山瀬まみ パーフェクト・ベスト: 2013年10月2日発売

おいおいおいおい、まじかよ!?
発売日の10月2日は山瀬まみ本人の誕生日じゃないか!

収録曲は、山野楽器の情報によれば以下のとおり(比較のため、2011年に発売された『25th Anniversary Best Album』の収録曲と並べる)。

パーフェクト・ベスト(2013) 25th Anniversary Best(2011)
メロンのためいき メロンのためいき
セシリア・Bの片想い セシリア・Bの片想い
Heartbreak Cafe Heartbreak Cafe
水蜜桃 Strange Pink
自由にして 怪傑ぶんぶんガール
Miracle Kiss 可愛いゝ人よ
リボンをほどいて スターライト・セレナーデ
Strange Pink 星空のエトランゼ
快傑ぶんぶんガール サヨナラの子猫
可愛いゝひとよ ゴォ!
スターライト・セレナーデ あ不思議な気持ち
Shiny Boy Heart Candle
星空のエトランゼ 笑顔でね~結婚の歌~
マイケル音頭 Shiny Boy
サヨナラの子猫 失恋ブギ
失恋ブギ Buricco
ゴォ! 窮屈で退屈
あ 不思議な気持ち Thank you、all of my friends.

・・・多くの曲が被ってるじゃねーか。買うけどね、もちろん。

なお、発売元のキングレコードの山瀬まみページにはまだ情報が出ていない。

NHK『あまちゃん』第102回

昨夜は京都市内で合コン(!?)だったわけだが、二次会の席で「盛り上がってるし、オールとか、鴨川で野宿とかになっても構わないよね?」と言われたのだけれど、「いや、ごめん。翌朝に『あまちゃん』見にゃなかんから終電で帰るわ」と素で返してしまい、そういうこと言ってるからいろいろなチャンスを逃すわけであり、人として軸がブレている(大槻ケンヂ)なあと自嘲する当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第102回めの放送を見ましたよ。

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第17週「おら、悲しみがとまらねぇ」

荒巻(古田新太)に冷遇され、アキ(能年玲奈)は芸能事務所をクビになった。その夜、偶然春子(小泉今日子)から電話がかかってきた。アキは感情的になり、北三陸に帰りたいと泣きながら訴えた。

しかし、春子はそれを認めなかった。東京に残ってアイドルを目指せと突き放した。挫折して帰郷すると、24年ぶりに里帰りした春子が経験したように、周囲から陰口を言われたり腫れ物扱いされたり、つらい思いをすると言うのだ。そういう思いをアキにはさせたくないと言うのだ。春子の猛反対を押し切って上京したのだから、中途半端なところで諦めるなと説教をした。

アキは、春子の態度を冷酷に感じた。頭に来て電話を一方的に切ってしまった。春子になんと言われようと、北三陸に帰るつもりになった。

春子はアキと話をしながら、自分の言葉がきっかけとなって、昔のことを思い出していた。1989年、歌手デビューの夢が破れた春子(有村架純)も北三陸に帰ることにした。上野から列車に載る寸前、公衆電話から夏(宮本信子)へ電話をかけた。その時に夏に言われた言葉と同じ事を自分がしゃべっていることに気づいたのだ。

その時の夏は、春子に対して冷たい態度をとった。周囲に迷惑をかけて大騒ぎして出て行った春子とは親子の縁を切ったと言う。しかも、春子はまだアイドルにもなっておらず、夏から見れば名もなき一個人である。自分とは何ら関係はない人間だと突き放した。ただし言外では、夢を諦めず東京で頑張れと発破をかけていた。

夏にそう言われて、春子は東京に留まることを決めたのだった。その時と同じ事を春子はアキに告げたのだ。

しかし春子は、アキのことが心配でならなくなった。居ても立ってもおられず、自分も東京に行くことを決めた。北三陸を引き払い、東京に移るというのだ。急遽、スナック梨明日の引き継ぎをユイ(橋本愛)に対して行い、身の回りの物をまとめ、あっという間に状況の準備を整えてしまった。

春子は夏に丁寧に挨拶をした。いつか自分が夏に言われた言葉を思い出し、アキを中途半端なままで終わらせたくないのだと話した。夏に対して娘らしいこともあまりできず、再び一人暮らしで寂しい思いをさせることを謝った。一方の夏は、いつもの通りにサバサバしており、春子の出発を見送ることもなく海に出かけた。

すっかり北三陸に帰る気持ちを固めたアキは、水口(松田龍平)と共に鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)に別れの挨拶をしていた。鈴鹿は、事務所を首になることと自分の付き人であることは独立した話しであると言い、アキを引き止めた。水口も同じ意見だったが、アキの決意は固かった。

3人が無頼鮨で別れの食事をしていると、そこへ駅から直行した春子が現れた。驚いたアキは固まってしまった。

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NHK『あまちゃん』第101回

ドラマ『101回めのプロポーズ』はほとんど見たことがないのだけれど、武田鉄矢の演じる男がトラックの前に飛び出して「僕は死にましぇーん」と叫ぶ有名なシーンだけは知っているわけだが、それは自分が死ぬかどうかオマエが決められるわけじゃなくて、トラック運転手の反射神経のおかげで死なないで済んでるだけじゃないかと悪態をつきたいわけで、俺みたいに反射神経の鈍い運転手の前に飛び出してきたら余裕で轢き殺されるぞと思うわけであり、そういう無茶すんなよっつーか、とばっちりで人殺しになってしまった運転手が気の毒だからそういうことは絶対やめろよと言いたいわけで、昨日に引き続きみなさん交通安全を励行しましょうと訴えたい当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第101回めの放送を見ましたよ。

