山瀬まみ × conges payes 2013年春

ワンピース ¥14,700 / 2wayブラウス ¥10,920

ワンピース ¥14,700 / 2wayブラウス ¥10,920

山瀬まみと婦人衣料・小物のブランド conges payes (コンジュ ペイエ)のコラボレーションがまた始まるそうです。
この企画は2006年の春から定期的に行われており、今年で……何回目だっけ?僕も忘れてしまった。たいてい、春と秋に発表されています。主に女性の家庭内カジュアルがテーマです。

詳しくは「conges payes × 山瀬まみさん 2013 春のおうち着 (ADIEU TRISTESSE press diary)」をご覧ください。2013年4月6日(土)から21日(日)までコラボウィークだそうです。

アイテム・ラインナップと通販はナチュランで取り扱っているそうです。
続きを読む

能年玲奈と『大阪豆ゴハン』の 安村松林: 似てるもの愛好家としての私

テレビで能年玲奈を見ていて何かに似ているなあと思っていたのだけれど、やっと判明。サライネスの漫画『大阪豆ゴハン』の登場人物である安村松林じゃね?ぽかーんと口開けてるあたり。

女優・能年玲奈。朝ドラ『あまちゃん』ヒロイン

女優・能年玲奈。朝ドラ『あまちゃん』ヒロイン

漫画『大阪豆ゴハン』の安村松林(左下)

漫画『大阪豆ゴハン』の安村松林(左下)

そんなわけで、当ブログはアホっぽく口を開けてる能年玲奈さんを絶賛応援中です。
続きを読む

NHK『あまちゃん』第1回

エイプリールフールネタは明らかに失敗であり、妙に早朝に目が覚めてしまい、その恥ずかしさと情けなさを思い出してベッドの中でのたうち回ってしまった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第1回目の放送を見ましたよ。

* * *

第1週「おら、この海が好きだ!」

1984年(昭和59年)7月1日、松田聖子やチェッカーズの歌と並んで、吉幾三の「俺ら東京さ行ぐだ」が流行していた。

その日、北三陸鉄道リアス線の開通式が行われていた。ここ岩手県北三陸市にはこれまで鉄道がなかった。地元の悲願がついに成就したのだ。市民が大勢集まって大賑わいだった。

ごった返す人々をかき分け、18歳の天野春子(有村架純)は始発電車に飛び乗った。ひとりで故郷を捨て、東京へ旅立つためだ。それから24年、春子は一度も北三陸市に帰ってくることがなかった。

2008年(平成20年)夏。
42歳となった春子(小泉今日子)に、母・夏(宮本信子)が危篤であるという連絡が入った。意識がなく、最悪の事態だという。その報せを受けて、春子は一人娘のアキ(能年玲奈)を連れて帰郷した。アキにとっては、母の故郷を尋ねるのも、親族に会うのも初めてのことであった。

母子が北三陸駅に到着すると、駅長の大向大吉(杉本哲太)が出迎えてくれた。春子に危篤の報せをしたのも大向である。

ところが、大向は病院に直行しようとはしなかった。待合室で列車を待つ地元市民に春子を見せたり、観光協会へ案内したり、海沿いの漁業組合に案内したりするばかりだ。春子は大向の行動に不信感を抱きつつも、他の交通手段がないので彼の運転する車で連れ回されるのに任せた。

漁業組合では、特に人々の言動がおかしかった。そこに集まる人々は夏と親しい者ばかりなのに、危篤であるはずの夏を心配する者は一人もいないのだ。むしろ、夏は風邪すらひくことのない健康体だと言って笑い飛ばすほどだった。

大向はやっとふたりを春子の実家に連れて行った。
家は無人だった。しかし、ついさっきまで誰かがいた様子が見て取れた。しかも、鍋を火にかけたままであった。住人が昼食の準備中に何かを思いついて、ちょっとだけ家を出たという感じであった。

それを見て、春子は全てを悟った。夏が危篤だというのは大向の狂言であると確信した。夏は病気などしていない。今だって、味噌汁に入れるワカメが切れているのに気づいて、海へ取りに行ったのだろうと予想した。春子はアキに海を見に行くよう命じた。

アキは道もわからないまま、海が見える方へ歩いて行った。春子の実家は漁業集落の中にあり、軒先で干されている魚や東北独特のリアス式海岸など、東京育ちのアキにとっては見るもの全てが物珍しかった。

やっと海にたどり着くと、アキは初めて本物の海女を見た。その海女は浮上するとアキの姿を見つけた。海女は採ってきたばかりのウニを食べろと言って放り投げてきた。
それがアキと夏の初めての出会いだった。

* * *

続きを読む

朝の連続ブログ小説『ぼっこてぶくろ』第1回(フライング・スペシャル)

