NHK『あさが来た』第41回

高見沢俊彦作詞・作曲『真赤なウソ』(歌・明石家さんま)には「どんなに男が偉くても女の乳房にゃかなわない」という歌詞があるのだけれど、女のほっぺたもかなりグッと来るよなと思う当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第41回めの放送を見ましたよ。

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第7週『だんな様の秘密』

九州の炭鉱に、前触れもなく新次郎(玉木宏)がやって来た。
鉱夫たちは緊張した。拳銃を持ち歩くあさ(波瑠)のような気性の荒い妻を従える夫なので、どれほど強い男なのかと恐ろしくなったのだ。
しかし、あさと話をする新次郎を見ると、どうにも頼りない優男である。鉱夫たちはわけがわからなくなった。

あさは新次郎に炭鉱の様子を説明した。
鉱夫たちは10日以上も仕事をサボっているが、明日から仕事を再開することになったと話した。鉱夫たちが態度を改めた理由は、あさが拳銃で脅したからであると説明した。

それを聞いた新次郎は、あまりいい顔をしなかった。
武器で相手を従わせようとすると、相手はそれに負けない武器を持つようになる。するとこちらは、さらに強い武器を手に入れて対抗しなくてはならない。つまり、力づくで押さえつけようとしても、争いがエスカレートするだけだというのだ。特に男はそうである。

続けて新次郎は、女には女の良さがあると話した。
特に、女としてのあさの武器は「やわらかいほっぺた」だと言う。新次郎は、あさのやわらかいほっぺたに触れ、いつもそれには敵わないと降参した。
鉱夫たちを働かせるにしても、拳銃に頼らず、あさなりのやり方があると諭すのだった。

翌日、約束通り鉱夫たちは仕事を始めた。
彼らの前であさが挨拶することになった。炭鉱支配人・宮部(梶原善)は新次郎にも一言話すように水を向けたが、弱虫の新次郎はコソコソと逃げてしまった。

あさは、拳銃で脅したことを謝罪した。二度と拳銃を使わないことを誓った。
加えて、鉱夫たちの噂通り、加野屋の経営状況も苦しいことを打ち明けた。しかし、炭鉱が将来の日本を背負って立つ重要な産業であることに間違いはなく、加野屋の景気が良くなることは間違いないと力説した。蒸気機関の利用により、大量の人や物資を運ぶことができるようになるが、その原動力となるのは石炭であり、炭鉱だからだ。

炭鉱が将来の日本を支えていくことになるが、炭鉱の中で一番偉いのは所有者である自分ではないと話した。実際に山に入って、石炭を採る鉱夫たちこそが一番偉いのだと強調した。鉱夫ひとりひとりが誇りを持って働き、九州から日本を支えて欲しいと応援した。
この話に鉱夫たちも感じ入った。

あさは鉱夫たちに勝負を持ちかけた。
自分と相撲をとれというのだ。あさが勝てば、鉱夫たちは今まで休業した分を取り戻すだけ働けという条件をつけた。

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NHK『あさが来た』第40回

今週、とにかく気分が晴れなくてどんよりしている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第40回めの放送を見ましたよ。

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第7週『だんな様の秘密』

鉱夫たちは仕事を再開しようとしない。
あさ(波瑠)が説得するも鉱夫たちは言うことを聞かないどころか、あさを囲んで揉み合いになった。そのはずみで、あさの拳銃が暴発した。
あさは拳銃を手にし、不退転の決意を宣言した。自分はこの炭鉱を成功させるために来たのであり、鉱夫たちが働くと約束するまで絶対に大阪に帰らないと言うのだ。

話し合いは物別れのまま中断した。
あさが宿舎で休んでいると、炭鉱の女たちが嘆願に来た。早くも、あさが鉱夫たちを拳銃で脅し、働かない鉱夫を殺すという噂が広まったのだ。話が大げさになっていることに、あさは呆れた。

大阪・寺町の賭場へ夫を探しに来たはつ(宮﨑あおい)は、博徒から逃げまわる惣兵衛(柄本佑)を見つけた。
驚いて呆然とする惣兵衛であったが、はつは彼の腕を引っ張り、共に逃げた。