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第17週「おら、悲しみがとまらねぇ」

有馬めぐ(足立梨花)のスキャンダルにより、荒巻(古田新太)はGMTのデビューを中止とした。納得のいかないアキ(能年玲奈)は、みんなの前で荒巻に詰め寄った。アキは、自分が春子(小泉今日子)の娘だからデビューできないのかと食って掛かった。荒巻はそれを肯定した。春子のことをよく知らないGMTメンバーに動揺が走った。

荒巻は、アキと水口(松田龍平)だけをガラス張りの社長室に招き入れた。声は聞こえないが、室内の異様な雰囲気が見て取れ、GMTメンバーたちはますます不穏な雰囲気に包まれた。

荒巻は、アキと水口に全てを包み隠さず話した。春子(有村架純)が鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)の影武者だったことを打ち明けた。このことは鈴鹿ひろ美本人にも知らせておらず、絶対に口外してはならない秘密なのだ。荒巻は、自分の成功は表舞台の鈴鹿ひろ美と、縁の下の春子に負っていることを認めた。特に、春子の貢献は全体の半分に達するほどだと評価した。

一方で荒巻は、春子の存在が明るみになれば、鈴鹿ひろ美の栄光はもちろん、荒巻自身も破滅すると認めた。だから、絶対にその事実を公表する気はない。秘密の漏洩にも細心の注意を払っている。ゆえに荒巻は、アキが春子の娘だと知った時、復讐のための刺客だと思ったのだ。だからアキを手元に置いておきたくなくなったのだ。

アキは反論した。アイドルになりたいというのはあくまで自らの意思であり、春子の思惑とは一切関係ないと訴えた。しかし、荒巻は少しも聞く耳を持たなかった。純粋にアイドルになりたいだけなら、荒巻の事務所以外にも道があると冷たく突き放した。アキがどんなに努力しても認めないし、何度這い上がってきても突き落とす覚悟だという。そうしてアキはクビ同然の状態となった。

その夜、GMT合宿所ではアキを除いたメンバーで話し合いが持たれた。メンバーは水口に説明を求めたが、水口は一切口を割らなかった。水口は、アキ以外のメンバーで活動を続けるしかないと言うのみだった。その場では結論は出なかったが、メンバーの考えとしてはアキなしのGMTは考えられないというものだった。

荒巻から最後通牒を受けたアキだが、アイドルになりたいという思いは消えていなかった。母のような暖かい歌の歌える歌手になりたいという夢は変わっていなかったし、鈴鹿ひろ美や純喫茶・アイドルのマスター甲斐(松尾スズキ)が異口同音に春子から夢を託されていると言われたことも心に引っかかっていた。

その夜、アキは夢を見た。若い頃の春子と対面して話をする夢だった。若い春子はまさにアイドルというほど可愛らしかった。自分の容姿と比較すると、本当に自分がこの人の娘なのかと疑問に思うほどだった。容姿だけでなく、立ち居振る舞いや話し方まで魅力的だった。春子は、荒巻の悪口を言いながら、アキの境遇に同情してくれた。そして、アキを慰めるために『潮騒のメモリー』を歌ってくれるという。

その瞬間、鈴鹿ひろ美が現れた。鈴鹿ひろ美は、自分の歌を他人には絶対歌わせないと言って春子を妨害した。鈴鹿は必死になって春子を追いかけるが、春子は軽快にそれをかわし笑いながら逃げまわった。ふたりが走り回る姿にアキは混乱した。もうやめてくれと声を荒げるのだった。

そこで、ベッド脇の携帯電話が鳴った。アキが目を覚まして電話にでると、春子からの電話だった。最近アキと話をしていないことを心配した春子が、おしゃべりのためにかけてきたものだった。

