「時計仕掛けの空耳アワー」 六車昌史

 「時計仕掛けの空耳アワー」というブログは、どうやら加古川市の六車昌史さんのブログらしい。

 六車昌史さんとは、タモリ倶楽部の空耳アワーの新進常連投稿者。「打倒、高橋力」を標榜している、なかなかの実力者。最近よく採用されている。

 一部の人はピンと来るだろうけれど、僕はとある事情により、彼のことを全くの他人だとは思えない。

 そんなわけで、alm-ore は六車昌史さんを自分の分身のように応援する所存。

NHK『ゲゲゲの女房』第110回

 右袖にゲゲゲのブログパーツを設置した当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第110回めの放送を見ましたよ。

* * *

「鬼太郎ブームがはじまった」

 『少年ランド』の北村(加治将樹)が原稿を持ち帰った。彼のことをいずみ(朝倉えりか)を巡るライバルだと敵視している菅井(柄本佑)は、居間で倉田(窪田正孝)に相談を持ちかけていた。そこへ偶然いずみが顔を出した。先日、倉田の自作漫画を郵便局に届けに行ったお礼をまだもらっていないと催促するいずみ。倉田はドギマギして逃げ出してしまった。

 その時、渡したばかりの原稿にミスがあることが発覚した。毎日、仕事の後に自作漫画を描いているせいで、倉田がボンヤリしていたことが原因だ。またしてもいずみが倉田の代わりに差し替え原稿を編集部に届けることになった。

 いずみは、初めて見る編集部の活気ある様子に心奪われた。
 帰りしな、ビルの中で加納郁子(桜田聖子)に出くわした。彼女は『ゼタ』に携わる一方で、婦人雑誌のライターをやっているという。女性でありながら颯爽と働く姿に、いずみは大きなあこがれを抱いた。

 その頃、『ゼタ』の深沢(村上弘明)の元には、大手出版社の浜野(小木茂光)が来て、提携を持ちかけていた。

 家に帰って来たいずみは、出版社で見聞してきたことを楽しそうに布美枝(松下奈緒)に話した。加納が他社で記事を書いていることを気がかりに思う布美枝であったが、あまり詳しいことはわからなかった。
 布美枝は、父(大杉漣)から電話があったこと、いずみの見合い話が進みつつあることを知らせた。自分の進路を勝手に決められることに反発するいずみ。頑なに拒否するいずみの態度を見て、布美枝は東京に好きな男でもいるのではないかと聞いてみるが、いずみはきっぱりと否定した。
 さらにいずみは、今は女性も外に出て働く時代なのだと主張する。加えて、布美枝は夫に依存しなくては生きていけない、古いタイプの女性だと心ないことを言ってしまった。

 いずみの将来を心配する気持ちと、ひどい言われ方をしたショックで、布美枝は茂(向井理)に話を聞いてもらおうと、仕事場を覗いた。
 茂は一人でいたが、深沢から電話で提携話の相談を受けたり、全く進んでいない「墓場鬼太郎」イメージソングの作詞などでそれどころではなかった。忙しそうにしている茂の姿に、布美枝は何も言い出せなくなってしまった。

* * *

続きを読む

10年前のJR祝園駅周辺

 Youtube で2000年、20002年ころのJR祝園駅周辺の写真集を見つけた。

 僕がこのあたりに住み着いたのは2003年。その時から見ても、このあたりは随分と様子が変わった。
 しかし、そのたった3年前は全く別の町だったと知って驚いた。旧町役場とか全く知らない。

続きを読む

NHK『ゲゲゲの女房』第109回

 ズバリ二日酔いな当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第109回めの放送を見ましたよ。

* * *

「鬼太郎ブームがはじまった」

 昭和42年初夏。
 自動車を購入したのにあわせて、布美枝(松下奈緒)は自動車学校に通い始めた。

 ある日の午後、倉田(窪田正孝)は郵便局に行きたがっていた。コツコツと書きためた自作漫画を、雑誌の新人コンクールに投稿しようとしているのだ。しかも、締切りは今日の消印までであった。しかし、締切り直前の忙しい時であり、自分の都合で抜け出すことは許される状況ではなかった。

 倉田の窮地に気づいたいずみ(朝倉えりか)が代わりに原稿を出しに行き、無事に締切りに間に合わせることができた。心の底から感謝した倉田は、何かお礼をしたいと申し出た。いずみは、「お金では買えないけれど素敵なもの」が欲しいといたずらっぽく言って、倉田を悩ませるのだった。

