NHK『わろてんか』第8回

昨日はアウトドアビンゴ(まとめ)などという遊びをしていた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』の第8回めの放送を見ましたよ。

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第2週『父の笑い』

父・儀兵衛(遠藤憲一)は、大阪の大手製薬会社・伊能製薬との提携を企図している。そのため、てん(葵わかな)と伊能家の次男・栞(高橋一生)との縁談をまとめてきた。

栞は東京帝国大学を卒業後、現在は系列の貿易会社を任されているという。家柄が良く、頭も良いばかりでなく、見合い写真の姿も男前だった。家の女たちは羨ましがった。
しかし、肝心のてんには実感がわかず、どこか他人事のように思えた。

手代の風太は幼い頃から藤岡屋に奉公し、使用人でありながら、てんの幼馴染として共に育った。ケンカも多かったが、互いが良き理解者だった。
旅芸人・北村籐吉(松坂桃李)から届く手紙を仕分けし、秘密裏にてんへ渡しているのも風太である。

風太は、縁談に差し障るので、籐吉のことは忘れてしまえと諭した。そもそも自分が籐吉からの手紙を仲介していたことも誤りであったと反省し、今後は渡さずに処分すると話した。これまで届いた手紙は、風太が燃やすと言いだした。
籐吉からの手紙はてんの宝物である。辛いことがある度に読み、笑うことで救われた。たとえ別の男と結婚することになっても、この手紙だけは捨てられない。

てんと風太の間で手紙の束の奪い合いになり、揉み合ううちに手紙が破れてしまった。決まりの悪くなった風太は立ち去るしかなかった。
てんは泣きながら、台紙に破れた手紙を貼り付けて修繕した。手紙のことを知っている妹・りん(堀田真由)と女中・トキ(徳永えり)はてんの味方だった。その後、3人そろって風太のことを完全に無視した。

ある朝、登校するてんは兄・新一(千葉雄大)とふたりきりで歩いた。
新一が言うには、てんは父の決めた結婚には従わず、好きなように生きれば良いと助言した。一家の跡取りである新一には、伊能製薬と手を組まずとも難局を乗り切る計画があるのだという。だから、てんが政略結婚をする必要はないというのだ。

加えて、新一は風太のことにも触れた。風太が籐吉からの手紙を仲介していることに、新一はとっくに気付いていたという。とはいえ、父・儀兵衛にだけはバレなかったことは大いに評価するし、なによりも、彼が一人で危険を犯していた事は並大抵の苦労ではなかっただろうと評した。
てんは感じ入るところがあった。

その夕方。風太は池にかかった、人気のない橋でいじけていた。
そこへてんが姿を現した。風太は幼いときから、叱られる度にここへ来て泣いていた。てんはそのことをよく知っていたのだ。

てんは、持参した饅頭をふたつにわり、風太に分け与えた。
風太は、小さなときから、泣く度に てんから饅頭をもらっていたことを思い出した。悔しいが、涙がこぼれた。
嬉しく思いつつも、てんの前では強がって、憎まれ口を叩くのが風太の性分である。本当は自分の方が3歳も年上なのに、てんが自分のことを弟扱いするのが昔から気に入らないと悪態をついた。

そんな風太を てんは暖かく見守った。
籐吉の手紙と同じように、風太も自分にとって大切な宝物だと話して聞かせるのだった。

そんな頃、神戸港で大火災が発生した。
そこには藤岡屋の薬品庫が建っており、それが全焼したという。
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テレビ朝日『トットちゃん!』第6話

今日は初めてリアルタイムで視聴する当方が、テレビ朝日の帯ドラマ劇場『トットちゃん!』の第6話の放送を見ましたよ。

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朝(松下奈緒)のことを偏執的に愛する夫・黒柳守綱(山本耕史)は、自分が出かけるときは外から鍵を締めて彼女をアパートの部屋に閉じ込めた。朝が自分以外の人間と親しげにすることが我慢ならないのだ。