アキは怖い夢を見ていたと言って泣きだした。そして、荒巻にひどく嫌われ、クビになったと打ち明けた。もう北三陸に帰りたいと話した。

それを聞いた春子は、帰ってくることは許さないと言うのだった。

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NHK『あまちゃん』第100回

あほんだら昨日の会社の帰り、国際高等研究所付近を車で走行していたら、脇から一時停止の標識を無視して飛び出してきた乗用車と危うく衝突しそうになり、急ブレーキとハンドル操作でなんとか回避できたものの車内でカバンやサングラスが散乱し、腹が立って抗議のクラクションを鳴らしつつ睨みつけたものの、相手は速度を緩めることもなく涼しい顔で走り去っただけではなく、あろうことか右耳に携帯電話をあてて通話していたわけで、ますます怒りが込み上げ「あほんだら、大阪湾に沈めたろか、あほんだら。ナンバー覚えたし、明日のブログのマクラで晒してもええんやど、あほんだら、目ぇ噛んで死ね!あほんだら、あほんだら、あほんだら!」と悪態をついたりしながらイライラと運転を再開したわけだが、1kmほど進んだ所にあるHarves前の信号のない横断歩道を渡ろうとしている歩行者(しかもベビーカーを押していた)がいたので、「こんな時こそ、第三者には優しくしよう。道を譲ろう」と思って一時停止したのに、ずいぶん後から来た別の乗用車(片側二車線の道だった)はスピードを緩めることもなく通過して行ったので歩行者は留まり続けなければならず、またまた頭に来たわけだが、その車が過ぎた後にはベビーカーのお母さんが丁寧に頭を下げてくれたから気分が良くなったし、一時停止を無視して飛び出してきた最初の乗用車に関しても、自動車同士ならシートベルトやエアバッグで死にはしなかっただろうけど、あれがもし鬼ごっこ等で道路に飛び出してきた小学生(今は夏休みだしね)とかだったら轢き殺していたかもしれないなと想像すると不幸中の幸いだったと思い直すことができたり、何はともあれ安全運転を心がけることは重要だなと思ったわけで、正宗(森岡龍)だって春子(有村架純)の歌声で安全運転していたと言っていたじゃないか、皆さんも交通ルールを守りましょうと呼びかける当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の記念すべき第100回めの放送を見ましたよ。

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第17週「おら、悲しみがとまらねぇ」

アキ(能年玲奈)は鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)から、彼女が若い頃に荒巻(古田新太)と付き合っていたと聞かされた。さらに、鈴鹿の差し金で春子(有村架純)のデビューを潰したのだという。そのせいで春子は歌手になる夢を諦めざるを得なかった。結果として、春子が正宗(森岡龍)と結婚しアキが生まれることとなったのだが、母の夢を潰した張本人の付き人を務めるという皮肉な運命にアキは思い悩むのだった。

上野のデパートで岩手物産展が開催された。アキらGMTのメンバーは、絣半纏の海女衣装を着用してイベントを手伝った。楽しい仲間たちと揃いの衣装を着て活動することをアキは心から喜んだ。北三陸の海女たちと一緒に仕事をした日々を思い出し、温かい気持ちになった。

物産展の担当者として、観光協会に務めるヒロシ(小池徹平)が上京していた。物産展の合間に、アキとヒロシは原宿へ出かけた。若い頃の春子がアルバイトをしていたという純喫茶・アイドルを見に行くためだ。

ヒロシがアキとふたりだけでゆっくりと話をするのは久しぶりのことだった。その状況をヒロシはとても喜んだ。ユイ(橋本愛)は相変わらず不良姿だし、母・よしえ(八木亜希子)も帰ってこない。しかしヒロシは、待ち続けていれば事態は好転するだろうと話すのだった。

ヒロシは、アキが北三陸にいた頃と変わらないと褒めた。北三陸の海女クラブだろうが、上野のGMT合宿所だろうが、アキのいる場所はいつも明るく楽しそうだと言う。場所が人を変えるのではなく、人が場所を変えるのだと説明し、その中心がアキなのだという。ヒロシは、同じ事を春子(小泉今日子)に言われたという。田舎が好きな人は東京に行ってもうまくいく。それがまさにアキなのだという。

その言葉にアキは勇気づけられた。今はデビューできずにくすぶっているが、奈落にいようがアメ女のメンバーになろうが、自分を失わずにいれば成功が掴めるだろうと思うことができた。

そのような話を純喫茶・アイドルでしていると、マスター・甲斐(松尾スズキ)が割り込んできた。店は閑古鳥が鳴いているし、初めはアキとヒロシに愛想もなかった甲斐であったが、アメ横女学園やGMTといった単語を耳にすると突然興奮しだしたのだ。今や有名プロデューサーとなった荒巻も、若い頃によく店に来ていたなどと話し始めるのだった。

アキは自分が春子の娘だと名乗った。すると甲斐は昔のことを思い出した。甲斐は、春子は自分が果たせなかった夢を娘に託したのだろうと感慨深く話した。春子がアキに夢を託しているのだろうという予測については、鈴鹿ひろ美も同じ事を言っていた。アキはますます春子の自分に対する期待を思うのだった。

そうして、ヒロシは北三陸に帰っていった。上野駅での別れ際、ヒロシはアキと固く握手をした。そして、辛くなったらいつでも北三陸に帰ってくるよう告げた。東京へ行った春子を大吉(杉本哲太)が何年間も待っていたのと同じように、自分もアキのことをずっと待っていると約束するのだった。

その約束には返事をせずに、アキは立ち去った。しかし、ふと立ち止まってヒロシを見返した。そして、彼の母・よしえを上野で見たことを告白した。ユイを傷つけたくなかったから黙っていたと言い訳をしつつ、よしえが男と一緒に歩いていたことを報告した。おそらく北三陸に帰ることはなく、待っていても無駄だと告げるのだった。
ヒロシは動揺しつつも笑顔を繕い、聞かなかったことにすると告げて去っていった。

いよいよ有馬めぐ(足立梨花)とGMTのデビュー曲『地元に帰ろう』のデモが完成した。ミディアムテンポの素敵な曲に仕上がっており、GMTのメンバーらはそれをとても気に入った。レコーディングが楽しみでならない。

