NHK『わろてんか』第14回

寒さのせいでまとめ記事を行う気力と体力を失いかけた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』の第14回めの放送を見ましたよ。

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第3週『一生笑わしたる』

てん(葵わかな)はリリコ(広瀬アリス)から、籐吉(松坂桃李)の手紙に書いてあったことは全て嘘だと聞かされた。

信じがたいてんは、藤吉を直接問い詰めた。
藤吉は真実を話すほかなかった。

日本中の人々を笑わせたいと手紙に書いた気持ちだけは、間違いのない本心だと誓った。
しかし、旅芸人として日本中を旅しているという話はすべてウソだった。藤吉は寝る間も惜しんで芸の稽古を行ったが、才能がなく、全く身につかなかったという。一度も客を笑わせることができなかった。芸人の道を諦め、実家に帰ったのだと打ち明けた。しかし、そのことをてんには言い出せなかったのだ。

しかも、藤吉の実家は船場の米問屋だという。藤吉は長男であり、家督を継ぐことを運命づけられていた。それに反発して、一度は家を飛び出したのだという。芸に挫折し家に帰ったものの、やはり夢は捨てきれなかった。そこで、リリコを頼って再び家を飛び出し、今に至るという。

てんは、ウソをつかれていたことや、藤吉がリリコに依存していることに落胆し、その場を去った。
加えて、藤吉が米問屋の跡取り息子だということも問題だった。てん自身も跡取り娘であるため、藤吉と一緒になることはできないのだ。
てんは籐吉を忘れようと努力することにした。

翌日、下校途中に神社に立ち寄った てんは、藤吉と偶然出くわした。

ふたりが言葉をかわす前に、芸人仲間のキース(大野拓朗)が地回りの男たちに追われ、藤吉の方へ逃げてきた。キースは地回りに無断で見世物小屋を開いていたせいで追われていたのだ。

地回りの男たちは、藤吉はもちろん、その場にいたてんも仲間だと思い込んだ。捕まえて暴行を加えようとした。藤吉はひとりで複数の男たちを相手に大立ち回りをはじめた。

てんは木箱の陰に隠れていたが、騒動でそれが崩れてきた。
とっさに藤吉は てんをかばったが、木箱は藤吉の頭にひどく打ち付けた。藤吉は頭から血を流し、倒れてしまった。

てんは、籐吉を自宅の蔵に匿い、手当を行った。
そこへ、言葉もなく風太(濱田岳)がやって来た。

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テレビ朝日『トットちゃん!』第11話

水面下で新たなバンド計画が持ち上がっているという噂のある当方が、テレビ朝日の帯ドラマ劇場『トットちゃん!』の第11話の放送を見ましたよ。

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徹子(豊嶋花)は、校長の小林(竹中直人)からトモエ学園への転入面接試験を受けた。
面接試験といっても、小林は徹子に飽きるまで自由にしゃべらせるだけだった。徹子は4時間も休まずに話し続けた。
小林は、徹子のことを感受性の豊かな子だと判断した。それで転入を認めた。
徹子も小林のことがとても気に入った。生まれて初めて、本当に好きな人に出会ったという心持ちだった。

朝からの面接が終わったのは、ちょうど昼時だった。
トモエ学園では、生徒と教師が全員行動に集まって弁当を食べる。徹子と朝(松下奈緒)は弁当を持ってきていなかったが、小林におにぎりを分けてもらった。

食事の前、みなで昼ごはんの歌を歌った。また、生徒も教師も分け隔てなく、互いにおかずを交換して食べている。
その様子は、乃木坂上倶楽部のカフェマスター・シイナ(小澤征悦)が幼いころに小林と出会ったという思い出話と全く変わるところがなかった。朝はひどく感激した。

その日、帰宅すると北海道の朝の母・三好(古村比呂)から荷物が届いていた。
三好は朝と徹子のことを気にかけているが、父・周通(佐藤B作)は今でも朝のことを許していないという。徹子の入学祝いを送りたかったのだが周通に禁じられたので、せめて北海道の昆布とジャガイモだけは送るという手紙が同封されていた。
実家の両親と折り合いの悪いことを思い出し、朝は沈み込んだ。

その様子を見た守綱(山本耕史)は、朝に帰省するよう勧めた。
結婚するときこそは、「自分たち二人で暮らしていくので実家は関係ない」と周通に啖呵を切った守綱であったが、近頃は心境の変化があるという。自分でも理由は定かではないが、人の親になったことで丸くなったのかもしれないという。
今はまだ夏だが、来年の春くらいを目安に帰省することを守綱は勧めた。朝は守綱の配慮に感謝しつつ、春まで考えると言って肯定も否定もしなかった。

