Blackstar さんにお薦めいただいた町田康の『猫にかまけて』を早速入手して読んだ。同書は、町田康が自宅で飼っている猫を中心とした、連続エッセイという体裁である。
あまりに楽しく、いろいろ考えさせられる内容でもあったので、読み始めたら止まらなくなった。
途中、当家の猫であるところの あるにゃん が
「アナタ、よその猫に浮気していますね。ワタシをないがしろにすると、後悔することになるわよ。人間のオネーチャンにもいろいろ失敗しているアナタにとって、ワタシは最後の砦なのよ。そんなワタシを放っておいていいのかしら?」
なんて、ちょっかいを出してきたのだが、「うるさいな。今いいところなんだから、あっちいけよ」と邪険にしていたら、本当に彼女はヘソを曲げてしまった。
いつもなら、カメラを向けると、寄って来て愛想を振りまき、フレームに捉えることも困難なのに、今夜はそっぽを向いたまま振り向こうともしない。
あああ、あるにゃん、オレを見捨てないで。