ところがその矢先、有馬めぐが男の家に泊まったというスキャンダルが写真週刊誌にすっぱ抜かれてしまった。荒巻は即座にレコーディングを中止してしまった。異性スキャンダルが3度めの有馬めぐをこれ以上在籍させておくわけにはいかず、グループを卒業させることにした。『地元に帰ろう』に関しても、国民投票で壊滅的に順位を下げた有馬めぐの再出発という位置付けだからこそ商品価値があるのであって、彼女抜きのGMTだけでは全く価値がないのだ。

あまりの仕打ちに、水口(松田龍平)やアキは荒巻に食って掛かった。しかし、荒巻は決定を覆す気は全くなかった。全ては運なのだという。有馬めぐがGMTと同じレベルに落ちてきてデビューのチャンスを掴みかけたのも偶然の運であるし、それが土壇場でキャンセルになってしまったのも運だという。そればかりはどうしようもないと突き放した。

アキはさらに食って掛かった。自分たちのデビューが先延ばしにされ、飼い殺しにされている状態がまるで春子の時のようだと訴えた。アキはついに感情を爆発させ、自分が春子の娘だから冷遇するのかと問いただした。
すると荒巻はそれを肯定した。

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NHK『あまちゃん』第99回

『NHK連続テレビ小説 あまちゃん 能年玲奈 featuring 天野アキ 完全保存版』という書籍が発売されると知って、「すげえ勢いだな、おい」とつぶやいた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第99回めの放送を見ましたよ。

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第17週「おら、悲しみがとまらねぇ」

水口(松田龍平)は、荒巻(古田新太)が『地元に帰ろう』という歌を作り始めていることを知った。その歌の内容はまさにGMTのためにあるものだと信じ、水口やGMTメンバーらは喜ぶのだった。

しかし真相は、有馬めぐ(足立梨花)を中心としたもので、GMTはそのバックダンサーという位置づけだった。荒巻は、有馬が国民投票で大きく順位を下げたという話題性を利用して売りだそうとしているのだ。他のGMTメンバーの知らないところで、すでに有馬めぐは荒巻とマンツーマンでレッスンを始めていた。GMTの合宿所を出て、事務所が借りたマンションにも住んでいる。

有馬は合宿所を出る際、アキ(能年玲奈)に対して恋人の家に泊まると嘘をついていた。それは、ライバルとなり得るGMTメンバーを油断させ、自分がのし上がるための嘘だったのだ。アキは、有馬のしたたかさや芸能界の厳しさを思い知った。

有馬めぐが中心とはいえ、GMTのデビューが決まったことはメンバーにとっても喜ばしかった。荒巻も頻繁にレッスンルーム「奈落」にやって来るようになった。ただし、デビュー曲『地元に帰ろう』はまだ完成していなかった。荒巻は最初に振り付けを考え、そこからのインスピレーションで歌詞や曲を作るというスタイルだ。アイディア段階の振り付けを踊らせ、試行錯誤しながら歌を作っている。そのせいで曲はなかなか完成しないどころか、せっかく覚えた振り付けがご破算になることも稀ではなかった。GMTメンバーらはレッスンに明け暮れる日々だった。

その間、アキは高校を卒業した。

近々、上野のデパートで岩手物産展が開催されることとなった。その応援として、ヒロシ(小池徹平)が上野へやって来た。ヒロシはアキとの再会を喜ぶと共に、劇場前の無頼鮨で種市(福士蒼汰)が働いていることを知って動揺した。潜水士になったはずの種市が板前の見習いをしていることにも驚いたが、アキと種市が近くにいることを心配したのだ。ヒロシはアキのことが好きだが、アキが種市に片思いしていたことも知っているからだ。

ヒロシの上京を知った鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)は、アキと種市、ヒロシは三角関係だといってからかった。アキは、自分は種市に振られたし、そもそも事務所は恋愛禁止だと言って否定した。それでも、興が乗った鈴鹿ひろ美は、誰しも恋愛禁止ルールを破ってうまくやっているのだから、アキも恋愛すればいいと炊きつけるのだった。

鈴鹿は、荒巻が恋愛禁止ルールを作った理由を説明した。荒巻は自分が恋愛にかまけたことで、仕事上の失敗をしてしまったことを悔やんでいるのだという。そういった過ちを繰り返させないよう、厳しくしているというのだ。

荒巻が交際していたのは、鈴鹿ひろ美本人だという。荒巻は事務所の下っ端のマネージャーだったが、担当していた鈴鹿が爆発的な人気を博したことで、全く間にチーフ・マネージャーに昇格した。そのような時に鈴鹿の方から交際を申し込んだのだ。マネージャーである荒巻の立場では断る選択肢はなかった。事務所も、他の変な男と付き合うよりも、目の届く荒巻と付き合ったほうがマシだと考え、交際を公認していた。

ふたりが交際している頃、鈴鹿ひろ美は歌謡アイドル路線をやめ、女優の道を進みたいと考えていた。事務所の方針とは対立するので、鈴鹿は荒巻を連れて独立したいと思うようになった。しかし、荒巻は事務所を辞めることを躊躇した。目をかけて育てているアイドルの卵がいるので、事務所を離れたくないと言ったのだという。しかも、話を聞けば、その卵は鈴鹿ひろ美の『潮騒のメモリー』のカバーでデビューしたいと言っていたという。鈴鹿ひろ美は、自分の歌を他人に歌われるのが我慢ならなかった。だから、荒巻に命じて断らせた。