翌日、学校を気に入った徹子は誰よりも早く登校した。トモエ学園の校舎は電車を再利用したもので、早くそれに乗ってみたかったのだ。
トモエ学園では、生徒の席は決められていない。授業の開始や終了時の礼もない。それどころか時間割もない。生徒が自分で学びたいことを自由に学べば良いのだ。

徹子はふたりの男の子のことが気になった。

菊池(ささきゆうた)は利口そうで色男でニヒルな子である。彼の登校時の身のこなしを見ただけで、徹子は一目惚れしてしまった。
しかし、当の菊池は徹子に対して冷淡なところがあった。徹子がさかんに話しかけても邪険にするのだった。
また、彼は他の女子にも人気があった。昼食時には、女子が彼を囲み、盛んにおかずを分けていた。徹子も負けじと梅干しをあげようとするのだが、酸っぱいものは嫌いだと無下に断られた。
それでも徹子は気にするふうではなかった。

福元(横山歩)は奇妙な歩き方をする男の子だった。いちいち動作が緩慢である。徹子が奇妙な動作の理由を尋ねると、彼は小児麻痺なのだという。だから体の自由が効かないのだ。それでも熱心に勉強に打ち込んでおり、徹子には全く理解のできない難しい数学をノートに書き込んでいた。
その日、徹子は福元と一緒に下校したのだが、彼の歩みの遅さに業を煮やし、徹子は彼を置いて駅まで走っていった。しかし、悪いような気がして道を戻ると、彼はまだ学校のそばを歩いていた。

家に帰って学校の様子を報告する徹子なのだが、きっと自分は菊池か福元のどちらかと結婚すると宣言するのだった。

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NHK『わろてんか』第13回

昨日は、あるにゃんの健康診断&予防接種の手伝いに行ってきた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』の第13回めの放送を見ましたよ。

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第3週『一生笑わしたる』

てん(葵わかな)と籐吉(松坂桃李)は、神社で偶然再開した。8年前、初めて自分の芸に笑ってくれた客の証として、藤吉がてんに渡した根付が手がかりとなって互いを認めた。
藤吉は、たいそう美人に成長したてんに見とれた。昔と変わらない笑顔も素敵だと褒めた。

てんは嬉しくもあり、恥ずかしくもあった。
一方で、藤吉の手紙に大阪の寄席のトリを務めるほど出世したと書かれていたの訪ねて行ったことを話した。しかし、どこの寄席に聞いても見つからなかったことを尋ねた。
それはホラだったのだが、藤吉はさらに嘘を重ねてごまかした。占いで大阪の寄席は方角が悪いと言われたので出演を取りやめたと取り繕った。そして、今は京都・新京極の寄席に出ているという。

てんを探しに来た風太(濱田岳)が割り込んできた。藤吉への敵意をむき出しにし、抱えるようにして急いでてんを連れ戻した。
その時、てんは根付を落としたことに気づかなかった。当吉がそれを拾い上げた。

帰宅後、てんはぼんやりしてばかりいた。藤吉との再会が嬉しくて仕方がないのだ。

一方で、父・儀兵衛(遠藤憲一)はなんとしても てんに婿をとって家を継がせようと躍起になっていた。
伊能栞(高橋一生)との結婚は破談になったが、彼の投資を受けて藤岡屋はドイツの医薬品の専門店として再出発をした。儀兵衛自身の年齢のこともあり、早く代替わりをしたいのだ。その上、そうすることがてんにとって一番の幸せだと信じて疑わなかった。

儀兵衛は、婿に求める条件を緩和することにした。5つも6つも見合い写真をかき集め、てんに選ぶよう命じた。
なかなか決められないてんは、妹・りん(堀田真由)と女中・トキ(徳永えり)にそそのかされて、易者に選んでもらうことにした。

その頃、藤吉もてんのことばかり考え、ぼんやりしていた。
彼に心を寄せる娘義太夫・リリコ(広瀬アリス)は腹を立てた。リリコは易者を金で買収した上で、藤吉にはその易者に占ってもらうよう勧めた。

藤吉のことを占った易者(海原かなた)は、リリコに言われた通り、藤吉が再会した女は大凶の相を持つと告げた。ふたりでいると次々に災難が起き、命に関わると言うのだ。
藤吉は、てんのことを忘れようとしかけた。