安全な所まで来ると、惣兵衛はポツポツと話を始めた。
まず惣兵衛は、はつの身なりを見て、彼女が未だに百姓として暮らしていることに驚いた。惣兵衛は自分が行方をくらませば、はつも自由になって逃げ出してくれると思っていたのだ。そのあてが外れてしまったのだ。惣兵衛は、はつに苦労をかけたのは自分の責任だと感じていた。両替商・山王寺屋を潰し、百姓となってしまったのは全て自分の甲斐性のなさだと言うのだ。
続けて、はつが新次郎(玉木宏)と結婚していればどんなに良かっただろうかと想像するのだった。はつの器量と気立ての良さから嫁となり、得意な琴を毎日演奏し、姑からいびられることも無かっただろうと言うのだ。

一方で、惣兵衛は百姓仕事が楽しかったと振り返った。土の匂いと照りつける太陽は気持ちよかったこと、自分で作った新鮮な野菜の美味さなどを思い出した。誰かに対して見栄を張ったり、気取ったりする必要もなく気楽な生活だったと言うのだ。

それを聞いたはつは、自分も同じことを考えており、決して不幸になったわけではないと言って笑った。
そうして、惣兵衛を家に連れて帰った。

惣兵衛は、自分の息子・藍之助と初めて会った。両親との再会も果たした。
母・菊(萬田久子)は「いまさら何をしに帰って来たのか」などと厳しく咎め立てたが、言葉とは裏腹に泣きながら惣兵衛に抱きつくのだった。

そのころ、九州の炭鉱では、炭鉱支配人・宮部(梶原善)が鉱夫たちの意向をあさに伝えた。翌日から鉱夫たちは山に入ると言っているという。あさはにわかに喜んだ。

そこへ、前触れもなく炭鉱へ籠がやって来た。
乗っていたのは新次郎だった。

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NHK『あさが来た』第39回

今日の昼、会社の元フクロウの手下ちゃんからとある相談ごとを受けたわけだけれど、数分後に彼女がもう一度僕の所にやって来て「さっきの件ですけど、絶対に内容をtwitterに書いちゃダメですよ」と釘を刺され、自分の信用のなさにガックリきた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第39回めの放送を見ましたよ。

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第7週『だんな様の秘密』

鉱夫たちがサボタージュしていることに業を煮やしたあさ(波瑠)は、少しでも自分で石炭を掘るべく、提灯を持って一人で炭鉱に入っていった。

その姿を見つけた炭鉱の親分・治郎作(山崎銀之丞)は即座にあさを外に連れ出し、いきなり頬を張り手した。
治郎作は、素人が一人で炭鉱に入るなど自殺行為だと叱った。石炭は可燃性であり火の気があると危険である。そればかりか、不用意な身のこなしによって坑道が崩れて生き埋めになったり、鉄砲水が出て溺れたりする可能性もある。そんな知識もなく勝手に入ったことを激しく叱責したのだ。

あさは自分が世間知らずであることを反省した。それからしばらく、じっと鉱夫たちの生活を観察した。
まずわかったことは、鉱夫たちは必ず2人一組で行動するということだった。他人同士だけではなく、親子や兄弟といった肉親同士も少なくはなかった。

中でもあさが一番驚いたことは、夫婦が一緒に暮らし、働くこともまれではないことだった。あさが思っていたよりも多くの女たちが働いていた。
炭鉱の女たちは、掘り出した石炭を外に運びだしたり、選り分けたり、ある程度重要な作業を担っていた。それだけではなく、炊事や洗濯といった鉱夫たちの身の回りの世話を行い、子供の面倒も見ていた。

男たちと同じかそれ以上の働きぶりだったが、どの女たちもいつも笑顔を絶やさずにいた。
あさはそんな彼女らの様子を見て、自身の世間知らずぶりを反省するとともに、勇気づけられるのだった。

その頃、大阪では、はつ(宮﨑あおい)の所へ五代友厚(ディーン・フジオカ)が訪ねてきた。ふたりは初対面だったが、五代はあさからはつのことを聞いていたという。
五代の来訪の理由は、惣兵衛(柄本佑)の噂を伝えるためだった。五代が調べたところ、惣兵衛らしき男が寺町の賭場で頻繁に目撃されているという。そこで、はつの許可さえ得られれば、本格的に捜索するつもりだと申し出た。

