『失楽園』(黒木瞳のやつ)

なんだかよく分からないけれど、数週間前から妙に黒木瞳が気になって仕方がなかった。

普通に美人だし。
1960年生まれで既に47歳で、しかも子どもを産んでいるとは思えない色っぽさだし。

そんなわけで、黒木瞳の出演作をどうしても見たくなった。
そこで選んだのが『失楽園』(1997年公開)。
今より10歳若くてきれいな黒木瞳が見られるばかりか、エロくて艶っぽい濡れ場(←この言葉、死語?)も見れると思えば、どうしてこの作品を選ばないだろうか、いや選ぶ(反語)。

そんなわけで、メルシャンの安い赤ワインを飲み(本当は作中に出てくるシャトー・マルゴーを飲みたかった)、鶏肉とタマネギの雑炊を食べ(本当は作中に出てくる鴨とクレソンのお鍋を食べたかった)、アルコールと暖かい雑炊で血の巡りがよくなりながら(ついでに黒木瞳の艶姿にどこぞの血流も増えながら)、見た。
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『孤独のグルメ』 久住昌之・谷口ジロー

ひとりで飯を食う男の孤高のダンディズム。
最初はウケ狙い漫画かと思って読み始めたけれど、深いテーマを持ってる。
密かに売れてる理由もよく分かる。

主人公の井之頭五郎は個人で輸入雑貨の貿易商を営んでいる。
ただし、店舗は構えていない。

結婚同様 店なんかヘタにもつと
守るものが増えそうで人生が重たくなる
男は基本的に体ひとつでいたい

『孤独のグルメ』p.17

その言葉どおり、中年に差し掛かっている彼は独身。
絵柄を見る限り、割とハンサムだし、身なりも良いし、言動も紳士的。
留学生のバイトを理不尽なまでに怒鳴り散らす店主に対して、堪忍袋の緒を引きちぎる正義感も持ってる。

そんな主人公が、大都会をさまよい歩き、グルメ本には絶対のならないような大衆食堂に立ち寄る。
そして、孤独に飯を食う。

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