その時、仕切りで区切られた隣の易者(海原はるか)へ、女の3人連れのやって来る声が聞こえた。当吉がそっと覗くと、そこには てん がいた。

てん たちは、見合い写真を並べて、一番良い相手を見つけてもらおうとした。しかし、易者はどの写真もふさわしくないと告げた。
易者は、てんには他に好きな人がいるはずだと看破した。今想っている、その相手こそ運命の人だと指摘した。

一緒に聞いていた りん とトキは大騒ぎした。手紙をくれる旅芸人こそ運命の相手なのだと囃し立てた。
隣で聞いていた藤吉は、そこで初めて てんが自分に寄せる気持ちを知った。

帰り道、一人でいた てん のことをリリコが呼び止めた。
リリコは、藤吉が手紙に嘘ばかり書いていたことをバラした。その上、さらに嘘を重ねた。手紙を書いていた8年の間に、藤吉は芸人になることを諦め、大阪に帰ったのだという。ある日、大阪でリリコと再開した際、「運命の人だ」と言ってリリコにまとわりつくようになったなどと話すのだった。

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NHK『わろてんか』第12回

週刊朝日の『NHK朝ドラ「わろてんか」好発進 でも大阪では総ツッコミで…』という記事には、ヒロインが京都出身とされたことに批判が巻き起こっていると書かれているのだが、モデルとなった吉本せいの経歴をwikipediaで調べてみると兵庫県明石市の生まれだと書いてあり、結局大阪じゃねぇじゃんと突っ込まざるを得なかった当方が、NHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』の第12回めの放送を見ましたよ。

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第2週『父の笑い』

喘息発作から肺炎を患った兄・新一(千葉雄大)が亡くなった。
跡取りの唯一の男子を失ったのだが、藤岡家は間もなく明るさを取り戻した。家族の笑顔こそが新一の生前の願いであり、笑うことが何よりの供養になるからだ。笑いつつ、一家は店の再建を誓い合うのだった。

近頃、籐吉(松坂桃李)からの手紙が届かない。
それでも、てん(葵わかな)は平気だった。新一の死を境に、長女の自分が家を継いでいくことに決めたからだ。心の迷いを振り切るためにも、手紙の来ないことが好都合なのだ。

藤岡屋の経営が大きく傾いたことで、てんと伊能栞(高橋一生)の結婚も破談になった。
それでも、てんは栞を婿にとって一緒に家を継ぐのが一番良い方法だと考えていた。諦めきれない てんは独断で栞に手紙を書いた。しかし、返事は一向に来なかった。

てんが気を揉んでいたある日、前触れ無く栞が訪ねてきた。
てんの父・儀兵衛(遠藤憲一)を交えて、栞は訪問の理由を述べはじめた。

てんからの手紙には、新一の遺稿論文が同封されていたという。
新一の論文では、これからの時代は海外からの医薬品の輸入に頼るのではなく、日本で独自に新薬開発をすべきだと主張されていた。実際、近頃、ドイツに渡航した日本人が画期的な新薬の開発に成功したというニュースもあった。日本人が新薬開発に取り組むのもあながち夢ではないという点に栞も同意するという。

そこで、栞は藤岡屋の新薬開発に投資するという。本来なら伊能製薬が自前で行いたいのだが、自社は古くからの取引相手とのしがらみがあって思うようにならない。だから、藤岡屋に任せたいというのだ。
それは、新薬開発の点でも、藤岡屋の経営立て直しの点でも亡き新一の願いに合致する。藤岡家の一同は泣いて喜んだ。

ただし、栞はてんとの結婚だけはきっぱりと断った。
藤岡屋への投資はあくまでビジネスであり、自身の結婚とは別だというのだ。加えて、栞は西洋風の自由恋愛に憧れているという。誰かに決められたり、打算に基づく結婚をするつもりはないという。
てんとも知り合ったばかりであり、人となりがよくわからない。将来、互いに惹かれ合うことがあれば結婚することにやぶさかではないが、今はまだ段階ではないと言い切った。

隣室で盗み聞きしていた祖母・ハツ(竹下景子)が飛び込んできた。ハツは、栞の男前ぶりを心の底から気に入っていた。
てんが気に入らなければ、妹のりん(堀田真由)もいると勧めた。もし、りんもお眼鏡にかなわないならば、ハツ自身も候補に入れてほしいいう。未亡人だが独身なので、資格はあるというのだ。