しかし、はつは五代の申し出を断った。あくまで身内の問題であるし、面識の無い相手に親切にしてもらうわけにもいかないと言うのだ。五代ははつの意向を汲み、それ以上は何も言わなかった。

はつは早速、一人で賭場街へ向かった。粗暴な男たちが徘徊しており、はつは恐ろしくなった。
それでも、その日は惣兵衛の姿を見つけることはできなかった。

あさが炭鉱に来てから10日が過ぎた。その間、鉱夫たちは一貫して仕事をしなかった。
あさは心細くなって、新次郎(玉木宏)に会いたくなった。粗野な鉱夫たちも男らしいといえば男らしいが、あさから見れば新次郎も立派な男だと思えた。ただし、男らしさの種類が違うと考えた。新次郎は女のことを見下したりせず、口出しをせずになんでも任せてくれる。
あさは新次郎のことを思い、自分を奮い立たせた。

その夜、あさは再度鉱夫たちに話をした。彼らの雇用と待遇改善することを約束し、休業することは加野屋も鉱夫も共倒れになることだと説明し、採掘を再開するよう説得した。
しかし、鉱夫たちの態度は頑ななままだった。加野屋が潰れかかっているという噂を聞いたと言い、女のあさでは話にならないから主人を連れて来いと言うばかりだった。自分たちは女なんかと話をする気はないと言い張った。

あさは女が馬鹿にされたことに激怒した。鉱夫たちだって女から生まれてきたのだと指摘し、女も社会の一員であり、これからの時代は男と女が協力しあって作らなければならないと主張した。

あさの言葉を挑発だと受け取った鉱夫たちは、あさに襲いかかり組み伏せた。
その拍子に、あさの懐から拳銃がこぼれ落ちた。そして、地面に落下した衝撃で暴発した。

鉱夫たちは驚いて腰を抜かした。
あさは拳銃を拾い上げて握った。

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NHK『あさが来た』第38回

日照時間が短くなってるのに加え、雨や曇りが続くと気分も晴れなくて困るね、とつぶやいている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第38回めの放送を見ましたよ。

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第7週『だんな様の秘密』

農家の納屋で暮らすはつ(宮﨑あおい)の所へ、あさ(波瑠)の義母・よの(風吹ジュン)が訪ねてきた。

よのは、本来ならはつが自分の嫁になるはずだったと打ち明け、現在のはつの暮らしが不憫でならないと話した。はつと息子の藍之助を家に引き取っても良いというのだ。
特に、よのは子供が大好きだった。あさに子供ができないこともあり、藍之助を手に入れたいと思っていたのだ。
しかし、はつにはその気が全く無かった。よのの申し出を丁重に断るのだった。よのは諦めて帰るしかなかった。

九州のあさは、親方・治郎作(山崎銀之丞)に促されて、鉱夫たちを前で改めて挨拶をした。これからの日本で石炭の需要が爆発的に増えるという予測を説明し、みんなが豊かになる将来展望を語った。

けれども鉱夫たちは一切聞く耳を持たなかった。
あさの大阪弁と共に、あさが女であることをバカにして笑い者にした。さらに、加野屋のことを単なる金貸しだと断じ、加野屋の主人は女に仕事を任せるほどの腰抜けの能無しだと愚弄した。鉱夫たちは全く働こうとしなかった。

それでも諦めないあさは、翌朝、一人で坑道に入って行った。
その姿を見つけた親分・治郎作が慌てて後を追い、あさの腕を引っ張って外へ釣れ出した。そして、あさの顔に張り手した。

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NHK『あさが来た』第37回

とある原稿の著者校正が依頼されたのだけれど、ちょうど1行だけ余裕があったので、10日前に入ってきたばかりニュースを追記することにした当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第37回めの放送を見ましたよ。

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第7週『だんな様の秘密』

あさ(波瑠)は加野屋が購入した九州の炭鉱へ向かった。

あさのいなくなった加野屋はどこか賑やかさが失われていた。大阪商人たちのたまり場となっている五代(ディーン・フジオカ)の寄り合い所も同様だった。

その頃、大阪では寺町に怪しい男がいると噂になっていた。それは、どうやら2年前に失踪した惣兵衛(柄本佑)らしかった。
ただし、農村に暮らすはつ(宮﨑あおい)はまだその噂を知らなかった。

