今年はJKとバンドをやってキャッキャしていたわけだけれど、来年はJDとバンドをやってルンルンできそうな目処が立って喜ばしく思う当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第53回めの放送を見ましたよ。
はつ(宮﨑あおい)が加野屋に大きな漬物樽を持ってやって来た。はつの漬物はみんなの人気で、おすそ分けに来たのだ。
身重のはつを心配した新次郎(玉木宏)は、漬物樽を背負って家まで送っていった。
義理の兄妹ではあるが、一つ違っていれば夫婦になっていたはずのふたりである。互いにそのことを知っている。ふつうの義理兄妹とはどこか様子が違った。
新次郎は、他の誰にも言ったことは無いのだが、あさ(波瑠)が九州に行ったきりで寂しいことをふと打ち明けた。はつも、夫・惣兵衛(柄本佑)が行商に行ったまましばらく帰ってこず心細いことを打ち明けた。
新次郎は、自分たちふたりは配偶者に置いてけぼりを食らった点で共通しており、寂しい思いをしている似た者同士だと話した。
一方、はつは、もし自分たちが夫婦になっていたら、今ごろどうなっていただろうかと尋ねた。
同じことを考えていた新次郎は、それを悟られないように笑ってごまかし、話題を変えた。近所にある地蔵に、あさや惣兵衛が早く帰ってくることをお祈りしようと提案した。ふたり並んで手を合わせていたのだが、新次郎ははつのことが気になって、盗み見するのだった。
その夜は、三味線師匠・美和(野々すみ花)の家で浴衣の会が開かれた。新次郎はそこで演奏することが決まっており、あさもその日までには帰ってくると約束していた。しかし、あさの帰阪は叶わなかった。
新次郎はあさのいない寂しさを思いながら、三味線を弾いた。
はつも、夫・惣兵衛の帰りを待ちわびながら、寂しい夜を過ごしていた。
九州にいるあさも同じで、なかなか寝付けなかった。
それぞれがそれぞれに寂しい夜だった。
翌朝、あさはカズ(富田靖子)に声をかけられた。あさが眠そうで、疲れた顔をしているからだ。あさが鉱夫たちに混じって、人一倍働いているせいで体調を壊したのではないかと心配しているのだ。
カズは、あさに一度大阪に帰ることを提案した。夫にも会いたいだろうし、休息も必要だというのだ。
しかし、あさはそれを断った。自分の言いだした改革は始まったばかりで、自分だけがわがままを言って休むわけにはいかないというのだ。
あさの言葉を聞いた親方・治郎作(山崎銀之丞)は、あさのことを「バカ」と言って怒鳴りつけた。これまであさは鉱夫たちのことを第一に考えて一生懸命やってきた。ここであさが休暇を取ったからといって、誰もあさが自分勝手だとなじるものはいないというのだ。
治郎作の言い分は理にかなっていた。しかし、「バカ」と侮辱されたことにあさや亀助(三宅弘城)は腹を立てた。
それをとりなしたのはカズだった。
治郎作は元来口が悪いので、つい下品な言葉が出てしまうのだという。そして、彼の言う「バカ」というのは最上級の褒め言葉だと説明して弁護した。
続いてカズは、当の治郎作をどやしつけた。疲労困憊したあさのように、弱っている女に優しい言葉をかけられない男は腑抜けだと叱りつけた。
妻に怒鳴られて反省した治郎作は、か細い声でやっと「おおきに」と言うことができた。
その一言を発した後は、いつもの威勢のいい治郎作に戻り、あさへの感謝の言葉をまくし立てた。
あさの元気が自分の元気の源泉だと言うのだ。あさが働いている姿を見て、自分も負けないように働こうと思う。これまで色々な現場で働いてきたが、このような気持ちになったのは初めてなのだという。
さらに治郎作は、自分だけでなく他の大勢の鉱夫たちも同じ気持に違いないと言う。中には全くやる気のない鉱夫もいたが、あさが来てからは、そんな者でさえ一生懸命働くようになったという。しかも、その姿がとても楽しそうなのだ。全てあさのおかげだと深い感謝を述べた。
あさはとても嬉しく、涙ぐんだ。
そして、彼の勧め通り、まずは宿舎で横になることにした。
昼寝をしながら、あさは夢を見ていた。
自分は大阪で寝ており、新次郎が起こしに来たと思った。
しかし、目を覚まして見ると、そこにいたのは五代友厚(ディーン・フジオカ)だった。
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