NHK『あまちゃん』第141回

公式サイトのアキ(能年玲奈)の画像の右腕に、新たに網で作ったミサンガの加わったことを確認した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第141回めの放送を見ましたよ。

アキの右腕にミサンガが増えた。2013年9月10日閲覧。

アキの右腕にミサンガが増えた。2013年9月10日閲覧。


* * *

第24週「おら、やっぱりこの海が好きだ!」

鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)と荒巻(古田新太)は、1989年にふたりで芸能事務所を立ち上げ、それと同時期に内縁の夫婦関係となり現在に至る。しかし、大震災を経験したことで、互いをかけがえのない存在だと再認識し、正式に結婚することを決めた。

これまでも結婚を発表しようと思ったことはあったのだが、根っからのプロデューサー気質である荒巻は、派手な結婚式を挙げ、マスコミも巻き込んでテレビで大々的に中継することを目論んでいた。2002年には式場を予約し準備も整えたのだが、裏番組でアントニオ猪木がスカイダイビングを行うことがわかった。それに視聴者を奪われることを懸念した荒巻は、結婚式を中止してしまったことがあるのだ。それが今回、ついに結婚を発表することを決意した。

春子(小泉今日子)は複雑な思いをした。ふたりが付き合い始めたのは、ちょうど春子が歌手を諦め、正宗(尾美としのり)と付き合い始めた頃だ。春子は鈴鹿と荒巻のせいで、自分が歌手になれなかったと恨んでいた。歌手になるはずだった自分の将来は鈴鹿に奪われてしまった。その代わり、妻となり母となるという平凡だが幸せな女の人生を手に入れたと思って優越感に浸っていた。それは、国民的女優として成功するために、鈴鹿が諦めた将来だからだ。けれども、鈴鹿が結婚するということは、彼女が春子と同じ幸せをも手にすることになるのだ。

春子は鈴鹿の結婚に反対するわけでも、妬むわけでもなかった。祝福したい気持ちに偽りはなかった。しかし、自分と鈴鹿の人生を対比し、彼女に対して鬱屈した優越感を持っていたことに気付き、複雑な思いをしたのだった。

鈴鹿と荒巻の結婚はスポーツ新聞の一面を飾るなどし、震災後の明るい話題として世間を大きく騒がせた。

8月になり、安部(片桐はいり)が袖が浜に帰ってきた。「まめぶ大使」として旅立って以来、3年ぶりの帰郷であった。まめぶを100万食売るという目標(実際にはそばやうどんも含む)を達成したので、晴れてまめぶ大使の仕事を終了するというのだ。

長く北三陸市を離れていた安部は、アキ(能年玲奈)の作った海女カフェを一度も見たことがなかった。写真や話を見聞きするにつれ、海女カフェが津波で流されてしまったことをますます残念に思うのだった。

そんな安部の様子を見ていたアキは、みんなの前で海女カフェを再建すると宣言した。海女カフェを安部に見せることはもちろん、ユイ(橋本愛)や夏(宮本信子)の笑顔を取り戻したいと思ったからだ。しかし、再建への道筋は険しくも思えた。海女カフェを営業するためには、客が集まらなくてはならない。しかし、津波の影響でウニが減ってしまったため、観光海女を見に来る観光客も激減した。観光客を集めるためには、袖が浜の海を再生しなくてはならない。アキには途方も無い道のりに思えた。

そんなある日、種市(福士蒼汰)が北三陸に帰ってきた。本当は盆に帰省する予定だったのだが、地元の事が気になる種市は少し早めに帰ってきた。そして種市は、北三陸駅の駅舎で、誰よりも先にユイと出くわすのだった。

* * *

続きを読む

NHK『あまちゃん』第129回

今から25年くらい前、山瀬まみさんまのまんまに出演した際(この時は、「二段だもん号泣事件」が起きたことでも有名)、2つに切ったメロンのまん中に牛乳を注いで食べていたわけだが、メロンが手に入れば当然この「山瀬食い」をする当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第129回めの放送を見ましたよ。

メロンの山瀬食い。なお、山瀬まみのデビュー曲は「メロンのためいき」

メロンの山瀬食い。なお、山瀬まみのデビュー曲は「メロンのためいき」


* * *

第22週「おらとママの潮騒のメモリー」

映画『潮騒のメモリー: 母娘の島』の撮影が始まって1ヶ月ほどが経った。海女姿のシーンで、鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)は夏(宮本信子)を参考に演じているという。鈴鹿から見ても夏はかっこいい女性なのだという。アキ(能年玲奈)は、鈴鹿が夏を参考にしてくれたことを嬉しく思った。

