『機動戦士ガンダム The Origin 16』安彦良和

本屋に行ったら売られてた。

帯には
オデッサ作戦終結!TV版とは異なる壮絶な決着が描かれる!
と惹句が書かれてる。

オデッサ作戦といえば連邦軍レビルとジオン軍マ・クベの総力戦。
ご存知のとおり、マ・クベが破れ、「ジオンはあと10年は戦える」と言い残して宇宙に逃げていくシーンは、TV版ガンダムの名シーンの一つ。

そんなマ・クベが表紙の16巻。
そして、マ・クベの象徴である愛機ギャンも描かれている。

これが意味するところは・・・?
買って読め。

ところで、16巻では、妙にニュータイプへの覚醒をほのめかす描写が多い。
The Origin もついにターニングポイントか?
今回でオデッサ編は終了で、次はララァ編らしいし。
#ララァといえば、ニュータイプの象徴ね。一応言っておくけど。

今日の「うぉ~、あともう一歩」(気まぐれコンセプト)

「コンビニにまつわる都市伝説」

ある夜、コンビニでヤクザ風の男が買い物をして、レジで会計をしたところ、合計金額は893円。
店員「893円になります。」

ヤクザ風の男は、ビビる店員を睨みつけ、サイフから千円札と1円玉を3個出して、叩きつきえるようにカウンターに置いた。
ヤクザ風の男「1003円出すから釣りくれや。」

店員がレジを打つと、表示された釣り銭の額は、110円。
店員「110円のお釣りです。」

それを見たヤクザは、逃げるようにコンビニを出て行きましたとさ。

この4コママンガが掲載されているのは、「気まぐれコンセプト クロニクル」の895ページ。
なぜ、うまく調整してあと2ページ前に掲載しなかったのか。

手塚治虫アンソロジー 猫傑作選

手塚治虫の数多の作品の中から、猫が登場する話を集めた企画本。
「ブラックジャック」とか「ユニコ」とか「鉄腕アトム」とか、「ミッドナイト」(これ、知らなかった)などの他、読みきり作品なんかも多数収録されている。

まだ1巻しか読んでいないけれど、そこに表れている手塚治虫の”猫観”は、”人知を超えた能力を有し、身勝手で、自分たちが万物の長だと思って生きている。しかし、人への愛も兼ね備えている」という、まぁありがちな猫観。
しかし、いずれの話も、最後にちらっとホロリとさせてくれるので、夢中で読めました。

1巻の2作目「おけさのひょう六」というお話が好き。
踊りを生きがいにしていた小作人が、大名を揶揄した踊りをしたせいで目を潰されてしまい踊ることができなくなる。
それを不憫に思った飼い猫が、代わりに踊るという話。
・・・なんつーか、これやって書いてしまうとすんげぇ陳腐な話なわけだが、笠をかぶってにゃこにゃこ踊る白いネコちゃんの描写がかわいくて萌えたのだ。

alm-ore 読者の全員にオススメするわけではないけれど、alm-ore 読者には猫好きが多いので、その人たちとはこの作品集を共有したいと思った。

続きを読む

京都国際マンガミュージアム

2006年11月にオープンしたばかりの京都国際マンガミュージアムに行ってみた。

京都国際マンガミュージアム

要するに「マンガ図書館」で、館内で自由にマンガを読むことができる(貸し出しはやってない)。
ミュージアムというものの、行ってみた感想は “飲食のできないマンガ喫茶”というノリ。
20万冊(最終的には30万冊所蔵の予定)の蔵書があるとのことだが、ざっと開放書架を見て歩いて目に付くのは、やまり「ジャンプ」とか「マガジン」とか、「マーガレット」とか「フレンド」とか、まぁたいていは大き目の書店とかマンガ喫茶とかにあるようなラインナップとそんなに変わらないと思った。

ミュージアムらしいところと言えば、「ガロ」とか戦前のマンガ本とか絶版マンガ雑誌とか、海外のマンガ本とかが陳列されていることだが、たいていはケースの中に展示されているだけで、手にとって見ることはできない。
貴重なものなので、閲覧禁止にする気持ちはわからないでもないけれど、表紙を眺めてもなー、って感じ。

続きを読む

機動戦士ガンダムさん(さいしょの巻) / 大和田秀樹

30過ぎてもガンダム ガンダムって・・・
どうかと思うね ボカァ!

とシャアがつぶやく衝撃の表紙。

角川書店から出ているガンダムパロディ物のコミックです。

著者の大和田秀樹氏のサイト(釘バットドットコム)も昔から有名。
5年位前までは、この本の元ネタと思しき4コマ漫画がサイトで公開されていたのだが、きっと大人の事情で現在は見れない。

僕はどちらかと言うと、「トニーたけざきのガンダム漫画」の方が、絵が緻密でキャラの”それらしさ”が立ってるので好き。

しかし、こちらはこちらで、ガンダムへのオマージュとしては成功していると思う。
シャアのこき下ろし方は、一日の長がある。

個人的な最大の見所は、p.108 に掲載されている、現代アニメ風”ボン!キュ!ボン!!”なララァ。
このカットで飯2杯。

トニーたけざきのガンダム漫画

トニーたけざきのガンダム漫画1st ガンダムパロディ漫画 「トニーたけざきのガンダム漫画」 .
安彦良和のアシスタントをやっていたという筆者が,その画力を最大限に発揮しつつ ,ガンダムの有名せりふを見事に取り込んで,稀有なギャグ漫画として昇華させている.
とりあえず,ガンダム好きな皆さんにオススメしたいです.

続きを読む