しかし、朝はベランダ越しに隣人・華子(高岡早紀)の部屋へ移動し、やすやすと脱出に成功した。もちろん盛綱の帰宅前に同じ経路で部屋に戻り、素知らぬ顔をしていた。
また、芸術家肌で金銭感覚に疎い盛綱は蓄えがないどころか、日々の家計も火の車だった。朝は結婚祝いとして貰ったミシンを使って、仕立て屋の内職を始めることにした。アパート1Fのカフェサロンは客を取るのに最適だった。アパートの住人たちは朝に協力し、盛綱に秘密を明かすことはなかった。

そんなある日、朝の父・周通(佐藤B作)が決めた元婚約者・児玉久興(本多力)が会いに来た。
児玉は朝のことを罵った。開業医という名家の娘が仕立て屋の真似事をするなど落ちぶれたものだと言うのだ。家の跡取りという大切な役目を忘れ、家族を捨て、さらには素性の知れない男にうつつを抜かして駆け落ちまでした。人として醜いとなじり、自分とは住む世界の違う人間だと吐き捨てた。
もちろん朝は反論した。幸せには様々な尺度がある。自分は内職をしているが、夫とふたりで幸せに暮らしていると訴えた。

児玉との話が長引いたせいで、部屋に隠れ戻る前に盛綱が帰ってきてしまった。
盛綱は自分が騙されていたことに気付き、激怒した。しかも、朝が自分の知らない男と話し込んでいたことにも我慢がならなかった。
児玉は、帰宅するなり妻を怒鳴りつける男の様子に驚愕した。そして、東京には変人ばかりが住んでいるのだと吐き捨てた。自分は大自然とともにまっとうな暮らしをする北海道に愛着があると述べて去っていった。

部屋に戻った朝は、盛綱に深く謝罪した。盛綱はまだヘソを曲げていたが、少しは怒りも収まった。朝が急ぎの仕立て仕事のあることを説明すると、夕飯までミシンを使うことも許してくれた。

しかし、ミシンの騒音が盛綱を苛立たせた。音楽家の耳には耐え難いと文句を言いはじめた。朝がミシンを止めると、盛綱はバイオリンを取り出して弾きはじめた。すると今度は外から犬の吠える声が聞こえてきた。
癇癪を起こした盛綱は、手元にあった小物を窓に投げつけた。割れた窓ガラスの修繕費の心配を朝がもらすと、盛綱の怒りがますます激しくなった。窓ガラスは取り替えれば済むものだが、盛綱の有する芸術的感性は何を持ってしても取り返しのつかないものだというのだ。

ついに朝の我慢も限界に達した。盛綱の大切なものはバイオリンと朝の2つだけだと言っていたが、自分はバイオリンよりも下に見られていると言うのだ。今でも朝は盛綱のバイオリンを愛している。しかし、盛綱の芸術に愛はなく、誰一人への愛も無いと断じた。
朝は、もう盛綱と一緒に暮らすことはできないと宣言し、部屋を出て行こうとした。

出て行かせまいとする盛綱ともみ合った。はずみで転倒した朝の目の前に盛綱の靴があった。
彼の靴はつま先がひどくすり減っていた。それは、毎日、朝に会うために前のめりで大急ぎで帰って来た証拠だった。
朝は、それが何よりの幸せだと思い直すのだった。

それから3年が経過し、1933年(昭和8年)8月。
朝は妊娠していた。盛綱は男の子が生まれると決めてかかっており、すでに名前も付けている。
彼の芸術的直感に基づいて「徹」という名が与えられた。
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NHK『わろてんか』第7回

昨日の発表会の『M』(プリンセス プリンセス)はボロボロすぎて、とてもじゃないけれど記録映像を公開することのできない当方が、NHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』の第7回めの放送を見ましたよ。

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第2週『父の笑い』

1910年(明治43年)夏。
てん(葵わかな)は女学校に通っていた。商家の娘ならば、そろそろ嫁に行ってもおかしくない年頃だし、そのための躾も十分にできていた。

年に一度か二度ではあるが、旅芸人・北村籐吉(松坂桃李)から途切れること無く手紙が届く。幼女(新井美羽)の頃に会ったきり、8年間一度も会ったことはないが、てんは籐吉への気持ちが募るばかりだった。