あさは炭鉱に到着した。
しかし、鉱夫たちは飯場で酒を飲んで仕事をサボっていた。道案内をして来た炭鉱支配人・宮部(梶原善)もどこかやる気が無い。

あさは困惑し、挫けそうになった。
けれども、正吉(近藤正臣)から手渡された、加野屋の名入りの手ぬぐいや袱紗(この袱紗で五代の拳銃を包んでいる)を眺めると勇気が湧いてきた。自分は加野屋の正当な代表なのだと自らを奮い立たせ、鉱夫たちと対峙した。

鉱夫たちはいずれも九州男児を自認しており、山で命がけで働いている。そのため、とても気性が荒かった。自分たちに相談もなく鉱山の所有者が代わったことでへそを曲げていたのだ。
その上、新しい所有者の代表があさだと知るやいなや、ますます意固地になった。女に指図されることなど許しがたいことなのだ。

あさは、鉱夫たちの待遇が変わらないどころか、今まで以上に優遇することを約束した。その上で、鉱夫たちが一生懸命働くほど、鉱夫自身の賃金に反映されるのだと説得した。そして、鉱夫たちが産出する石炭でこれからの世の中は大きく変わっていくのだと力説した。

それでも鉱夫たちは全く納得しなかった。
加野屋は自分たちが儲けることしか考えていない、その上、女に牛耳られている商家など腰抜けで将来もわかったものではないなどと揶揄した。

それでも逃げ帰らないあさに向かって、鉱夫の親分・治郎作(山崎銀之丞)が話しはじめた。
坑道に入って命がけで仕事をするのは自分たち鉱夫である。その鉱夫を従えたいのならば、あさの実力を見せてみろというのだ。

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NHK『あさが来た』第36回

やんごとなき事情により、まとめ記事の投稿が夕方になってしまった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第36回めの放送を見ましたよ。

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第6週『妻の決心、夫の決意』

筑前の炭鉱の所有者・櫛田そえ(木村佳乃)が加野屋を訪ねてきた。

彼女は、亡き夫から炭鉱を相続したが、跡取りの子供はおらず、自分で経営することも無理だと考えていた。そのため、炭鉱を買い手を探していたのだ。ただし、その炭鉱は生前の夫が手塩にかけて開発したものだ。その遺志を継いでくれる相手でなければ売りたくないと思っていた。

あさ(波瑠)は櫛田そえに鉱山購入の意思を伝える手紙を書いていた。しかし、その文面だけでは、あさの決意がわからなかった。それで櫛田そえは直接彼女に会ってみたいと思ったのだ。

あさは、加野屋の苦しい財務状況から、即金で購入することができないことを説明し、分割で購入したい旨を改めて伝えた。さらに義父・正吉(近藤正臣)は、加野屋が所有する米蔵の土地家屋を売却し、少しでも頭金を増やすつもりだと付け加えた。

米蔵を売るという話は、あさにとっても寝耳に水だった。土地を手放すことは加野屋の財産と経営においてかなり危険な行為である。あさは、櫛田そえの目の前であるにもかかわらず、正吉を思い留まらせようとした。しかし、正吉はあさの挑戦に全てを賭けると言って聞かなかった。

その一連のやり取りを聞いていた櫛田そえは、満面の笑顔を浮かべ、加野屋に鉱山を売ることを決めたと伝えた。夫の鉱山にそこまでしてくれる買い手は他にいないからだ。
こうして、あさの希望通り鉱山が手に入った。

櫛田そえは、あさに自分の恵まれた境遇に感謝するよう伝えた。
女を信頼して大きな商売を任せてくれる例など、これまでほとんど聞いたことがない。あさがどれだけ信頼され、恵まれているか決して忘れるべきではないというのだ。
そして同時に、これからは時代が変わっていくだろうと将来の展望を話した。近頃、やっと女子の海外留学が認められるようになった。これが追い風となって、家の外で活躍する女も増えていくだろうと言って、あさを応援するのだった。

炭鉱の所有権は加野屋に移ったが、実際の経営となるといくつもの問題があった。
さしあたって、鉱山の視察、および炭鉱夫たちへの経営主体の変更告知をしなければならない。そのためには、現地へ1ヶ月ほどの出張が必要である。
それは当然あさの仕事であったが、嫁の役目を放棄することになり、まだ夫・新次郎(玉木宏)の許可が得られていなかった。

