べつに誰に頼まれたわけでもないけれど時間通りにまとめ記事をアップするために、休日返上で惰眠を貪ることなく目覚ましをかけて起床した当方が、NHK朝の連続テレビ小説『ブギウギ』の第6回めの放送を見ましたよ。
1927年(昭和2年)4月、鈴子(澤井梨丘)は梅丸少女歌劇団(USK)に研究生として入団した。
鈴子たち新人の教育係として、男役スターの橘アオイ(翼和希)が稽古室に現れた。彼女は、新人たちの緊張感のない様子を見るなり怒鳴り声を上げた。上級生にきちんと挨拶ができないできない者にまともな踊りもできるはずがないと叱った。お辞儀の角度も含め、挨拶の仕方から叩き込まれた。
新人たちは上級生よりも1時間早く来て、稽古室の掃除をするよう命じられた。上級生たちと一緒に稽古することはなく、彼女らの稽古を見て覚えろと言われた。その後、ダンスや日舞、バレエなどの初歩のレッスンを受ける。それらで終わりではなく、最後まで残って洗濯をするのも新人たちの仕事だった。
鈴子は初日からヘトヘトになった。それでも、楽しく、充実していると感じることができた。
入団した新人研究生は鈴子を含め7人だった。きれいな子ばかりで、鈴子は早くみんなと友達になりたいとも思った。
はじめに仲良くなったのは白川幸子(小南希良梨)だった。自己紹介ではひ弱な体質だと言っていたが、バレエがずば抜けて上手かった。また、彼女の弁当は誰よりも豪華で、鈴子が卵焼きを貰って食べるとそれは今まで食べた中で一番美味しい卵焼きだった。
聞けば、白川幸子の家は大きな乾物屋なのだという。そのため金には不自由しておらず、小さい頃からバレエを習わせてもらっていた。
ただし、父からはUSK入りを大反対されたという。
もう一人、気になる新人研究生として桜庭辰美(木村湖音)がいた。彼女は、自己紹介で橘アオイのように迫力ある踊りができるようになりたいと抱負を述べていた。
しかし、桜庭辰美は他の研究生とあまり交わろうとしなかった。それでも、命じられた雑用は誰よりも手早く片付けることができた。雑用が終わった者から帰ることができたが、桜庭辰美は自分の仕事を終えると他の者を手伝うこともなく、さっさと一人で帰ってしまう。
そんな態度を白川幸子は気に入らず、陰口を言った。
梅丸少女歌劇団(USK)は結成5年目だが、映画の幕間に余興として公演することしかできない。いつか単独公演できるよう努力を続けている。
公演中、裏方として衣装や小道具の準備を手伝うのも鈴子たち新人研究生たちの仕事である。慣れない新人たちは上級生たちに叱られつつも一生懸命手伝った。
舞台袖から公演を見学した鈴子は、娘役大トップ大和礼子(蒼井優)に見惚れた。彼女が踊ると、本物の蝶がそこにいるかのように思えた。
しかも、大和礼子は本番が終わり、研究生たちが帰ろうとする時間になっても、稽古室でひとり黙々と練習をしていた。
噂好きの白川幸子によれば、大和礼子は東京出身だという。両親に入団を反対されたが、学費を免除してもらえるということで家出同然で大阪にやってきたそうだ。
白川幸子は、自身の境遇と似ていることに共感している様子だった。
鈴子もまた、自分も大和礼子のように努力して、あのようにきれいに踊れるようになりたいと思った。