ハツの剣幕に、栞は大笑いした。それまで終始硬い表情だった栞が初めて見せた笑顔だった。

てんは、帰っていく栞を追いかけた。直接お礼を言いたいというのが口実だった。

栞は、てんとふたりきりになったことで本音を話しはじめた。
みなの前では冷淡な口ぶりだったが、実は栞もてんに興味を持っているという。新一の論文を見つけて送ってきた機転に感心させられた。その上、添えられた手紙には家族を大切にするという思いが詰まっていた。
てんのような妻を娶れば、自分も幸せな家庭を築けるかもしれないと言うのだ。

しかし、栞の見立てによれば、今のてんには他に思いを寄せる男性がいるように思えると言う。
そこまで話して栞は去っていった。

家への帰り道、町では恒例のくすり祭りの準備が始まっていた。
その様子を眺めつつ、てんは藤吉と出会った時のことを思い出していた。

ぼんやり歩いていると、誰かとぶつかった。
その相手こそ藤吉その人だった。

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テレビ朝日『トットちゃん!』第10話

フライデーナイトギターをはじめたくてムズムズしている当方が、テレビ朝日の帯ドラマ劇場『トットちゃん!』の第10話の放送を見ましたよ。

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公立学校での和を乱す徹子(豊嶋花)は、転校するよう勧告された。
行き先が見つからず困った朝(松下奈緒)は、乃木坂上倶楽部のシイナ(小澤征悦)に相談した。

シイナは、自分が小さい頃に出会った先生のことを話しはじめた。
シイナはインド人と日本人の混血児であり、学校でいじめられていた。学校に行くのがつまらなくなり、公園でサボっていたらよその学校の先生に出会ったという。彼は毎日、子どもたちを公園に連れてきて遊ばせているという。自分の教え子ではないシイナにも優しくしてくれたのだという。

縁は切れてしまっていたが、先日の新聞で偶然その先生の記事を見たという。
彼の持論は、どんな子どもも良い性質を持って生まれてくる。しかし、大人たちや環境のせいでその性質が摘み取られてしまう。そこで彼は、子どもたちの良い性質を伸ばす教育を行う学校を開設したのだと言う。
朝は、早速その学校に連絡をとり、入学面接の約束を取り付けた。

ある夜、乃木坂上倶楽部の住人たちはサロンでダンスパーティを開いていた。黒柳一家も招かれ、守綱(山本耕史)がバイオリンで舞踏曲を演奏した。
住人のエミー市川(凰稀かなめ)とダニー市川(新納慎也)はアメリカで社交ダンスを学んだカップルであり、サロンでは本格的なダンスが披露されていた。

外に漏れ聞こえる音を聞きつけて、警官がやって来た。日本が国を挙げて中国と戦争をしている時局において、西洋かぶれの踊りをするなど言語道断だというのだ。
エミーは警官に口答えをした。自分たちは一流のダンスを学んでおり、貴族院議員の家族にも指導をしたことがある。議員のお墨付きがあるというのだ。
しかし、警官はひるまなかった。反抗的な態度であった市川夫妻と守綱を警察署に連行した。

3人はそれぞれ別室に入れられ、特高警察から厳しい取り調べを受けた。
日本女性にあるまじき扇情的な身なりをしたエミーは特に執拗に責られた。しかも、エミーの名乗った氏名は戸籍に記録がないという。中国から忍び込んだスパイではないかと疑われ、ますます状況が不利になった。

その時、メモを持った警官が取調室に入ってきた。メモによると、エミーは有澤伯爵(橋本大二郎)の娘なのだという。警官たちのエミーに対する態度は急変し、下にも置かない扱いとなった。即座に3人は釈放された。

警察署には有澤伯爵本人がエミーを迎えに来た。これまでのことは全て水に流すので家に帰ってきて欲しいという。
対するエミーは、釈放に力を貸してくれたことについて礼を述べるだけだった。しかも、とても他人行儀な口調だった。最後には、有澤伯爵と自分は初対面だと言い切った。誰かと人違いをしているに違いないと述べ、立ち去るのだった。

