高温多湿な気象でヘトヘトになりかけている当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第79回めの放送を見ましたよ。
弟・貴司(星野源)の婿入りが正式に決まった。布美枝(松下奈緒)は祝いにパッチワークのクッションカバーを手作して贈ろうとするが材料の端布が足りない。商店街に買いに出かけた。
市井の人々の生活レベルは高まっている。秋に行われるオリンピックを控え、テレビの普及率が8割を超えたという。ジャズ喫茶などもできて若者を惹きつけている。一方で、物価も上昇し始めている。
美智子(松坂慶子)は貸本料金を5円増して15円にしたいと思っているが、客離れを心配して踏み切れない。ただでさえ、生活の変化に伴って、貸本利用者が急激に減っているのだ。さらに、反貸本漫画の抗議行動も相変わらずだという。
貸本屋の夫・政志(光石研)は相変わらず道楽者で、今日も競馬に出かける予定だ。居合わせた太一(鈴木裕樹)も競馬に興味を持ち始めたという。そこで、太一は政志について競馬場へ出かけることにした。
深沢(村上弘明)の新しい出版社は順調だった。特に、美人秘書(桜田聖子)の活躍がめざましく、広告主の獲得や業者への値下げ交渉など、深沢以上の働きを見せている。
秋に創刊予定だった漫画雑誌「ゼタ」の発行も前倒しすることになった。深沢は結核で肺を一つ摘出した。それによって人生観の変化した深沢は、できることは何でも素早く成し遂げたいと思っているのだ。最初はいぶかしく思っていた茂(向井理)であったが、彼の話を聞いて協力する気になった。創刊号に間に合うように大急ぎで原稿を作ることを依頼されたが、茂は快諾した。
帰宅し、早速原稿に取り掛かろうとする茂であったが、運悪く浦木(杉浦太陽)が訪ねてきた。競馬でスってしまったので、飯を食わせて欲しいと図々しく上がりこんだ。彼は、競馬場で知り合ったと言って、政志と太一も連れてきた。競馬場で茂の噂話をしているふたりに出くわし、意気投合したというのだ。そして、全員そろってオケラになってしまった。
食事の場では、政志が茂の片腕に言及した。そのような身体では細々と漫画を描く以外に満足な職に付けないのだろうと、独りよがりな同情を示す。しかし、茂は、仕方無しに漫画家をやっているのではなく、自発的にやりがいを感じて漫画を描いているのだと胸をはる。
茂の誇る態度に、政志はへそを曲げた。「好きなものに裏切られることもある」という政志の言葉に、布美枝は言い知れぬ不安を感じるのであった。