NHK『ゲゲゲの女房』第119回

 昨夜、21歳Gカップの天然物おっぱいに千円札をチップとして挟む(悩殺写真)という、生まれて初めての経験をした当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第119回めの放送を見ましたよ。

* * *

「妖怪いそがし」

 布美枝(松下奈緒)の実弟であり、父(大杉漣)の反対を押し切ってミシン店に婿入りした貴司(星野源)が村井家に来た。新型ミシンの研修で上京したのだ。
 人当たりがよく手先も器用な貴司は、いつも気難しい茂の母(竹下景子)にもすぐに気に入られた。布美枝の娘たちをデパートに連れて行き、好きなものを買ってやるという約束もした。

 布美枝と貴司は、ひさしぶりにゆっくりと話をすることができた。夜遅くまで仕事をして家族と団らんする暇もない茂(向井理)について、布美枝は「妖怪いそがし」に取り憑かれているのだと説明する。この妖怪に取り憑かれると、休む間もなく働き続けるハメになるという。貴司は、大真面目に妖怪の話をする布美枝のことがおかしくて堪らなかった。
 しかし、明るい話題ばかりではなかった。近頃は大量生産による既製服が安く手に入るようになり、ミシン業界は景気が良くないという。

 それに加えて、貴司は茂が家族と一緒の時間を持たないことを真剣に心配していた。男は仕事に没頭すると、とかく家族との溝に気づきにくいものだ。それがエスカレートすると、家族の方も男のことが理解できなくなり、互いの理解が阻害されるものだと語る。
 まるで、自分に言い聞かせているかのような貴司の口調に、布美枝は貴司の家庭にも問題があるのではないかと心配し始めた。そのことを聞こうとすると、貴司は話をはぐらかすのだった。

 翌日、約束通り貴司が子供たちを連れてデパートに出かけた。

 胸が苦しいと訴える義母・絹代(竹下景子)のことを心配した布美枝は留守番することになった。自分の世話を焼こうとする布美枝を、絹代は押しとどめる。自分のことは自分たち夫婦で何とかする、布美枝の役目は夫の両親の世話をすることではなく、夫本人を助けることである。そちらに全精力を傾けろというのだ。
 義母のことを案じる布美枝であったが、それには従うほかなかった。

 子供たちは、自分の欲しかったものを買ってもらい、大喜びで帰って来た。藍子(菊池和澄)などは、茂と出かけた時と違って、いろんな売り場をゆっくりと見ることができて大満足だったようだ。

 しかし、貴司は藍子について気になることがあったという。鬼太郎を歌っている子供たちと出くわした時、藍子がとっさに身を隠したと報告した。
 そこで初めて布美枝は、藍子が水木しげるのことでふさぎ込んでいるのではないかと思い至った。自分は水木しげるの家族であることを誇りに思っていたが、藍子はそうではなかったのだ。家族で楽しく高尾山に行ったという捏造作文も、彼女自身の夢を書き綴ったものかもしれない。
 家族の現状に、藍子は傷ついていたのだ。

 布美枝は、「妖怪いそがし」に取り憑かれていたのは茂ではなく、自分の方だったと思った。心の余裕をなくし、家族の事をきちんとわかってやれていなかったと反省するのだった。

* * *

続きを読む

NHK『ゲゲゲの女房』第118回

 実家に一泊しただけで、早くも「ふるさとは遠きにありて思うもの」(室生犀星)の境地に達してしまった当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第118回めの放送を見ましたよ。

* * *

「妖怪いそがし」

 藍子(菊池和澄)は相変わらず、学校でからかいの対象になっている。見知らぬ児童にまで「ゲゲゲの娘、妖怪の娘」とはやしたてられる。彼女は、嵐が通り過ぎるのを待つように、じっとしているしかなかった。心配をかけたくないからと、家族にも黙っているのだった。

 家庭訪問に来た担任教師(堀内敬子)は、まだ問題に気づいていない。藍子の過度に引っ込み思案な性格は、家庭環境に原因があるのではないかと考えている。教育方針を問われた布美枝(松下奈緒)は、全て本人任せだが、健康で優しい子に育てばいいと答えた。
 偶然、茂(向井理)の仕事場を垣間見ることになった担任教師は、締め切り直前の活気と混乱に目を回した。それとは別に、成人向けの漫画雑誌が子どもの手に届く場所にあることも注意したりした。

 一方で、担任教師は藍子の作文のできの良さを褒めた。家族で連休に高尾山にハイキングに行った様子が、活き活きと楽しそうに描写されているのだ。しかし、それは完全な捏造だった。本当はデパートに出かけただけなのに、藍子は高尾山に行ったと嘘を書いたのだ。布美枝は驚きながらも、担任の前では素知らぬふりをしていた。

 布美枝はふたりっきりの時、それとなく藍子に作文のことを聞いてみた。藍子の言い分は、ケチな茂が何も買ってくれなかったデパートの話など書いても面白みがない。友達から聞いた高尾山の話が面白かったから、それを書いたまでだ。父がこの世では有り得ないことを漫画に描くのと同じことだと言い張るのだった。
 布美枝から学校は楽しいかと聞かれると、ますます不機嫌になって部屋に閉じこもってしまった。

 その夜、漫画の構想を練るので頭がいっぱいな茂を捕まえて、布美枝は藍子のことを相談した。しかし、茂はまともに取り合わない。子供は創作をするものだから作文のことは瑣末だ、娘は健康に育てばそれでいい、などと話もそこそこに仕事に戻ってしまった。布美枝は、茂に相談しても無駄だと思い始めるようになった。

 ふと茂の背中を見つめると、なにやら妖怪が取り付いているようにも見えた。

 そして5月の末。
 布美枝の実弟で、騒動の末ミシン問屋に婿入りした貴司(星野源)が調布に遊びに来た。

* * *

続きを読む