NHK『舞いあがれ』第11回

11月6日(日)に開催予定の『「舞いあがれ!」トークショー』の観覧抽選(10/19締切)に申し込んだ当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の11回めの放送を見ましたよ。

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第3週『がんばれ!お父ちゃん』

五島での暮らしですっかり元気になり、舞(浅田芭路)は東大阪に帰ってきた。
家では自主的に食事の配膳を手伝うようになったり、体育の授業に参加するなど、以前と大きく変化していた。

舞は、五島からの帰り道、初めて飛行機に乗った。その楽しかった経験を嬉しそうに父・浩太(高橋克典)に話した。
すると、浩太も飛行機が好きだと教えてくれた。子どもの頃、生駒山からグライダーが飛んでくるのをよく見かけて憧れたのだと言う。当時のグライダーの写真や、飛行機を考案した江戸時代の発明家の記事など、彼が集めた大量の資料を見せてくれた。実は浩太は、若い自分に飛行機制作に携わりたかったのだが諦めてしまったと言うのだ。
浩太は、次の休みに生駒山の遊園地で飛行機に乗ろうと舞を誘った。舞もその日を楽しみにした。

9月になって舞は東大阪の小学校に戻った。
舞は大好きだったウサギのサキちゃんの様子を見に行ったが、そこにサキちゃんはいなかった。
飼育係の同僚のによれば、夏休みに死んでしまったのだという。とても暑い日があり、心配した久留美は、涼ませる目的でサキちゃんを家に連れて帰った。しかし、翌朝には死んでしまっていたという。
舞は落ち込んでしまった。

学校ではもう一つ気がかりなことがあった。
どうやら、久留美がクラスの女子から仲間はずれにされているようなのだ。久留美はそもそも社交的な性格ではなかった上、ウサギのサキちゃんを家で死なせてしまったことが心象を悪くした。
舞はそれを受け入れ難かった。久留美は、舞が熱で学校を休んだ時、励ましの手紙をくれた優しい子なのだ。けれども、周囲の女子たちと対峙して久留美を弁護するほどの度胸はなかった。

舞は、学校でのできごとをめぐみ(永作博美)に話した。しかも、舞が本で読んだ知識によれば、ウサギは自分の病気を隠す習性がある。だから、久留美が家に連れて帰った時には、すでにサキちゃんは手遅れだったと思われるのだ。久留美に落ち度はないというのが舞の見解だった。
めぐみは、久留美に直接そのことを話してやるべきだと助言した。

翌日、久留美は学校を休んでいた。そこで、舞は彼女の家を訪ねてみた。
久留美は元気な様子で家にいた。ただし、家にいる父・佳晴(松尾諭)を舞の目から遠ざける素振りを見せた。彼は平日の昼間から家におり、自分のことを友達に見せるのが恥ずかしいのかなどと言う声が聞こえた。
久留美は舞を誘って歩きに出た。久留美は父のことを弁解した。彼は元ラグビー選手で、それはかっこよかったという。しかし、怪我をして会社を辞めてしまったと説明した。

舞は、ウサギが病気を隠そうとすることを教え、サキちゃんが死んだのは久留美のせいではないと話した。それを聞いて、久留美の表情が柔らかくなった。舞もちゃんと言えたことに満足した。

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NHK『舞いあがれ』第10回

本日、永作博美さんの52回めの誕生日であることを全身全霊をかけてお祝い申し上げる当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の10回めの放送を見ましたよ。

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第2週『ばらもん凧、あがれ!』

一度は断ったものの、舞(浅田芭路)は本心ではばらもん凧を揚げたいと思っていた。祥子(高畑淳子)やめぐみ(永作博美)の後押しもあり、舞はリーダーの一太(野原壱太)に参加させてくれるようお願いに行った。
当初、無下に断ったせいで仲違いしていたが、一太は快く迎え入れてくれた。

