来週カラオケに行くことが決まったので、今から自主練を始めようかと思っている当方が、NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の第43回めの放送を見ましたよ。
あさ(波瑠)が九州の炭鉱に来て1ヶ月が経った。鉱夫たちはあさを受け入れ、まじめに働くようになった。鉱山は加野炭鉱と称され、事業も軌道に乗り始めた。
あさも顔を炭だらけにしながら一緒に働いた。ここで採れる石炭が加野屋の利益になると思えば、どんな小さな欠片でも大切に扱った。また、鉱夫たちに対しては我が子のように接したし、彼らからも慕われるようになっていた。
炭鉱が一段落したので、あさは大阪に戻ることを決めた。
ところが、帰阪しようとした矢先、京都の実家からあさへ手紙が届いた。そこには祖父・忠政(林与一)が危篤に陥ったと記されていた。
あさは、急遽実家へ戻ることにした。
忠政はすでに弱り切っており、医者からももう長くはないと言われていた。床から動くこともできず、眠ってばかりいた。
それでも、あさとはつ(宮﨑あおい)がやって来ると、体を起こして元気そうに話をした。忠政は、数年ぶりの孫との再会を何より喜んだのだ。
炭鉱からまっすぐやって来たあさは旅装束だったし、家が潰れたはつは百姓ぐらしである。ふたりともまともな着物を持っていなかった。そこで、母・梨江(寺島しのぶ)がふたりに自分の着物を貸してやった。
特に梨江ははつのことを心配していた。あさは大阪に戻ればまともな着物を持っているが、はつには全く無いからだ。梨江ははつのために着物を仕立ててやりたいと話した。
しかし、はつはそれを断った。自分は身の丈にあった生活をしたいというのだ。しかも、貧しくはあるが、今の生活が楽しいという。姑・菊(萬田久子)も最近は丸くなり始めたし、夫・惣兵衛(柄本佑)も畑仕事に精を出して明るく健康的なのだという。それだけで自分は幸せだとしみじみ話すのだった。
その頃、新次郎(玉木宏)は寂しい思いをしていた。そろそろ朝が帰ってくると思っていたのに、京都へ立ち寄ってしまったからだ。それでも新次郎は、あさが祖父・忠政と特に仲の良いことは知っていたし、自分の女々しさを家人に知られたくもなかった。そのため、みなの前では強がっていた。
そんな新次郎は、陰で一人で泣いている女中・ふゆ(清原果耶)の姿に気付いた。
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