『優駿』 宮本輝

家で猫を飼っていたり、干支が寅であったり、野球チームは阪神を応援していたり(関西ではこう言わざるを得ない)と、ネコ科系動物派を自称する当方は、お馬さんにはまったく興味がないわけで。

ところが最近、某マイミクさんが札幌競馬場に足繁く通っていたり、別のマイミクさんが乗馬体験に出かけたり。そういや、某古い付き合いのおねーさんも昔競馬関係のWEBサイトで名を上げていたとか、いなかったとか。そんなわけで、にわかに当方の周辺でお馬さんが熱くなってきている。

ていうか、よく考えたら、北海道の胆振・日高地方で育った当方。このあたりには、静内、浦河、社台、千歳などの、競走馬の生産地がたくさんある。思い出したんだけれど、高校や予備校の同級生に牧場の息子ってヤツが何人かいた。中には、現在、競走馬の牧場で働いている知人もいたり、いなかったり。

馬に対して、これだけ間接的な関係がある当方なのだから、なにか馬にまつわることに手を出さなくてはいけないような気がしてきた。

そんなわけで、競馬伝説 Live!なるオンラインゲームで遊び始めてみた(無料でも遊べる)。自分で競走馬を育てるという、「ウィニングポスト」や「ダービースタリオン」っぽいゲームだ。

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『あしたの虹』 ぱーぷる

今、NHKのニュースとかで知ったんだけれど、瀬戸内寂聴が “ぱーぷる” というペンネームでケータイ小説を書いたんだって。
タイトルは『あしたの虹』で、ヒカルという金持ちのボンボンが父の再婚相手に惚れてしまう話だそうだ。

似たような話があったなぁと思ったら、源氏物語だ。光源氏と藤壺だ。ペンネームも紫式部が元ネタらしいし。

探してみたら、『あしたの虹』はここで読めるっぽい。
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『わたしのハムスターを化石で残すには?』 ミック・オヘア

ミック・オヘア著(勅使河原まゆみ訳)『わたしのハムスターを化石で残すには?: アマチュア・サイエンティストに贈る驚くべき実験の数々』を読んだ。

メインタイトルだけを見ると、シャレたタイトルのミステリー小説のようにも思えるし、深遠な哲学的議論の書物にも見える。僕も本屋でこの本を見かけて、タイトルの意味がさっぱりわからなくて、気になって手にとってしまったクチ。
実際には、サブタイトルにもあるとおり、”サンデー・科学者” 向けに家で簡単に試せる実験の紹介をしている本。もとは、イギリスの科学週刊誌 “New Scientist” の中のコーナーだったらしい。読者からの素朴な疑問を、実験を行って説明するというもの。そのため、扱っている現象が日常生活でよくある話だし、実験のやり方も簡単だし、その説明や理論的根拠がしっかりと説明されていて、マジメな読み物。
中身はマジメなんだけれど、著者の語り口が軽妙で、いちいち笑える。

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『AV神話: アダルトビデオをまねてはいけない』杉田聡

本書の志は尊敬に値する。
男性がエロビデオに描かれる虚構を真実だと信じ込んでしまうことで、女性を虐待してしまう可能性が大きい。ゆえに、エロビデオで描かれている不条理なセックス観を是正するのである、と。

大きな期待を持って読んだのだが、残念ながら途中で飽きた。文章が冗長だし(同じことが何回も繰り返される)、結論ありきの都合がよすぎる引用や分析はちょっと読むに耐えなかった。

ただし、目次はチョー役に立つ。
むしろ、目次だけ読めば、本文はすべてふっ飛ばしてもいいと思う。
エロビデオを見て僕らが誤解しやすいことが、目次にすべて列挙されているので、そこだけ読んで「そうか、これらは誤解なんだ。信じちゃいけないんだ」と覚えておけば、それだけでいい。

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『どこまでやったらクビになるか: サラリーマンのための労働法入門』 大内伸哉

>普段、おバカなblog記事ばっかり書いていて、各方面から
この人、本当に仕事をしている社会人なんだろうか?会社とかクビにならないのかしら?
と心配されているような、されていないような当方ですが。

対外的にはツッパリを演じている当方ですが、内面は弱虫チキンな当方なので、『どこまでやったらクビになるか: サラリーマンのための労働法入門』なんていう本を読んで勉強してみた次第。

本書では全部で18の話題が取り上げられ、実例(フィクションもあれば、ノン・フィクションもある)をあげ、法律および判例に照らしてどのような判断(解雇の是非)がされうるかということを解説してくれる。