そして、凧揚げ当日になった。
計画では、一太が一人で紐を持って走り、2mの巨大ばらもん凧が揚がったらみんなで紐を持って助けるということになっていた。
しかし、直前で一太は、最初に走る役を舞にやらせることにした。一太によれば、舞が自分から何かをやりたいと言ってきたのは初めてのことだから譲るのだという。心配そうな顔をする舞だったが、一太はすぐに助けるから大丈夫だと励ました。
それで、舞は自分が走る役目を引き受けた。

舞が凧紐を持って駆け出すと、巨大ばらもん凧は向かい風を受けて舞いあがった。風に煽られたせいで舞はよろめいたが、すぐにみんなが紐を掴んで助けてくれた。そうして凧は安定し、見事な姿となった。
舞は自分で揚げることができたことをとても喜んだ。

翌朝、祥子とめぐみは電話で話をした。
祥子は舞が立派に凧を揚げたこと、走ったにもかかわらず熱も出なかったことを報告した。祥子の見立てでは、舞はすっかりよくなったと思われた。それで、祥子は東大阪に帰らせると告げた。

祥子は舞への餞別として、舞と兄・悠人(海老塚幸穏)のために作ったばらもん凧を持たせることにした。
ばらもん凧のように、どんな向かい風にも負けずに逞しく生きろとエールを送った。舞は力強く頷き、これまでの数ヶ月のことを感謝した。

出発の日、迎えにきためぐみがフェリーターミナルで待っていた。舞とめぐみは再会を抱き合って喜んだ。
めぐみは、祥子に感謝し、これからは自分が全て引き受けると話した。一方、祥子はそんなめぐみに対して、あまり頑張りすぎるなとたしなめた。
フェリーが出港すると、舞はいつまでもデッキから手を振った。また島に来ることを約束すると大声で叫んだ。

舞は、めぐみに大阪まで飛行機で帰りたいとねだった。一度乗ってみたいのだという。めぐみはそれを許した。
飛行機に乗った舞は興奮した。雲の下に街が見えることがすごいことだと思った。

こうして、舞は無事に東大阪に帰ってきた。

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NHK『舞いあがれ』第9回

昨日の放送では14年前のめぐみとして、聖子ちゃんカットの永作博美さんが登場したわけだけれど、駆け落ちまでして浩太(高橋克典)と結婚した経緯はまだ語れていないので、過去のふたりの馴れ初めシーンが見たいし、その時に再び聖子ちゃんカットの永作さんを拝めるといいなと願う当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の9回めの放送を見ましたよ。

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第2週『ばらもん凧、あがれ!』

舞(浅田芭路)が療養のため五島に来て1ヶ月が経った。舞はすっかり島での生活になじみ、熱の出る回数もめっきり減った。畑仕事の手伝いなど、屋外でも元気に過ごしている。
ただし、まだ大事をとって、学校の体育の授業など激しい運動は避けている。

ある日、舞は同級生・一太(野原壱太)の家へジャムを届けに行った。あいにく一太は留守で、その母で、身重の莉子(大橋梓)だけが家にいた。
突如、莉子が産気づいた。しかし、家には誰もいなかった。

舞は走って自宅と往復し、祥子(高畑淳子)を連れてきた。さらに、莉子の家族が出かけているという浜辺にも走って伝えに行った。
舞の迅速な行動や祥子の助けなどもあって、莉子は無事に元気な赤ん坊を産むことができた。

その日、あれだけ全速力で走ったにもかかわらず、舞はまったく具合が悪くならず、熱も出なかった。
祥子は舞のおかげでみんなが助かったと言って、大いに褒めた。

そして、8月になった。
舞は4月からずっと五島に滞在したままである。体調もずいぶん良くなっているし、地元の子どもたちと元気に遊びまわっている。

舞は、一太の祖父が作っているという新しいばらもん凧を見せてもらった。先に生まれた赤ん坊のためのもので、大きさが2mもある巨大なものだった。一太にとって、それは誇らしい凧だった。
それだけ巨大な凧は、数人がかりでなければ揚げることができない。そこで一太は舞に手伝ってくれるよう頼んだ。
しかし、舞は即座に断った。以前に一太の凧を借りて壊してしまったことで怖気付いているのだ。
断られた一太はひどく腹を立てた。