荒巻(古田新太)は公開日や宣伝の計画を立てた。映画の公開日は2011年3月5日(土)と決められた。それに合わせて、2010年末から宣伝活動を始めるという。

そして、映画の主題歌は「潮騒のメモリー」のカバーと決まった。歌うのは「天野アキ feat. GMT&アメ女」とするという。そもそも荒巻の映画プロジェクトはハートフルのアイドルを売り出すためのものである。ヒロインこそアキにしたが、せめて主題歌では荒巻の事務所のアイドルを起用しなければビジネスにならないというのだ。アキの歌唱力にも問題があると指摘された。水口(松田龍平)は不服に思ったが、荒巻の剣幕に従うしかなかった。

北三陸市では、夏がすっかり回復して元気を持て余し始めた。ベッドから起き出て家の中を見て回ると、春子(小泉今日子)のずさんな家事にイライラした。春子は夏の小言を大人しく聞いた。春子は、夏が元気になれば自分と衝突することを予想していた。自分が夏の介護をするのも潮時だと思うのだった。

春子は夏と外出し、ケータイ電話を勝ってやった。自分がいなくなっても、いつでも連絡がとれるようにするためだ。それからスナック梨明日に連れて行った。町の人々は夏の久しぶりの外出を喜んだし、夏もみんなと一緒にいることが楽しそうだった。春子は、夏と町の人々の歓談の輪に入れなかった。自分は蚊帳の外だと思い、疎外感を感じ始めるのだった。

その時、水口から映画の主題歌について連絡が入った。春子は駅の待合室に移動し、ケータイ電話で水口と話した。春子は激しい剣幕でアキとGMTの抱合せに反対した。GMTやアメ横女学園の人気は下降線をたどっており、落ち目のアイドルグループと一緒に売り出すことなど我慢がならないのだ。荒巻は水口から電話を奪って春子と話した。荒巻はビジネスとして映画や歌を売っているのであり、アキ一人では商品価値がないと言い捨てて電話を切った。

駅の待合室を通りがかったユイ(橋本愛)がしばらく前から春子の様子を見ていた。ユイは、電話を終えた春子に話しかけた。ユイは、アキが母親や彼氏に守られていて羨ましいなどと話した。

春子は、ユイが「彼氏」と言ったことを聞き逃さなかった。アキが種市(福士蒼汰)と交際していることは春子に対して秘密にしていたのだが、ユイのうかつな一言でバレてしまった。それで春子は東京に帰ることを決意した。

翌朝早く、春子は夏には内緒で家を出た。

元気になった夏は、今朝からウニ丼販売を再開することにしていた。海女仲間と共に、小屋でウニ丼を作っていた。出荷準備が整った時、夏はウニ丼を一つ取り除けた。夏によれば、今日あたり春子が東京に帰るだろうから、土産に持たせるというのだ。夏は春子を起こしに行った。しかし、春子の寝室はすでにもぬけの殻だった。

夏は、春子に先を越されたことがおかしくて高笑いするのだった。

* * *

続きを読む

NHK『あまちゃん』第103回

能年玲奈のブログによれば今日の放送は15分間の長回しとのことで、それはそれで話題を席巻なのだろうけれど、山瀬まみをこよなく愛する者としてはデイリーポータルZに22年前の山瀬まみが登場したことの方が大きな話題である当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第103回めの放送を見ましたよ。

* * *

第18週「おら、地元に帰ろう!?」

事務所をクビになったアキ(能年玲奈)は北三陸に帰ることを決めた。鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)の付き人も辞任することとなり、水口(松田龍平)と共に無頼鮨で挨拶をしていた。

するとそこへ、突然春子(小泉今日子)が現れた。前夜、電話でアキから泣き事を聞いた春子は、帰郷を思い留まらせるために自ら上京してきたのだ。

春子は鈴鹿ひろ美の姿を認めると、テーブルを挟んで彼女の前に座った。春子がアキの母親だと知った鈴鹿は「はじめまして」と挨拶をした。24年前に鈴鹿のゴーストシンガーを務めていた春子だが、そのことは鈴鹿本人にも秘密だったし、一度も顔を合わせたことはなかった。春子も白々しく、初対面の挨拶をした。

