永作博美さんのことはずっと前からそれなりに好きだったんだけれど、完全にハマって大好きになったのは映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』を観た時である当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の2回めの放送を見ましたよ。
学校でウサギの飼育係になった舞(浅田芭路)であったが、脱走したウサギを走って追いかけたことで熱を出してしまった。舞は、昨年から原因不明の熱を出しやすい体質になってしまっていたのだ。
医師(ぼんちおさむ)は舞を取り巻く環境がよくないのではないかと見解を述べた。親が慌ただしくなると、子どもはその影響を受けて不調になるというのだ。
実際、父・浩太(高橋克典)の町工場は、職人が一人辞めてしまったため火の車になりつつあった。かといって、新たに人を雇う余裕もなかった。
職人が抜けた穴は、めぐみ(永作博美)が埋め合わせていた。めぐみは主婦として家事育児に加え、工場での事務処理を一手に引き受けていた。そればかりか、家族や職人たちの前ではいつも笑顔で、苦労を見せることはなかった。父・浩太もそんなめぐみについつい甘えてしまっていた。
そんな中、病弱な舞の世話まで負うことになっている。舞の兄・悠人(海老塚幸穏)も最近は難しい年頃になってきた。中学受験を控えて追い込みの時期だが、両親は仕事や舞の看病につきっきりで、悠人のことはどうしても後回しになってしまう。それが彼には不満なのだ。
ついに、めぐみの緊張の糸が切れてしまった。夜の洗い場で、浩太を前にして泣き崩れてしまった。
浩太は、めぐみに舞を連れて五島へ里帰りすることを勧めた。舞はもちろん、めぐみにとっても環境が変わることはいいことだと思ったのだ。
しかし、めぐみはなかなかそれを受け入れようとはしなかった。めぐみは実家の母・祥子(高畑淳子)と折り合いがよくないのだ。そのことは浩太もよく理解していた。しかし、すでに家庭が崩壊しかかっていることは事実であり、祥子に助けを求める以外に方法はないと説得した。
めぐみは意を決して、実家の母・祥子に電話をかけた。久しぶりのことで、めぐみはうまく言葉が出てこなかった。それでもなんとか舞とともにしばらく里帰りしたいと願い出た。祥子はぶっきらぼうに来たければ来ればいいとだけ告げて電話を切った。
その頃、舞は学校で一緒に飼育係をしている久留美(大野さき)からの手紙を受け取った。隣に住んでいる幼馴染でクラスメイトの貴司(齋藤絢永)が預かってきてくれたのだ。
久留美の手紙には、舞が回復して学校に来ること、そして一緒にウサギの世話ができるといいと書いてあった。舞は喜び、早く体調を治したいと願った。
翌朝、舞の熱は下がった。これで学校に行けると嬉しくなった。
そんな舞に、めぐみはふたりで五島に行くことを提案した。今の学校には行けなくなるが、五島の学校に通えばよいと言う。
舞はしばらく考えたが、五島行きに同意した。