8月なので、島では先祖供養の祭りや宴会が開かれた。大人も子どもも大勢が集まった。
子どもたちは集まって遊んでいたが、舞はそこから離れておとなしくしていた。凧揚げを断って一太と気まずくなってしまったからだ。一方の一太は、元気な子どもで、いつも輪の中心にいた。

宴会のみんなの前で、一太はあの巨大なばらもん凧を翌週揚げると宣言した。そのためのメンバーを発表した。一太の父・信吾(鈴木浩介)、一太の妹・凛(絢香)、同級生・耕平(奏音)、そしてフェリーターミナルの売店員・さくら(長濱ねる)と決められた。
船大工の木戸(哀川翔)から舞は参加しないのかと聞かれた。一太は、誘ったけれど理由もなく断られたと答えた。舞は黙ってうつむいていた。

その夜、舞は久しぶりに熱を出した。一太の凧を壊してしまった夢をみてうなされた。

翌朝、少し良くなり、祥子に事情を話した。自分が手伝って大事な凧を壊してしまうことや、うまくできなくてみんなをガッカリさせることが怖いのだと説明した。
祥子は、失敗は誰しもすることだと話した。加えて、舞は人の気持ちを考えられることが良い点だが、同時に自分の気持ちも大事にしなければならないと諭した。めぐみ(永作博美)に思っていることを全て話して相談することを勧めた。

めぐみは電話で経緯を聞くと、舞の気持ちはどうかと尋ねた。
舞は、赤ちゃんに元気になってほしいと答えた。それを聞いためぐみは、気持ちが届くように一生懸命やればよい、思い切って凧揚げに参加すべきだと話した。
舞は明るい顔になって同意した。

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NHK『舞いあがれ』第8回

パソコンのホスト名には必ず女性の名前を付けることにしていて、当然 hiromi と名付けたパソコンも使っていたことのある当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の8回めの放送を見ましたよ。

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第2週『ばらもん凧、あがれ!』

ある日曜日、舞(浅田芭路)は祖母・祥子(高畑淳子)の船に同乗した。釣り客を磯まで送り迎えする瀬渡しの仕事についていったのだ。
朝のうちに送り届け、15時に迎えにくるよう依頼された。釣り客は16時半の飛行機に乗らなければならないという。祥子は長年の経験から、この辺りは潮の流れが急なので少し早めに迎えにくると約束した。

その頃、東大阪では、めぐみ(永作博美)が舞と祥子のことを考えていた。病弱な舞を五島に残してきたことは心配である一方、解放されてホッとしていることにも気づいたのだ。
14年前、祥子の反対を押し切って、めぐみは浩太(高橋克典)と結婚した。もう二度と会わない決意ではあったが、祥子を見返すつもりで良き妻、良き母であろうとがむしゃらに頑張ってきた。ところが、無理がたたり、いやいやながら祥子に頼らざるを得なくなった。
14年ぶりに会った祥子はすっかり老けていた。しかし、その姿を見た途端、めぐみは肩の力が抜け、祥子に素直に頼ろうと思った。めぐみには、祥子はめぐみが頑張りすぎていることに気づいて、楽になるよう仕向けてくれたのだろうと思われた。それがありがたいと思うのだった。

港に戻ってきた舞と祥子は、船着場で朝食の弁当を食べていた。
その時、舞は祥子の船に「めぐみ丸」と書かれていることに気づいた。祥子によれば、船に自分の長女の名前をつけることは縁起が良いのだという。おかげで、大きな事故に遭うこともなく、よく働いてくれる船なのだという。

舞は、祥子とめぐみの関係について聞いてみた。ふたりは喧嘩したからずっと会っていなかったのかと尋ねた。
祥子は、フェリーターミナルで14年ぶりにめぐみの姿を遠くから見た時、涙ぐんだことを思い出した。
しかし、そのことは伏せたまま、祥子はめぐみと喧嘩別れしたことを素直に認めた。ただし、めぐみのことを嫌いではなく、ずっと帰ってくるのを待っていたと話した。子どもが生まれたと知って、舞や兄・悠人(海老塚幸穏)の顔を見たいと願っており、今は舞と一緒にいられることがとても嬉しいという。