鈴鹿から見れば、そのアイドルの卵にはたまたま運がなかっただけだとドライに考えていた。しかし、荒巻はその少女のことを今でも気にしているという。恋愛のせいで有望なアイドル候補生を潰してしまったことを激しく後悔しているのだ。そのせいで、アメ横女学園には恋愛禁止という鉄の掟を強いている。

アキには、そこで語られている少女が春子(有村架純)であることがわかった。鈴鹿が春子のことを厚かましい女だったと評していることには内心で腹が立った。しかし、「運」の問題は仕方がないと思うのだった。たまたま荒巻と鈴鹿が恋愛関係にあり、そのせいで春子はデビューできなかった。けれども、デビューできなかったおかげで、春子は正宗(森岡龍)と結婚し、アキが生まれたのだ。

アキは複雑な気分になった。

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NHK『あまちゃん』第98回

7月23日はあるにゃんと初めて会った日ということで、記念品を頂いた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第98回めの放送を見ましたよ。

里親さんから贈っていただいた液晶クリーナーとアミノ酸サプリメント、および暑中見舞いが全てあるにゃん仕様。

里親さんから贈っていただいた液晶クリーナーとアミノ酸サプリメント、および暑中見舞いが全てあるにゃん仕様。こちらに7年目の様子が掲載されている。


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第17週「おら、悲しみがとまらねぇ」

正宗(尾美としのり)から春子(小泉今日子)との馴れ初めを聞いて感動したアキ(能年玲奈)だったが、一つだけ不可解なことがあった。タクシーで上野駅に着いた春子(有村架純)は、その直後に再び正宗(森岡龍)のタクシーで乗り込んで世田谷に戻ったのだ。正宗も春子の急な心変わりの原因を知らなかった。そこでアキは、春子に電話をしてその理由を訪ねた。

しかし、春子も細かい経緯を覚えていなかった。唯一覚えていたことは、上野駅から夏(宮本信子)に電話をかけたということだった。けれども、何を話したかまでは覚えていなかった。そこで春子は、夏にその時のことを聞いてみた。しかし、夏も古い話はよく覚えていないと答えるのだった。

鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)の付き人を再開したアキだったが、鈴鹿ひろ美からは愚痴ばかり聞かされた。鈴鹿は実話を元にした映画『猫に育てられた犬』の宣伝のためテレビ番組に出演した。鈴鹿の本音は、実話を元にした感動物語などという安易な企画を腹立たしく思っているのだ。その上、最近では母親役ばかりあてがわれることにも辟易していた。

話の流れで、鈴鹿はアキに母親のことを訪ねた。アキは一瞬答えに窮した。春子が鈴鹿ひろ美の歌の影武者だったことを言う訳にはいかないからだ。だからといって、嘘を付いて誤魔化すわけにもいかない。そこで、今でこそ田舎のスナックで働いているが、若いころは歌手を目指して上京したほど歌が上手かったと説明した。

それを聞いた鈴鹿は、アキの母は自分の果たせなかった夢をアキに託しているのだろうと話した。母の叶えられなかった夢を実現するためにも頑張れと、アキのことを応援するのだった。

その言葉にアキは衝撃を受けた。春子が自分に夢を託していたなどと、これまでは考えたこともなかったからだ。しかし、よく考えてみれば、それで合点がいった。初めはアイドルになることを猛反対していた春子だが、それは春子が芸能界の厳しさをよく知っていたからだ。一方、一度アイドルになることを認めてからは、春子はアキのことを応援してくれている。アキは自分に対する期待の大きさにプレッシャーを感じた。特に、自分は春子とは異なり、歌や容姿に優れているわけではないからだ。春子ですらうまくいかなかったのに、自分が簡単に成功をつかめるとは思えず、不安に思うのだった。

アメ横女学園の元センター・有馬めぐ(足立梨花)は、国民投票の結果GMTと同様の奈落組に落ちてしまったが、今でもプライドが高く、アキのことを歯牙にもかけなかった。合宿所に住むことを義務付けられていたのだが、勝手に合宿所を出て彼氏の家に寝泊まりすることにした。そのことをアキに咎められても、少しも気に留めなかった。アキのことを相手にしていないからこそ、恋愛禁止のルールを破ることすらアキに話しても平気でいるのだ。

合宿所では、有馬めぐを抜きにして、恒例の反省会が行われていた。リーダーの入間しおり(松岡茉優)はGMTの状況への危機感を露わにした。国民投票の直前には路上イベントを開催するなど、積極的な活動を行なっていた。しかし、それ以後は活動らしい活動もしておらず、このままではグループ存続も危ぶまれるというのだ。アメ女元センターの有馬めぐがいる今こそ、話題作りのチャンスだと訴え、手を打つよう提案した。しかし、入間しおりの熱意に反して、他のメンバーたちには今ひとつ危機感が共有されていなかった。

そこへ、慌てた様子で水口(松田龍平)がやって来た。荒巻(古田新太)がGMTのデビュー曲を作っていると言うのだ。劇場のゴミ箱で『地元に帰ろう』というタイトルの歌の書かれた荒巻のメモを見つけ、水口はそれこそ地元アイドルがテーマであるGMTの歌であると確信したのだ。