春子はぐいぐいとビールを飲み、鈴鹿もすでに焼酎を1本開けていた。ふたりは当たり障りの無い話をしていたが、ギスギスとした雰囲気を周囲にまき散らしていた。

鈴鹿が無邪気にも春子の声が自分に似ていると言い出した。すると春子は、ムッとした声色でそれを否定した。
鈴鹿は、アキが付き人を辞めると迷惑メールの拒否の仕方がわからなくて困るなどと話した。春子は、アイドルとしての素質以外のところを褒められても少しも嬉しくないと食って掛かった。
春子は、鈴鹿がアキの親代わりを努めてくれたことを感謝した。しかし、鈴鹿は親代わりになったつもりは少しもないと反論した。自分に過剰な期待をされても困ると言うのだ。
鈴鹿は、春子のことをステージ・ママのようだと評した。そんなつもりのない春子は、鼻で笑った。

春子は、自分も過去に歌手を目指していたことを話した。自分と同じようにアキもアイドルを諦めることが悔しくてならないのだと説明した。その話を聞いた鈴鹿は、春子に昔のことを後悔しているのかと尋ねた。すると春子は即座にそれを否定した。歌手になることに見切りを付けたからこそ結婚をして、アキも生まれたのだ。それはそれで良かったことである。

春子はつい勢いで、鈴鹿に向かって「あなたには感謝している」と言ってしまった。鈴鹿の影武者をやっていたせいで歌手になれなかったのだが、そのおかげで見果てぬ夢を諦めることができたからだ。
鈴鹿はきょとんとした。初対面の春子から感謝していると言われてもなんのことやらわからないからだ。アキはその場を誤魔化すために、大声で騒ぎ出した。その騒ぎのおかげで、その場をうまく取り繕うことができ、鈴鹿は話を忘れた。

しかし、場の雰囲気は険悪になる一方だった。

そんな時、店に荒巻(古田新太)が現れた。鈴鹿が呼んでいたのだという。春子は初対面の風を装って、荒巻に挨拶をした。

* * *

続きを読む

山瀬まみ パーフェクト・ベスト: 2013年10月2日発売

おいおいおいおい、まじかよ!?
発売日の10月2日は山瀬まみ本人の誕生日じゃないか!

収録曲は、山野楽器の情報によれば以下のとおり(比較のため、2011年に発売された『25th Anniversary Best Album』の収録曲と並べる)。

パーフェクト・ベスト(2013) 25th Anniversary Best(2011)
メロンのためいき メロンのためいき
セシリア・Bの片想い セシリア・Bの片想い
Heartbreak Cafe Heartbreak Cafe
水蜜桃 Strange Pink
自由にして 怪傑ぶんぶんガール
Miracle Kiss 可愛いゝ人よ
リボンをほどいて スターライト・セレナーデ
Strange Pink 星空のエトランゼ
快傑ぶんぶんガール サヨナラの子猫
可愛いゝひとよ ゴォ!
スターライト・セレナーデ あ不思議な気持ち
Shiny Boy Heart Candle
星空のエトランゼ 笑顔でね~結婚の歌~
マイケル音頭 Shiny Boy
サヨナラの子猫 失恋ブギ
失恋ブギ Buricco
ゴォ! 窮屈で退屈
あ 不思議な気持ち Thank you、all of my friends.

