Terai, S. さんの「未明のプログラミング日記」に書かれている”社会的現実の作り方シリーズ”が面白い。
「社会的現実の作り方」
相手チームの実力の問題を、”チーム青森”の好不調の問題と捉える誤解。ダークホースの”駒大苫小牧”を、「真の王者」だとみなす誤解。
「社会的現実の作り方2」
ニュース番組のアシスタントが「カーリングの選手層は厚い」と発言したが、日本選手権のチーム数は男女ともに9チームのみで、ほとんどが北海道と長野のチーム。
「社会的現実の作り方3」
「空前のカーリングブーム」と言われる割に、男子の試合はほとんど報道されない。
「社会的現実の作り方4」
WBCの日米戦における審判の誤審について。本当に人々は怒っているのか?
いずれも”例題”として、スポーツに関する最近の話題が取り上げているが、「現実だと思っていることが、実は”社会的に作り出された現実”(虚構)である可能性がある。そして、人々は自分でそれに気づきにくい」という本質的なメッセージを上手く伝えている。興味深い。
とはいえ、僕は Terai, S. さんと同じ講座で教育を受け研究をしてきた人間なので、この考え方に馴染んでいるだけで、それに興味の無い人は「ふ~ん」で終わってしまうかもしれないけれど。