当blogで開催した「まいにちにゃんこ2012」争奪 フォト575大会は、11月30日の締切までにのべ5件の応募がありました。
以下、それらの作品の紹介と表彰をいたします。
【最優秀賞】
海石榴さんの作品
「人知れず 離れてそっと 赤くなる」
この作品を見て、すぐに思い浮かんだのが、片思いしている少女の様子です。大好きな男の子と目があってしまって、恥ずかしくなってキャーキャーと物陰に隠れるあの感じ。
斉藤由貴の「初戀」(作詞: 松本隆)に歌われているような、古き良き昭和のじれったい恋の初々しさが浮かびます。
蛇足ながら、平成に入って『東京ラブストーリー』以後の明け透けで積極的な女性像というのは、そりゃ「セックスしよ」なんて誘われたら断る理由はありませんし、それはそれで好きといえば好きですが、微妙な男の子心はくすぐらないわけで。
繊細でロマンチックな男の子としてはやっぱり、陰で頬を染めながらこっちを見つめる女の子をかわいく思いますし、愛おしく思うわけです。山瀬まみの「Buricco」(作詞: サエキけんぞう)では、「100年たっても 男の子の好み 変わるはずがない」と歌われています。まさにそのとおりだと思います。
恋に恥じらう乙女というのは、今も昔も変わらずにかわいらしい。時代も季節も問わない。長い時の流れの中に組み込まれています。
一方で、紅葉はこの季節にしか見ることができません。その刹那的な風景が写真の中に取り込まれています。
いつまでも変わらない少女の恥じらいを、一瞬の風景の中に閉じ込めたのが見事だと思いました。
作品を投稿して下さった海石榴さんには、「まいにちにゃんこ2012」を贈ります。