NHK『あまちゃん』第113回

昨日の放送のさかなクンのポーズを見ていて、「『 バーバーハーバー』の馬場皆人か!?わかるやつだけわかればいい」とひとりごちている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第113回めの放送を見ましたよ。

さかなクン(右)

さかなクン(右)


馬場皆人(『バーバーハーバー』より)

馬場皆人(小池田マヤ『バーバーハーバー』より)


* * *

第19週「おらのハート、再点火」

アキ(能年玲奈)に運が向いてきた。子供向け番組『見つけてこわそう』が好評を博し、街を歩けば子どもたちに囲まれるほどの人気ものになった。予備校・神技ゼミナールのイメージキャラクターにも抜擢され、新聞・雑誌や街中に宣伝ポスターが貼られるようになった。

ただし、予備校のイメージキャラクターを務めるにあたり、アキは恋愛を禁止された。1年の契約期間中、恋愛スキャンダルが発覚したら即座に契約を打ち切られるという。春子(小泉今日子)や水口(松田龍平)は、アキが恋愛することなどないと思い込み、その条件を飲んだ。

アキは困ってしまった。厳しく恋愛を禁止されていたGMTを辞め、自由に恋愛ができると思ったアキは、種市(福士蒼汰)への恋愛感情が再燃していたからだ。小野寺薫子(優希美青)の邪魔が入ったせいでうやむやになってしまったが、種市に告白し、彼と付き合う一歩手前の状態になっている。アキは悩んでしまった。

ある日、アキは鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)を無頼鮨に呼び出し、相談することにした。開店前で他の客はいなかったが、張本人の種市がそばにいたので、アキはなかなか本題に入ることができなかった。その雰囲気を察した梅頭(ピエール瀧)は、注文もないのに出前だと言って種市を店から追い出した。

アキは、自分が種市に恋をしていることを鈴鹿に話した。しかしCMの契約上、恋愛を禁止されてしまったのでどうすればよいかと尋ねた。鈴鹿の回答は明快だった。恋愛と仕事のどちらか一方を選ぶ必要はないという。バレないように交際しつつ仕事を続ければよいというのだ。

実際、鈴鹿もデビュー直後で人気の絶頂中に荒巻(古田新太)と付き合っていたという経験談を話した。彼女の場合、仕事と恋愛を一本化させるため独立し、荒巻とふたりで事務所を作ったのだという。鈴鹿と荒巻の交際は1年も持たずに終わってしまったが、鈴鹿は少しも後悔していないと言う。それでアキも勇気づけられた。

店からはいつの間にか梅頭も姿を消していた。深刻な話に耐え切れなくなり、場を外したのだ。入れ替わりに種市が帰ってきた。すると鈴鹿は気を利かせて帰っていった。店内にはアキと種市だけが残された。

アキは種市に正式に交際を申し込んだ。ただし、仕事の都合上、1年間は絶対に秘密にするよう頼んだ。種市はお喜びした。ふたりは誰もいない店内でキスをしようとした。しかし、タイミング悪くアキの携帯電話が鳴った。

アキが電話に出ると春子からだった。春子はすぐに純喫茶アイドルに来るようアキに命じた。すぐさま駆けつけると、そこにはユイ(橋本愛)の母・よしえ(八木亜希子)がいた。

* * *

続きを読む

NHK『あまちゃん』第112回

劇中歌を集めたCD『あまちゃん 歌のアルバム』の発売が決まったことを嬉しく思い(収録曲はBARKSの記事に掲載されている)、当然購入するつもりだが、鈴鹿ひろ美の下手くそバージョンの「潮騒のメモリー」が収録されていないことだけは残念に思う当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第112回めの放送を見ましたよ。

* * *

第19週「おらのハート、再点火」

春子(小泉今日子)は若い時に知り合った芸能関係者を強請り、強引にアキ(能年玲奈)の仕事を獲得してきた。しかし、アキはそれを卑怯なやり方であり、自分の実力ではないからやりたくないと突っぱねた。アキと春子は激しい口論になった。正宗(尾美としのり)が仲裁しても収まらなかった。