あさが新次郎と話をすると、意外にも新次郎はあさの九州行きを認めてくれた。
新次郎は、子供の生まれたはつ(宮﨑あおい)の所に足繁く通って面倒を見ている。その折に、はつからあさを泣かさないようにと念を押されたのだという。さらに、櫛田そえから、あさは立派な妻で将来的な見込みがあると聞かされたことも後押しになった。

新次郎は長い間あさと離れることを寂しがったが、無理をせず無事に帰ってくるという約束のもと、彼女を気持よく送り出した。

あさが九州へ旅立つ日、五代友厚(ディーン・フジオカ)もやって来た。彼は餞別として、あさに拳銃を差し出した。それは、幼いあさ(鈴木梨央)が五代と初めて会った日に、あさが過って持ち去ってしまった思い出の拳銃なのだという。
あさは恐ろしくて辞退したが、五代は無理に持たせた。炭鉱夫たちはそれだけ危険な男たちなのだから護身用として持って行けと言われ、あさは渋々それを受け取った。こうして、五代からも応援されて、あさは九州へ旅だった。

あさは、番頭の亀助(三宅弘城)ただ一人を伴って筑前に入った。そこでは、炭鉱の支配人である宮部(梶原善)が案内役として待っていた。
鉱山への道は、男の足でも険しいものだった。あさは、少しの金でも節約して返済に回したいと言って、籠も使わず徒歩で向かった。今日中に着かないようであれば、野宿するのも厭わないと言うのだ。
あさの豪胆さに、亀助も宮部も震え上がるのだった。

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NHK『あさが来た』第35回

安彦良和の『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』Kindle版の1-3巻がそれぞれ30円で売られているのを見つけ、「300円の間違いではないか?」と目を30回くらいこすって確認した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第35回めの放送を見ましたよ。

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第6週『妻の決心、夫の決意』

あさ(波瑠)は新次郎(玉木宏)に対して、妾を囲うよう願い出た。
自分たちの結婚は、家を繁栄させるためのものである。それにもかかわらず、あさには子供ができなかった。それならば、妾との間に子供を作ってくれというのだ。あさは自らそう言うことは屈辱であったが、家のことを考えれば仕方なかった。

新次郎はあさが本気かどうか確認した。それでもあさは取り消そうとしない。そのことに腹を立てた新次郎は、その提案を受け入れることにし、寝室を出て行ってしまった。

その騒ぎを聞きつけた義母・よの(風吹ジュン)は、さっそく三味線師匠の美和(野々すみ花)を妾に迎える準備を始めた。はじめは渋っていた義父・正吉(近藤正臣)も、彼女の美しさを一目見ると、すっかりその気になってしまった。
近所に美和を住まわせる家の手配も整えられた。

あさは勢いで妾を取るよう提案したことをすぐに後悔した。しかし、すでに引っ込みがつかなくなっていた。
家を盛りたてることが自分の使命であり、今は炭鉱事業で加野屋を立て直すこと、および新次郎に子作りをしてもらうことが何より重要だと自分に言い聞かせた。それでも、悲しくて、あさは陰で泣いてばかりいた。

あさは姉・はつ(宮﨑あおい)に相談した。
はつは、あさの決意を後押しした。自分で決めたことなのだから、後悔せずに邁進するのが良いというのだ。

さらにはつは、炭鉱に行けば男前でたくましい鉱夫がたくさんいるだろうと話した。その中からいい男を見つければ、寂しさも紛れると冗談を言った。あさも負けず、惣兵衛(柄本佑)が行方不明のままなのだから、はつも新しい夫を探すべきだと言い返した。
姉妹は、今度は全く違うタイプの夫を見つけようと冗談を言い合って笑った。その場では気が楽になったが、あさには未だわだかまりがあった。

続いてあさは、うめ(友近)を伴って、五代(ディーン・フジオカ)を訪ねた。彼は東京から大阪に戻り、再び大阪の商業発展のために働いている。そこで、炭鉱経営について助言をしてもらおうと思ったのだ。