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NHK『あまちゃん』第97回

今日は7:30より早く家を出る用事があったのでわりとヘビーな幕開けで夕方に更新していますが、徐々にいつものバカみたいに朝っぱらから更新する生活に戻ると思う当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第97回めの放送を見ましたよ。

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第17週「おら、悲しみがとまらねぇ」

自分が鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)の影武者だったと告白する春子(小泉今日子)の手紙を読み、アキ(能年玲奈)は久しぶりに正宗(尾美としのり)の家を訪ねた。そこで夕食を共にしながら、正宗から昔話を聞くのだった。

1989年、歌手になる夢を諦めた春子(有村架純)は故郷に帰るつもりで上野駅へ向かった。その時乗り込んだタクシーの運転手は正宗(森岡龍)だった。

正宗は春子のことをよく覚えていた。以前、春子と荒巻(古田新太)を乗せたことがあったのだ。その時、春子が鈴鹿ひろ美の影武者になることを話していたのを聞いていたのだ。荒巻から口外しないよう恫喝され、恐ろしい思いをした正宗は、今日までその秘密を守ってきたのだ。

一方の春子は、正宗のことを一切覚えていなかった。正宗は自分のことを思い出して欲しくて、色々と話しかけたが無駄だった。そうしているうちに車は上野駅に着き、春子は降りてしまった。正宗は、もう二度と春子に会えないかと思うとがっかりした。

しかし、正宗がロータリーで車を転回させ、世田谷に戻ろうとしたところ、再び春子に捕まえられた。春子が引き返そうとしていることを怪訝に思いながらも、正宗は運命的なものを感じた。ところが、次第に話題も途切れ、どうしても自分のことを思い出してはもらえなかった。

その時、車内のラジオで聴取者からのリクエストとして『潮騒のメモリー』がかかった。正宗は、一緒に口ずさみ、『潮騒のメモリー』の話を振った。すると、春子は急に機嫌を損ね、もう一度上野へ引き返せと言い出した。やはり故郷に帰ることにしたというのだ。

慌てた正宗は、自分の知っていることを正直に話した。荒巻と春子を乗せたのも自分で、春子が鈴鹿ひろ美の影武者だということも知っていると告げた。そこでやっと春子は正宗のことを思い出した。

ふたりは純喫茶アイドルに立ち寄り、しばし話し込んだ。春子は自分の秘密を正宗にすっかり打ち明けた。それで肩の荷が降りた春子は、やはり田舎に帰ると言い出した。

ところが正宗は激しく引き止めた。自分は春子のファン1号だという。鈴鹿ひろ美がデビューするより前に春子のことを知り、春子が歌っている鈴鹿ひろ美のデビュー曲が出るとすぐに購入したのだという。世間の人々は鈴鹿ひろ美の歌声だと思っているが、自分だけは正体を知っている。だから、自分こそが春子のファン1号だと言うのだ。春子の歌声が聞きたくて、鈴鹿ひろ美のレコードは全て買い揃えているという。

そして、自分が春子の声にどれだけ励まされてきたかを語った。タクシー運転手をしていると、頻繁に悪質な客に出くわし、嫌な思いをする。しかし、春子の歌声を聞くと励まされ、今日まで頑張ってこれたというのだ。自分だけではなく、多くのタクシー運転手も同じだろうと言う。春子の歌声に癒されるからこそ、タクシー運転手は安全運転を心がけ、そのおかげで交通事故も減るというのだ。

だから、春子に歌を辞めないで欲しいと説得した。正宗はもちろん、東京には春子の歌を待ち望んでいる人が大勢いる。だから残ってくれと懇願した。

その言葉に春子は笑顔を見せた。それからふたりは純喫茶アイドルの常連になった。そして、春子は歌手にはならなかったが、正宗の妻となった。さらには、アキが生まれた。

その話を聞いて、アキは大感激した。今まで軽蔑していた正宗のことを初めてかっこいいと思った。そして、歌で人の心を大きく動かした春子のことも尊敬した。

アキは、正宗の目の前で春子に電話をかけた。そして、自分の感動を素直に伝えた。これまではユイ(橋本愛)や鈴鹿ひろ美のようになりたくてアイドル活動を続けてきたが、新たな目標として春子のような歌手になりたいと伝えた。人の心に響く歌い手になりたいと告げるのだった。

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NHK『あまちゃん』第96回

天野春子(小泉今日子)の「潮騒のメモリー」が7月31日に発売されると知って大変嬉しく思うし購入するつもりである一方、「ここまで来たら、アーティスト名は『鈴鹿ひろ美(声・小泉今日子)』の方がドラマの展開に即しているのにー」と思う当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第96回めの放送を見ましたよ。

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第16週「おらのママに歴史あり2」

鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)の付き人に再就任したアキ(能年玲奈)は、彼女のデビュー曲について訪ねてみた。しかし、鈴鹿ひろ美は当時は忙しすぎて、無我夢中で覚えていないと答えた。歌については、レコードも歌番組も自分で歌ったものだと答えた。自分は口パクが下手くそなので、そんなことをしたらすぐにバレてしまっただろうと言うのだ。