 その後しばらくして、『少年ランド』の豊川(眞島秀和)と北村(加治将樹)が来た。人気漫画のイメージソングを作り、レコードを発売する計画を進めているという。漫画原作者が作詞をするという企画趣旨なので、茂(向井理)には『墓場鬼太郎』の詞を作って欲しいという。作詞は苦手なので困りつつも、茂は引き受けてしまった。茂は仕事がなくて苦労した時代があったので、仕事があるだけありがたいと思い全て引き受けてしまうのだ。

 部下の北村は仕事場を離れ、村井家の居間にいた。彼はいずみに惚れているのだ。同様にいずみのことが好きな菅井(柄本佑)は北村の動きを察知して、追い払いに来た。
 いずみはふたりの感情に気づいていない様子だったので、布美枝がそのことを教え、少々釘を刺す。茂の仕事関係の人々なので、恋愛感情がもつれて支障が出ては困るというのだ。ふたりのことを特になんとも思っていないいずみは、心配いらないと笑い飛ばしてしまった。布美枝は、彼女の軽薄な態度に胸騒ぎがするのであった。

 菅井は倉田を喫茶店に呼び出して、いずみに好意を寄せていることを告白した。ライバルの北村に比べると見劣りする自分をどうすればいいかと相談するのだった。自分には学もないし、金もない。仕事も半人前なので北村にはかなわないし、良家の娘であるいずみにも不釣合であることを思いつめているのだった。
 倉田は菅井に腹を立てる。男たるもの仕事で一本立ちをし、その後に女性に求愛すべきだと考えているのだ。しかし、菅井に向けたその言葉は、同時に倉田自身の胸にも突き刺さった。倉田は急に席を立つと、新たな自作漫画を描くために帰っていってしまった。

* * *

続きを読む

『Banana fish』読書感想文 by kaihiraishi

 @kaihiraishi さんより、読書感想文大会への投稿がありました。

 【自由図書部門】へのエントリーとして受け付けます。

投稿規定を満たしていない(僕が提示した課題図書ではないし、既に僕が読んでいる本なので対象外)のですが、本書に対して何か言いたい人がいるだろうと思って、敢えて掲載させていただきます。

 この漫画は、僕が某氏に「木公くん、必読だよ」と言われて読んだものです。僕が読んだのは、昨年のお盆休み時期です。ちょうど1年前でしょうか。
 つまらない漫画だとは思わなかったのですが、一生心に残る漫画かと問われれば疑問が残る作品であったというのが正直なところです。80年代(?)にリアルタイムに読んでいたら、僕もいろいろと影響されただろうと想像しますが、2000年代に読むと色々と古くささを感じざるを得ませんでした。

 それでも、主人公リンクスのカッコよさには憧れるものがあります。当方のヒーローTop100の中盤以上には余裕でランクインです。

 そして、残念ながら、この作品に描かれている「男の友情」がピンと来なかったという@kaihiraishiの意見には同意せざる終えません。

 そんなわけで、某氏の擁護コメントを待つところ。;-p

続きを読む

映画『扉をたたく人』を見た

 コネチカット州の大学に勤める白人男性ウォルター(リチャード・ジェンキンス)は、全くうだつが上がらない。発展途上国への経済支援を専門にするが、近年は論文を全く書いていないし、講義内容も20年間変えていない。ピアニストだった妻に先立たれ、唯一彼女の思い出だけを胸に、無気力な毎日を送っている。
 ある日、お情けで共著者に加えてもらった論文の学会発表のため、ニューヨークに行くことになった。第一著者が産休のため、どうしても出張できなくなってしまったのだ。少しも気乗りしないのだが、発表をキャンセルするわけにもいかず、嫌々出かけていった。

 ニューヨークには、ずいぶん前に購入したアパートメントを持っていた。しかし、どこでどう話がもつれたのか、シリアとセネガルからそれぞれやって来た不法滞在のカップルが又借りして住んでいた。所有権を主張してふたりを追い出すウォルターであったが、行き先の無い彼らを不憫に思い、新しい住処が見つかるまで置いてやることにした。

 保守的なアメリカ文化に育ったウォルターと、アフリカ文化をルーツとする彼らの間には当然ぎこちなさがあった。ところがウォルターは、学会での付き合いに馴染めない一方で、シリア人タレク(ハーズ・スレイマン)の打楽器ジャンベに興味が惹かれていく。いつしか、彼と一緒にストリートで演奏するまでになる。