アキは、春子が荒巻(古田新太)に対して喧嘩腰だったせいでGMTをクビになったことを恨んでいた。GMTのデビューイベントが大盛況だったこともあり、自分もGMTに残っていれば、今頃アイドルとして順風満帆だったに違いないと思うのだ。

水口(松田龍平)はアキのことをたしなめた。責任を春子になすりつけたり、自分がGMTに残っていればという仮定の話ばかりして、現実から目をそらすべきではないというのだ。現実に目を向ければ、上京してもうすぐ1年になるというのにまだ芽が出ない。すでに切羽詰まっており、仕事を選り好みできる立場にないのだ。アキや春子は、この1年の様々な出来事を思い返し、現在の状況の厳しさを思い知った。すると、アキと春子は態度を軟化させ、素直に互いに謝罪した。

春子はアキに、無理に仕事をしなくてもいいと伝えた。その代わり、アキが自分でやっても良いと思える仕事を一つだけ選ばせることにした。その仕事をきっかけに、アキが自分で道を切り拓くべきだというのだ。

10件ほどの番組台本の中から、アキは子供向け教育番組『見つけてこわそう』を選んだ。アキは、司会のさかなクンのアシスタントとして、身近な品物を無造作に壊すという役を担った。品物を理不尽に壊すことによって、逆説的に物の大切さを教えるというのが番組のテーマだった。この番組は人気を博し、実際に子どもたちが物を大切にするようになったなど、反響も大きかった。

その頃北三陸では、夏(宮本信子)が東京見物に出かけることを計画していた。これまで一度も北三陸を出たことのなかった夏だが、アキや春子のいる東京に行ってみたくなったと言うのだ。その時のガイドとしてユイ(橋本愛)も連れて行くと言う。夏は何も言わなかったが、ユイに憧れの東京を見せてやろうという思惑があることは明らかだった。

ユイも東京行きを応諾した。喜んだユイは、早速アキに電話で連絡した。アキもそのことをおおいに喜んだ。

その一方で、アキはユイの元恋人の種市(福士蒼汰)のことを思った。種市とユイは元恋人同士である。つい先日、アキは種市に告白したのだ。種市からも良い返事をもらったが、GMTの小野寺薫子(優希美青)が通りがかったことで、アキは走って逃げたのだった。それっきり種市とは連絡をとっておらず、ふたりの関係がどうなっているのかアキ自身にもよくわからないのだった。

アキの出演する『見つけてこわそう』を見たCMプランナー萩尾(深水元基)から、アキに予備校のイメージキャラクターを努めて欲しいという依頼が舞い込んだ。広告のキャッチコピーは「受験が恋人!」に決っているという。契約期間は1年間であるが、「受験が恋人」というイメージを壊さないためにも、アキには恋愛禁止が課せられた。

春子や水口は、アキに恋人がいるなどとは少しも疑っておらず、その条件を飲んだ。アキの意見を聞くこともなく、話はトントン拍子に進んでいった。アキは何も言うことができなかった。

* * *

続きを読む

NHK『あまちゃん』第111回

公式サイトのアキ(能年玲奈)の画像のミサンガが1本減っていること(以前の画像はこちら参照)を確認した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第111回めの放送を見ましたよ。

公式サイトのアキの画像 (2013.8.6夜閲覧)

公式サイトのアキの画像 (2013.8.6夜閲覧)


* * *

第19週「おらのハート、再点火」

自分のいなくなったGMTのイベントが大盛況だったのを見せつけられ落ち込んだ夜、アキ(能年玲奈)は種市(福士蒼汰)に優しく励まされた。そのせいで種市への恋心が再燃した。種市に付き合って欲しいと口走ってしまった。

種市はあっさりと承諾した。しかも、以前からアキのことが気になっており、今では一番好きなのだという。ユイ(橋本愛)とは半年以上前(正月)に別れたのだという。ユイは憧れの東京に恋人が欲しかっただけであり、東京行きを諦めた途端に種市にも興味を失ったのだという。種市はずっとアキに告白しようと思っていたが、荒巻(古田新太)の事務所では厳しい恋愛禁止ルールがあったために言えずにいたのだという。

