テレビ朝日『トットちゃん!』第8話

今日はめっちゃ暑かったので勝手に観光協会ZのTシャツを着て出社した当方が、テレビ朝日の帯ドラマ劇場『トットちゃん!』の第8話の放送を見ましたよ。

* * *

守綱(山本耕史)と朝(松下奈緒)の長女・徹子が生まれた。

実家とは絶縁状態の朝だが、子どもの生まれたことを電報で知らせた。
母・三好(古村比呂)はたいそう喜んだが、父・周通(佐藤B作)の反応はひどく冷淡だった。周通は「連絡無用、父」としか返信しなかった。

アパートで周通からの電報を受け取った守綱は、入院中の朝に見せるべきかどうか迷った。しかし、朝に隠し事をするべきではないと考え、電報をそのまま見せた。
あまりに冷たい仕打ちで、朝は実家に打電したことを後悔し涙を流した。守綱は、誰がなんと言おうが夫婦の愛情は変わらないと慰めた。それで朝は救われた。

親の決めた結婚に反発した朝なので、自分の娘に同じ苦労はさせたくないと願った。徹子には親の価値観で縛らずに育てようと決意した。

守綱と朝の住んでいた乃木坂上倶楽部は芸術家のためのアパートであり、子どもとの同居は厳禁だった。それに従い、一家は北千束に一軒家を借りて移り住んだ。それと前後して守綱の仕事も増え、一家の暮らしに少しは余裕も出てきた。

1939年(昭和14年)、日本と中国の間に戦争が起き、日本は軍国主義化していた。
徹子(豊嶋花)は6歳になり、小学校入学の春を迎えていた。
赤ん坊の頃から徹子の子守唄はベートーベンの第九だった。いつしか本人のお気に入りとなり、暇さえあれば自分で歌っていた。守綱がドイツ語の発音を教えると、徹子はすぐに習得した。音楽学校に通って声楽を目指していたが全く才能のなかった朝と違って、徹子の歌はなかなかのものだった。

黒柳家には、徹子より2歳年下の長男・明児(めいじ; 伊藤駿太)が生まれたほか、ロッキーという名の犬も飼っていた。

また徹子は、守綱の兄・修治(日向丈??)からアメリカ土産のぬいぐるみを貰った。彼は報道カメラマンとして世界中を飛び回っているのだ。
白と黒の斑模様の奇妙なぬいぐるみで、修治の説明によれば中国に生息するクマをかたどったものだという。たいそう奇妙なクマの姿に黒柳家の一同は驚いた。
徹子は、中国にちなみ、そのぬいぐるみを「シナシナ」と名付けた。

徹子の入学式の日。
徹子は快活ではあるが、落ち着きのない子どもだった。まず、小学校に行くまでが一騒動だった。魚屋の商品ひとつひとつに挨拶をしたり、通りがかったちんどん屋(東京チンドン倶楽部)に憧れてついて行こうとする。
それでも徹子は、商店街の人々の人気者だった。

商店主から大きな飴玉をもらい、徹子は大喜びした。
しかし、学校で飴玉を持っていることがバレては叱られる。機転を利かせた徹子は、耳の上に飴玉を挟み込み、オカッパ髪で巧妙に隠すのだった。

* * *

続きを読む

NHK『わろてんか』第9回

7:15の『花子とアン』の再放送で黒木華さんを見て機嫌のいい当方が、NHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』の第9回めの放送を見ましたよ。

* * *
第2週『父の笑い』

神戸港の大火災で、藤岡屋の薬品倉庫が全焼した。ドイツから輸入した薬品が全て焼けてしまった。事業転換の矢先の災難で、藤岡屋の経営が急落した。
儀兵衛(遠藤憲一)は金策に走るが、担保も将来性もない状態では応じてくれる者もいない。
こうなっては、伊能製薬との提携を一挙に進めるしかない。

儀兵衛は、てん(葵わかな)と伊能栞(高橋一生)との縁談を早急にまとめることにした。結婚はまだ先にするとしても、両家の結納だけは済ませてしまうことに決めた。次の大安の日に結納をすることにし、家族に準備をすすめることを命じた。家族は誰も反論することができなかった。

肝心のてんは気持ちの整理ができないでいた。
伊能栞は家柄もよく頭脳明晰であることに加え、男前である。非の打ち所のない結婚相手である。しかし、どういうわけか、結婚のことを考えても笑えないのだ。自分でもどうしてそのような気持ちなのかわからないでいた。
けれども、父の命令に逆らうことはできない。

てんは、一度、北村籐吉(松坂桃李)を訪ねてみることにした。彼の手紙にはいつも笑わせてもらっているからだ。
最近来た手紙には、彼が大阪・法善寺の寄席でトリに抜擢されるほどの大出世をしたと記されていた。てんは単身で法善寺へ向かうことにした。

京都以外を知らないてんは、手代・風太(濱田岳)に法善寺への道順を聞いた。使いで各地に出かけることの多い風太は、大阪の地理にも詳しかった。風太から教えてもらったとおり、てんは出かけていった。

その直後、風太はてんの行動を怪しんだ。しかも、法善寺の付近はガラの悪い地域である。世間知らずの てん がひとりで出かけることは適切ではない。
風太は仕事を放り出して、慌てて後を追った。

法善寺に到着した てんは、京都とは違う活気に溢れた大阪の町が物珍しかった。見るもの全てが新鮮だった。

そうして、藤吉の手紙にあった寄席・南北亭にたどり着いた。ところが、そこに藤吉は出演していなかった。客引きに尋ねても、当吉の名を知らないという。
付近には複数の寄席が建っている。てんは全ての寄席に問い合わせたが、藤吉の名を知る者はひとりもいなかった。

途方にくれた てんは、往来で座り込んでしまった。
そこへ、4-5人の男たちが声をかけてきた。自分たちは藤吉のことを知っていると述べ、てんを人影のない路地裏へ連れ込んだ。
男たちは てんに乱暴をはじめた。

少し前から彼らの様子を観察している者がいた。
その男が飛び込んできて、あっという間に狼藉者たちを叩きのめし、追い払ってしまった。

てんはその男に見覚えがあった。
自分の婚約者の伊能栞だったのだ。

* * *

続きを読む