電子コミック雑誌『電撃コミックジャパン』2011年7月号で漫画版『おひさま』の連載が始まったと知った当方が、NHK朝の連続テレビ小説『おひさま』の第46回目の放送を見ましたよ。
真知子の父・剛三(平泉成)は事業に失敗した。しかし、真知子(マイコ)は国民全員が等しく苦労に耐える時期だと言って気にもとめなかった。むしろ、喜んでいる様子だった。
陽子(井上真央)は、真知子がそこらのお嬢様とは違って、自分の力を信じ、逆境に強く、困ったときにもくよくよしない性格だと密かに評するのだった。
剛三は、須藤家で夕食と酒を振舞われるうちに、少しだけ気を取り直すことができた。陽子の父・、良一(寺脇康文)から皮肉交じりの激励を投げかけられると、同じく憎まれ口で応えるほどまでには回復した。
国力が疲弊し、家庭からは金属供出が義務付けられた。陽子は、女学校時代から大切に使い、たくさんの思い出の詰まった自転車を手放すことになった。それが誰かを傷付ける武器になったら悲しいことだと思いながらも、どうすることもできなかった。
そして、世の中は暗くなる一方だった。教室の雰囲気も沈んでいた。父兄を戦地に送り出し、働き手が居なくなったことで、どの家庭も貧しくなる一方だった。
そんなある日、ヒロシ(木村友治)の弁当がなくなったと泣き出した。
陽子は悲しそうな表情で、犯人がかわいそうだと言い出した。事件が明るみになったことで、犯人はいたたまれない気持ちになっているだろう。明日から学校に来るのが嫌になるかもしれない。しかし、陽子は学校は楽しく、みんなに会うのが楽しみな場所であって欲しい。その楽しみを味わえなくなった犯人がかわいそうだと、同情の弁を述べるのだった。
そして、正体のわからぬ犯人に代わって、陽子がヒロシに深く頭を下げて謝った。
その時、圭介(平岡拓真)が自分の仕業だと名乗りでた。彼は、以前にヒロシと喧嘩したこともある子供だった(第41回)。それで一度騒ぎは収まったが、陽子は彼が自ら濡れ衣をかぶったことを直感的に見抜いていた。
陽子が帰宅すると、家の前でケイコ(寺本純菜)が待っていた。ヒロシの弁当を盗んだのは彼女だったのだ。ケイコの父は出征し働き手がなくなった上、母は元来体が弱く働くのに不自由している。そのため、ケイコの家は食べるものにも困窮するほど貧しくなる一方だったのだ。
その日、ケイコが誰もいない教室で、弁当を盗み食いしているところを圭介に見つかってしまった。圭介は何も言わずに立ち去った上、後でケイコをかばってくれたのだ。
それから10年後、ふたりは結婚した。
その頃、名古屋帝国大学に通う長男・春樹(田中圭)を、次男で海軍航空隊に入った茂樹(永山絢斗)が突然尋ねた。