ふたりの思いは合致し、とてもいい雰囲気になった。無頼鮨の勝手口で、種市はアキの肩を抱き寄せようとした。アキもそれに身を委ねるつもりだった。しかしその瞬間、無頼鮨に面する劇場の裏口からGMTの小野寺薫子(優希美青)が出てきた。GMTメンバーに顔を合わせたくないアキは、一目散に逃げ出してしまった。

家に帰ったアキは、GMTの人気を思い出して落ち込んでしまった。自分もGMTとしてデビュー直前だったと思うと悲しくて仕方がなかった。春子(小泉今日子)と荒巻の対立に巻き込まれて事務所を辞めることになったと思うと悔しかった。部屋に閉じこもっていると春子が様子を見に来た。春子に対して立腹しているアキは、家を飛び出して夜の街をさまようのだった。そして、「アイドルになりたい」と叫び声を上げるのだった。

春子はアキの仕事を獲得するために切り札を使うことにした。押し入れの奥から古い名刺を取り出してきた。それは、春子が鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)の影武者をしていた時のレコーディングスタッフたちの名刺だった。彼らは今やレコード会社やテレビ局の中で出世していた。春子は一人ずつ呼び出し、狡猾に嘘と脅迫を交えながらアキの売り込みを行った。

その結果、ドラマやバラエティー番組など10本近くの仕事を獲得することができた。テーブルの上に台本を並べると壮観だった。

しかし、アキは面白くなかった。それらは春子の強引なコネで取ってきた仕事であり、アキの実力とは関係がなかった。ズルをしてまで仕事をしたくないと言い張るのだった。

* * *

続きを読む

NHK『あまちゃん』第110回

来週の『鶴瓶の家族に乾杯』は尾野真千子さんがカナダ・バンクーバーを訪問する回だとお知らせする当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第110回めの放送を見ましたよ。

* * *

第19週「おらのハート、再点火」

2010年7月。スリーJプロダクションの設立から1ヶ月が経ったが、アキ(能年玲奈)には新しい仕事はひとつもなかった。水口(松田龍平)はどんな小さな仕事でも取る覚悟で熱心に営業活動を続けるも徒労に終わった。

袖ヶ浜の海開きに合わせて、ユイ(橋本愛)が海女としてデビューした。ユイの復帰撮影会が行われ、以前のファンたちが大勢集まった。ユイの人気は相変わらずだった。

GMT5のデビューシングルは10万枚を売り上げ、一躍人気グループとなった。

ユイやGMTの成功と明暗を分け、仕事のないアキは純喫茶アイドルでアルバイトをする他なかった。しかしその日、アキのミサンガが1本切れていることに気付いた。アキは新しい仕事の入る吉兆だと思って喜ぶのだった。けれども、営業周りを終えて純喫茶アイドルに戻ってきた水口の顔は冴えなかった。今日も仕事は見つからなかったのだ。

純喫茶アイドルに顔を出したヒビキ一郎(村杉蝉之介)から、その日は「GMT祭り」が開催されると教えてもらった。デビュー曲が10万枚を突破したことを記念したイベントが行われるのだ。アキも水口も、そのことを知らなかった。どうやらGMTのメンバーたちはアキに気を使って知らせなかったようだ。それでもアキは、水口と一緒にイベントを見に行くことにした。

ステージ上では、ついこの前まで一緒だった仲間たちが声援やスポットライトを浴びて輝いていた。アキの代わりに加入したばかりのベロニカ(斎藤アリーナ)もすっかりグループに馴染み、人気を博していた。アキは本当なら自分もそこにいたはずだと思うと、余計に辛くなるのだった。