・・・多くの曲が被ってるじゃねーか。買うけどね、もちろん。

なお、発売元のキングレコードの山瀬まみページにはまだ情報が出ていない。

NHK『あまちゃん』第100回

あほんだら昨日の会社の帰り、国際高等研究所付近を車で走行していたら、脇から一時停止の標識を無視して飛び出してきた乗用車と危うく衝突しそうになり、急ブレーキとハンドル操作でなんとか回避できたものの車内でカバンやサングラスが散乱し、腹が立って抗議のクラクションを鳴らしつつ睨みつけたものの、相手は速度を緩めることもなく涼しい顔で走り去っただけではなく、あろうことか右耳に携帯電話をあてて通話していたわけで、ますます怒りが込み上げ「あほんだら、大阪湾に沈めたろか、あほんだら。ナンバー覚えたし、明日のブログのマクラで晒してもええんやど、あほんだら、目ぇ噛んで死ね!あほんだら、あほんだら、あほんだら!」と悪態をついたりしながらイライラと運転を再開したわけだが、1kmほど進んだ所にあるHarves前の信号のない横断歩道を渡ろうとしている歩行者(しかもベビーカーを押していた)がいたので、「こんな時こそ、第三者には優しくしよう。道を譲ろう」と思って一時停止したのに、ずいぶん後から来た別の乗用車(片側二車線の道だった)はスピードを緩めることもなく通過して行ったので歩行者は留まり続けなければならず、またまた頭に来たわけだが、その車が過ぎた後にはベビーカーのお母さんが丁寧に頭を下げてくれたから気分が良くなったし、一時停止を無視して飛び出してきた最初の乗用車に関しても、自動車同士ならシートベルトやエアバッグで死にはしなかっただろうけど、あれがもし鬼ごっこ等で道路に飛び出してきた小学生(今は夏休みだしね)とかだったら轢き殺していたかもしれないなと想像すると不幸中の幸いだったと思い直すことができたり、何はともあれ安全運転を心がけることは重要だなと思ったわけで、正宗(森岡龍)だって春子(有村架純)の歌声で安全運転していたと言っていたじゃないか、皆さんも交通ルールを守りましょうと呼びかける当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の記念すべき第100回めの放送を見ましたよ。

* * *

第17週「おら、悲しみがとまらねぇ」

アキ(能年玲奈)は鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)から、彼女が若い頃に荒巻(古田新太)と付き合っていたと聞かされた。さらに、鈴鹿の差し金で春子(有村架純)のデビューを潰したのだという。そのせいで春子は歌手になる夢を諦めざるを得なかった。結果として、春子が正宗(森岡龍)と結婚しアキが生まれることとなったのだが、母の夢を潰した張本人の付き人を務めるという皮肉な運命にアキは思い悩むのだった。

上野のデパートで岩手物産展が開催された。アキらGMTのメンバーは、絣半纏の海女衣装を着用してイベントを手伝った。楽しい仲間たちと揃いの衣装を着て活動することをアキは心から喜んだ。北三陸の海女たちと一緒に仕事をした日々を思い出し、温かい気持ちになった。

物産展の担当者として、観光協会に務めるヒロシ(小池徹平)が上京していた。物産展の合間に、アキとヒロシは原宿へ出かけた。若い頃の春子がアルバイトをしていたという純喫茶・アイドルを見に行くためだ。

ヒロシがアキとふたりだけでゆっくりと話をするのは久しぶりのことだった。その状況をヒロシはとても喜んだ。ユイ(橋本愛)は相変わらず不良姿だし、母・よしえ(八木亜希子)も帰ってこない。しかしヒロシは、待ち続けていれば事態は好転するだろうと話すのだった。

ヒロシは、アキが北三陸にいた頃と変わらないと褒めた。北三陸の海女クラブだろうが、上野のGMT合宿所だろうが、アキのいる場所はいつも明るく楽しそうだと言う。場所が人を変えるのではなく、人が場所を変えるのだと説明し、その中心がアキなのだという。ヒロシは、同じ事を春子(小泉今日子)に言われたという。田舎が好きな人は東京に行ってもうまくいく。それがまさにアキなのだという。

その言葉にアキは勇気づけられた。今はデビューできずにくすぶっているが、奈落にいようがアメ女のメンバーになろうが、自分を失わずにいれば成功が掴めるだろうと思うことができた。

そのような話を純喫茶・アイドルでしていると、マスター・甲斐(松尾スズキ)が割り込んできた。店は閑古鳥が鳴いているし、初めはアキとヒロシに愛想もなかった甲斐であったが、アメ横女学園やGMTといった単語を耳にすると突然興奮しだしたのだ。今や有名プロデューサーとなった荒巻も、若い頃によく店に来ていたなどと話し始めるのだった。

アキは自分が春子の娘だと名乗った。すると甲斐は昔のことを思い出した。甲斐は、春子は自分が果たせなかった夢を娘に託したのだろうと感慨深く話した。春子がアキに夢を託しているのだろうという予測については、鈴鹿ひろ美も同じ事を言っていた。アキはますます春子の自分に対する期待を思うのだった。