五代を待つ間、あさはうめと新次郎の妾問題について話をしていた。悪いことに、それを五代に聞かれてしまった。

五代は、炭鉱の話はそっちのけで、新次郎の悪口を言い始めた。
新次郎は、家の商売が大変なときも芸事にうつつを抜かし、頼りない男である。加野屋を支えているのは新次郎ではなく、あさ本人である。ゆえに、新次郎はあさが惚れる価値の無い男だと切り捨てた。

五代の言葉を聞き、あさは勇気づけられるどころか、夫をバカにされたことに腹を立てた。
芸事に精を出すのは大阪商人の粋だということを五代はわかっていないと言い返した。自分は、フラフラとしていてか弱い新次郎のことが大好きなのだと言い捨て、怒って帰ってしまった。

家に帰ると、義母・よのが留守だった。うっかり者の使用人・弥七(竹下健人)は、妾の美和が近所に引っ越してくるので手伝いに言っていると漏らしてしまった。
それを聞いたあさは、悲しくなって家を飛び出した。

あてもなく町を歩いていると、雨が降ってきた。
あさは新次郎が雨男であることを思い出した。彼にとって嬉しいことのある日は必ず雨が降る。新次郎は、美和を妾とすることを喜んでいるのだと解釈できた。あさは雨に濡れながら涙を流した。

あさが家を飛び出したと知った新次郎は、すぐにあさを探しに出た。
はたして、神社で雨宿りしているあさを見つけた。

あさは、本当は妾を囲ってほしくないと本心を打ち明けた。
新次郎も、妾をとることは取りやめると話した。あさの代わりになる女などいないと言って、あさを安心させた。あさほど心が女らしい女は他にはいないと告げ、新次郎はあさの肩を優しく抱き寄せるのだった。
新次郎の言葉を証明するかのように、雨はなかなかやまなかった。

ふたりが家に帰ると、予期せぬ客が来ていた。
それは、炭鉱所有者の櫛田そえ(木村佳乃)だった。

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NHK『あさが来た』第34回

東海林さだおや中島らもリリー・フランキーあたりのエッセイをつまみ読みしてアホみたいに笑いたいと思う程度に心がささくれだっている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第34回めの放送を見ましたよ。

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第6週『妻の決心、夫の決意』

あさ(波瑠)に会いに来たはつ(宮﨑あおい)が急に産気づいた。
加野屋は大騒ぎになり、女中たちが総掛かりでお産を手伝った。その結果、はつは無事に男の子を産んだ。

はつは夜逃げしたことを恥じており、そんな自分が会いに来てはあさに迷惑をかけると思い、素性を隠していたはずだった。しかし、お産の騒ぎですっかり正体がばれてしまった。
けれども、加野屋の者は誰もはつを咎め立てたりはしなかった。それどころか、めでたい場面に居合わせることができたと言って大喜びするのだった。

そんな中、あさの義母・よの(風吹ジュン)だけは少々面白くなかった。あさには子供が生まれないのに、姉のはつには子供ができたからだ。本来ならあさではなく、はつが嫁に来るはずだった。そうなっていれば、赤ん坊は自分たちの孫になっていたはずだと言うのだ。

その愚痴をあさが偶然聞いてしまった。
あさは家族の前では何でもない風を装っていたが、内心は傷ついた。

その頃、明治政府は廃藩置県を行った。それに伴い、両替商が旧幕府の藩に貸していた金は政府が肩代わりしてくれることになった。ただし、返還対象となるのは特定の条件を満たす一部のものだけであり、しかも利息なしで50年の分割払いと決められた。
両替商にとっては大損ではあったが、何もないよりはましである。加野屋では条件を満たす債権の洗い出しに大忙しとなった。あさも男たちに混じって帳簿調べに奮闘した。

そんなある日、商人の山屋(南条好輝)が石炭の見本を持ってやって来た。黒光りする石炭の美しさや、実際に燃える様子を目の当たりにし、あさはますます石炭に夢中になった。

山屋の話によれば、その石炭は筑前の鉱山で採れたものだという。その山は質の良い石炭を算出し、埋蔵量も甚大だという。
しかも、その鉱山の持ち主が先日亡くなったという。その人物に子はなく、妻が一人残された。妻は鉱山経営をするつもりもなく、買い手を探しているという。山屋によれば、あさにぴったりの物件だというのだ。