しかし、1986年当時、テレビで歌う鈴鹿ひろ美の動きに合わせて、春子(有村架純)が歌声を全てあてていた。

「潮騒のメモリー」はランキング番組『夜のベストヒットテン』で4週連続首位を獲得し、鈴鹿ひろ美はスタジオで歌いたいと言いはった。困った荒巻(古田新太)は、鈴鹿本人にもわからないように陰で春子に歌わせたのだ。春子は鈴鹿よりも早くスタジオ入りし、モニタとマイクの設置された別室に潜む。映像を見ながら歌い、鈴鹿が帰った後にやっと部屋から出るのだ。鈴鹿にも世間にもバレることなく、そういうことを何度か行った。1回毎に春子は3万円を受け取った。それは破格だったが、もちろん口止め料も含まれていたのだ。

その後、鈴鹿ひろ美名義で2曲が発表され、いずれも春子が吹き替えを行った。しかし、鈴鹿ひろ美の歌の売れ行きは徐々に下がっていった。事務所は打開策として、アルバム作成を計画した。荒巻は春子にもう一度吹き替えをするように頼んだ。

しかし、春子は我慢の限界に達した。与えられる仕事は鈴鹿ひろ美の影武者ばかりで、自分が表舞台にデビューできる見込みが一切ないからだ。春子は騒ぎ出し、公衆の面前で自分が鈴鹿の影武者であることをバラそうとした。荒巻は慌てて春子をとりなした。荒巻は、春子が鈴鹿の影武者だと公表すると、事務所が春子を潰しにかかると忠告した。荒巻は、そうならないようにチャンスを伺い、必ず春子をデビューさせると言うのだった。春子は荒巻に騙されていると思いながらも、他に頼る相手もおらず、従うしかなかった。

そうしている間にも時間は無情に流れ、1989年となった。荒巻は手腕を買われ、チーフマネージャーに昇格していた。後でわかったことだが、その頃の荒巻は春子の売り込みを懸命に行なっていた。しかし、春子はデビューできないでいた。

ついに春子は故郷に帰ることを決めた。最後に荒巻と会って話し合ったが、荒巻は相変わらずのらりくらりと春子を引き止めるばかりだった。その態度に激昂した春子は店を飛び出し、それ以来荒巻とは一度も会っていない。

荷物をまとめた春子は、北三陸に帰るため上野駅へ向かった。その途中で乗ったタクシーの運転手が正宗(森岡龍)であった。

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NHK『あまちゃん』第95回

公式サイトのアキ(能年玲奈)の写真に、ユイ(橋本愛)からもらった琥珀のブレスレットが加わったことを確認した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第95回めの放送を見ましたよ。

『あまちゃん』公式サイトより。2013年7月16日キャプチャ。

『あまちゃん』公式サイトより。2013年7月16日キャプチャ。


同じく、2013年7月18日のキャプチャ。一番上にユイの手作りブレスレットがある。

同じく、2013年7月18日のキャプチャ。一番上にユイの手作りブレスレットがある。


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第16週「おらのママに歴史あり2」

1985年、(古田新太)に連れられ、春子(有村架純)はタクシーで録音スタジオへ向かった。

荒巻は車内で事情を説明した。大型新人として売り出す予定の鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)であったが、驚くほど音痴だった。主演映画の主題歌でレコードデビューさせようにも、とても売り物にならない。そこで、春子に影武者となって歌って欲しいという依頼だった。戸惑う春子だったが、それを承諾した。

この話は限られたスタッフだけの秘密とされた。春子がスタジオで鈴鹿ひろ美とすれ違う際にも、知らんふりで通すように指示された。また、荒巻は一部始終を聞いていたタクシー運転手の正宗(森岡龍)にも口止めをした。2500円だった運賃の10倍を支払い、恐ろしい関西弁で恫喝した。正宗はその剣幕の恐ろしさに手が震えるのだった。

いよいよ春子はマイクの前に立った。1回めこそ緊張のあまり失敗してしまったが、2回めは見事に歌い上げた。それで一発OKが出た。スタッフたちも春子の歌唱力に手応えを感じた。

1986年の正月映画として、鈴鹿ひろ美のデビュー映画『潮騒のメモリー』が公開された。映画と共に、主題歌も大ヒットした。町中いたる所でその曲が流れ、人々の評判もすこぶるよかった。春子は自分の歌が褒められ、恥ずかしくありつつも誇らしかった。

ランキング番組『夜のベストヒットテン』でも同曲は連続1位を獲得した。しかし、鈴鹿ひろ美は一度も番組に出演しなかった。出演拒否の理由は、自分は女優が本業であるからだとされた。軽々しく歌番組に出演したりせず、一途に演技に打ち込むという言い訳は、人々から好意的に受け入れられ、むしろ好感度を増す結果となった。

過去の秘密を告白する春子(小泉今日子)の手紙を読んで、アキ(能年玲奈)はたいそう驚いた。今まで何度も鈴鹿ひろ美の『潮騒のメモリー』を聞いていたのに、それが春子の歌声だとは一度も思ったことがなかったからだ。もう一度聞いてみたが、未だに信じられなかった。

