「キング・オブ・ポップの素顔」はビチグソ。黙殺が正しい。

 映画「マイケル・ジャクソン: キング・オブ・ポップの素顔」を見てきた。
 予想を遥かに上回るダメっぷりだった。

 子どもが生まれたばかりの夫婦の家に遊びにいくと、延々と子供を撮影したホームビデオを見せられることがある。最初の10分くらいは純粋に可愛らしいと思って、夢中で見る。15分あたりで飽きてくる。25分を経過すると「きっとキリのいい30分で終わるに違いない」と思う。しかし、無情にも30分以上続いてガッカリする。
 みんな、口に出しては言わないが、そういう経験をしたことが1度や2度はあるだろう。

 「キング・オブ・ポップの素顔」は、よその家の子供のビデオを強制的に見せられる退屈さ、くだらなさ、編集のダメっぷりのいずれにおいても上回っており、驚くべきほどの見どころの無さであった。5分でツラい。
 映画館の暗闇のなかで目を凝らして時計を見たとき、本編開始からまだ10分しか経っていなかった。めまいがして、ため息が出た。

続きを読む

sterai氏 電話インタビュー

 明日、北海道で第25回サロマ湖100kmウルトラマラソンが開催される。これに、当方の知人の sterai 氏が出場する。現地にいる sterai 氏に電話インタビューを行ない、現在の様子を伝えてもらった。通話は、19:10から5分間ほど。

 彼は10:30に札幌を出発し、スタート地点のある湧別町に自動車を運転して向かったそうだ。
 現在は、スタート地点そばにある湧別町文化センターの駐車場に車を停め、そこにいるそうだ。今夜は車中泊し、明朝5時のスタートに備える。

 湧別町にめぼしい宿はないそうだ。近隣の遠軽町(約20km)や紋別町(約30km)に行けば宿泊設備はありそうだが、早朝にスタート地点まで移動するのが難しいので断念したとのこと。スタート地点そばに泊まる人は少数ではなく、なかには用意周到にテントを設営している人もいるとのこと。

 昨日、彼は微熱があると騒いでいた。しかし、あれは全くの勘違いで現在の体調は良いとのこと。

 しかし、今日の北海道は記録的な猛暑であり、明日も引き続き気温が高いという。そのため、例年より完走できる人が少ないのではないかと彼は話していた。自分が完走する可能性もちょっと低くなったと、冗談めかしてはいたが、少し弱気なことを言っていた。

好天に恵まれた道内は26日、十勝地方やオホーツク海側で気温が37度に達し、各地でも35度を超えるなど、全国に先駆け今年最初の猛暑日を観測した。(北海道新聞

 以前に宣言したとおり、僕は sterai さんの走破距離に応じて、100円/km の募金を行うつもりである。世界の恵まれない子供たちのために、暑いとか軟弱なことを言っていないで、彼には是非とも完走してもらいたい。

アサガオは横にばかり伸びている

今日のアサガオ

庭の柵に絡みつくことを画策して植えたのに、当家のアサガオは地を這って横に伸びるばかりだ。

伸びた所に支柱やタコ糸を張って、そこに沿うようにすると良いのか。それとも、他のツルが柵に自然に絡みつくことを期待しつつ、横に伸びた余分なツルは切ってしまった方が良いのか。