イベント終了後、会場の隅に佇んでいるとチーフマネージャー河島(マギー)に声をかけられた。河島は、GMTの成功は自分たちの手柄であるかのように誇り、水口やアキの貢献を一切無視した。水口は面白くなかった。普段は客前には一切姿を見せない荒巻(古田新太)も、今日ばかりはハッピを着用して会場で愛想を振りまいていた。その様子からも荒巻の力の入れようが見て取れた。芸能界での今後の憂いをなくすためにも、水口は荒巻に挨拶をしに行った。しかし、荒巻は水口を一切無視するのだった。

GMTの入間しおり(松岡茉優)は、会場にアキがいるのに気づき、握手会を一瞬だけ抜けだして来た。イベント終了後、みんなで無頼鮨に行くのでそこで待っていて欲しいと言うのだ。アキが承諾すると、彼女はすぐにまた戻っていった。

アキと水口は約束通り無頼鮨でGMTを待った。しかし、GMTのメンバーはなかなか現れなかった。彼女らは、イベント終了後の反省会で荒巻に説教されていた。歌や踊りはもちろん、トークも下手だったので叱られていた。そして、イベントが終わったばかりだというのに、レッスンをやらされていた。

しばらく待っていたアキだったが、時間が経つにつれ、GMTのメンバーたちに会いたくなくなってきた。成功を見せつけられ、彼女らと合わせる顔がないと感じたのだ。水口に後を任せ、アキはひとりで帰ることにした。

店を出たアキは、出前から帰ってきた種市(福士蒼汰)と出くわした。種市はアキに優しく声をかけた。一人ぼっちで辛い思いをしているアキのことを南部もぐりに喩えた。南部もぐりは海底で一人ぼっちの作業であり、孤独との戦いだ。アキも孤独に耐え、自分と向き合う時期にあると言うのだ。今がまさに踏ん張りどころだと励ました。

さらに種市は、海底にいる南部ダイバーには誰かが空気を送り込まねばならないと話した。今、アキが孤独なダイバーとして海底にいるとするなら、そこに空気を送り込む役割は自分であると優しく言った。

種市と話しているうちに、アキは今日切れたミサンガのことを考えた。切れたミサンガは、種市からプレゼントしてもらったミサンガだったことを思い出した。種市に優しく励まされ、アキは封印していた種市への恋心が復活してしまった。

* * *

続きを読む

NHK『あまちゃん』第109回

DVDボックスを持っているから買うつもりはないけれど、『機動戦士ガンダム Blu-ray メモリアルボックス』の初回特典だけは欲しくてたまらない当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第109回めの放送を見ましたよ。

* * *

第19週「おらのハート、再点火」

春子(小泉今日子)が社長となって、芸能事務所「スリーJプロダクション」を設立された。正宗(尾美としのり)の貯金を取り崩して資本金を準備した。

それまで専業主婦だった春子は、社長業をすることに舞い上がった。特に必要ではないのに、正宗の貯金から自分用の社長イスを購入し悦に入った。自宅マンションのリビングが仕事場となった。春子はそこに設置した社長イスにふんぞり返っていた。正宗が食事の準備をしようとすると、生活臭いといって嫌がった。休日以外はは自炊することを禁じ、店屋物をとることを命じた。正宗のことは「黒川さん」などと苗字で呼び、家族3人しかいないのに壁に掲示した予定表に各人の行き先を記入するよう求めた。

北三陸市の漁協の組合長・長内(でんでん)から電話がかかってきた。事務所と自宅の電話は兼用であり、長内は自宅に電話をかけたつもりなのに、春子が事務的な応答をするので驚いた。それで初めて、北三陸の人々は春子が芸能事務所を作ったことを知った。

長内の用件は、栗原(安藤玉恵)の結婚式についてだった。栗原と副駅長・吉田(荒川良々)が結婚することになり、結婚披露宴でアキ(能年玲奈)のビデオレターを流したいというのだ。春子はそれを正式な営業活動として事務的に対応した。ただし、知人の慶事ということでもあり、春子は無料で引き受けることとした。また、それが新事務所にとっての初めての仕事であった。

