシスタントが残って徹夜作業だという。彼らの身体を案じる布美枝は、手作りの夜食を用意することにした。人が増えたせいで、大量の品物を買わなくてはならない。妊娠中なのに歩いて大量の荷物を運搬する布美枝に、乾物屋の女将さん(尾上紫)が心配して声をかけた。大事なときだから、手伝いの人を頼んで身体を気遣ったほうが良いと言うのだ。
 しかし布美枝は、他人がこれ以上家に出入りするのをあまり望んでいない様子だった。

 布美枝の実家の父母(大杉漣古手川祐子)も布美枝の身を心配し始めていた。東京に住む長女・暁子(飯沼千恵子)は夫の仕事の都合で地方に行くことになったため手伝いに行けない。母は自分が上京して面倒を見ると言うのだが、父はそれを押しとどめる。彼は何か妙案を思いついたようだ。

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