孫たちに言及したことが呼び水となって、祥子は作りかけのばらもん凧のことを思い出した。急いで舞を家に連れて帰り、それを見せた。悠人が生まれた時に作った凧は完成していたが、舞の分は骨組みのまま放置されていた。祥子は今から二人で完成させることを提案し、舞は喜んで応じた。

ばらもん凧の絵は、侍が小鬼を退治する勇壮な表情を模している。その絵には強い子になってほしいという願いが込められるのだという。顔以外の部分は、舞の自由に任された。舞は、五島の海と空、そして島を描き込み、船と飛行機も配した。それは祥子も舌を巻くほどよく描けていた。

ようやく凧が完成した頃、同級生の一太(野原壱太)が遊びにきた。彼もばらもん凧の出来栄えに感心し、一緒に揚げようと誘った。
しかし、舞は断った。以前に一太の凧を借りてしくじり、壊してしまったからだ。この凧は大事に飾っておくという。

ほっと一息ついた祥子が時計を見ると、15時ちょうどだった。本来なら、釣り客を磯で迎えていなければならない時刻である。
祥子は慌てて家を飛び出して行ったが、釣り客が乗るはずだった飛行機には当然間に合わなくなった。怒り心頭の客たちに対して、祥子は飛行機代と宿代の弁償をし、何度も頭を下げて謝った。
失敗してしまったと落ち込む祥子に対して、舞は「失敗は悪いことじゃない」と話しかけた。それは、舞が失敗するたびに翔子から言われていた言葉である。祥子は少しだけ救われたような気持ちになった。

学校の図工の時間に、貝殻をたくさん吊るした風鈴を作った。舞の風鈴はクラスメイトからも先生からも褒められるほどのきれいな仕上がりになった。家に持ち帰った舞は、それを祥子にプレゼントした。
そして、迎えにきた一太と一緒に、舞は元気に遊びに出かけた。

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NHK『舞いあがれ』第7回

長崎県出身の”ロジャー先輩”が「地元には、方言で考えたらガッカリする歯医者があった。『岡歯科』と『歯科田中』」と言っていたのを思い出したし、ついでに言えば、神奈川県平塚市にはナウ歯科という風の谷みたいな歯医者のあることを知っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の7回めの放送を見ましたよ。

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第2週『ばらもん凧、あがれ!』

祥子(高畑淳子)の手伝いをすると約束した日、舞(浅田芭路)は自分で目覚まし時計をセットし朝7時に起床した。熱も自ら測り、平熱であることを確認した。祥子の手伝いをできることにワクワクした。

祥子は島で採れた果物でジャムを作り、フェリーターミナルの売店などで販売している。その一連の作業を舞が手伝うことになった。
脚立に登ってビワの実を採ったり、出来上がったジャムの瓶詰めを行ったり、ラベル貼りなどを行った。果樹園ではせっかく収穫したビワのカゴをひっくり返してしまったり、瓶詰めに失敗してジャムをこぼしたりしてしまったが、なんとか全ての工程を終えることができた。

ジャムを煮詰めることだけは、祥子が一人で行った。舞は横でそれを見ながら、なんでもできる祥子のことをすごいと思った。
祥子は一人暮らしだから、なんでも自分でやるのだと説明した。また、島のみんながいるからさみしい思いをすることもないと話した。

フェリーターミナルの売店に納品に行くと、店員のさくら(長濱ねる)がいた。舞は彼女と一度会ったことがあるだけだったが、さくらは屈託なく気さくに話しかけてきた。彼女の恋人は福岡で働いているという。ふたりでカフェを開くのが夢で、ふたりとも今は節約しつつ一生懸命働いて貯金しているのだという。さくらがフェリーターミナルで働いているのは、彼氏が帰ってきたらすぐに迎えられるからだという。そんなに大好きな彼氏なのに、昨日のさくらの誕生日に連絡がなかったと舞を相手に不満をもらした。
舞は彼女の勢いに圧倒された。

