一部の人には打ち明けていたことであるが、ここ数週間、無性に骨付き鶏もも肉を食べたいと思っていた。
皮がパリパリになるくらい焼いて、ジューシーな肉汁が滴り落ちるようなやつを、手でむんずと掴んで、男らしく豪快に食べたかった。
月に2回はマジックスパイスに出かけ、そこでは絶対にチキン・カレーをオーダーする当方であり、そのメニューの中には骨付きもも肉が入っている。だから、平均的な日本人に比べれば、かなりの高頻度で骨付き鶏もも肉を食べていることになるのである。しかし、マジスパのチキンは煮込まれたものであり、ここ数週間にわたって当方が熱望していた「焼いた骨付きもも肉」には当たらないわけである。
今夜、珍しく自分で晩御飯を作ろうと思ってスーパーに買い物に行ったら、骨付き鶏もも肉の2本入りパックが 580円で売られていたので、購入。
家に帰ってきて、調理に取り掛かった。
ほとんど自分で料理なんてしないくせに、精製塩ではなく、なぜか常備されている赤穂の塩を肉に振りかけ、指を使ってグリグリと肉にすり込んだ。また、自分ではまったく料理をしないので、いつ何のために買ったのかよくわからないブラックペッパー(あらびき)をたっぷりと振りかけ、下ごしらえは完了。
魚焼き用のグリル(普段、魚なんて焼かないから、きれいだし生臭くない!)に突っ込んで、焼き始める。表面はパリッとさせ、中はジューシーに仕上げたかったので、はじめは強火で焼いた。焦げ目がついてきたら、弱火にしてトロトロと焼き上げる。