いずれにせよ、今日は雨なので、外で作業する気はないけれど。

NHK『ゲゲゲの女房』第78回

 本日は6月26日である。この日だけは私にとって実に重大な日である。そう、当方の愛する山瀬まみの結婚記念日なのである。1999年のこの日、情報バラエティ『ブロードキャスター』内の名物コーナー「お父さんのためのワイドショー講座」の生放送中に、自身で結婚を発表した。それを見ていた当方は、彼女の嬉しそうな笑顔に感激するとともに、突然のことに言葉を失って呆然としてしまった。翌日は、1日中パソコンに向かって山瀬まみスクリーンセイバーの作成に没頭し、自分の喜びと落胆を昇華させたりしていた。
 そうそう、今日はマイケル・ジャクソンの命日でもある。マイケル・ジャクソンが死んだのはアメリカでは6月25日午後であるが、その時日本では6月26日であった。だから、マイケル・ジャクソンへの追悼は6月26日に行うのが正しい。ちょうど1年前、当方が朝ドラの『つばさ』を見るためにテレビをつけたら、マイケル死亡のニュースが飛び込んできてしばし呆然としたことを思い出す(当日の当blog記事)。
 ・・・などと、すでに6年以上も更新の止まったままである森で屁をこくの定番マクラをパクった当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第78回めの放送を見ましたよ。

* * *

「初めての里帰り」

 貴司(星野源)は、洋裁器具店の一人娘・満智子(長澤奈央)の婿養子となることを父(大杉漣)にはっきりと宣言した。父は、貴司を家業の酒屋の跡取りにすると決めてかかっていたので、激しく拒絶する。相手の家に怒鳴り込もうとする父を、貴司は体を張って止めに入った。普段は物静かなのと打って変わって大声を出し、何よりも彼女が大切なのだと叫んだ。

 店先に家族が集まり行方を見守っていると、甥(佐藤詩音)が慌てて奥の間から飛び出してきた。藍子がビー玉を誤飲し、喉に詰まらせたという。
 父は自分に任せろと言うのだが、布美枝(松下奈緒)はそれには一切耳を貸さず、自分で吐き出させようと奮闘する。手を口の中に突っ込んで、やっとのことでビー玉を取り出すことができた。安心する一同。しかし、父だけは思うところがあった。

 父は、自分の子供達はいつまでも半人前なので、自分が手取り足取り面倒を見てやらなければならないと考えていた。しかし、さっきの布美枝の緊急対応を見て、彼女は一人前の母親になったのだとわかった。子供たちは自然に独り立ちする、自分が何もかも指図する必要は無いのだと、やっと悟ったのだ。
 照れくさそうな様子で、満智子を連れてきて紹介しろと貴司に告げた。本人に会うまでは結婚を許すかどうか決められないとは言うものの、話は決まったも同然な柔らかい態度だった。そんな父の姿を影から見ていたいずみ(朝倉えりか)は嬉しい気持ちになった。

 いずみは早速、布美枝に貴司のことを報告に行った。そして、話は自然と藍子のビー玉事件へ発展した。布美枝は、いずみが赤ん坊の時の話を聞かせてやった。肺炎にかかったいずみは、痰を喉に詰まらせて窒息しそうになった。その時、父が手を突っ込んで痰を掻きだした。布美枝はその父の姿を覚えているから今日の対応ができたと話す。
 東京で働きたいといういずみの希望を父が猛反対している。親が子のことを何よりも心配するのは当然なのだから、喧嘩して家出するようなことはするなと諭す布美枝であった。いずみは突然、運転免許を取得すると言い出した。その理由は、貴司が家を出て行ったら、酒の配達などは自分が手伝わなければならないからだという。強がっていて、素直に表現することをしないのだが、彼女も態度を軟化させたのだ。東京行きを諦めた様子だ。

 布美枝が東京の家に帰って来た。
 茂(向井理)は破顔して、布美枝と藍子の帰宅を出迎えた。
 家の中が思った以上に片付いていていた。はるこ(南明奈)が手伝いに来たことは当然伏せておいて、自分の手柄のように誇る茂。自分がいなくても平気らしいと思い、少々くやしい布美枝であった。

 しかし、茂は一人でいると、一緒に笑う相手がいなくて寂しかったと殊勝なことを言う。屁をしても聞かせる相手がいないのもつまらない、と。
 それを聞いて、茂のそばこそが自分の居場所なのだと思いを強くする布美枝であった。目の前で屁をされるのがむしろ楽しいくらいだった。どんなに貧乏でオンボロな家でも、我が家が一番安心できる場所だと言うのだった。

* * *

続きを読む