あさは正吉(近藤正臣)に相談した。加野屋の経済状況では言い値を一括で支払うことは無理である。そこで、いくらかの手付金を支払い、残りは分割払いにしてもらう計画を立てた。そのための交渉のため、九州に行きたいと持ちかけた。

正吉は、あさの熱意と先見性を評価していたので、計画に異存は無かった。
ただし、九州へ交渉の旅に出るとなると、1ヶ月近くは家を空けることになる。それだけの間、嫁が家を空けることなど非常識なことである。そうまでして行く覚悟があるなら許可すると正吉は話した。

あさは迷った。そこで即決ができなかった。

その日の夜。珍しく新次郎(玉木宏)が寝室にいた。

あさは、新次郎に妾を囲うよう願い出て、頭を下げた。
それはあさにとって苦渋の選択だった。

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NHK『あさが来た』第33回

数カ月前から左肩の凝りがまったく解消されず、いよいよ俺も四十肩かとがっくり来ていたのだけれど、さらに悪いことに先週からたまに左腕が軽く痺れるようになってきて、これは何か悪い病気か怪我かと心配していたりして、特に寝起きにしびれていることが多いわけで、まさにそれこそが今朝の寝坊の理由だと言い訳の口実にしている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第33回めの放送を見ましたよ。

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第6週『妻の決心、夫の決意』

新次郎(玉木宏)は、あさ(波瑠)が自分の言うことを聞かず、炭鉱経営に乗り気なことが面白くなかった。毎晩出歩くようになり、今夜も三味線師匠・美和(野々すみ花)の家に来ていた。

普段は他の弟子も一緒なのだが、その日はたまたま新次郎しかいなかった。
新次郎に対して好意のある美和は、彼の手を握って誘惑した。

新次郎もその気になりかけた。
しかし、腕を動かした拍子に自分の裾の縫い目に気付いた。それは、あさが不器用に繕った痕だった。あさのことを思い出して我に返った新次郎は、美和の誘惑をさりげなく振り切って帰って行った。

新次郎が家に帰ると、あさはまだ眠っていた。
新次郎は、あさの寝顔を飽きることなく眺めていた。

それからしばらく経ったある日、あさは義母・よの(風吹ジュン)が新次郎に小言を言っているのを盗み聞いた。

よのは、新次郎が結婚してから4年が過ぎたのに、子供ができないことを不満に思っていたのだ。しかも、番頭の亀助(三宅弘城)に後をつけさせ、新次郎が足繁く美和の家に通っていることも調べあげていた。これらのことから、美和を新次郎の妾として子供を産ませるよう勧めるのだった。
この時代、地位のある男が跡取りを作るために妾を囲うことは珍しいことではなかった。新次郎ほどの立場であれば、妾を持っていても世間から後ろ指をさされるようなこともない。よのはしきりに勧めた。

新次郎には全くその気がなかった。しかし、母の手前、はっきりと口に出して断りはしなかった。
陰から聞いていたあさには、新次郎の表情や様子ははっきり見えなかった。新次郎がきっぱりと拒絶しなかったことや、自分に子供ができないことなどが相まって、あさはすっかり落ち込んでしまった。

その直後、はつ(宮﨑あおい)が家に訪ねてきた。ただし、はつは自分のような落ちぶれた者が姉だと知れてはあさに恥をかかせると心配した。そこで、通りすがりの物売り女を装って会いに来た。
はつのお腹はすっかり大きくなっており、赤ん坊は無事に成長しているようだった。

はつは、あさに折り入って頼みがあるという。それは、はつの付き従う ふゆ(清原果耶)のことだった。ふゆは、京都の実家からずっとはつの世話係をしており、今も一緒に百姓の納屋に住み込んでいる。はつの赤ん坊が生まれたら、その子の世話も引き受けると張り切っているという。

しかし、はつは、ふゆの将来を思えば、いつまでも自分の元には置いていけないというのだ。ふゆは働き者であるし、美しい女性でもある。なんとか良い夫へ嫁がせてやりたいが、百姓に落ちぶれた自分には無理だという。
そこで、加野屋の女中としして雇ってもらえないかと言うのだ。そして、あさが良い嫁ぎ先を世話して欲しいと頼んだ。

