『「これはシングルじゃないな(笑)」「でも陽水さんの歌詞が届いてびっくり」大ヒット曲「アジアの純真」が生まれた瞬間: PUFFYと奥田民生の30年』(文春オンライン)という記事を読んで、当時の俺はハデハデギャルよりもPUFFYみたいなユルユル女子が好きだっし、今でもそうだなと思い出した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おむすび』の第8回めの放送を見ましたよ。
結(橋本環奈)は、伝説のギャルであり姉の歩(仲里依紗)が何かと引き合いに出されることに苛立った。
ギャルたちからは、歩はどんなパラパラの振りも一度見ただけで覚えたと言われ、結にも同じことを求めた。父・聖人(北村有起哉)は、結が歩のように朝帰りするのではないかと心配だったと言って、駅まで迎えにきた。
家に帰ると、母・愛子(麻生久美子)は聖人の行為はやりすぎだと言ってなじった。その結果、夫婦は激しい口喧嘩を始めた。
自室に閉じこもっていた結であったが、ふたりのやり合う声が嫌でも聞こえてきた。
8年前にも同じような夫婦喧嘩があった。歩が朝帰りをした時で、聖人は激しく叱責した。一方の愛子は干渉すべきではないと言って歩を擁護した。それをきっかけに激しい夫婦喧嘩となった。
今日の夫婦喧嘩は8年前とそっくりだった。
結は、両親の喧嘩や家の中がギスギスしている原因は全て姉・歩のせいだと思っている。だから姉のことが嫌いであり、姉のようなギャルも嫌いなのであった。
それでも書道部の活動は結にとって楽しみだった。
野球部応援用の横断幕の縫製が済み、いよいよ文字を書き込むことになった。
2年生の風見先輩(松本怜生)が書き手となり、彼は「一致団結」と書くことに決めた。風見によれば、仲間と力を合わせて困難に立ち向かうというこの言葉が好きなのだと言う。結はその説明に感じ入った。
そして、風見は立派に書き上げた。
揮毫は校庭で行われ、多くの生徒たちが見物に来た。
その中には、野球部であり結の幼地味でもある古賀(菅生新樹)もいた。結と風見が特に親しげにしている様子を遠くから眺めていた古賀は面白くなかった。
その夜、古賀が結の家を訪ねてきた。
彼の父は漁師であり、獲れたてのヤリイカのお裾分けを持ってきたのだ。
その場で古賀は、先輩が怪我をしたので、1年生の自分も試合に出れることになったと話した。自分はそこでホームランを打つから結に見ていて欲しいと話した。
結は突然の宣言に困惑しながらそれを受け入れた。
そして野球部の試合の日になった。結は書道部の仲間と一緒に応援席にやってきた。自分たちの横断幕が掲げられているのを見て、その立派さに感激した。
結の学校のチームは平凡に見える一方で、相手チームは体格もよく強そうに見えた。聞いた話では、相手チームはこれまではそれほど強くはなかったが、近年は県外からも生徒を集めて野球部を強化しているのだという。特に、今年は良いピッチャーが入ったと評判なのだという。
結は投球練習をしている相手チームのピッチャーを見た。するとそれは、いつか結が海に飛び込んで子どもの帽子を拾ってやった時、おせっかいにも助けに来た四ツ木(佐野勇斗)だった。