家に帰ってくると、同級生・一太(野原壱太)の家族で出くわした。彼らはこれから教会のミサに行くのだという。彼らに誘われて、舞と祥子もミサに参加した。

その夜、東大阪の家から電話がかかってきた。舞は両親(高橋克典永作博美)に、祥子の手伝い、売店であったさくら、一太と一緒に教会に行ったことなど、この週末にあった楽しかったことを全て報告した。

その日の締めくくりに、祥子は舞が手伝ってくれたことを改めて感謝した。舞はいくつかの失敗をしたことを恥じたが、祥子は舞のことを褒めた。最終的には全ての作業をできるようになったのだから心配には及ばないと話した。それよりも、自分で手伝いをすると決めてやり遂げたことが素晴らしいと称えた。
舞は嬉しくなった。そして、自分も祥子や母・めぐみのようになんでも自分でできるようになりたいと思うのだった。

次の休みの日、祥子には瀬渡しの仕事が入った。釣り客を磯まで船で運び、数時間後に迎えに行く仕事である。
舞は船に同乗して祥子が船を操縦する様子を見学した。祥子はとてもかっこよく、輝いて見えた。

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NHK『舞いあがれ』第6回

将来、一時的に北海道も舞台になるという情報をキャッチした道産子の当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の6回めの放送を見ましたよ。

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第2週『ばらもん凧、あがれ!』

祖母・祥子(高畑淳子)から見ると、母・めぐみ(永作博美)は舞(浅田芭路)に対して過保護すぎた。そこで祥子はめぐみを一人で東大阪に帰らせた。そうして、舞と祥子の五島での生活が始まった。

生まれて初めてめぐみと離れて暮らす舞は失敗の連続だった。

同級生の一太(野原壱太)が揚げていたばらもん凧を持たせてもらったが、うまく走ることができずにすぐに墜落させ、壊してしまった。一太は許してくれたが、舞はひどく落ち込んで微熱が出てしまった。

夜には熱は下がり、夕食を摂ることはできた。しかし、少し残してしまった。残したことを謝りつつ自室に戻ろうとすると、祥子に呼び止められた。食器を自分で片付けろと言うのだ。舞は自分で食器を洗ったことがなかった。祥子に教えてもらいつつ洗いはじめたが、手を滑らせて皿を割ってしまった。祥子が怒ることはなかったが、舞は気落ちした。

その晩、早くもめぐみのことを思い出して寂しくなりながら床に着いた。
翌朝、舞が目を覚ましたのは学校の始業時間だった。舞は目覚まし時計をかけていなかったし、祥子が起こしてくれることもなかった。
舞はどうして起こしてくれなかったのかと迫ったが、祥子は「自分のことは自分でやれ」と答えるだけだった。

舞は小走りで学校に向かったが、走ることを禁じられていたことを思い出し、途中からは歩いて行った。そのため、大幅に遅刻して到着した。寝癖頭のまま教室に入っていくと、クラスメイトから大笑いされた。
その日はみんなで方言カルタをやった。舞は方言の早口言葉をうまく言うことができなかった。そのことを下級生の子たちにまで笑われた。

帰宅した舞は熱が出て寝込んだ。

舞は、自分が何をやってもうまくできないことを悔やみながら祥子に話した。
祥子は、今できないことは次にできるようになればいいし、なんならできることを探してそれをやればいいのだと優しく諭した。
加えて、今後の休みに祥子の手伝いをしてくれないかと舞に提案した。舞はワクワクして承諾した。

祥子は、手伝いは朝が早いから自分で目覚ましをかけて起きろと茶化した。舞も笑って答えた。

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NHK『舞いあがれ』第5回

今週のマクラは一貫して永作博美さんのことしか書いてないわけだけれど、それは放送開始前から決めていたことであり、「俺が本作を見るモチベーションは永作ただ一人である」ということを言外に伝えることが目的だったのだけれど、蓋を開けてみれば人情の機微がうまく練り込まれた脚本であり、それを表現する役者たちもみんな素晴らしく、永作さん以外にもたくさん見所があると思えるようになってきた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の5回めの放送を見ましたよ。

