フジテレビの『世にも奇妙な物語’13秋の特別編』(放送日時不詳)の「ある日、爆弾がおちてきて」というドラマにセーラー服姿の黒木華が登場すると聞いて胸をときめかせたのだが、なんだか昭和のビニ本のモデルみたいな雰囲気で少々微妙な気分になりつつも、むしろそれがいいんじゃない!と気持ちを切り替えたらニヤニヤが止まらなくなった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第132回めの放送を見ましたよ。
2011年3月5日(土)映画『潮騒のメモリー: 母娘の島』が公開された。まずまずの好評で、アキ(能年玲奈)の地元・北三陸市でもグッズ販売が好況だった。
東京EDOシアターでは、3月12日(土)にアキとGMTのジョイント・コンサートが開催されることとなり、アキはその稽古に参加していた。アイドルになることを夢見て上京し、いつか自分も立ちたいと思っていたステージで歌えることとなり、アキは大いに喜んだ。一緒に下積みをしたGMTのメンバーと共に、思い出のリハーサル室「奈落」で練習できることも喜びの一つだった。アキは昔のことを忘れておらず、すぐにみんなと馴染んだ。
そんな中、鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)が春子(小泉今日子)を訪ねた。自分をスリーJプロダクションの所属女優にして欲しいというのだ。長い間、個人事務所として仕事をしてきたが、それにも限界を感じ、良い事務所を探していたのだという。春子が業界の悪しき風習にこだわらず、自分の信念を貫く押しの強さに感服し、春子にマネージメントを頼みたいというのが理由だ。アキを一人前のアイドルに育て上げた手腕も高く評価している。荒巻(古田新太)は、夫としてはいい人だが、仕事のパートナーとしてはほとんど評価していないという。春子は、鈴鹿が自分に白羽の矢を立たことに困惑するとともに、私生活をひた隠しにしている彼女が自分の婚姻関係についてさり気なく告白したことに激しく驚いた。しかし、その雰囲気に飲まれ、鈴鹿の申し出を受け入れた。
アキと春子は、東京の街を歩いていた。ふと春子は、自分の来し方を振り返った。これまで春子は、アイドルに憧れて家出したことを後悔して生きてきたのだという。しかし、上京したことで正宗(尾美としのり)と出会い、アキが生まれた。自分の叶えられなかった夢をアキが実現してくれた。しかもアキは、自分と鈴鹿が和解するというおまけまで付けてくれた。春子は何もかもが信じられなかった。しかし、アキのお陰で今の幸せな自分があると思うのだ。春子はアキに「ありがとう」と感謝した。
アキは気恥ずかしかった。自分の話題からはぐらかすために、春子が正宗と正式に復縁する気があるのか聞いてみた。春子は気軽い口調でそれを肯定した。
アキは、ユイ(橋本愛)にコンサートのチケットを贈った。ユイは東京でアキの晴れ舞台を見ることをとても楽しみにしていた。3月11日に北三陸を出発し、翌12日の朝に上野に着く計画を立てた。その日にアキのコンサートを観て、しばらく東京に滞在し、3月16日(水)には北三陸に帰るという。
北三陸の人々は、ユイの上京がついに実現できそうなことを喜んだ。その一方で、誰も口には出さなかったが、みんなにはユイがこのまま帰ってこないという予感もあった。ユイは誰にも何も言わなかったので、彼女の本心はついにわからなかった。
東京では水口(松田龍平)が荒巻にユイのことを話していた。ユイが上京するので、一度会ってみて欲しいと言うのだ。荒巻はそれに応じ、会う約束をしてくれた。
3月11日の午後、アキとGMTのリハーサルは大詰めをむかえていた。明日のリハーサルは絶対に成功させようと、気合も十分だった。
北三陸駅では、町の人々のほとんどが集まり、ユイの旅立ちを見送っていた。ただし、夏(宮本信子)だけは体調が良くないと言って自宅で寝ていた。最近は地震が頻発し、一人暮らしの夏の身が案じられたが、今はユイの出発を祝福することが優先された。
14:30ころ、ユイを乗せた列車は北三陸駅を出発した。
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