商店街の噂好きの奥さん連中を演じている東てる美のことを東ちづると勘違いしていて、「ホリプロ所属の東ちづるは当方好みの造作だったのに、ずいぶん顔が変わっちゃったなぁ」とびっくりしていたのだが、他人だとわかって腑に落ちた当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第46回めの放送を見ましたよ。
「父の上京」
こみち書房での茂(向井理)のサイン会開催が本決まりになった。しかし、開催まで2日しかないため、集客の工夫が必要である。布美枝(松下奈緒)は、以前に少年戦記の会・会報を作った時のガリ版道具を出してきて、自前でチラシを作ることになった。それを商店街中に配って宣伝するのだ。
帰り際、美智子(松坂慶子)は茂の左腕について、切り出しにくそうに質問する。自分の夫(光石研)も戦争で苦労し、茂の漫画を読んで共感していたことを打ち明ける。
布美枝と茂は一緒にチラシを作成しているうちに、前日夜の喧嘩(実家に見栄を張っていることで言い争い)がウヤムヤになり、自然と仲直りしていた。そして、失恋した小林(鈴木裕樹)を元気付けるためにわざわざサイン会を開催するなど、美智子はどうして彼ひとりにそこまで肩入れするのだろうかと、ふたりで不思議に思うのだった。
土曜日の午後。いよいよサイン会が始まった。
商店街の奥さん連中(東てる美ほか)が宣伝に協力してくれたおかげで、町中がチラシでいっぱいになった。しかし、客の出足は鈍く、少々心配になり始める関係者。そこへ、美智子の夫がひやかしに来た。ニヒルで失敬な態度のまま、茂の戦記物について話し始めようとする。しかし、美智子や自分の母(佐々木すみ江)が近寄ってくると、きまり悪そうに話の途中で立ち去ってしまった。
いよいよ布美枝の父・源兵衛(大杉漣)が家にやって来た。サイン会があると言って、布美枝は彼を商店街へ連れ出す。町中に貼られた宣伝チラシを見て源兵衛は少し気を良くする。会場はサクラが集められたのか、行列ができていた。それを見て、源兵はますます気を良くするのであった。
源兵衛らが店の中で茶を飲んでいると、三海社の社長・深沢(村上弘明)が突然姿を現した。源兵衛は自己紹介もせずに、飛びついて新刊の評判を聞く。深沢は、子供に受けるような楽しい本ではないので売れるのに時間がかかる。しかし、茂の漫画の才能は突出しており、将来的には高い評価を得るに違いないと太鼓判を押すのであった。
それを聞いて、大喜びする源兵衛であった。