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第1週『お母ちゃんとわたし』

舞(浅田芭路)は校外学習で磯へ行った。海の生物をたくさん捕まえたり、めぐみ(永作博美)が早起きして作ってくれた美味しい弁当を食べたりして、とても楽しく過ごしていた。

同級生の耕平(奏音)は、その方がきもちいいといって裸足で海に入っていた。子どもたちはみんなそれを真似した。舞も気持ちよさを実感した。ところが、当の耕平が素足でオコゼを踏みつけてしまい、棘で刺された。大騒ぎになり、引率者は子どもたちに長靴を履くよう指示した。
慌てて長靴を履いて逃げようとした舞は、その拍子に転んでしまった。

舞を送り出しためぐみは、祥子(高畑淳子)が作ったいちごジャムの出荷を手伝っていた。島では若者を中心に人がいなくなり、たくさん収穫された果物も活用されずに腐らせることが増えてきたという。そこで祥子が売り物のジャムにして売っているのだという。
ふたりは瓶詰めしたジャムを車に積み込み、納品へ向かった。

納品に向かう道中、ふたりは舞たちの校外学習の磯を通りがかった。遠目に見ても様子のおかしいことがわかった。助手席に乗っていためぐみは、祥子に車を止めてもらい、大急ぎで磯へ降りていった。
海の中で転んだ舞は、全身がずぶ濡れであることに加え、膝まですりむいていた。ほんのかすり傷のようではあったが、ひどく心配しためぐみは自分の上着を舞に着させ、おろおろした。
祥子は車から降りることなく、その様子をじっと眺めていた。

幸い、舞は大事には至らず、その日の夕食も普通にとることができた。
食卓で、めぐみは舞に注意した。もっと慎重に考えて行動しなければならないと話した。舞は黙ってその言いなりになっていた。

はじめは黙って聞いていた祥子であるが、ついにめぐみは大袈裟だと口を挟んだ。そればかりか、舞を残してめぐみは東大阪へ帰れと言い出した。
祥子は、めぐみが過保護すぎるのだと話しはじめた。そればかりか、舞の方はめぐみの顔色ばかり伺っており、遠慮して自分の気持ちを言うことができない。不健全なので、ふたりは離れた方がいいと言うのだ。

めぐみは当然反発した。しかし、一人になって思い返してみると、確かに舞が口答えせずに自分の言いなりになっていたことばかり思い返された。それで自分だけ帰ることを決めた。
めぐみの決定を聞かされた時も、舞は冷静にそれを聞いていた。舞は特に何を言うわけでもなかったが、夜中に隣の布団で寝ているめぐみに無言で抱きついた。めぐみも何も答えず、その手をそっと握った。

翌朝、めぐみはフェリーに乗って島を去った。
めぐみの姿が船中に消えると、舞はそれまで我慢していた涙を流した。祥子に対して、これでいいのだと話した。自分と一緒にいるとめぐみが辛そうにしているのがわかるのだと言う。そして、めぐみが別離を望んでいるのだから、自分がどんなに寂しくてもそれを帰ることはできないと話した。
祥子は、舞が自分の気持ちを正直に言えたことを褒めた。少しずつであったも、いい兆候であると言った。

港からの帰り道、ばらもん凧が揚がっているのを見た。「ばらもん」とは元気者という意味だそうだ。
舞は、よく知らない島で、よく知らない祖母とふたりきりにされてしまったが、ばらもん凧を見ていると少し気が晴れるような気がした。

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NHK『舞いあがれ』第4回

昨日の放送ではめぐみ(永作博美)と舞(浅田芭路)がフェリーターミナルに降り立つシーンがあったわけだけれど、僕にとって”フェリーターミナルに立つ永作博美”といえば真っ先に思い出すのが映画『八日目の蝉』(アマゾンプライムビデオで見る)であり、以前に小豆島へ行った機会には同作の終盤でパンを買った店を見つけ、「その子は・・・、まだご飯を食べていません」と劇中のセリフを言いながら記念撮影をしたことのある当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の4回めの放送を見ましたよ。
小豆島のフェリーターミナル

