テレビ朝日『トットちゃん!』第12話

寒くて、気力体力が損なわれている時に1日2本のまとめ記事はまじツライ当方が、テレビ朝日の帯ドラマ劇場『トットちゃん!』の第12話の放送を見ましたよ。

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徹子(豊嶋花)は、登校途中の駅前で男((なだぎ武)が不思議な木の皮を売っているのを見かけた。その木の皮をかじってみて苦ければ病気にかかっているのだという。

学校に着くやいなや、徹子は校長室に飛び込み、小林校長(竹中直人)に相談した。家に帰ったら母(松下奈緒)小遣いをもらって返すので、木の皮を買う金を貸して欲しいと頼んだ。
小林はふたつ返事で金を貸してやった。

徹子の担任・三輪(宮崎香蓮)は小林校長をたしなめた。詐欺だとわかっている品物を買う手助けをすべきではないというのだ。
小林の意見は違った。本人が興味を持ったことは実際に試してみるのが一番だと考えるのだ。その後、ゆっくりと時間をかけて騙されていたことに気付き、学んでいけばいいと答えた。

木の皮を買い求め、学校に戻った徹子は、校長や級友たちに木の皮をちぎって分け与えた。苦味を感じた者は皆無だった。徹子はみんなが健康であるとわかり安心した。

ただし、2人の男子生徒、福元(横山歩)と菊池(ささきゆうた)だけはいささか冷たい反応をした。
福元は、木の皮で病気の有無がわかるなど迷信に違いないと断言した。しかし、徹子がみんなのためにやってくれていることだからと言ってかじった。小児麻痺の障害を持つ福元だったが、彼にも苦味は感じられなかった。徹子は福元の病気が治ったのだと思って嬉しくなった。
菊池は、頑なに木の皮をかじることを拒んだ。そのような非科学的なものは信じないというのだ。徹子はそれ以上無理強いしなかった。

母・朝は、徹子からの報告を受け、小林校長の教育方針にますます感心した。好奇心旺盛な徹子の性質をよく理解し、そこを伸ばしてくれていることをありがたく思った。
父・守綱(山本耕史)は、徹子が人を一切疑わないのはいい点だと認めた。しかし、将来悪い男に騙されるのではないかと早くも心配するのだった。

ある日、菊池は学校で英語の勉強をしていた。中国との戦争が激しくなり、国際社会でも孤立を深める日本では、西洋の言葉が禁じられつつあった。あたかもトモエ学園は別世界のようであった。
菊池に興味のある徹子は、彼に何度も話しかけた。しかし、菊池の態度はいつも冷たい。

一方、菊池自身は、担任の三輪先生とは親しげに話をしている。ふたりで英語の絵本でクイズをやっている様子を恨めしく眺めた。
ところが、さっきまで仲良くしていたはずなのに、急に菊池が三輪先生のスカートをめくって意地悪をする。仲良しの先生に意地悪をする菊池の気持ちがわからず、徹子は考え込むのだった。

ある日、守綱の稽古場で内輪だけでバレエ公演を行うという。時局が悪化し、会場でおおっぴらに公演を行うことができないのだ。その上、内輪向けの会とは言え、このようなことができるのも最後かもしれない。
守綱は、家族をバレエに誘った。自分の演奏やバレエといった芸術を子どもたちに見せておきたいと願ったからだ。

公演後、徹子はバレリーナに憧れた。今まではチンドン屋かスパイ、もしくは駅員になりたいと思っていたが、それらは全部あきらめてバレリーナを目指すと言いだした。
帰宅するなり、見よう見まねで新聞紙でチュチュを作り、勝手気ままに踊るのだった。

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NHK『わろてんか』第14回

寒さのせいでまとめ記事を行う気力と体力を失いかけた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』の第14回めの放送を見ましたよ。

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第3週『一生笑わしたる』

てん(葵わかな)はリリコ(広瀬アリス)から、籐吉(松坂桃李)の手紙に書いてあったことは全て嘘だと聞かされた。

信じがたいてんは、藤吉を直接問い詰めた。
藤吉は真実を話すほかなかった。

日本中の人々を笑わせたいと手紙に書いた気持ちだけは、間違いのない本心だと誓った。
しかし、旅芸人として日本中を旅しているという話はすべてウソだった。藤吉は寝る間も惜しんで芸の稽古を行ったが、才能がなく、全く身につかなかったという。一度も客を笑わせることができなかった。芸人の道を諦め、実家に帰ったのだと打ち明けた。しかし、そのことをてんには言い出せなかったのだ。

しかも、藤吉の実家は船場の米問屋だという。藤吉は長男であり、家督を継ぐことを運命づけられていた。それに反発して、一度は家を飛び出したのだという。芸に挫折し家に帰ったものの、やはり夢は捨てきれなかった。そこで、リリコを頼って再び家を飛び出し、今に至るという。

てんは、ウソをつかれていたことや、藤吉がリリコに依存していることに落胆し、その場を去った。
加えて、藤吉が米問屋の跡取り息子だということも問題だった。てん自身も跡取り娘であるため、藤吉と一緒になることはできないのだ。
てんは籐吉を忘れようと努力することにした。

翌日、下校途中に神社に立ち寄った てんは、藤吉と偶然出くわした。

ふたりが言葉をかわす前に、芸人仲間のキース(大野拓朗)が地回りの男たちに追われ、藤吉の方へ逃げてきた。キースは地回りに無断で見世物小屋を開いていたせいで追われていたのだ。

地回りの男たちは、藤吉はもちろん、その場にいたてんも仲間だと思い込んだ。捕まえて暴行を加えようとした。藤吉はひとりで複数の男たちを相手に大立ち回りをはじめた。

てんは木箱の陰に隠れていたが、騒動でそれが崩れてきた。
とっさに藤吉は てんをかばったが、木箱は藤吉の頭にひどく打ち付けた。藤吉は頭から血を流し、倒れてしまった。

てんは、籐吉を自宅の蔵に匿い、手当を行った。
そこへ、言葉もなく風太(濱田岳)がやって来た。

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