手紙が届くたびに嬉しそうにしているてんの姿を見て、妹・りん(堀田真由)や女中・トキ(徳永えり)は、てんが恋をしているとからかった。これまで恋という感情を抱いたことのなかったてんは、慌てて否定する一方で、彼女らの言うことも的を射ていると感じるところがあった。
藤岡家の丁稚として てんと一緒に育った風太(濱田岳)は手代にまで出世していた。家に届く手紙を整理しているのは彼である。他の家族には知られないよう配慮してくれている。風太は奉公人として、雇い主の娘である てんのために身を粉にしているのだ。しかし、うさんくさい旅芸人から手紙が届くことを面白くは思っていなかった。

籐吉からの手紙を女学校で読んでいたところ、校長(林英世に見つかってしまった。旅芸人などという下賤な者から手紙を受け取るなど、はしたないことであり女学生にあるまじき行為である。母・しず(鈴木保奈美)が学校に呼び出され、激しく叱責された。
しずは、父・儀兵衛(遠藤憲一)には黙っておくことを約束してくれた。その代わり、籐吉のことは金輪際忘れてしまうよう命じた。商家の娘は、いずれかの商家へ嫁ぐのが運命である。旅芸人とは結ばれないのはもちろん、悪評が立っても困るのである。

そのころ、父・儀兵衛は大阪の先進的な薬品会社の社長・伊能(南条好輝)を訪ねていた。京都でも、西洋式の薬品を扱う問屋が台頭してきた。このままでは藤岡屋の商売が脅かされる。そこで、伊能製薬と手を結んで対抗したいと言うのだ。
伊能にとっても、京都の老舗薬問屋と提携することは願ったり叶ったりだった。ただし、そのためには家同士の確固とした結びつきが必要であると言う。

儀兵衛が大騒ぎしながら帰宅した。
伊能の息子(高橋一生)と てんとの縁談をまとめてきたのだ。
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NHK『わろてんか』第6回

発表会の出番は15時過ぎなのに、すでにステージ衣装(しけたんにそそのかされて買った)に着替えるほど気合の入っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』の第6回めの放送を見ましたよ。

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第1週『わろたらアカン』

くすり祭りでの笑い見世は、実は北村籐吉(松坂桃李)にとって初舞台だった。籐吉はガチガチに緊張しており、そのせいで出番を間違えた。
前の出し物のオチ直前に飛び出してしまい、場はめちゃくちゃに白けた。藤吉には罵声が浴びせかけられた。

それを見ていた てん(新井美羽)は楽屋に飛び込んだ。籐吉は、みなから離れ、ひとりで泣きべそをかいていた。

てんに気付いた籐吉は、こっそりと涙を拭き、ホラを吹いた。ちょうど出番が終わったところで、客は大笑いしていた。てんにも見せてやりたかったと話した。
しかし、てんは客席から一部始終を見ていたのだ。それを指摘されると、当吉は再び半べそをかいた。てんに帰ってくれと言うのが精一杯だった。

てんはかける言葉が見つからなかった。しかし、当吉と初めて会った日のことを思い出した。自分が差し出したチョコレートを当吉は大喜びで食べていた。てんは大急ぎで家に戻り、チョコレートを携えて籐吉のところへ戻った。

チョコレートを食べると、やっと籐吉に笑顔が戻った。そして、今日が初舞台だったのに失敗したこと、自称『日本一の芸人』というのは将来の姿を話しただけで、嘘をついたわけではないなどと話した。

てんは、以前の藤吉からの質問「笑いの色は何色か?」に対して「茶色」と答えた。それは正解だった。
てんは自分だけの手柄にするではなく、家族のみんな相談し、最終的に兄・新一(千葉雄大)が考えてくれたと正直に話した。

当吉は、てんの家族が円満なことを羨ましがった。籐吉の育った家は、笑顔がひとつもない冷え切った家だったという。そんな経緯もあり、当吉は芸人になったのだという。笑いは心を暖かくする。ひとりが笑えば、それが広がり、みんなが幸せになる。日本中を明るく暖かくするのが自分の目標だと話した。

