今週発売の漫画雑誌、モーニング2009年45号に掲載されている、広瀬和生の「今週この落語家を聴け!(20): 吹っ切れた喬太郎」という記事にジーンときた。
柳家喬太郎という落語家がスランプに陥ったそうだ。そんな時、落語会の催しで師弟の対談ショーが行われたという。師匠の柳家さん喬は、一番弟子でもある喬太郎を暖かく励まし、最後にこう付け足したそうだ。
弟子は師匠の名を残すことが出来る。おまえが立派になって、どこへ行っても「さん喬の弟子の喬太郎」と言われる。ありがたいことだ。師匠は弟子を大きくしてやることは出来ないが、弟子は師匠を育てることが出来るんだよ。
電車の中でモーニングを読んでいて、さっきまで「誰も寝てはならぬ」で頬を緩めていたはずの僕なのだけれど、思わずグッと来て、落涙しそうになった。