そうして、ヒロシは北三陸に帰っていった。上野駅での別れ際、ヒロシはアキと固く握手をした。そして、辛くなったらいつでも北三陸に帰ってくるよう告げた。東京へ行った春子を大吉(杉本哲太)が何年間も待っていたのと同じように、自分もアキのことをずっと待っていると約束するのだった。

その約束には返事をせずに、アキは立ち去った。しかし、ふと立ち止まってヒロシを見返した。そして、彼の母・よしえを上野で見たことを告白した。ユイを傷つけたくなかったから黙っていたと言い訳をしつつ、よしえが男と一緒に歩いていたことを報告した。おそらく北三陸に帰ることはなく、待っていても無駄だと告げるのだった。
ヒロシは動揺しつつも笑顔を繕い、聞かなかったことにすると告げて去っていった。

いよいよ有馬めぐ(足立梨花)とGMTのデビュー曲『地元に帰ろう』のデモが完成した。ミディアムテンポの素敵な曲に仕上がっており、GMTのメンバーらはそれをとても気に入った。レコーディングが楽しみでならない。

ところがその矢先、有馬めぐが男の家に泊まったというスキャンダルが写真週刊誌にすっぱ抜かれてしまった。荒巻は即座にレコーディングを中止してしまった。異性スキャンダルが3度めの有馬めぐをこれ以上在籍させておくわけにはいかず、グループを卒業させることにした。『地元に帰ろう』に関しても、国民投票で壊滅的に順位を下げた有馬めぐの再出発という位置付けだからこそ商品価値があるのであって、彼女抜きのGMTだけでは全く価値がないのだ。

あまりの仕打ちに、水口(松田龍平)やアキは荒巻に食って掛かった。しかし、荒巻は決定を覆す気は全くなかった。全ては運なのだという。有馬めぐがGMTと同じレベルに落ちてきてデビューのチャンスを掴みかけたのも偶然の運であるし、それが土壇場でキャンセルになってしまったのも運だという。そればかりはどうしようもないと突き放した。

アキはさらに食って掛かった。自分たちのデビューが先延ばしにされ、飼い殺しにされている状態がまるで春子の時のようだと訴えた。アキはついに感情を爆発させ、自分が春子の娘だから冷遇するのかと問いただした。
すると荒巻はそれを肯定した。

* * *

続きを読む

NHK『あまちゃん』第41回

シャンプーの種類が変わったり、ジミヘンの曲を聞いたりすると山瀬まみ作詞の「軽蔑」を思い出して必ず口ずさむ当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第41回めの放送を見ましたよ。
https://youtu.be/plvBtyqqHdU

* * *

第7週「おらのママに歴史あり」

忠兵衛(蟹江敬三)はスーパーの鮮魚コーナーで働き出した。夏(宮本信子)は弁当を持たせて送り出す。結婚以来、忠兵衛はずっと遠洋漁業に出ていたので、弁当を作ることなど初めてのことだ。ふたりはまるで新婚夫婦のように楽しそうだった。さらに新婚気分を満喫するため、夏はふたりで温泉旅行に行くことを計画し始めた。

しかし、忠兵衛は必ずしも仕事に満足していなかった。刺身の値引きについて主任(須藤公一)に叱られてしまった。刺身パックに半額シールを貼るよう指示されたことに反発したのだ。まだ鮮度が落ちておらず美味しく食べられる刺身を半額にする理由がわからなかった。その魚を苦労して獲った漁師の気持ちもわかるので、軽々しくたたき売りすることにも納得できなかった。渋々命令に従ったが、忠兵衛は面白くなかった。

こっそり様子を見に来た春子(小泉今日子)はその一部始終を目撃した。家に帰ってきた後も、忠兵衛はどこか元気が無い。春子は忠兵衛のことが少々気になり始めた。

そんなある日、忠兵衛が勤め先から消えたという連絡が入った。昼休憩を取ったまま姿が見えなくなったというのだ。高齢で体も悪くなり始めた忠兵衛のことなので、どこかで倒れでもしたのではないかと心配された。すぐさま家族に連絡が入った。ところが、春子がすぐに忠兵衛を見つけた。正宗(尾美としのり)との同居のストレス発散のためにパチンコ屋に入り浸っている春子が、同じ店内に忠兵衛を見つけたのだ。