真剣な話をしているのに、籐吉の口の周りにはチョコレートがベッタリとついていた。それはまるで泥棒ヒゲのようだった。てんは大笑いした。
てんが笑う姿を見て、藤吉は てん こそが自分の客の第一号だと認定した。ずっと笑っていて欲しいと頼んだ(「ずっと わろてんか」)。
旅芸人である藤吉は、今日を最後に京都での仕事を終え、次の土地へ移る。日本中の旅先の様子を手紙で送ると約束した。また、チョコレートへの例として鳥の根付(鈴付き)をてんに渡した。

約束通り、藤吉は先々からまめに手紙を送ってくれた。単なる近況報告だけではなく、土地土地にちなんだ小咄なども書いてくれる。それが面白くて、いつも笑いながら読んだ。
それは何年も続き、てん(葵わかな)は笑顔の眩しい年頃の娘となった。
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テレビ朝日『トットちゃん!』第5話

明日はギターの発表会(詳細こちら)なので気もそぞろな当方が、テレビ朝日の帯ドラマ劇場『トットちゃん!』の第5話の放送を見ましたよ。

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朝(松下奈緒)の居場所を突き止めた父・門山周通(佐藤B作)が乗り込んできた。守綱(山本耕史)を見つけるや否や殴り倒した。

朝は守綱をかばった。実家の病院を継げなくなったことを謝りつつも、二度と帰らないと言い張った。
守綱は、周通のような乱暴な人間と口を利くと魂が汚れるなどと侮辱した以外は、一切口を開こうとしなかった。
周通は、家長の許可がなければ結婚できないとする大日本帝国憲法を引き合いに出し、ふたりの結婚を絶対に認めないと主張した。
話し合いにならなかった。

朝を弁護するために啖呵を切ったのは画家の華子(高岡早紀)だった。
朝自身が家を捨てると言っているのだから、もう取り返しはつかない。諦めろと迫った。アパートの住人のダンサー・エミー市川(凰稀かなめ)を指し、彼女は伯爵令嬢という身分にありながら家を捨てたと説明した。
しかも、守綱をはじめ、このアパートに住む人間はみな異端者である。普通ではない人生を送っているからこそ芸術で成功し、輝いている。むしろ、まっとうではない世界に身を置くからこそ、あらゆることの真実が見えてくる。
一度、こちら側の世界を見てしまった朝が元の普通の世界に戻ることはできないと言う。

その話を引き継ぎ、朝は周通に一度 守綱のバイオリンを聞いてみて欲しいと頼んだ。守綱のバイオリンの音色は尊いものだと説明した。人の命を救うという周通の医療行為も尊い。守綱のバイオリンもそれに匹敵する尊さだと説得した。

守綱は、朝に頼まれ、不承不承ながら演奏を始めた。周通も演奏の間はおとなしくしていた。
しかし、演奏が終わると、朝に「勘当だ」と一言だけ告げて帰って行った。

季節は、正月から桜の季節に変わった。

東京で朝を預かっていた叔母・えつ(八木亜希子)が会いに来た。えつは、昔も今も朝の味方だった。自分のような昔の女は夫に仕えることだけが人生だった。朝には、もっと自由に生きて欲しいと願いを語った。

えつは、1通の書類も携えていた。それは、朝と守綱の婚姻届だった。しかも、すでに周通の印鑑が押されていた。朝の母・三好(古村比呂)と結託し、周通の目を盗んで印鑑を無断で押したのだ。

こうして、朝と守綱は正式に夫婦になった。
乃木坂上倶楽部では、住人たちが結婚パーティを開いてくれた。

ある日、朝は守綱の全財産が30銭しかないことを知った。これでは、その日の夕のおかずも買えない。これまでアパートの住人たちからご馳走になっていたので、今まで気づかなかったのだ。
守綱は、これからも住人たちに世話になっていくつもりだと、悪びれずに答えた。自分は一流のバイオリニストなのであり、人に食事の招待してもらっても当然だと言うのだ。決して、乞食ではないと主張した。

