2泊だけの出張なのでバックパックひとつで身軽に来たんだけど、そもそもカバンがパンパンになっていて荷物を増やす余地は無かったのに、寄り道したFender Flagship TokyoとRoland Store TokyoでそれぞれTシャツを1着ずつ買ったせいでカバンに入りきらなくなってゲンナリしている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第35回めの放送を見ましたよ。
鈴子(趣里)は梅丸楽劇団の統括・辛島(安井順平)に移籍を取りやめたことを報告し、謝罪した。同席した羽鳥(草彅剛)が取り成そうとしたが、辛島の怒りはなかなか収まらなかった。それでも、梅丸に残ることは認めてくれた。
その場で、鈴子は賃上げ要求もした。実家の母・ツヤ(水川あさみ)の体調がよくないので金が必要だと理由を説明した。
加えて、日宝からは梅丸の1.5倍の給料を提示されたといい、自分の価値を試認識したのだという。辛島はイライラしながらも、検討を約束した。
そのまま、鈴子は羽鳥の家へ向かった。鈴子と羽鳥が男女の仲にあるというゴシップ記事が出てしまったことを彼の妻・麻里(市川実和子)に謝るためだ。
しかし、麻里は笑い飛ばすだけで、全く気にしていなかった。ふたりが恋愛関係にあるなどとはつゆほども思っておらず、何より記事に出ているふたりの写真があまりに変な顔の瞬間だったからだ。
それから麻里は、最近の羽鳥の様子を鈴子に話した。羽鳥は鈴子に歌ってもらうための「センチメンタル・ダイナ」をとても一生懸命に作っているという。普段は家族には自作曲を聞かせないのだが、今回は聞かせて感想を尋ねるほどだという。羽鳥は、鈴子が梅丸に残ってほしいと思っており、そのためには鈴子が気に入る良い曲を作らなければならいと考えているいう。
鈴子は、いい歌があるのが嬉しいのはもちろんのこと、羽鳥が自分を一人の人間として認めて大切にしてくれているのを嬉しいと思っていると話した。それが梅丸に残る決め手であると説明した。
秋山美月(伊原六花)が大阪に帰ることになった。彼女の出発前夜、ふたりはなかなか寝付けなかった。秋山は朝一番の始発列車に乗らなければならなかったが、夜遅くまで語り合った。ふたりで一緒に東京に出てきたのがつい昨日のことのように思えた。その日もなかなか寝付けなかった。
翌朝、鈴子が目を覚ますと、秋山は何も言わず出て行った後だった。しかし、鈴子は落胆しなかった。この日の「センチメンタル・ダイナ」初披露に向けて気合を入れた。
ステージで鈴子は、秋山のことを思いながら「センチメンタル・ダイナ」を歌った。今回の曲も客からの大喝采を浴びた。
秋山は汽車の中で鈴子のステージを想像し、それに合わせて座席に座りながらステップを踏んだ。伴奏のないタップダンスであったが、乗り合わせた客たちは惜しみない拍手を送った。