しかし、真相を知ると、いろいろなことに辻褄が合うように思われた。たとえば、アキの誕生会のカラオケで、正宗(尾美としのり)が『潮騒のメモリー』を歌わせようとしたが、春子は抵抗した(第36回)。荒巻のアキに対する態度が冷たいのも、重大な秘密の当事者である春子を疎ましく思い、その娘であるアキのことも邪魔に思えるからだと想像された。

その秘密を知っても、アキは彼らを軽蔑するようなことはなかった。むしろ、その時のことをもっと詳しく知りたいと思うのだった。それで、鈴鹿ひろ美の付き人に復帰することにした。鈴鹿ひろ美は、アキには女優の才能は無いと言いつつも、話し相手としてのアキは評価している。それでアキを受け入れることとした。アキは、鈴鹿ひろ美本人は影武者の存在を知っているのかどうか、それが気になった。

1986年、鈴鹿ひろ美はテレビに出て歌いたいと言い出した。しかも、口パクではなく自分で歌いたいと言うのである。マネージャーである荒巻は頭を抱えた。

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NHK『あまちゃん』第94回

映画『舟を編む』劇中の辞書のポスター。麻生久美子はこのポスターだけの出演。

映画『舟を編む』劇中の辞書のポスター。麻生久美子はこのポスターだけの出演。

映画『舟を編む』で、編集者・馬締光也(松田龍平)が中心となって編纂する辞書『大渡海』の刊行日が2010年3月8日となっており、ちょうど本ドラマの劇中時期と重なるので、『あまちゃん』ヒストリー(時系列表)に「2010.3.8 馬締光也が中心となって編纂された辞書『大渡海』が玄武書房より発売される」と松田龍平つながりの洒落で書いておこうかと思った当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第94回めの放送を見ましたよ。
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第16週「おらのママに歴史あり2」

東京でアイドルになることをほぼ諦めかけたアキ(能年玲奈)の元へ、水口(松田龍平)が直接会いに来た。アキは水口の熱意に打た、もう一度やり直そうと思いかけた。しかし、そこへユイ(橋本愛)がやって来ると、アキは作業小屋の中にひとりで閉じこもってしまった。水口は自分の出る幕ではないと思い、天野家の母屋に引っ込んだ。

ユイを避けたくて作業小屋に閉じこもったアキだったが、ユイがいつまでもガラス戸の前に立っているのに根負けし、小屋の中に入れてやった。ユイは先日の大喧嘩のことを謝った。自分が上京できなくなってしまったことはアキとは無関係なのに、アキに八つ当たりしたと認め、深く謝罪した。アキも同様に謝罪した。東京で芽が出ないのはあくまで自分のせいなのに、ユイが「アイドルなどダサい」と言われて怒り狂ったことを謝った。ユイの上京の下地を作るために頑張っていたのに、それを否定されて感情的になったと弁解した。

ユイは、アキの海女時代のことを訪ねた。海女は誰のためにやっていたのかと聞かれ、アキは自分自身が楽しいからやっていたと答えた。それを受けて、ユイは、歌ったり踊ったりするアイドル活動も自分のためにやれば良いと助言した。ユイ自身はアイドルになることを諦めてしまったけれど、アキにはそうなって欲しくないと話した。ユイはアキのことを応援すると約束し、アキ自身が楽しいようにやれば言うのだ。ユイは持参した色紙を取り出した。それにアキのサインをねだった。ふたりは和解した。

ユイと和解すると共に、アキは再上京の決意を固めた。1月10日、町の人々に惜しまれつつ、アキは東京へ向かった。ユイは、餞別として自分で手作りした琥珀のブレスレットを贈った。

列車に乗り込んだアキが何気なく荷物を整理していると、春子(小泉今日子)からの手紙があることに気付いた。アキは、春子と荒巻(古田新太)が不穏な関係にあったと疑っていた。その真相を明らかにすることを意図した手紙だった。

1985年、アイドルデビューを目指す春子(有村架純)は純喫茶アイドルでアルバイトをしていて、駆け出しスカウトマンだった荒巻と顔見知りになった。ある日、荒巻が慌てた様子で店に現れ、詳しい内容を話さないまま春子を連れ出した。大急ぎでやって欲しい仕事があるというのだ。

現場へ向かうタクシーの中で、荒巻はやっと説明を始めた。荒巻の所属する事務所から、鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)を大型新人としてデビューさせる予定だという。鈴鹿に映画の主演と主題歌を担当させ、事務所の社運をかけているという。かわいらしい清純派女優であり、ブレイク間違いなしだという。

ただし、一つ大きな問題があった。鈴鹿ひろ美は救いようのないほどの音痴だったのだ。荒巻はカセットテープを取り出すと、タクシーの運転手(森岡龍)に命じて鈴鹿のデモテープを聞かせた。想像を絶する下手さに春子は唖然とするのだった。

春子に任された仕事というのは、鈴鹿ひろ美のゴーストシンガーとしてデビュー曲「潮騒のメモリー」を吹きこむことだったのだ。荒巻は鈴鹿ひろ美のテープを止めさせ、新たなテープをかけさせた。それは荒巻の歌っている「潮騒のメモリー」であり、それを聞きながらスタジオに着くまでに歌を覚えろというのだ。

春子は躊躇したが、この仕事を断る立場にはなかった。

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