無事に乃木坂上倶楽部に帰って来た3人だったが、ダニー市川はひどく落ち込んでいた。自分の力で妻・エミーを守れなかったことを悔やんでいるのだ。そればかりか、エミーの将来を考えると、自分と別れて実家に帰った方がよいのではないかとさえ思った。
その思いを打ち明けられた守綱はダニーを励ました。戦時に芸術家が無力であるのは事実である。その一方で、人々の魂を癒せるのは芸術しか無いのも事実である。守綱はどんなことがあってもバイオリンと愛する妻・朝を捨てることはない。それと同じように、ダニーもダンスと妻・エミーを捨ててはいけないと説得した。
ダニーは救われる思いだった。

いよいよ、徹子の新しい学校の入学面接の日となった。
その学校の看板は、木に無造作にぶら下げてあるだけだった。しかし、徹子にとっては、看板が地面から生えているように映った。また、敷地の中には本物の列車が置かれていた。それも大いに興味をひいた。

校長の小林(竹中直人)は、徹子とふたりきりで話がしたいという。付き添ってきた朝は部屋の外で待たされた。

小林は、徹子になんでもいいから話したいことを話すように促した。
徹子は、飼い犬ロッキーや家族のことなど、脈絡もなく次々に話し続けた。小林校長は口を挟むこと無く、柔和な表情で徹子の話に耳を傾けた。
徹子のおしゃべりは、結局4時間続いた。

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NHK『わろてんか』第11回

ヤバい、しんどい、体調悪い当方が、NHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』の第11回めの放送を見ましたよ。

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第2週『父の笑い』

藤岡家では、てん(葵わかな)と伊能栞(高橋一生)の結納の準備が大急ぎで進められていた。

しかし、栞の父・伊能(南条好輝)から、結納を延期するよう通知された。
藤岡家の薬品倉庫が焼け、店が存亡の危機にあることが知られてしまったのだ。経済的援助を目的に結婚を進めるわけにはいかないというのだ。儀兵衛(遠藤憲一)は抗弁することができなかった。

医者によれば、喘息の発作から肺炎を起こした新一(千葉雄大)は長くてあと1ヶ月程度の命だと宣告された。
家の中は火が消えたように沈み込んだ。

病床にてんを呼んだ新一は、てんに笑い続けるよう頼んだ。
新一によれば、笑いは人間だけの特権だという。人間は金や地位、名誉を競い、ひどい場合には戦争で殺し合う生き物である。そしてまた、人生は思い通りにならず、辛いことばかりである。そういった苦しみから開放されるために笑いがあるのだと話した。だから、辛いときこそ、みんなで笑えと命じた。
てんは満面の笑顔で、そうすることを約束した。

儀兵衛の姿が見えなくなった。
しかも、姿を消す直前には、自分のせいで店を潰してしまったと言い、使用人全員に暇を出したという。

みなで探すと、儀兵衛は蔵にいた。
天井から縄を吊るし、その前おいた踏み台に乗っていた。

首吊りを阻止しようと、みなは儀兵衛にすがりついた。
口々に、儀兵衛はギョロ目の仏頂面ですぐに怒るが、それでもかけがえのない家長であると訴え、思いとどまらせようとした。

やっとのことで床に引きずり下ろされた儀兵衛は、大声で叫んだ。
儀兵衛は、延期になった結納の品々を蔵の中に片付けようとしていたのだという。品物を縄に結びつけ、蔵の2階に持ち上げようとしていたところだったのだという。儀兵衛の言うとおり、縄は滑車に通されていた。

人騒がせな事件に、一同は大笑いした。
みなが笑う姿を見た儀兵衛は、笑いは人を幸せにする薬だとしみじみつぶやいた。仏頂面の儀兵衛も、この時ばかりは泣きながら笑った。
そんな儀兵衛の様子は、ますますみなを沸かせた。

新一は、病床でひとりその声を聞いていた。

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テレビ朝日『トットちゃん!』第9話

我が最愛の山瀬まみが今月20日の有馬隼人とらじおと山瀬まみと復帰するというニュース(スポニチ)を知って喜んでいる当方が、テレビ朝日の帯ドラマ劇場『トットちゃん!』の第8話の放送を見ましたよ。

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徹子(豊嶋花)は小学校で問題ばかり起こしていた。
担任教師(千葉雅子)が厳しく叱っても、徹子には馬耳東風だった。