今日から始まる新しい朝ドラ『あまちゃん』のまとめ記事について多少の程度ニーズがあるにも関わらず、その期待を裏切り、半年かけて自慰的小説を毎日連載することに決めた当方がalm-ore朝の連続ブログ小説『ぼっこてぶくろ』の第1回をお届けしますよ。

第1週「ぼくらの七日間戦争」

 1988年(昭和62年)6月。中学2年生の松本里恵(廣田あいか)は憂鬱だった。明日の体育大会が嫌でたまらなかった。

 里恵の生まれ育った北海道苫小牧市は海沿いの街である。いつも強い潮風が吹いている。せっかく髪をセットしても、朝の10分の登校中に風でめちゃめちゃにされてしまう。里恵は毎日それに腹を立てていた。ましてや、体育大会で1日中屋外にいるとなれば、湿気を含んだ海風と巻き上げられた砂ぼこりで髪も肌もベタベタになる。ますます腹立たしい。

 そこで、里恵は体育大会が雨で中止となるよう、逆さてるてる坊主を作成することにした。通常のてるてる坊主が晴れを祈願するものならば、それを逆さに設置すれば雨が降るという理屈だ。

 初めにネピアのティッシュペーパーを材料にして2個作った。数の多さに比例して効力も高まると信じた。油性ペンで悪魔のような顔を描き、不気味な表情に仕上げた。思わず唇を歪めてほくそ笑むほど良い出来だった。そのてるてる坊主を逆さにしてベッドサイドに吊るした。もう夜も遅くなってきたが、里恵は興が乗った。念には念を入れようとも思った。

 通学カバンの中から、新たにピンクのティッシュと空色のティッシュを取り出した。クラスの女子との交換や、給食をこぼしたりした男子にさっと渡してやる時に使う、取って置きのパケットティッシュだ。少々もったいない気もしたが、背に腹は代えられない。ピンクと空色のてるてる坊主は、少しだけかわいらしい小悪魔顔にした。キュートな仕上がりになった。

 4つ並べたところで、黄色が欲しいと思った。黄色は里恵の一番好きな色だ。レモンのような鮮やかな黄色が大好きだった。ただし、普段はレモン色を身につけることはしないし、そのような色合いのものを買おうともしなかった。レモン色は儚い色だから、周囲にある他の色に侵食されてくすんでしまうような気がする。それでは台無しだ。
 サムシングブルーといって、純白の花嫁は何か一つ青いものを身につけて結婚式に臨むという。しかし里恵は、自分の結婚式には誰にも知られないように、青ではなく黄色い何かを用意しようと思っている。

 里恵は引き出しからハンカチを取り出した。去年の誕生日に、親友の武藤佐紀子(近藤理沙)から贈れたものだ。里恵は自分の好きな色のことはほとんど人に話したことはないのだが、佐紀子には一度だけ話したことがあった。そのことを覚えていた佐紀子が、とてもきれいなレモン色のハンカチを見つけてきてくれた。里恵にとって理想的な色で、とても肌触りが良かった。自分が誰といつ結婚するかはわからなかったけれど、必ずこのハンカチを持って式を挙げようと思っていた。ブーケトスは上手く工夫をして、佐紀子がきっと受け取れるようにしようと考えていた。

 そのレモン色のハンカチを丁寧に広げ、丸めたティッシュを頭の芯にして最後のてるてる坊主を作った。今まで、そのハンカチは一度も使わず大切にしまっていた。けれども、てるてる坊主にすることに少しも躊躇がなかった。むしろ、これだけ大事にしておいた宝物で作るからこそ、てるてる坊主の効力も増すだろうと期待した。明日はきっと雨が降る。通常授業になるはずだ。放課後は大急ぎで家に帰り、てるてる坊主を解体しよう。首の部分は輪ゴムで絞った。目や口のパーツは紙で作って両面テープで留めた。これならハンカチをあまり汚すことがない。解体したら丁寧に手洗いをして、柔軟剤に浸けて、よくすすいで乾かそう。乾いたら丁寧にアイロンを掛けて、きちんと畳んで、また引き出しにしまう。大切に大切に。

 これだけやったのだから明日の体育大会は雨で中止に違いない。けれども明後日はきっと晴天だと信じる。ハンカチを天日で思いっきり干そう。黄色が青空に映えて絶対に素敵だ。『幸福の黄色いハンカチ』という映画は見たことがないけれど、無数の黄色い布地が青空にはためく写真は見たことがある。
「ハンカチの枚数が多すぎる、1枚でいいのに」
とは思うものの、里恵はそのシーンを思い出して少しだけ幸せな気持ちになった。黄色いハンカチが恋人同士の仲を取り持つ。なんてロマンチックなんだろう。

 逆さてるてる坊主を作り終えると、里恵はベッドに潜り込んだ。部屋の明かりを消すと、また少し気分が沈んだ。明日の体育大会よりも、もっと嫌なことを思い出してしまった。今日の放課後の出来事だ。

* * *

続きを読む