栗原によれば、ヒロシ(小池徹平)と付き合ってみたものの、彼はつまらなかったとというのだ。ヒロシは甘いマスクでハンサムだが、頭の中も甘かったのだという。しかもヒロシは無口であり、つまらないテレビ番組を無音で見ているような気分になったのだという。その点、吉田は話が面白いのがいいところだという。一連の話は、喫茶リアスで行われ、その場にはヒロシ自身もいた。ヒロシはみんなにバカにされ、寂しそうに店を出て行くのだった。

その頃、テレビではGMTのデビュー曲のCMが頻繁に流れていた。荒巻(古田新太)によって機械的なエフェクトがかけられているが、歌声はアキのものが使われていた。しかし、映像ではアキのパートにベロニカ(斎藤アリーナ)という別の女の子があてがわれていた。彼女は山形とブラジルのハーフであり、評判も良いようであった。

水口(松田龍平)によれば、荒巻はGMTの予算を10倍に増やしたのだという。そのおかげでTVCMが大量に流されている。GMT担当のスタッフも増員されたが、それと反比例するように水口は仕事から外されていた。太巻きに楯突いたからだ。

春子はマネージャー担当社員の採用面接を行なっていた。そこへ水口が応募してきた。しかし、春子は頭ごなしに水口を不採用とした。この時点で水口を採用することは、荒巻のところから引きぬいた形になる。ますます荒巻を怒らせることになり、芸能界で権力を持っている荒巻に圧力をかけられることが必至だからだ。

そう言われた水口は携帯電話を取り出した。春子は荒巻に電話をかけて辞意を伝えるのだろうと予測したが、水口が電話をかけた相手はユイ(橋本愛)だった。水口は約束を守ることができなくなったと電話口でしきりに謝った。水口の約束とは、ユイを荒巻に引きあわせ、彼女をアイドルにすることだ。水口は荒巻の会社を辞めるので二度と会わせることはできなくなったが、いつかユイをデビューさせ、アキと一緒に歌わせると新たな約束をした。ユイはアイドルの夢を諦めたと答えたが、水口の勢いは止まらなかった。

そのやり取りを見ていた春子は、水口の意気を感じ取った。前言撤回し、水口をアキのマネージャーとして採用した。

早速、アキと水口はテレビ局へ売り込みに回った。すると、GMTの小野寺(優希美青)もマネージャーの河島(マギー)と共に売り込みに来ていた。彼女らに顔を合わせにくいアキと水口は、慌てて物陰に隠れた。

隠れて様子を伺っていると、撮影に来ていた鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)に声をかけられた。荒巻の事務所を辞めたことすら報告に行っていなかったが、鈴鹿はアキとの再会を喜んでくれた。鈴鹿は、荒巻の圧力によってアキがしばらく干されるだろうと予想を述べた。鈴鹿も所属事務所を辞めて独立した頃は、3年ほど仕事がなかったのだという。けれども、アキが荒巻の下で飼い殺しにされるよりも、今の状況の方がよほど良いと言って応援するのだった。そして、いつかアキと一緒に芝居がしたいと真剣に述べ、アキを励ますのだった。

鈴鹿は撮影に戻っていった。鈴鹿を見送るため廊下に並んで頭を下げていると、それが目立ってしまい、小野寺と河島に見つかってしまった。

* * *

続きを読む

あまちゃん第19週の予告映像の看板が違う (23:20追記)

NHK『あまちゃん』第108回

オノマチさん主演のNHK土曜ドラマ『夫婦善哉』のサイト(8月24日スタート)や次の朝ドラ『ごちそうさん』のサイトができていることをご報告申し上げる当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第108回めの放送を見ましたよ。

* * *

第18週「おら、地元に帰ろう!?」

GMTのデビュー直前、アキ(能年玲奈)は春子(小泉今日子)主導で事務所を辞めた。自分がアキをアイドルにさせると豪語した春子だったが、特に何をするわけでもなく家でダラダラしたり主婦業を再開させるだけだった。