すぐさま家に連れ帰り、家族や知人が集まって話し合いがもたれた。漁協長・長内(でんでん)は、自分が紹介した仕事がマズかったのではないかと心配した。港の監視小屋など、人と顔を合わせずに済む仕事を再度紹介しようとした。忠兵衛は多くを話そうとはしなかったが、人と接するのが原因ではないという。

夏が忠兵衛の気持ちを代弁した。忠兵衛は海が恋しいのだ。陸にいることに我慢できず、船に乗って沖に出たいのだ。そう指摘されて忠兵衛は認めた。一時は自分の歳や体調のことを考えて漁師を引退することにした。定期健診の結果、心臓が悪くなっている事がわかった。沖合で何かあっても医師に診てもらうことができない。船に乗ると、もう生きて帰ってこれないかもしれないというのだ。

それでも忠兵衛は船に乗りたかった。漁師の血が騒ぎ、海上にいた方が気が張っていて体の調子もいいのだという。陸上にいると、身も心も緩んでしまって再起不能になるだろうと訴えた。スーパーの仕事を辞め、船に乗ることを半ば決めた。夏が計画していた温泉旅行にも行かないと言う。そんなことをすると、夏との別れが辛くなるというのだ。

その話し合いの最中、夏はいつの間にか家を出て行った。春子に促されてアキ(能年玲奈)が様子を見に行くと、離れのウニ丼作業場に座り込んでいた。

* * *

続きを読む

NHK『あまちゃん』第17回

今日のまいにちにゃんこ(日めくりカレンダー)のモデルは愛猫あるにゃんだし(webサイト掲載)、来年のモデル募集広告にもあるにゃんが載っていたりして、いろいろゴキゲンな当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第17回目の放送を見ましたよ。
2013-04-18 20.27.47felissimo

* * *

第3週「おら、友だちができた!」

ある日の放課後、アキ(能年玲奈)とユイ(橋本愛)は袖が浜駅にいた。ユイの家はさらに先の畑野駅にあるのだが、アキの下車駅である袖が浜でユイも一度降りて、無人のホームでおしゃべりをしていた。

アキは、どうしてユイが東京に憧れているのかわからなかった。ネット通販が普及した現代では、全国どこにいても東京と同じ物が手に入る。むしろ北三陸市には、東京にはない大自然や美味しい食べ物がある。自分は東京が嫌いである。なぜ東京に行く必要があるのか。その疑問をユイにぶつけた。

ユイは、アキが田舎をバカにしているように思えた。不機嫌な感情を隠そうともしなかった。観光客が北三陸の風物をありがたがるのはよいが、地元民がそれを愛するのは卑屈な負け惜しみだと言うのだ。ユイは都会のビルや地下鉄、ネットカフェを一度も見たことがない。だから自分の目でそれを見てみたいし、それらが溢れている東京が好きなのだと話した。

そこまで言うと、ユイはスッキリして機嫌を直した。そして、自分には夢があるのだと話し始めた。アキに他言しないことを約束させ、自分の秘密を打ち明けた。ユイは東京に行ってアイドルになりたいのだという。すでにユイと同じような大勢の地方出身者が東京でチャンスを掴みかけている。中にはユイよりも若い者もおり、ユイは焦り始めているのだ。

アキは唖然として言葉が出なかった。あまりに現実離れした夢を聞かされ、ユイはバカなのだと内心思った。しかし、どうやらユイは本気のようだった。東京方面の線路に向かって、「アイドルになりたい!」と大声で叫んだ。すると、それまで見せたことのない晴れ晴れとした表情を浮かべた。

アキはユイの決意を知った。ユイは客観的に見てもかわいいし、本人もそのことを自覚している。そして、アイドルになるという将来に対して何の迷いも持っていない。その様子を見て、アキはユイをかっこいいと思った。

しばらくして、ミス北鉄コンテストの最終候補者5人が発表された。事前投票で、ユイと観光協会職員・栗原しおり(安藤玉恵)、他3名が残った。ヒロシ(小池徹平)はアキに投票したのだが、彼女は選から漏れた。

そのヒロシは、観光協会での職を新たに得た。ヒロシはパソコンが得意であるということを聞きつけた大向(杉本哲太)が、ウェブ担当の仕事を斡旋したのだ。おかげで、観光協会長・菅原(吹越満)が半年間放置していた街のホームページがあっという間に完成した。ミス北鉄コンテストの決選ウェブ投票システムもできあがった。