朝は市場を覗きに行った。しかし、金が無いのだから当然何も買えない。
しょぼくれた顔で立ち去ろうとすると、米屋(小島よしお)が大声で歌をがなりたてた。事情は分からないが、落ち込んでいる朝を元気づけようとしたのだ。

それに合わせて、朝も大声の一本調子で歌った。元・音楽学校生としては決して褒められた歌声ではなかったが、市場に来るような人々にとってはなかなかの出し物だった。周りから促され、朝は立て続けに歌った。みんなに喜んでもらえるのが嬉しく、自然と笑顔も戻ってきた。
米屋はおヒネリ代わりに米をいくらか分けてくれた。朝は、自分の歌が生きる役に立ったと思い、ますます嬉しくなった。

偶然、守綱が市場を通りがかり、その一部始終を陰から見ていた。守綱は面白くなかった。

家に帰るなり、守綱は朝を怒鳴りつけた。金がないにしろ、物乞いのよう真似をしたのが気に入らないという。
それだけではなく、朝が自分以外の人間に笑顔を見せたことも許せないという。守綱自身はバイオリンと朝以外のことは一切考えない。それと同じように、朝にも守綱以外のことは考えてほしくないのだという。守綱は米を放り投げた。

さらに守綱は、自分の外出時には部屋に鍵をかけ、朝が外出できないように部屋に閉じ込めた。守綱のことだけ考えて、家で待っていろというのだ。その代わり、守綱も仕事が終わると、毎日走って一目散に帰ってきた。

そのような状況が1週間続いた。
朝がベランダで洗濯物を干していると、隣室の華子から声をかけられた。事情を知らない華子は、しばらく朝の姿を見ていなかったので病気でもしたかと心配していたのだという。元気そうな様子なので、一緒にお茶を飲もうと誘った。
しかし、朝は部屋から出ることができない。かといって、守綱の行為を漏らすわけにはいかない。

苦肉の策で、朝は華子の部屋に行きたいと願った。ベランダを飛び移って遊びに行きたいと言いはった。
どんな困難も機転で明るく乗り越えていくのが朝の特質だった。
(そしてそれは、将来生まれる娘にも引き継がれていくのだった)
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NHK『わろてんか』第5回

今日は黒木華さんと仲良しの友だちになる夢を見てゴキゲンなので、わりと寛大にまとめ記事に取り組めそうな予感のする当方が、NHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』の第5回めの放送を見ましたよ。

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第1週『わろたらアカン』

家の酒を誰かが盗み飲みしているという事件が起きた。
てん(新井美羽)が隠れて見張ったところ、下戸のはずの父・儀兵衛(遠藤憲一)が犯人だった。

しかし、てんはそのことを誰にも告げることができなかった。自分に責任があると思ったからだ。父はドイツの薬品会社との取引を開拓するためドイツ人担当者(ケビン・キャニング)を家に招いて接待したのだが、そのパーティをてんがめちゃめちゃにし、取引もご破算になった。それを苦にして父が変わってしまったと思ったのだ。

てんは、独断でそのドイツ人へ謝罪に出向いた。彼に日本語は通じないが、てんは日本語でまくし立て、土下座して謝った。

結局、埒はあかず、てんは落ち込んで帰宅した。そして、父に打ち明けた。自分のせいで儀兵衛が変わってしまい、酒を飲み始めてしまったこと。その原因がパーティを台無しにした自分にあること。てんは泣きながら父に謝った。

てんの行為に感じ入った儀兵衛は、台所に飛んで行くと、家中の酒を全て流して捨ててしまった。てんのおかげで、自分の憑き物が取れたと皆の前で宣言した。
そして、てんへ課していた笑い禁止令を解除した。一同は大笑いした。藤岡家が久しぶりに明るい雰囲気に包まれた。

くすり祭りの最終日。家族と使用人全員でお参りに行った。
お参り後、てんはみなと離れ、笑い見世を見物に行った。

そこでは、歌舞伎の有名な一場面を面白おかしく演じるというものが披露されていた。芸人たちの滑稽な姿に、てんも他の客も大いに笑っていた。

しかし、その盛り上がりを台無しにする事件が起きた。
次の場面に登場するはずの芸人が、誤って先に出てきてしまったのだ。せっかくの場面が台無しになり、客からは罵詈雑言が飛んだ。
出番を間違えた芸人は、猪の扮装をして飛び出してきたものだから、あまりに無様であった。