あさは、喜んで引き受けた。ふゆがいなくなった後、はつの世話係がいなくなることは心配だが、ふゆのためを思えばそれが良いと思ったからだ。しかも、慕っている姉の願いを断るわけにもいかない。

あさは、新次郎が妾を取るかもしれないと聞いて落ち込んでいたが、久しぶりにはつに会えたことですっかり機嫌が良くなった。
はつも、あさの様子がどこかおかしかったことに気付いて訪ねてみたが、あさは話そうとはしなかった。はつにだけは知られたくないと言うのだ。今はただ、幸せそうにしているはつが羨ましいと答えるだけだった。

その直後、はつが腹を抱えて苦しみだした。

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NHK『あさが来た』第32回

今日は文化の日だというのに、特に文化的なことをする予定のない当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第32回めの放送を見ましたよ。

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第6週『妻の決心、夫の決意』

実家の父・忠興(升毅)は明治政府の仕事を請け負うことで頭角を現し、今や日本経済を背負って立つほどの大実業家になっていた。本拠地を東京に移すことになり、忙しい合間を縫って大阪の娘たちに会いに来た。

まずは、あさ(波瑠)を訪ねた。
忠興は、嫁入り前の娘たちに家事で家や夫を助けることこそ女の努めだと厳しく躾けた。それにもかかわらず、あさは炭鉱産業で頭がいっぱいで、忠興への近況報告でもそのことばかり話した。
忠興は激怒し、子供の頃のようにあさを追いかけ、尻を叩くのだった。

忠興は義父・正吉(近藤正臣)とふたりきりになり、改めて娘のことを謝罪した。家事を行わず、商売への口出しばかりしていることを謝罪したのだ。

しかし、正吉の評価は違っていた。
正吉によれば、あさには類まれな度胸と商才があるというのだ。時代の流れに翻弄され、両替商の先行きは不安である。そんな中、あさは事業を拡大し、家勢を取り戻そうと努力してくれている。正吉は年老いて頭が固くなっているし、跡取りの榮三郎(吉田八起)はまだ幼い。榮三郎の後見人である新次郎(玉木宏)はいくつになっても頼りない。
新しいことに物怖じしない、あさの柔軟な態度のおかげで家が助けられていると大いに評価した。加えて、新次郎も少しずつだが変わってきており、それはあさの良い影響だと褒めた。
忠興は、自分の娘が大切にされていることに感激した。

忠興は、あさに案内されてはつ(宮﨑あおい)の様子を見に行った。しかし、忠興ははつに一切会おうとはせず、農作業をするはつを遠くから眺めるだけだった。
はつは、義父・栄達(辰巳琢郎)と共に忙しく働いていた。けれども悲壮感はなく、栄達との関係も良さそうで明るかった。
はつは全く気付かなかったが、栄達は忠興の姿を見つけた。栄達と忠興は互いに遠くから無言のまま頭を下げた。その様子だけで、忠興には はつもはつなりに大切にされていることがわかり、安心した。

帰り道、あさは自分とはつの境遇が明暗を分けたとつぶやいた。そして、本当の幸せとは何かがわからなくなったとこぼした。忠興にも思うところがあった。

忠興は、歩きながらぶっきらぼうにあさへ助言をした。
炭鉱は日本の国力増強に貢献する意義ある事業だという。各地で鉄道設立の動きもあり、石炭の需要が大きく増えることは間違いがなく、将来性がある。しかし、炭鉱には手に負えない荒くれ者が多く、よほど肝の座った男でなければ統率できず、女には難しい商売だと言うのだ。
それでも、よく考え、自分でもできると結論を下したなら、やってみるといいと応援した。
あさはたいそう勇気づけられた。

1870年(明治3年)になった。
時代がどんどん変わり、昔ながらの両替商は時代の流れに取り残され始めた。加野屋の商売も楽ではなくなってきた。

あさは相変わらず炭鉱のことばかり考えていた。しかし、鉱山を買うための資金の準備もままならない。
そこであさは、自分の嫁入り道具や持参金を処分することを考え始めた。

一方、新次郎は相変わらず夜遊びばかりしていた。行き先は、いつものように三味線の師匠・美和(野々すみ花)の家だった。
いつもは弟子たちが何人か一緒にいるのだが、その日は珍しく、家には新次郎しかいなかった。

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