当初、ユイはミス北鉄コンテストを辞退するつもりだった。自分が東京でアイドルデビューした後、鉄道オタク向けの田舎のミスコンで優勝したなどという過去を暴かれては困ると思ったからだ。けれども、ヒロシが観光協会で働き始めた義理があるので、断りにくくなったのだという。ユイが辞退したことの責任をとってヒロシが仕事を辞めることになると、また家の中が荒れて、ユイは東京に行きづらくなってしまう。そのような事情から、ミスコンに出場するのだという。

ユイは、出場するからにはグランプリを狙うと決意表明した。そんなユイの姿に、アキはますます惚れ込んだ。ユイは自分の夢を実現するため、目的意識を持って着実に準備を進めている。一方で、自分自身の劣等感も強まった。自分には華も存在感もなく、ユイと比較して明らかに容姿が劣っている。海女になるはずだったのに未だ1つもウニを獲ったことがない。それどころか、夏(宮本信子)の言いつけを守らなかったことで、素潜りを禁止されてしまった。無為に時間ばかりが過ぎていくのだ。

焦りのせいか、アキは最近よく眠れない。ある晩、夜中に家の中を探ってみた。夏の家の2階に上がったことがなかったので、見に行って見ることにした。古い漁師の家は独特の作りになっていて、構造のわかりにくい入り組んだ廊下になっている。普段使われていないので、物置代わりにされており、雑然としていた。

薄暗い中、壁を手探りで進んでいくと、隠し扉が突然開いた。入ってみると、そこはどうやら娘時代の春子が使っていた部屋らしく、全てが当時(1984年)のまま残されていた。当時のアイドルのポスターやよくわからない雑貨、ペシャンコに潰され「暴走天使 天野春子参上」などと書かれた通学カバンまであった。

アキは見てはいけないものを見てしまった気がした。その時、スナック営業を終えた春子(小泉今日子)の帰宅する物音が聞こえた。アキは慌てて部屋を飛び出して寝室に戻った。

* * *

続きを読む

山瀬まみが2013年のKINCHOのCMについて語る

2013年4月5日、ニッポン放送上柳昌彦・山瀬まみ ごごばん! フライデースペシャル」において、山瀬まみKINCHOの新しいCMについて話していた。
https://youtu.be/6UMyLb8JdDY
以下、内容のメモ(時系列を無視し、内容ごとに分類してあります)。
続きを読む

狂ってる

現在の疲労レベル: ブログのタイトルを「愛してる ラブリィ まみちゃん、俺の 理想の ええ女」(Aishiteru Lovely Mami-chan, Ore-no Risou-no Ee-onnna)に変更しようかとしばし考え込んでいる程度。
LovelyMami
たぶんしないけど。
数日経ったらヘッダー画像も消すだろうけど。
続きを読む

NHK『あまちゃん』第4回

故・伊丹十三宮本信子にベタ惚れだったようだけれど、彼女はそんなに美人でもないしどこがそんなに良かったんだろうかと常々思っていたわけだが、よく考えたら僕も死後に「木公は山瀬まみにベタ惚れだったようだけれど、彼女はそんなに美人でもない」などと言われてはかなわないので、この話はほどほどにしておこうと思った当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の第4回目の放送を見ましたよ。

* * *

第1週「おら、この海が好きだ!」
東京に帰ると言いつつ、グズグズと北三陸市に残っていた春子(小泉今日子)は行くあてもなく実家の方へ来てしまった。袖ヶ浜の漁港に足を向けると、停泊した船の上で娘・アキ(能年玲奈)と母・夏(宮本信子)が話しているのを見つけた。

その瞬間、春子の脳裏に忌まわしい記憶が蘇った。昔、夏は幼い春子(田附未衣愛)を船に乗せ、無理やり海に落として潜りの特訓をさせたのだ。

その時と全く同じように、夏はアキを海に突き落とした。春子は悲鳴を上げた。

しかし、当のアキは海の意外な気持ちよさを知った。海に浮かびながら満面の笑みを浮かべた。

夏も一緒に笑っている。夏によれば、海に入るときにはあれこれ考えてもどうせ思い通りにならない。それならば、何も考えずに飛び込むのが一番だと話した。水が冷たいことや、足がつかないことを心配しても始まらない。先のことを案じても仕方ないのだ。アキはやはり自分の孫だと言って高笑いした。