その芸人の顔をよく見ると、いつか出会った自称日本一の芸人・北村籐吉(松坂桃李)だった。
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テレビ朝日『トットちゃん!』第4話

朝のアレとのテンションの違いがあからさま過ぎて、自分で自分が可笑しい当方が、テレビ朝日の帯ドラマ劇場『トットちゃん!』の第4話の放送を見ましたよ。

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黒柳守綱(山本耕史)は朝(松下奈緒)のために夜明けまでバイオリンを奏で続けた。朝は守綱のことが愛おしくなり、家を捨ててもかまわないと思った。そんな朝に向かい、守綱は自分の妻になるよう告げた。そのままふたりは、守綱の部屋へ向かった。

部屋に入るなり、守綱は朝に口づけをし、そのままふたりはベッドに倒れ込んだ。
朝は初めて結ばれる予感に見を固くした。

しかし、横になるなり、守綱は眠ってしまった。
そのままふたりは部屋を一歩も出ることなく過ごした。その夜、やっと結ばれた。

その日、朝の叔父・井上宏(高田純次)は、家出人として朝の捜索願を警察に届け出た。同時に、朝の実家に電報で知らせた。東京から戻ったばかりの父・周通(佐藤B作)は激しく激怒し、宏たち夫婦を罵った。宏は、妻・三好(古村比呂)の弟であり、当然彼女も攻撃の対象となった。

朝が守綱と暮らしはじめて2日目の朝。朝は守綱を起こさないようにベッドを抜け出した。守綱の住むアパート・乃木坂上倶楽部の1Fロビーはカフェサロンになっており、そこへ降りていった。
そこにはアパートに住む画家・華子(高岡早紀)がくつろいでいた。彼女は有名な建築家である日本人の夫と共に、パリで長く暮らしたという。しかし、その夫が亡くなり帰国した。

朝は、家を裏切って駆け落ちのような状態になり、誰とも連絡を取っていないことを心配していた。
そう打ち明けられた華子は、朝が後悔するようでは黒柳が不憫だと話した。自信を持って彼を愛することが必要だと告げた。
さらに華子は、自分がふしだらで多くの男と関係を持った話を始めた。結婚前や死別後はもちろん、結婚中も夫以外の男と寝た。そうしている時は、自分が生きていることを実感できて充実していたと言うのだ。けれども、どんなに多くの男と関係を持っても、全てを捨ててもいいと思えるような男はいなかった。

朝は全てを打ち捨てて守綱に連れ添おうとしている。守綱こそが自分にとって唯一の男だと思えるなら、何も心配はいらないと諭した。自分が幸せになったと思う時が来たら、全てのことに納得がいくと予言した。今の朝に必要なことは、腹を決めることだという。
その話を聞いて、朝は悩みを吹っ切ることができた。笑顔が浮かんだ。
画家の華子は、その朝の笑顔をスケッチして残すのだった。

守綱が目を覚ますと、そこに朝の姿がなかった。慌てふためいた守綱は部屋を飛び出した。
サロンに朝の姿を見つけると、居住まいを正し、涼しい顔を装った。しかし、その狼狽ぶりは華子やカフェマスター・シイナ(小澤征悦)には筒抜けだった。

朝はアパートの他の住人たちからも暖かく迎え入れられ、1週間強ほど平穏に楽しく暮した。
年が明けて、1930年(昭和5年)1月7日。この日は、守綱の仕事始めで、午前中からリハーサルが行われるという。バイオリンなどを準備し、カフェサロンに集まった住人たちと談笑していた。