同じく何もすることがなくなったアキは、甲斐(松尾スズキ)の経営する純喫茶アイドルでアルバイトを始めた。

そこへ水口(松田龍平)が会いに来た。元々、水口はバースデイ・オブ・エレファントというバンドでベースを弾いていたという。バンドマン時代の水口は、今と違ってアイドルを馬鹿にしていたという。しかし、ある時荒巻(古田新太)を紹介されて会ってみると彼の考え方に感化されたという。それをきっかけに荒巻の会社に入社し、GMTを任されたことで俄然やる気になったのだという。しかし、国民投票のあたりから荒巻のやり方に反感を覚えるようになったとアキに話した。

しかも、事務所を去るアキからGMTのCDデビューだけは成就するよう頼まれていたのに、荒巻に正反対のことを言ってしまったのだという。アキのいないGMTなど考えられないと言ってしまったのだ。ところが、結果的にそのおかげでGMTのCD発売に弾みがついた。水口に反抗されたことで荒巻は怒り出し、意固地になってGMTを売りだすと言い出したのだ。アキのいないGMTを人気グループにすることで、荒巻は自分の手腕を誇示し、水口を叩きのめすことにしたのだ。デビュー曲の録音はすでに終わってしまっているので、アキの歌声が残ったままCDは発売されるという。アキは、まるで若い頃の春子のようだと自嘲的に笑うのだった。

水口は落ち込んでいた。荒巻に謝ることは自分のプライドが許さないし、かといって会社を辞めて無職になるわけにもいかないからだ。妙に感傷的になった水口は、自分なりのアイドル論を語った。アイドルとは自分でなろうと思ってなれるものではなく、周りがアイドルを作るのだという。自然に人を集め笑顔にさせる素質を持った人物こそがアイドルなのだ。アキはその素質を持っていると話した。

しかしアキは、水口の言葉を半ば無視して北三陸の琥珀堀り・勉(塩見三省)に電話をかけた。落ち込んでいる水口の相手をするのを面倒に感じたアキは、勉に水口を励ましてもらおうと思ったからだ。勉は水口にいつでも北三陸に戻ってきて琥珀を掘れば良いなどと元気付けるのだった。

その電話で、アキはユイ(橋本愛)と直接話した。ユイは海女の修行中だという。まだ半人前だが、それなりに上達していると嬉しそうに話した。そして、水口と異口同音に、周りの人々を自然に笑顔にさせることがアイドルの素質であり、アキにはそれがあると言うのだった。水口に言われても何とも思わなかったのに、同じ事をユイに言われるとアキの心には強く響くのだった。アキは涙ぐみながらユイにお礼を言った。

それでもなお、アキや春子はアイドル活動について具体的な行動を起こさなかった。合宿所を出たアキは、世田谷の実家に戻り、正宗(尾美としのり)や春子と一緒に暮らしていた。アキはタブレット端末で音楽を聞き、正宗はノートパソコンをいじってばかりだった。春子は食事の下ごしらえをしており、家族の間に会話はなかった。まるで以前の3人に逆戻りしたかのようだった。

その様子に春子は危機感を覚えた。アキのタブレットや正宗のノートパソコンを取り上げた。すると、実はアキがGMTの歌を聞いて勉強していたことや、正宗がパソコンでアキのプロフィールカードを作っていることがわかった。ふたりはアイドル活動に向けて地味ながらも着実な歩みを進めていたのだ。

それを知った春子は、家族で芸能事務所を作ると宣言した。アキを所属タレントとし、春子が社長を務め、正宗を専属ドライバーとするというのだ。そうして、自宅マンションに「スリーJプロダクション(‘ jjj ’)/」が設立された。

* * *

続きを読む

NHK『あまちゃん』第107回

今夜の金曜ロードSHOW!はみんなが大好きな「バルス!」こと『天空の城ラピュタ』なのだが、それを尻目に『世界の村で発見!こんなところに日本人』を見ようと思っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第107回めの放送を見ましたよ。

* * *

第18週「おら、地元に帰ろう!?」

GMTはデビュー曲『地元に帰ろう』のレコーディングを終えた。しかし、その出来に満足できなかった荒巻(古田新太)は歌声にエフェクトをかけ、Perfumeのような近未来的音声に変えてしまった。アキ(能年玲奈)は違和感を感じたが、他のメンバーやスタッフたちは気に入っている素振りを見せた。アキは何も言わずに、デビューに向けた踊りのレッスンに参加していた。