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第1週『お母ちゃんとわたし』

五島の祥子(高畑淳子)の家には、いろんな人々が気さくにやってくる。
船大工の木戸豪(哀川翔)は古くの馴染みで、祥子が今乗っている船も彼の手によるものである。山中さくら(長濱ねる)は獲れたての生きたタコを持ってきてくれた。
彼らは、めぐみ(永作博美)と舞(浅田芭路)の帰郷を遠慮のない親しみをもって歓迎してくれた。

舞は初めて目にする生きたタコに大はしゃぎだった。めぐみは、熱が出るからと言ってたしなめてやめさせた。
案の定、翌日になって舞は39度の熱が出た。

島の診療所の医師・谷(前川清)が往診に来てくれた。
以前の検査で何も異常が見つからなかったと聞いた谷は、何か心の問題やストレスを抱えているのではないかと推測した。しかし、めぐみは心当たりがないこと、および、仕事が忙しくてあまり向き合うことができなかったと反省を述べた。

舞は、元気にならないと東大阪には帰れないと落ち込んだ。
しかし、その翌朝には回復し、舞は新しい学校へ行けることになった。

舞は小学3年生であったが、島の学校では1年生と3年生の複式学級だった。
クラスには、めぐみの幼馴染の子・浦一太(野原壱太)もいた。彼は祥子の家を我が家のように走り回る子で、舞ともすでに顔見知りだった。すぐに調子にのるひょうきんな子どもであるが、熱を出した舞を励ましにきたり、小学1年生の妹・凛(絢香)の面倒を見たりと優しい男の子でもあった。

学校では、翌週に校外学習が予定されていた。磯に出かけ、水棲生物の捕獲や観察を行うのだ。楽しそうな行事であり、舞は磯に行くのも初めてでワクワクした。家に帰って、案内のプリントをめぐみと祥子に嬉しそうに見せた。
ところが、めぐみは難色を示した。磯に遠出すると体調を崩すのではないかと思われたからだ。はっきりとは止めないめぐみであったが、舞はその顔色をうかがって校外学習は諦めると言った。

その時、祥子はめぐみをたしなめた。本人の意思を確認せずに決めるべきではないというのだ。めぐみ自身はそんなことは想像もしていなかったが、舞がめぐみの顔色をうかがって取り下げたことは祥子の目には明らかだった。

祥子に促されると、舞は校外学習に行きたいとはっきり述べた。
こうして、当日、舞は磯へ出かけていった。

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NHK『舞いあがれ』第3回

永作博美さんの代表作といえば、月桂冠つきのはるか昔のCMを挙げてしまうし、その時のディレクターと結婚したと聞いて「ディレクターのやつ、うまくやりやがったな。つーか、まじ愛してないとあの夫婦ラブラブCMは作れなかったな」などと思う当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の3回めの放送を見ましたよ。

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第1週『お母ちゃんとわたし』

病弱な舞(浅田芭路)は静養のため、母・めぐみ(永作博美)とともに長崎県の五島へ行くことになった。

飼育係として大好きなウサギの世話ができなくなったり、せっかく友達になれた久留美(大野さき)と離れてしまうのはさみしかったが、きっと元気になって帰ってくるのだと決意した。久留美には、別れは一時的なものであると手紙で伝えた。

舞とめぐみはフェリーで五島列島に到着した。
そこは長崎県の西に位置しており、大小150以上の島々がある地域である。美しい海や入江といった自然の景観に加え、古い教会などの建つ風光明媚な場所である。舞の住んでいた東大阪からは900kmも離れていた。

港には、めぐみの母であり、舞の祖母にあたる祥子(高畑淳子)が迎えに来ていた。そこからさらに、祥子の操縦する小型船に乗り換えて彼女の住む島へ向かった。
その間、会話らしい会話はほとんどなかった。

舞が祖母に会うのは初めてのことである。めぐみは帰省はおろか連絡もほとんどとっていなかったので、舞も祖母の存在を意識することはほとんどなかったのである。ほとんど喋らない祖母を見て、自分は歓迎されていないのではないかと不安になった。