春子が駆けつけてきた。夏に対して、アキに変なことを教えないでほしいと食ってかかった。海が好きになったアキに対しても、自分が嫌いなものばかり好きにならないでほしいと吐き捨てた。そして、春子は怒って立ち去った。

アキは体を乾かすために漁協事務所へ行った。そこには海女たち(渡辺えり木野花美保純片桐はいり)が集まっていた。

アキは、春子は海が嫌いなのではないか、だから海女にならずに東京に行ったのではないかと疑問をぶつけた。しかし、古くから春子を知る海女たちの意見は必ずしもそうではなかった。もっと複雑な事情があるが、一言で言えば反抗期だったと言うのだ。髪にパーマをあてるなど、当時の春子はグレていたと言うのだ。

では、そうまでして故郷を捨てた春子なのに、今回はなかなか東京へ帰らないのはなぜなのかという疑問が持ち上がった。夏は、春子の夫婦仲がうまくいってないのではないかと、ズケズケと言った。一方、アキは自分のせいではないかと打ち明けた。アキは春子から、地味で暗くて向上心も協調性も個性も華もないパッとしない娘だと言われている。そのような子のいる家庭に帰りたくないのではないかと言うのだった。

春子は東京に帰るでもなく、まだ街中をぶらぶらしていた。パチンコ店に入り、隣に座った見ず知らずの男・ヒロシ(小池徹平)に「居場所がない」などと脈絡もなく愚痴る程だった。ついに行き場所がなくなり、幼馴染で駅長の大向(杉本哲太)に家まで送ってもらうことにした。

車中でふたりは昔の話をした。大向は街の活性化をライフワークにしている。市民の足である北三陸鉄道の運営に尽力しているし、観光客を誘致することに躍起になっている。

春子は、過去に大向が言っていた言葉を思い出した。1984年の北三陸鉄道リアス線の開業日、家出する春子(有村架純)に向かって大向(東出昌大)は、これからは地方の時代だと豪語した。鉄道によって人々の移動が活発化し、北三陸市も活性化すると予言したのだ。しかし、その目論見は失敗に終わり、未だに街はくすぶったままである。

春子は、大向には東京や仙台など活気のある街へ出て働くことも可能だったと指摘した。そうせずに、なぜ寂れた田舎にとどまり続けるのか、皮肉交じりに訪ねた。すると大向は真剣な表情を浮かべて、春子が帰ってくるのを待っていたのだと、告白まがいのセリフを吐いた。しかし、その時、列車車庫の横に車を停めて話していたふたりのそばへ、列車が迫ってきた。ぶつかることはないけれど、巨大な列車が迫ってくる様子に春子は驚いてしまった。それで話は有耶無耶になった。

その夜、結局春子は実家に泊まることになった。夏は東京に帰れない理由でもあるのかなどと皮肉を言うのだった。また、春子が大きな荷物を持って街中をウロウロし、パチンコ店に入り浸っているなどと噂になっていて恥ずかしい思いをしているなどときつく言うのだった。

それを口火に、春子と夏の口げんかが始まった。夏は、春子が結婚や出産を一切知らせなかったことを指摘し、もう娘でもなんでもないと言うのだった。対する春子は、父・忠兵衛(蟹江敬三)が死んだことについて何も言わないし、帰ってきても歓迎もされない。親ではないと罵った。

アキは喧嘩するふたりをオロオロと見ることしかできなかった。ついには、春子は家を飛び出した。春子は港の灯台へ向かった。そこは、昔から隠れ家にしていたところだ。少女時代、パーマをあて聖子ちゃんカットにしたことを夏に叱られた。その時も逃げてきた。当時書いた落書きが今でも残っていた。「海死ね 東京 原宿 表参道」などと、東京へ憧れを抱いていた10代の自分を思い出すのだった。その日は夜中にこっそりと家に帰って眠った。

翌日。今日は夏は海に潜らない。その代わり、大量にウニを仕入れ、それをウニ丼にして売ることにした。アキに手伝わせ、いつもよりも多く売ろうという魂胆だ。売り子にしては声の小さいアキは夏に注意された。それで頑張って大声を張った。

車内販売をしていると、列車は畑野駅に着いた。そこから一人の美少女・ユイ(橋本愛)が乗り込んできた。アキは彼女の雰囲気にただならぬものを感じた。

* * *

続きを読む