荒巻指導の下、厳しいレッスンが続いていた。そこへ、デモ盤を聞いた春子(小泉今日子)が怒鳴りこんできた。声が変えられていることに納得できず、歌手に対する冒涜だと言う。声質を変えてしまっては、歌番組等で生で歌うこともできない。荒巻お得意の口パクで乗り切るのかと皮肉る春子だった。

春子の当てこすりで荒巻の堪忍袋の緒がついに切れた。メンバーたちが聞いている前で、GMTはどうせ売れないと本音を言ってしまった。どうせ売れないものに多額の予算を振り分けることはできない。だから、簡単にできる程度のアレンジを施したり、テレビの密着取材(GMTレコーディングの直前から荒巻に密着取材が行われ、田口トモロヲがナレーションを務める『プロダクトA』で放送される)を利用して話題作りをしていると言うのだ。メンバーの思い出作りとして事実上のデビューだけはさせて、親御さんに満足してもらえればそれでいいのだと春子に反撃した。

その言い草は春子の怒りに油を注いだ。アキには事務所を辞めさせると啖呵を切り、手を引っ張って連れ帰ってしまった。抵抗するアキに向かって、春子は正直な気持ちを伝えた。他の女の子なら荒巻のやり方でも構わないが、自分の娘のことだと思うとどうしても許せないのだと話した。アキは、春子の気持ちを思うと納得せざるを得なかった。自分は春子から夢を託された娘として、今のやり方に従うわけにはいかないと考えた。それで、事務所を辞めることを決意した。

引き止めるため追ってきたGMTメンバーや水口(松田龍平)にもそのことを伝えた。そして、水口には荒巻への伝言を託した。GMTのデビューだけは絶対に中止しないで欲しいと頼んで欲しいというのだ。水口はアキの思いを受け入れた。

水口が社長室に戻ると、荒巻やチーフマネージャー河島(マギー)は早くも机の上に履歴書を広げ、アキの代役を探し始めていた。その姿を見た水口は、アキの代わりとなる人材などいないと豪語するのだった。

劇場を出たアキと春子は、アメ横の目抜き通りのモニタにGMTデビューの宣伝が流れているのを見上げた。ちょうどアキの姿が映っていた。春子は、自分が必ずアキのことをアイドルにするとと話した。そして、アキをクビにしたことを荒巻に後悔させてやると決意表明するのだった。

* * *

続きを読む

NHK『あまちゃん』第106回

昨日に引き続き三井住友NISAの黒木華に関するマクラで恐縮だが、SMBC日興証券のCM紹介に黒木華が出演する「NISA 同期の会話篇」の動画を見つけたことをご報告申し上げると共に、エスカレーターの手すりに手をかけ軽く体を傾げている黒木華さんの立ち方に清楚な色気があっていいなぁと思ったことと、気安い感じで話している様子も素敵だなぁと思ったことをここに記録しておきたい当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第106回めの放送を見ましたよ。

三井住友NISAのCM「同期の会話篇」の黒木華

三井住友NISAのCM「同期の会話篇」の黒木華


* * *

第18週「おら、地元に帰ろう!?」

荒巻(古田新太)はGMTが『地元に帰ろう』でデビューすると世間に告知した。しかも、デビューシングルが1万枚売れない限り、GMTは解散し、メンバーを地元に帰すと公表した。

いよいよレコーディングの日となった。プロデューサーの荒巻は、アメ横女学園のコンサートのため群馬に行っていて不在だった。GMTマネージャーの水口(松田龍平)と事務所のチーフマネージャー・河島(マギー)の立ち会いのみで行われることとなった。

ただし、その場には春子(小泉今日子)も来ていた。春子はスタッフの誰よりも偉そうに振る舞い、春子の主導でレコーディングが行われた。あまりに堂々とした態度だったので、誰も口を挟むことができなかった。