新聞を読んでいたシイナが、朝の父が連絡を乞う広告を出していることに気づいた。そのことで、住人たちの意見は分かれた。
劇作家・上原富夫(隈部洋平)は良識的な考えの持ち主であり、ふたりで朝の実家に挨拶に行くべきだと提案した。
一方、ダンサーのエミー市川(凰稀かなめ)は、ふたりで決めたことなのだから親は関係ないと言って猛反対した。彼女は夫・ダニー市川(新納慎也)との結婚を家族に反対され、駆け落ちして現在に至る。ゆえに、家族のこととなると過敏に反応するのだ。夫・ダニーがなだめても言うことを聞かず、ダニーにまで腹を立てて出ていってしまった。

守綱の結論は、挨拶には行かないということだった。ふたりが愛し合っていればそれで十分だと言うのだ。
朝も異論がなかった。加えて、エミーとダニーのように、言いたいことが言えて、喧嘩もできる夫婦になりたいと話した。自分の両親は父が絶対的な権力を持っていて、母は口答え一つせず完全に服従していた。ふたりが喧嘩をしているところは一度も見たことがない。自分は喧嘩のできる夫婦に憧れるというのだ。

その直後、朝の父・周通が現れた。
周通は、バイオリンを持っている男こそが娘をかどわかした男だとひと目でわかり、守綱を殴り倒した。
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NHK『わろてんか』第4回

酒を飲みながらぼーっと見る分には面白いのかもしれないな、とちらりと考えた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』の第4回めの放送を見ましたよ。

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第1週『わろたらアカン』

祭りから帰ってきた てん(新井美羽)は、日本一の芸人だと名乗る男・北村籐吉(松坂桃李)に出会ったことを母・しず(鈴木保奈美)や祖母・ハツ(竹下景子)に興奮しながら話した。一方、てんと同行していた丁稚・風太(濱田岳)は、藤吉はうさん臭い男で泥棒まがいだと断じた。
てんが特に印象に残っていたことは、藤吉から「笑いの色は何色か?」と聞かれたことだった。
てんには答えがわからなかったし、母のめでたい「赤」や兄・新一(千葉雄大)の「茶」(ちゃらける、ちゃかす、おちゃめ、など「茶」のつく言葉が多い)などの案も違うような気がするのだった。

藤岡家の台所では、誰かが酒を盗み飲みしているという騒ぎが起きていた。客用の高価な酒の瓶から、毎晩少しずつ酒が減っているのだ。
藤岡家の者は、家長・儀兵衛(遠藤憲一)をはじめ誰も飲酒はしない。
真っ先に疑われたのは、盗み食いの常習犯の丁稚・風太であった。しかし彼は、まんじゅうの盗み食いは認めたが、酒にはいっさい手を付けていないという。
祭りのどさくさに紛れて、泥棒が盗んでいるという案も出た。しかし、金目のものには手を付けず、酒を少しだけ飲んで逃げるというのも不可解である。
祖母のハツは、この家には昔から化け猫が取り憑いていると言い出した。その化け猫の仕業だろうというのだ。

風太は、自分の濡れ衣を晴らすためには、化け猫退治に取り組むことにした。てんを誘って、夜中の台所に潜んだ。

そこでてんが見たものは、茶碗に酒を注いで飲んでいる父・儀兵衛の姿だった。
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テレビ朝日『トットちゃん!』第3回

一昨日くらいからどうにも喉がいがらっぽく、今日の午後には関節も痛み出し、これは風邪のひきはじめではないかと気分の沈んできた当方が、テレビ朝日の帯ドラマ劇場『トットちゃん!』の第3回めの放送を見ましたよ。

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第1週

朝(松下奈緒)の父・門山周通(佐藤B作)が北海道から上京してきた。朝の結婚相手を決め、写真と釣り書を送ったのに返事がないので乗り込んできたのだ。
朝を預かっている、叔父・井上宏(高田純次)は低頭平身して謝るばかりだった。周通の言うとおり、なんとしても縁談がまとまるよう協力すると約束した。
一方、叔母・えつ(八木亜希子)は朝の肩を持った。朝は結婚相手・児玉久興(本多力)のことはあまり好みではないようだと言って弁護した。

周通の怒りにますます拍車がかかった。この結婚は門山家を守るために必要なことであり、朝の好みを考慮する必要など無い。加えて周通は、朝が声楽家を目指すことにも賛成はしていない。明日、朝を連れて北海道に連れて帰ると言い張った。地元で自分の帰りを待っている患者が大勢いるので、1日たりとも延ばすことはできないと主張した。