それというのも、めぐみは大学進学で島を出た後、勝手に中退して夫となる浩太(高橋克典)と駆け落ちしてしまった。二度と島には戻らないと啖呵を切り、めぐみは祥子と縁を切っていたのだ。それにもかかわらず、急に戻ってきたことにめぐみは引け目を感じていた。

祥子は島で一人暮らしをしていた。夫はすでに亡くなっており、子どももめぐみ一人だった。
めぐみは祥子と二人きりで向き合うと、自分の身勝手な行動を謝った。そして、結婚してからの家族のことをぽつりぽつりと話し始めた。しかし、祥子はそれをすぐに遮ってしまった。実は、めぐみの夫・浩太がまめに年賀状を送っていたのだ。それで祥子はおよそのことは知っていた。

まだ祥子とのわだかまりが解消されたとは思わないが、めぐみはここで焦らすにゆっくりと暮らして、舞が元気になってくれさえすればいいと思うのだった。

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NHK『舞いあがれ』第2回

永作博美さんのことはずっと前からそれなりに好きだったんだけれど、完全にハマって大好きになったのは映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』を観た時である当方が、NHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ』の2回めの放送を見ましたよ。

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第1週『お母ちゃんとわたし』

学校でウサギの飼育係になった舞(浅田芭路)であったが、脱走したウサギを走って追いかけたことで熱を出してしまった。舞は、昨年から原因不明の熱を出しやすい体質になってしまっていたのだ。

医師(ぼんちおさむ)は舞を取り巻く環境がよくないのではないかと見解を述べた。親が慌ただしくなると、子どもはその影響を受けて不調になるというのだ。

実際、父・浩太(高橋克典)の町工場は、職人が一人辞めてしまったため火の車になりつつあった。かといって、新たに人を雇う余裕もなかった。
職人が抜けた穴は、めぐみ(永作博美)が埋め合わせていた。めぐみは主婦として家事育児に加え、工場での事務処理を一手に引き受けていた。そればかりか、家族や職人たちの前ではいつも笑顔で、苦労を見せることはなかった。父・浩太もそんなめぐみについつい甘えてしまっていた。

そんな中、病弱な舞の世話まで負うことになっている。舞の兄・悠人(海老塚幸穏)も最近は難しい年頃になってきた。中学受験を控えて追い込みの時期だが、両親は仕事や舞の看病につきっきりで、悠人のことはどうしても後回しになってしまう。それが彼には不満なのだ。

ついに、めぐみの緊張の糸が切れてしまった。夜の洗い場で、浩太を前にして泣き崩れてしまった。
浩太は、めぐみに舞を連れて五島へ里帰りすることを勧めた。舞はもちろん、めぐみにとっても環境が変わることはいいことだと思ったのだ。
しかし、めぐみはなかなかそれを受け入れようとはしなかった。めぐみは実家の母・祥子(高畑淳子)と折り合いがよくないのだ。そのことは浩太もよく理解していた。しかし、すでに家庭が崩壊しかかっていることは事実であり、祥子に助けを求める以外に方法はないと説得した。

めぐみは意を決して、実家の母・祥子に電話をかけた。久しぶりのことで、めぐみはうまく言葉が出てこなかった。それでもなんとか舞とともにしばらく里帰りしたいと願い出た。祥子はぶっきらぼうに来たければ来ればいいとだけ告げて電話を切った。

その頃、舞は学校で一緒に飼育係をしている久留美(大野さき)からの手紙を受け取った。隣に住んでいる幼馴染でクラスメイトの貴司(齋藤絢永)が預かってきてくれたのだ。
久留美の手紙には、舞が回復して学校に来ること、そして一緒にウサギの世話ができるといいと書いてあった。舞は喜び、早く体調を治したいと願った。

翌朝、舞の熱は下がった。これで学校に行けると嬉しくなった。
そんな舞に、めぐみはふたりで五島に行くことを提案した。今の学校には行けなくなるが、五島の学校に通えばよいと言う。
舞はしばらく考えたが、五島行きに同意した。

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