レコーディングは順調に進んだ。ただし、春子はアキ(能年玲奈)の歌い方にダメ出しした。アキは正しいメロディーで歌うことができず、30回もやり直しを命じられた。そうしてレコーディングは一応終了した。

スタジオを去った後、GMTメンバーは無頼鮨に集まって打ち上げを行うことにした。

その途中、アキはみなから離れてスナック梨明日の夏(宮本信子)に報告の電話をかけた。春子の指導は厳しかったが、なんとか無事に終えたと明るく話した。夏はユイ(橋本愛)を代わってくれた。ユイは海女になることを決めたと報告した。すでに観光用のポスターが配布されており、ユイも素潜りの練習を始めているという。ユイは一緒に潜ることを望んだが、アキは仕事が忙しく北三陸に帰れそうにないと話した。そのことは残念であったが、ユイの新しい出発を祝福した。ただし、アキは少し不思議な気がしていた。アキとユイの夢がすっかり入れ替わってしまったからだ。そもそも、上京してアイドルになることはユイの目標であり、北三陸で海女となることはアキの目標だったからだ。

無頼鮨でGMTのレコーディング打ち上げが始まった。そこには、異性問題でGMTを脱退した宮下アユミ(山下リオ)も駆けつけた。アユミは恋人と結婚し、すでに妊娠もしていた。しかも、妊娠した時期を計算すると、昨年の12月でまだGMTメンバーだった時期だった。メンバーは驚きつつも、彼女が幸せなことを喜んだ。自分たちのデビューと合わせて、明るい宴席となった。

その頃、レコーディング・スタジオにやっと荒巻が到着した。水口らからGMTの曲を聞かされたが、憮然としてしまった。あまりにも普通であり、引っかかるところが全くないというのだ。荒巻は今夜の最終便で上海へ出張するスケジュールとなっており、今からメンバーを集めて録音をやり直す時間もない。荒巻は自ら音響調整を施してリリースすることとした。

その翌朝。春子が起きると、すでにバイク便でGMTの新曲のデモCDが届けられていた。早速それを聞いた春子はあまりのことに唖然とした。

* * *

続きを読む

NHK『あまちゃん』第105回

知人から黒木華が三井住友銀行のNISA(少額投資非課税制度)の宣伝に出ていると教えてもらったわけだが、三井住友銀行をメインバンクにしており、先日から何度もNISAの募集DMが届いているのに、彼女の写真の載ったチラシ等は1枚も届いていないことに困惑しております当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第105回めの放送を見ましたよ。

三井住友銀行のNISAポータルサイトのバナーの黒木華

三井住友銀行のNISAポータルサイトのバナーの黒木華


* * *

第18週「おら、地元に帰ろう!?」

GMTに復帰したアキ(能年玲奈)と共に、春子(小泉今日子)もレッスンルームに毎日顔を出すようになった。春子はアキだけではなく他のメンバーにも指導を行ったり、ステージ衣装の選定や宣伝用写真の撮影手配などを独断で進めていった。

アキは、春子が応援してくれることを嬉しく思った。春子は何も言わないが、アキをデビューさせるまでは北三陸に帰らない決意であることにも勘づいていた。そう思うと嬉しい半面、プレッシャーも感じるのだった。

春子の指導は意外に的確で、水口(松田龍平)は舌を巻いた。一方、荒巻(古田新太)はそんな春子を「ステージ・ママ」と揶揄し、苦々しく思った。GMTがデビューさえすれば春子は納得して田舎に帰るだろうと考え、荒巻はそうすることに決めた。ただし、デビュー曲が1万枚以上売れなければグループを解散させると水口に話した。ひどい条件だと思ったが、水口はそれに従うほかなかった。

翌朝、水口は早速GMTメンバーにデビューが決まったことを告げた。曲は『地元に帰ろう』であり、次の木曜日には早速レコーディングを行うという。それを聞いてメンバーたちは飛び上がって喜んだ。水口は荒巻から課せられた1万枚の条件を話すつもりだったが、彼女たちの騒ぎに押されて何も言えなくなってしまった。

* * *

続きを読む