 そんなある日、とても些細な出来事のせいでタレクが警察に逮捕され、不法滞在が大きな問題となった。
 その事件を通して、ウォルターは良き/善き人生とは何かを考え始めるのだった。

扉をたたく人

* * *

続きを読む

NHK『ゲゲゲの女房』第108回

 現在ドラマの中では昭和41年であり、それは俗に言う丙午であり、出生数のグラフ(参考)を見ても驚くべきほど明らかに産み控えがあったわけだが、村井家はそういうことを気にしなかったのか、出生届をちょろまかしたりするのだろうか(年末に生まれたものを、年明けに生まれたかのように記載する)・・・なんて余計なことを考えている当方が、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の第108回めの放送を見ましたよ。

* * *

「悪魔くん復活」

 布美枝(松下奈緒)は病院で帝王切開することになった。その日は、藍子(篠川桃音)の誕生日であり、クリスマスイブでもある。付き添いのいずみ(朝倉えりか)は病院から電話をかけ、茂(向井理)にお祝いの料理や藍子へのプレゼントの隠し場所などを指示し、あとのことを頼んだ。
 しかし、茂は当日の締切りを2つも抱えており、プロダクション全員が徹夜体制であった。編集者・北村(加治将樹)が早くも原稿を取りに現れ、待ったなしの状態になってしまっていた。

 その夜、布美枝は無事に女の子を出産した。

 翌朝、いずみだけが病院から帰って来た。茂らは徹夜で仕事をし、全員疲れて仕事場で眠っていた。仕事部屋の狭い一角のテーブルには、ご馳走が無残にも食い散らかされていた。藍子も仕事部屋の椅子で眠っていた。藍子にはプレゼントも渡されていなかった。

 いずみは、藍子の誕生日が台無しにされたことに立腹する。唯一目を覚ました倉田(窪田正孝)に不満をぶちまける。少しくらい時間を見つけて、茂本人が病院に顔を出したり、藍子の相手をしてやっても良かったのではないかとまくし立てた。
 しかし、倉田も黙って聞いているわけではなかった。茂は極度の集中力で、命を削って漫画を描いている。少しでも集中が途絶えると、作品が台無しになる。そうなると読者や出版関係者など、多くの人々に迷惑がかかることがなぜわからないのか、と反論するのだった。

 ふたりがちょっと目を離した隙に、藍子がストーブで手を火傷してしまった。その騒ぎを聞きつけた茂は、倉田と一緒に、自分の足で走って藍子を病院に連れていった。タクシーを呼ぶ時間ももどかしかったのだ。
 徹夜明けで疲労の極限にあるはずの倉田だが、処置が終わるまで付き合ってくれた。いずみは自分の落ち度を悔やみ、落ち込んだ。夕方、村井家を去る倉田に苦しい心境を打ち明けた。朝の口論は忘れたかのように、倉田はいずみのことを慰めてくれた。

 年が明けて、昭和42年1月。
 布美枝が赤ん坊を連れて退院、帰宅した。

 藍子の手の傷跡を初めて目にする布美枝に対して、いずみは深く謝る。しかし布美枝は意に介さず、むしろ、いずみの方に心配をかけて申し訳ないと逆に謝るのだった。そのことで、いずみは明るさを取り戻した。

 以前から、布美枝は自動車が欲しいと茂に訴えていたが、彼は聞く耳を持たなかった。しかし、布美枝の退院は、いずみが自家用車を運転して迎えに来た。そのことを不思議に思う布美枝に対して、いずみは事情を説明した。
 藍子が火傷を負ったとき、茂は反省したという。家族に何かあったとき、自動車があれば安心だ。その一件で車を買うことにしたという。藍子の誕生日の一件で、茂のことを悪く思ったいずみだが、心のなかではきちんと家族のことを考えているのだと見直したという。

 その夜、布美枝は久しぶりに茂とふたりっきりで静かな夜を迎えることができた。茂が旧『悪魔くん』のラストに描いた予言の通り、本当に悪魔くんが復活したのが嬉しいと言う布美枝。しかし、茂は予言ははずれたという。予言では7年後に復活するはずだったのに、4年未満で復活してしまった。だから、思い通りではなかったと、茂は冗談を言うのだった。

 次女の名前は、喜子(よしこ)に決まった。

* * *

続きを読む