学校の机には蓋がついており、中が物入れになっている。家の机とは違って珍しいので何度も開け閉めしていたところ、叱られた。開閉する理由があればよいと思った徹子は、学習用具は全て机の中にしまっておいた。それらを使うたびに取り出し、授業の途中でも使用を終えると必ずしまった。
たとえば、カタカナの書き取りをする時は、(1)ノートを机から取り出す、(2)筆箱を机から取り出す、(3)筆箱から鉛筆を取り出す、(4)筆箱を机にしまう、(5)書き損じる、(6)筆箱を机から取り出す、(7)鉛筆を筆箱にしまう、(8)筆箱を机にしまう、(9)筆箱を机から取り出す、(10)筆箱から消しゴムを取り出す、(11)消し終わる、(12)消しゴムを筆箱にしまう・・・といった具合である。

開閉の音がうるさいため、教師は徹子を廊下に立たせた。反省しろと言われたが、徹子には「反省」という言葉の意味がわからなかった。それどころか、自分が悪いことをしているとは少しも思っていなかった。廊下から教室の窓に顔を押し付けて、級友たちを笑わせたりした。

ある日、学校のそばにちんどん屋(東京チンドン倶楽部)がやって来た。授業中にもかかわらず、徹子は窓からその様子を眺めた。しまいには、ちんどん屋の演奏に合わせて教室で踊りだした。級友たちもつられて踊りだし、授業は崩壊した。

絵を描けば、犬の顔を画用紙いっぱいに描いてしまったので胴体が収まらなくなった。徹子は、画用紙をはみ出して、教室の床や机に胴体を描き足した。

朝(松下奈緒)が担任に呼び出され、家庭での躾をきちんと行うように注意された。
おとなしく承諾した朝であったが、本心では徹子には自由な生き方をしてほしいと願っていた。そのため、徹子の態度が改善されることはなかった。

ついには、校長(外波山文明)にまで呼び出された。
徹子の奔放さは他の生徒への悪影響が大きすぎる。その上、学校側では手に負えない段階に来ている。この学校は公立校なので退学させることはできないが、自主的に転校という形で出ていって欲しいというのだ。期限は夏休みの終わりまでということになった。

朝は納得できなかったが、負い目があり反論できなかった。

帰宅した守綱(山本耕史)に相談したが、彼は全く意に介していなかった。家でも教育ができるというのだ。読み書きは誰でも教えられるし、計算はそろばん塾に通えばよい。守綱のバイオリンの音色を聞くだけで情操教育はできる。朝からは洋裁を習うことができる。以前住んでいた乃木坂上倶楽部の芸術家仲間に協力してもらえば、絵画、ダンス、料理などを身につけることができる。
それだけで立派な花嫁修業ができ、嫁の貰い手に困らないというのだった。

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NHK『わろてんか』第10回

小西真奈美さんがいつの間にかシンガーソングライターとしての活動を始めているということを知って驚いた当方が、NHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』の第10回めの放送を見ましたよ。

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第2週『父の笑い』

憧れの芸人・籐吉(松坂桃李)に会うため一人で大阪に向かったてん(葵わかな)は、ゴロツキ連中に乱暴をされた。

てんの後を追って大阪に向かった手代・風太(濱田岳)が彼女を見つけた時、騒ぎは収まっていた。
偶然通りがかった、てんの婚約者・伊能栞(高橋一生)があっという間に数人の男たちを叩きのめしたのだ。

てんは見合い写真で栞のことをよく知っていた。しかし、栞の方は てんのことを知らないでいた。
栞は薬品の貿易会社を率いており仕事が忙しい。文化芸術や大衆芸能にも興味があり、将来はそれを事業にすべく、趣味と実益を兼ねて取り組んでいるという。
そのため、自分の結婚には全く関心がない。てんの見合い写真は確かに送られてきていたが、書類の山に埋もれたままだった。てんと出会って初めてその写真を見た。

てんは大阪に来た経緯を話した。将来の夫である栞の前で、うっかりと藤吉に会って親の決めた結婚に応じる心の整理をしに来たと説明してしまった。
自分との結婚は本意ではなく、しかも別の男に会いに来たと聞かされたが、栞は意に介さず大笑いした。
そこで話は打ち切りになり、その晩は栞が手配してくれた宿に泊まり、翌朝一番の汽車で風太と共に帰宅した。

藤吉と栞の両方に会ったことのある風太は、藤吉よりも栞のほうがよほど良い人物であると評した。
てんも、藤吉はおとぎ話の登場人物のようだと言い、自分はもうおとぎ話に憧れる年でもないなどと、当吉を忘れようとする発言をした。

家では父・儀兵衛(遠藤憲一)が待ち構えていた。妹・りん(堀田真由)や女中・トキ(徳永えり)から事情を聞き、藤吉からの手紙のこともすっかりバレていた。
手紙はてんの目の前で火にくべられ、てん自身はお仕置きとして蔵に閉じ込められた。