扱われている18のトピックから気になることを取り上げれば、
・1章: ブログに社内事情を書くとどうなるか(blog 書きとしてビクビクしている)
・3章: 社内不倫への懲罰(当方には縁遠いが、いつかそういうこともあればいいなぁと希望を持ったり、持たなかったり)
・6章: 給料泥棒がクビになる可能性(自分ではがんばってるつもりでも、周りがどうみなすかはわからないしね)
・11章: セクハラ問題(結構失言の多い当方なので、普段からビクビクしていたり)
などなど。
皆さんも、もしかしたら気になるトピックがあるかもしれない。

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『陰翳礼讃』 谷崎潤一郎

谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を読んだ。

タイトルの読み仮名は「いんえいらいさん」。ちと難しい。意味としては「薄暗いことを褒め称える」ってところか。
以前からこの本の存在は知っていたのだが、タイトルが小難しいのでずーっと避けていた。谷崎の文章はどれも軽妙で読みやすい上に、基本的に彼の書くものが大好きな当方であるが、タイトルの文字面から『陰翳礼讃』にはどうしても食指が動かなかった。

しかし、ふとブックオフで同書を見つけ、ついデキゴコロで買って読んでみた。
そしたら、事前の恐怖心はなんのその、軽く愉快に読めるエッセイ集だった。
昭和ヒトケタ代に書かれたにもかかわらず、まったく古臭い気がしなくて、現代にも通じると思えるところがたくさんあって驚いた。
谷崎の先を見通す目が鋭かったのか、70年たっても日本はほとんど進歩していないのか。

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70 Japanese gestures (日本のしぐさ 70)

ahoaho-expoというバカバカしい本をたくさん紹介しているサイトで、”70 Japanese gestures” という本を知った。
同サイトに掲載されているのは、今じゃ手に入らないような変な本がほとんどなのだが、この本は現在でも入手可能な様子。

日本人独特のジェスチャーを、写真図解、英語での説明文、日本語表記と3本柱で説明してくれている。
外国人はこれでマジメに日本文化を理解知るのかもしれないし、日本人もよく使う慣用句を英語で表現するにはどうすればいいのか勉強になるのかもしれない。

どこまでまじめで、どこからフザけてるのか判断は難しいが、こういうノリは大好きだ(写真は、ahoaho-expoより)。
ahoaho-expoでの紹介記事とか、amazon のなか見!検索でもっといろいろ見ることができる。

一家に一冊必携かもしれないし、そうじゃないかもしれない。
が、とにかく欲しいなぁ。

『ハリー・ポッターと死の秘宝』(7巻) / J. K. ローリング

2000年代初頭を生きたものの基礎的な教養として、ハリー・ポッターシリーズは一通り押さえておかなくてはいけないと思っているような、いないような。

そんなわけで、最新刊にしてシリーズ最終巻となる『ハリー・ポッターと死の秘宝』を読んだ。

もちろん、これまでに既刊は全て目を通している。
しかし、前巻(6巻)を読んだのは2年近く前だし、それ以前の物語を読んだのはもっとずっと前だし、登場人物や小道具、エピソードの数が尋常ではないので、以前の内容は実はあまりよく覚えていない。いずれも1回読んだだけで、再読とかはしていないし。
4巻の「炎のゴブレット」までは映画でも見たのでいくぶんかマシなのだが、5-6巻あたりはかなり記憶があやふや。ていうか、内容はおろか、タイトルすら忘却のかなた。

そんな僕が、復習なしで7巻を読み始めたところ、最初の数章はなんの話だかさっぱりわからなかった。
言われてみれば、6巻でダンブルドア校長が死んだことは思い出したけれど、それを受けて主要登場人物たちがどういう方針を立てたのかとか、あまり説明されていないので、本当にちんぷんかんぷんだった。どっかで見た気はするけれど、ぜんぜん覚えていないような登場人物が、当然のように次から次へと出てくるもんだから、もう手に負えない。
本当に、なんど本を投げ出そうと思ったことか。

しかし、なんとか我慢して字面を追っていけば、次第になんとなく話が飲み込めてきた。

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『コンドルズ血風録!』(勝山康晴)

NHKのコント番組『サラリーマンNEO』でテレビサラリーマン体操をやっているダンス集団・コンドルズ
彼らの結成秘話が語られている『コンドルズ血風録!: タイム イズ オン マイ サイド』を読んだ。

著者の勝山康晴は、コンドルズのサイトに、

コンドルズプロデューサー兼出演者兼ROCKSTAR(有)社長。
作家として「コンドルズ血風録」(ポプラ社)などがある。SPUR、週刊SPA、EYESCREAM、DDDなどでも執筆。
バンドプロジェクト・THE CONDORSのボーカル。作詞作曲担当。作詞家としてNHK教育「こんどうさんちのたいそう」なども作詞。マンガ・アニメ通。

とある通り、コンドルズの中心メンバーの一人。
なお、中心メンバーの残り2人は、近藤良平(サラリーマン体操の案内役)と石渕聡(サラリーマン体操のピアノ)。

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