テレビ朝日『トットちゃん!』第11話

水面下で新たなバンド計画が持ち上がっているという噂のある当方が、テレビ朝日の帯ドラマ劇場『トットちゃん!』の第11話の放送を見ましたよ。

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徹子(豊嶋花)は、校長の小林(竹中直人)からトモエ学園への転入面接試験を受けた。
面接試験といっても、小林は徹子に飽きるまで自由にしゃべらせるだけだった。徹子は4時間も休まずに話し続けた。
小林は、徹子のことを感受性の豊かな子だと判断した。それで転入を認めた。
徹子も小林のことがとても気に入った。生まれて初めて、本当に好きな人に出会ったという心持ちだった。

朝からの面接が終わったのは、ちょうど昼時だった。
トモエ学園では、生徒と教師が全員行動に集まって弁当を食べる。徹子と朝(松下奈緒)は弁当を持ってきていなかったが、小林におにぎりを分けてもらった。

食事の前、みなで昼ごはんの歌を歌った。また、生徒も教師も分け隔てなく、互いにおかずを交換して食べている。
その様子は、乃木坂上倶楽部のカフェマスター・シイナ(小澤征悦)が幼いころに小林と出会ったという思い出話と全く変わるところがなかった。朝はひどく感激した。

その日、帰宅すると北海道の朝の母・三好(古村比呂)から荷物が届いていた。
三好は朝と徹子のことを気にかけているが、父・周通(佐藤B作)は今でも朝のことを許していないという。徹子の入学祝いを送りたかったのだが周通に禁じられたので、せめて北海道の昆布とジャガイモだけは送るという手紙が同封されていた。
実家の両親と折り合いの悪いことを思い出し、朝は沈み込んだ。

その様子を見た守綱(山本耕史)は、朝に帰省するよう勧めた。
結婚するときこそは、「自分たち二人で暮らしていくので実家は関係ない」と周通に啖呵を切った守綱であったが、近頃は心境の変化があるという。自分でも理由は定かではないが、人の親になったことで丸くなったのかもしれないという。
今はまだ夏だが、来年の春くらいを目安に帰省することを守綱は勧めた。朝は守綱の配慮に感謝しつつ、春まで考えると言って肯定も否定もしなかった。

翌日、学校を気に入った徹子は誰よりも早く登校した。トモエ学園の校舎は電車を再利用したもので、早くそれに乗ってみたかったのだ。
トモエ学園では、生徒の席は決められていない。授業の開始や終了時の礼もない。それどころか時間割もない。生徒が自分で学びたいことを自由に学べば良いのだ。

徹子はふたりの男の子のことが気になった。

菊池(ささきゆうた)は利口そうで色男でニヒルな子である。彼の登校時の身のこなしを見ただけで、徹子は一目惚れしてしまった。
しかし、当の菊池は徹子に対して冷淡なところがあった。徹子がさかんに話しかけても邪険にするのだった。
また、彼は他の女子にも人気があった。昼食時には、女子が彼を囲み、盛んにおかずを分けていた。徹子も負けじと梅干しをあげようとするのだが、酸っぱいものは嫌いだと無下に断られた。
それでも徹子は気にするふうではなかった。

福元(横山歩)は奇妙な歩き方をする男の子だった。いちいち動作が緩慢である。徹子が奇妙な動作の理由を尋ねると、彼は小児麻痺なのだという。だから体の自由が効かないのだ。それでも熱心に勉強に打ち込んでおり、徹子には全く理解のできない難しい数学をノートに書き込んでいた。
その日、徹子は福元と一緒に下校したのだが、彼の歩みの遅さに業を煮やし、徹子は彼を置いて駅まで走っていった。しかし、悪いような気がして道を戻ると、彼はまだ学校のそばを歩いていた。

家に帰って学校の様子を報告する徹子なのだが、きっと自分は菊池か福元のどちらかと結婚すると宣言するのだった。

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NHK『わろてんか』第13回

昨日は、あるにゃんの健康診断&予防接種の手伝いに行ってきた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』の第13回めの放送を見ましたよ。

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第3週『一生笑わしたる』

てん(葵わかな)と籐吉(松坂桃李)は、神社で偶然再開した。8年前、初めて自分の芸に笑ってくれた客の証として、藤吉がてんに渡した根付が手がかりとなって互いを認めた。
藤吉は、たいそう美人に成長したてんに見とれた。昔と変わらない笑顔も素敵だと褒めた。

てんは嬉しくもあり、恥ずかしくもあった。
一方で、藤吉の手紙に大阪の寄席のトリを務めるほど出世したと書かれていたの訪ねて行ったことを話した。しかし、どこの寄席に聞いても見つからなかったことを尋ねた。
それはホラだったのだが、藤吉はさらに嘘を重ねてごまかした。占いで大阪の寄席は方角が悪いと言われたので出演を取りやめたと取り繕った。そして、今は京都・新京極の寄席に出ているという。

てんを探しに来た風太(濱田岳)が割り込んできた。藤吉への敵意をむき出しにし、抱えるようにして急いでてんを連れ戻した。
その時、てんは根付を落としたことに気づかなかった。当吉がそれを拾い上げた。

帰宅後、てんはぼんやりしてばかりいた。藤吉との再会が嬉しくて仕方がないのだ。

一方で、父・儀兵衛(遠藤憲一)はなんとしても てんに婿をとって家を継がせようと躍起になっていた。
伊能栞(高橋一生)との結婚は破談になったが、彼の投資を受けて藤岡屋はドイツの医薬品の専門店として再出発をした。儀兵衛自身の年齢のこともあり、早く代替わりをしたいのだ。その上、そうすることがてんにとって一番の幸せだと信じて疑わなかった。

儀兵衛は、婿に求める条件を緩和することにした。5つも6つも見合い写真をかき集め、てんに選ぶよう命じた。
なかなか決められないてんは、妹・りん(堀田真由)と女中・トキ(徳永えり)にそそのかされて、易者に選んでもらうことにした。

その頃、藤吉もてんのことばかり考え、ぼんやりしていた。
彼に心を寄せる娘義太夫・リリコ(広瀬アリス)は腹を立てた。リリコは易者を金で買収した上で、藤吉にはその易者に占ってもらうよう勧めた。

藤吉のことを占った易者(海原かなた)は、リリコに言われた通り、藤吉が再会した女は大凶の相を持つと告げた。ふたりでいると次々に災難が起き、命に関わると言うのだ。
藤吉は、てんのことを忘れようとしかけた。

その時、仕切りで区切られた隣の易者(海原はるか)へ、女の3人連れのやって来る声が聞こえた。当吉がそっと覗くと、そこには てん がいた。

てん たちは、見合い写真を並べて、一番良い相手を見つけてもらおうとした。しかし、易者はどの写真もふさわしくないと告げた。
易者は、てんには他に好きな人がいるはずだと看破した。今想っている、その相手こそ運命の人だと指摘した。

一緒に聞いていた りん とトキは大騒ぎした。手紙をくれる旅芸人こそ運命の相手なのだと囃し立てた。
隣で聞いていた藤吉は、そこで初めて てんが自分に寄せる気持ちを知った。

帰り道、一人でいた てん のことをリリコが呼び止めた。
リリコは、藤吉が手紙に嘘ばかり書いていたことをバラした。その上、さらに嘘を重ねた。手紙を書いていた8年の間に、藤吉は芸人になることを諦め、大阪に帰ったのだという。ある日、大阪でリリコと再開した際、「運命の人だ」と言ってリリコにまとわりつくようになったなどと話すのだった。

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