兄・新一(千葉雄大)が独断で てんを蔵から出してくれた。彼が父に掛け合って、てんを許してくれるよう頼んでくれるという。
新一は、てんのことを糸口に、家業の状況について父に訴えた。儀兵衛は神戸港に借りていた薬品倉庫が全焼し、店が危機に陥っていることを誰にも話していなかった。新一は独自にそのことを知ったのだ。跡取りの自分に正直に打ち明けてくれなかったのが不満だという。まるで自分に期待を寄せていないように思われる。
さらには、儀兵衛が金策や店の存続のために てんを政略結婚させようとするのも納得いかないと訴えた。儀兵衛はカッとなって新一に平手打ちをするだけで口では整然と反論することはできなかった。

その時、藤岡屋の取引先の主人がこぞって押しかけてきた。
藤岡屋の倉庫の火災が噂となって広まってしまっているのだ。藤岡屋は輸入薬品に大きな投資をしていたことに加え、倉庫管理会社は夜逃げをして補償が受けられない、保険金もおりるあてが無いなど、藤岡屋にとって不利な話ばかりなのだ。債権者たちは、手形が不渡りになる前に金を回収しようとしているのだ。

商売人たちからの信用を失った儀兵衛は、遠くに住む親戚を回って金策をするしかない。しかし、儀兵衛なしでは押しかける債権者の対応ができない。
そこで留守番をかって出たのが新一だった。跡取りとして債権者への対応を立派に務めると豪語した。他の方法はないので、儀兵衛もその策を取ることに決めた。

実際、新一は見事に務めを果たした。しかし、元々体の弱かった新一である。3日目の晩に激しい喘息の発作を起こしれ倒れてしまった。連絡を受けた儀兵衛もすぐに帰ってきた。
医者によれば、肺炎を起こしており、難しい容態だという。ドイツでは特効薬が開発されたというが、それはまだ日本に入ってきていない。静養すること以外手はないというのだ。

日本に薬のないことは、誰よりも儀兵衛が一番よく知っていた。だからこそ、儀兵衛は店の命運をかけて、ドイツからの薬品輸入の道筋をつけようとしていたのだ。
儀兵衛は新一のことを高く評価していた。家に尽くすために無理をして勉学に励んでいる。実際に新一には見どころがあり、儀兵衛本人よりも世の動向をよく理解しており、将来への見通しも優れている。そして何よりも、新一が薬品流通に取り組んでいるのは、自分と同じように苦しんでいる人を助けたいという一心なのだ。

儀兵衛は、なんとかして彼の夢を叶えさせてやりたいと思っているのだ。

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テレビ朝日『トットちゃん!』第8話

今日はめっちゃ暑かったので勝手に観光協会ZのTシャツを着て出社した当方が、テレビ朝日の帯ドラマ劇場『トットちゃん!』の第8話の放送を見ましたよ。

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守綱(山本耕史)と朝(松下奈緒)の長女・徹子が生まれた。

実家とは絶縁状態の朝だが、子どもの生まれたことを電報で知らせた。
母・三好(古村比呂)はたいそう喜んだが、父・周通(佐藤B作)の反応はひどく冷淡だった。周通は「連絡無用、父」としか返信しなかった。

アパートで周通からの電報を受け取った守綱は、入院中の朝に見せるべきかどうか迷った。しかし、朝に隠し事をするべきではないと考え、電報をそのまま見せた。
あまりに冷たい仕打ちで、朝は実家に打電したことを後悔し涙を流した。守綱は、誰がなんと言おうが夫婦の愛情は変わらないと慰めた。それで朝は救われた。

親の決めた結婚に反発した朝なので、自分の娘に同じ苦労はさせたくないと願った。徹子には親の価値観で縛らずに育てようと決意した。

守綱と朝の住んでいた乃木坂上倶楽部は芸術家のためのアパートであり、子どもとの同居は厳禁だった。それに従い、一家は北千束に一軒家を借りて移り住んだ。それと前後して守綱の仕事も増え、一家の暮らしに少しは余裕も出てきた。

1939年(昭和14年)、日本と中国の間に戦争が起き、日本は軍国主義化していた。
徹子(豊嶋花)は6歳になり、小学校入学の春を迎えていた。
赤ん坊の頃から徹子の子守唄はベートーベンの第九だった。いつしか本人のお気に入りとなり、暇さえあれば自分で歌っていた。守綱がドイツ語の発音を教えると、徹子はすぐに習得した。音楽学校に通って声楽を目指していたが全く才能のなかった朝と違って、徹子の歌はなかなかのものだった。