しかし、その日は『第九』コンサートの本番の日である。朝は、たとえ口パクしかしていなかったとしても、どうしても出演したいと思った。
この点に関しては、叔父叔母ともに朝の味方だった。コンサートの翌日に必ず朝を北海道まで送り届けることを約束し、とりあえず周通には一人で帰ってもらうこととなった。

自室で、朝は叔母・えつと話をした。
朝は黒柳守綱(山本耕史)のことを話した。朝に音楽の才能が無いことを遠慮なく告げるほど怖い人だと説明した。しかし、どこか魅力的である。そして、彼のことを考えると時間が止まったように感じられると認めた。
えつは、それこそが恋だと指摘した。そして、本当に好きな人と結婚するべきだと助言した。結婚生活には辛いことが多いが、好きな人と一緒ならば乗り越えられるからだ。
そして、朝の人生は朝のものなのだから、自分の望む選択をするのが一番だと付け足した。

翌日、『第九』コンサートの本番を迎えた。朝は舞台でも口パクするだけだったが、コンサートは大成功に終わった。
その日は、東京でもかなりの雪が降った。鉄道も止まるのではないかと心配された。

コンサートの打ち上げが行われたが、朝は一人で先に帰ることにした。雪が心配だったし、北海道に帰る支度も必要だ。そして何よりも、黒柳と顔を合わせるのが心苦しいからだ。

朝が会場を出ると、それに気づいた黒柳が帰り支度を整えて追ってきた。そして、無言のまま朝と一緒に歩き出した。
朝も口を開かず、黒柳に付き従った。

ふたりの付いた先は、乃木坂上倶楽部の1階にあるカフェ・シイナだった。
黒柳はカフェのマスター・シイナ(小澤征悦)に慣れた様子で2人前のインド・カレーを注文した。
そして、シイナに向かって「僕の愛する人です」と朝を紹介した。

突然の発言に朝は困惑した。しかし、どうしていいかわからず、黙っているよりほかなかった。
恥ずかしさと雪の心配で、家に帰ろうとした。ところが、シイナがチャイを振る舞ってくれたので、帰るタイミングを逸した。

朝はチャイをはじめて飲むのがはじめてであり、どうも馴染めなかった。一方、インド・カレーもはじめてだったが、こちらは一口で気に入った。なんでも、シイナの両親はインド人と日本人であり、料理は本場仕込みなのだという。

シイナは朝の名前を尋ねた。
黒柳は、紹介しようとして言葉に詰まった。実は黒柳も朝の名前を知らなかったのだ。朝はそこではじめて名乗った。

いよいよ夜も更けてきて、このままでは叔父と叔母にたいへんな心配をかけてしまう。暇を告げようとした朝を、またしても黒柳が遮った。この場で、朝のためにバイオリンを演奏するという。
朝は、黒柳が調弦をしているすきにこっそり帰ろうとした。しかし、ドアを開ける前に曲が始まった。その音色に惹きつけられた朝は立ち去ることができなくなった。

黒柳は立て続けに何曲も演奏した。黒柳の想いはしっかりと朝に届けられた。

場がお開きになった時、朝は家に帰りたくないと言い出した。
嫁入り前の娘が深夜に帰宅することなど、常識的に考えて許されるわけがなく、激しく叱責されるに決まっている。それだけでなく、叔父のところに帰ったら最後、自分は北海道に連れ戻されてしまう。たとえ自分に音楽の才能が無いとわかっていても、北海道には帰りたくないと訴えた。

それを聞いた黒柳は、音楽の道は諦めて、自分の妻になれと命じた。そして、今日から一緒に暮らそうと言うのだった。

その頃、朝の叔父と叔母は彼女の帰りを待っていた。
叔父・宏は、朝を北海道に帰すのは誤りではないかと思い始めていた。朝には思いを寄せている人がいるのではないかと勘ぐった。そう聞かれた叔母・えつは知らないふりをした。
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