黒柳家には、徹子より2歳年下の長男・明児(めいじ; 伊藤駿太)が生まれたほか、ロッキーという名の犬も飼っていた。

また徹子は、守綱の兄・修治(日向丈??)からアメリカ土産のぬいぐるみを貰った。彼は報道カメラマンとして世界中を飛び回っているのだ。
白と黒の斑模様の奇妙なぬいぐるみで、修治の説明によれば中国に生息するクマをかたどったものだという。たいそう奇妙なクマの姿に黒柳家の一同は驚いた。
徹子は、中国にちなみ、そのぬいぐるみを「シナシナ」と名付けた。

徹子の入学式の日。
徹子は快活ではあるが、落ち着きのない子どもだった。まず、小学校に行くまでが一騒動だった。魚屋の商品ひとつひとつに挨拶をしたり、通りがかったちんどん屋(東京チンドン倶楽部)に憧れてついて行こうとする。
それでも徹子は、商店街の人々の人気者だった。

商店主から大きな飴玉をもらい、徹子は大喜びした。
しかし、学校で飴玉を持っていることがバレては叱られる。機転を利かせた徹子は、耳の上に飴玉を挟み込み、オカッパ髪で巧妙に隠すのだった。

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NHK『わろてんか』第9回

7:15の『花子とアン』の再放送で黒木華さんを見て機嫌のいい当方が、NHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』の第9回めの放送を見ましたよ。

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第2週『父の笑い』

神戸港の大火災で、藤岡屋の薬品倉庫が全焼した。ドイツから輸入した薬品が全て焼けてしまった。事業転換の矢先の災難で、藤岡屋の経営が急落した。
儀兵衛(遠藤憲一)は金策に走るが、担保も将来性もない状態では応じてくれる者もいない。
こうなっては、伊能製薬との提携を一挙に進めるしかない。

儀兵衛は、てん(葵わかな)と伊能栞(高橋一生)との縁談を早急にまとめることにした。結婚はまだ先にするとしても、両家の結納だけは済ませてしまうことに決めた。次の大安の日に結納をすることにし、家族に準備をすすめることを命じた。家族は誰も反論することができなかった。

肝心のてんは気持ちの整理ができないでいた。
伊能栞は家柄もよく頭脳明晰であることに加え、男前である。非の打ち所のない結婚相手である。しかし、どういうわけか、結婚のことを考えても笑えないのだ。自分でもどうしてそのような気持ちなのかわからないでいた。
けれども、父の命令に逆らうことはできない。

てんは、一度、北村籐吉(松坂桃李)を訪ねてみることにした。彼の手紙にはいつも笑わせてもらっているからだ。
最近来た手紙には、彼が大阪・法善寺の寄席でトリに抜擢されるほどの大出世をしたと記されていた。てんは単身で法善寺へ向かうことにした。

京都以外を知らないてんは、手代・風太(濱田岳)に法善寺への道順を聞いた。使いで各地に出かけることの多い風太は、大阪の地理にも詳しかった。風太から教えてもらったとおり、てんは出かけていった。

その直後、風太はてんの行動を怪しんだ。しかも、法善寺の付近はガラの悪い地域である。世間知らずの てん がひとりで出かけることは適切ではない。
風太は仕事を放り出して、慌てて後を追った。

法善寺に到着した てんは、京都とは違う活気に溢れた大阪の町が物珍しかった。見るもの全てが新鮮だった。

そうして、藤吉の手紙にあった寄席・南北亭にたどり着いた。ところが、そこに藤吉は出演していなかった。客引きに尋ねても、当吉の名を知らないという。
付近には複数の寄席が建っている。てんは全ての寄席に問い合わせたが、藤吉の名を知る者はひとりもいなかった。

途方にくれた てんは、往来で座り込んでしまった。
そこへ、4-5人の男たちが声をかけてきた。自分たちは藤吉のことを知っていると述べ、てんを人影のない路地裏へ連れ込んだ。
男たちは てんに乱暴をはじめた。

少し前から彼らの様子を観察している者がいた。
その男が飛び込んできて、あっという間に狼藉者たちを叩きのめし、追い払ってしまった。

てんはその男に見覚えがあった。
自分の婚約者の伊能栞だったのだ。

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